CSI:クラナガン   作:アイバユウ

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新暦76年4月1日午前11:30

午前11:30 南区北部 中央パトロール本部庁舎 8階捜査部オペレーションルーム

 

シエルはベルカ州内の状況把握を行っていた

聖王教会本部に対する強制査察はかなり大きくマスコミが報道していた

 

「マスコミは好きよね。スキャンダルに飛びつくのは」

 

シエルの言葉にギブリたちも同意した

マスコミの報道は聖王教会関係を中心に報道されている

過去のトラブルなどもまるであら捜しをしているかのように報道されまくっている

これでは聖王教会本体へ様々な影響が出るだろう

信用問題などについては特にである

 

「まぁ、こればかりは仕方がないわね」

 

そう、シエル首席捜査官の言う通りで自業自得である

自ら災いを招いたのだから当然である

 

『連邦政府はバブル景気になることを抑制するために増税政策に踏み切る考えです。大統領も同様の声明を発表』

 

『これ以上の政策金利の引き上げよりも一時的な消費税などの引き上げのほうが効果的と判断したと』

 

今の連邦消費税は10%。それをさらに引き上げようというのだ。一時的な財政政策として

増税をすることで景気過熱を抑制する。最もシンプルな方法だ

すでに連邦上下議会では審議が行われている。この手の政策は素早く行わなければ意味がない

遅れてしまうとバブル景気になってしまうのだから。そうなると手遅れになってしまう

バブル崩壊になれば景気が安定するのに時間と膨大なお金が必要になってしまう

そんなことはこれまでの経験でだれもがわかっている。だからこそ早期に解決するために連邦議会が動いている

 

「正式可決されるまでには1週間以内になるでしょうね」

 

『大統領はベルカ州のライフライン整備に多額の資金を投入すると発表しています』

 

「自然保護を過剰に行っていたからこそこうなるわけね」

 

自治区時代は聖王教会がベルカ自治区内の開発を極めて認めていなかった

だからこそ道路網の充実性が今は最も求められている。道路網だけでなく鉄道網の拡充も求められる

 

『中央本部から各員へ。聖王教会の幹部の遺体がセントラルパークの公園で発見された』

 

大至急、現場に捜査部捜査官の派遣を求めた要請だ

 

「誰の遺体なのかわかっているの?」

 

ギブリはすぐに確認した。名前は顔認証システムですぐに分かった

名前はゾリス・ハラスペン。41歳。聖王教会騎士団のもと団長であり、今はある枢機卿の部下となっていた

しかし1週間前に有給休暇を出して教会を休んでいた

ゾリスは聖王教会の資金を横領した容疑がかけられていた。

金額にして10億ミッドもの教会のお金を不正に持ち出していたとされている

横領したお金で私腹を肥やしていたが聖王教会の規模が大幅に縮小されてから大損した

金融市場で運用していたのだがそれらのお金を失ったのだ。

穴埋めをすることができなくなってしまって追い詰められていた

 

「聖王教会には打撃の話題ね。今の状況ではさらに」

 

聖王教会の不正行為を知られた話題だ。

問題を拡大していたのはその人物がはやてとの知り合いということだ

捜査部にとっては大きな影響を与えることになるかもしれない

内部に問題を拡大させるわけにはいかないのだから、それは避けておきたいところである

 

「ラジェットに連絡してはやてに関係性を確認させておいて。必要ならはやて・八神から事情聴取を」

 

「了解した」

 

身内であっても正義のためなら疑うのは当然である。

真実を明らかにするために存在するのだから。クラナガン捜査局は不正を許すことはない

たとえどんなに政府高官であっても捜査を続行すること。

 

「はやてと関係があったらどうする?」

 

ギブリの質問にシエルは容疑者として取り調べを行うまでよと答えた

仲間であっても不正を行ったのなら徹底的に取り調べを行わなければならない

 

「嫌な仕事だな」

 

「いつものことでしょ。気にすることじゃないわ。査察部に介入される前に対応するまでよ」

 

査察部は内部犯罪を取り締まる部局である

はやてのことで査察部に介入されたらいろいろと面倒なことになる

だからこそ、情報収集を行って真相を明らかにするしか道はない

 

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南区中央部 サウスセントラル駅 駅構内

 

ラジェットたちは今も現場鑑識作業を進めていた。

ラジェットは鑑識しながらもクロス・ワイン刑事と話をしていた

犯人は捕まっている。薬物中毒者なのだから証言を引き出すのはかなり苦労することになるだろう

ジャンキーは身勝手の人間なのだから当然ではあるが

 

「薬は与えていないんだよな」

 

「もちろんだ。鎮痛剤も与えていない」

 

ジャンキーの場合、治療のためとはいえ鎮痛剤の投与も厳しく制限されてくる

薬を与えると問題が生じることはよくある事である

 

「今は事務所の留置場に入れられているんだろうな?」

 

「ああ、薬をくれとかなりうるさいと苦情が来ている」

 

「当然だな。薬が切れてこんなことをしたんだ。バカな奴だな」

 

麻薬が切れてしまえば薬を手に入れるためにあらゆることをする

それがジャンキーである。人の命などどうでもいいと考えている

自分の欲を満たせればそれで問題ないと考えている

 

「奴の過去の記録についても調べないといけないだろう?」

 

クロスの言葉に当然だろとラジェットは答えた

過去に時空管理局時代に内部犯罪行為をしていないかについても調べなければならないのだ

それには時空管理局犯罪捜査局との連携も強化は重要だ

 

「知り合いに連絡して奴の過去を探らせてみる」

 

簡単に調べることは難しいことだが時空管理局犯罪捜査局とは連携をとっている

だからこそ互いに情報共有を行うことで事件捜査が迅速に進めることができる

 

「ラジェット、問題が拡大していくばかりだな」

 

「そんなことはこの事件を担当した時点で分かっていた」

 

時空管理局関係の問題があるだけでなくジャンキーとなると捜査は楽なことではない

まともな証言を得ることができるかどうかもわからない

証言が得られないなら証拠に語らせるしかない。時間がかかるが仕方がない作業である

被害者は現在は病院に搬送されている。事情聴取を刑事が行っている

被害者が女性の場合は担当刑事は女性刑事がメインに対応することが多い

 

『ピーピーピー』

 

「ラジェット・ハングリーだが、誰だ?」

 

『私はナタリース・コロントです。ラジェットさん。お久しぶりです。助けてほしいんです』

 

その名前にラジェットはすぐにピンときた。過去に担当した事件の被害者からの連絡であった

何か危険な感じを予感させる連絡であった。

 

「何があった?」

 

『襲われました。犯人は私をレイプしようとした犯人の家族であることは間違いありません。私に証言するなと』

 

「どうしてそうわかる?」

 

『犯人がそう言ったんです』

 

ラジェットが担当した事件で、連続レイプ事件である

事件は解決している。すでに犯人は拘束されて裁判待ちの状態である

その裁判が数日後に行われることになっているのだ。被害者の口封じとはかなり乱暴な方法だ

 

「わかった。今はどこにいる?」

 

『中央パトロール医療センターに搬送されて今は治療を受けています』

 

「担当刑事の名前は聞いているか?」

 

『はい。エリザベート・ロンベス刑事です』

 

中央本部パトロール部刑事課に所属している刑事だ

何度も一緒に仕事をしたことがあるので連絡をすることは簡単である

 

「こちらから話を付けておくから。それにしばらくは警備もつけておくから心配するな」

 

この手の事件は危険性が極めて高い

レイプ事件で恨まれているとなると早期に再発防止のために摘発しなければならない

 

『ありがとうございます』

 

詳しいことは直接聞くというと電話を終えた

トラブル発生だ。それも大至急対応する案件だ。本来ならこちらの案件も急ぐ

だが問題は裁判が数日後に迫っている案件となると急がなければならない。彼はすぐに決断をした。

クロスに現場指揮を任せることにして中央本部のすぐそばにある中央パトロール病院に向かった

 

「はやて!別件の緊急事態だ!」

 

ラジェットはそういうと現場鑑識チームにこれまでの事情と鑑識状況を連絡

すぐに車に向かった。はやてとリィンは慌ててついていった

 

「あいつらは本当に苦労人だな」

 

クロスはそんなことを思っていた

ラジェットたちはすぐに駅の外に止めているSUVに乗り込むと中央パトロール医療センターに向かった

 

「どうしてそんなに急ぐ必要があるのですか?」

 

「性犯罪の関連事件は早期解決しなければ裁判で証言してくれなくなる」

 

安全確保ができなければ当然である。証言したら恨みを買って殺されるかもしれないのだから

何が何でも刑務所に放り込まなければならない連中を無罪にするわけにはいかない

刑務所に送り込んで徹底的に後悔させなければいけないのだ

 

「数日後には裁判が開始されるんだ。急がないと逃げられる」

 

今回の脅迫してきた犯人もそんなことはわかっているはずである

脅迫者も逃すわけにはいかない。脅迫して無罪にさせることは許されないのだから

何が何でも脅迫者を見つけ出して逮捕しなければならない

 

「はやて!しっかりつかまっていろ」

 

ラジェットはサイレンやパトロールランプを作動させて緊急走行で病院に向かった

 

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中央パトロール本部庁舎 8階捜査部1係オフィススペース

 

フィリーは空間モニタで聖王教会の強制査察に関する報道を確認しながら、

車の破損状況をパソコンを使って鑑識報告書を作成していた

なのはは鑑識に関するマニュアル本を読んでいた。まずは勉強が一番である

 

『聖王教会本部に対する強制査察は現在も続いています』

 

『一部関係者の話から何か大きな汚職になる証拠が得ることができたという情報を得ました』

 

「聖王教会も大変ね。自分たちの立場が完全に否定されているなんて。逃げる連中が多いのも納得」

 

聖王教会は時空管理局と同じでかなりの人員削減を行った

資金がないのだから仕方がない。規模も大幅縮小されている

今後の見通しは全く立つことはない

 

「次元世界連合も大変ね。強制査察のための人員をかき集めるのも苦労したのに」

 

さらに時空管理局内の内部調査も行わなければならない

大部分は時空管理局犯罪捜査局が担当してくれるが、すべてを彼らがカバーできるわけではない

カバーできない範囲を次元世界連合が担当することになるのだから

 

「大きな問題になるかもしれないことをこちらも把握しておかないと」

 

聖王教会の施設はクラナガン市内に数多く存在している

それらについては聖王教会は不動産物件を売却しようとしているが次元世界連合が許可していない

簡単に資金集めをさせると何か良くないことをするのではないかと疑われている

聖王教会の財務状況はかなり悪いことは有名だが。

回復させると何か悪事に走るかもしれないということを懸念している

 

「資金確保をしたくても次元世界連合が認めてくれないから売却できないなんて最悪ね」

 

だからこそ傘下の企業の株式を新設されたベルカ州証券取引所に売却した

それでも足元を見られた価格でしか株式を買ってくれなかった

多くの企業の株式は売却時は低価格で売却されたが今は高値で売買されている

聖王教会は大損してしまった。すべてはタイミングの問題である

もう少し早く売却していれば高値で売却できていたのだがチャンスを逃すとこうなる運命である

何もかもがタイミングが物言う世界である。ビジネスというものは

 

『ピーピーピー』

 

銃器刃物ラボのフィアット・ベラクルス分析官からの連絡だった

フィリーの車に撃ち込んできた銃弾の線条痕の分析を依頼していた

何か大きな収穫があれば連絡をすぐにしてほしいとも

 

「フィアット。何か出たの?」

 

『2週間前に聖王教会のクラナガン支部に撃ち込まれた銃弾と一致しました』

 

2週間前にクラナガン市内にある聖王教会の支部に銃弾が撃ち込まれた事件。

現在は組織犯罪課が捜査を担当している。初動捜査のために捜査部も関与したが組織犯罪課に引き継いだ

何か新たな証拠が得られたら捜査部も捜査の参加につながる

 

「それは興味深いわね。聖王教会に恨みを持つ人間がなのはを狙ったということかしら」

 

『そうかもしれませんが、証拠から言えるのは銃弾が一致したというだけです』

 

それだけでも大きな成果である。聖王教会と関係の深いなのはが乗っていた車を攻撃してきた

以前にも使われた銃と同じものを使って。関連性は極めて高いと評価できる

 

「報告書ができたら大至急こっちに回して。それと他にも何か成果は?」

 

まだ分析の途中ですというと電話を切った

それにしても大きな魚が釣り針に引っかかったようだ

今後の展開がかなり興味がある。釣り上げるのはかなり苦労することは間違いないが

できれば大きな手柄になる

 

「なのは。あなたが過去に恨みを買った人物をリストアップして。例えば身内関係でね」

 

「身内ですか」

 

「恨みを買って狙ってくるのはほとんどの場合で身内が多いわ。あるいは知り合いか」

 

わかりましたと返事をするとなのはは割り当てられたデスクにあるパソコンを使ってリストを作り始めた

今は忙しい時だ。狙われたタイミングから言って偶然ということはない

こちらの行動情報が漏れている。誰かが情報流出をさせていることは間違いない

 

「査察部に連絡するしかないわね。できれば彼らの調査を受けるのは嫌な話だけど」

 

査察部の調査はろくなことはない。最悪の結末になることもあり得る

最悪の結末とは自らも罪に問われるかもしれないからだ

 

「とにかくカーターに連絡するしかないわね」

 

カーター・ブレイン首席査察官。査察部の責任者である

中央パトロールの中で査察部のトップであり、様々な内部の汚職を摘発してきた

内部調査の大ベテランである

 

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クラナガン自然保護区 西部 山小屋

 

エルガは鑑識作業を現場鑑識チームと一緒に進めていた

ポール・ワレンズキの死因になった22口径の銃弾。

それはすでに自然保護区分署の分析ラボに持ち込まれて線条痕の照合作業を行われている

過去に使われていればすぐにわかるはずだ。問題は死後5時間も経過していることだ

5時間となると死亡したとされるのは午前5時30分ごろ。

すでに犯人は自然保護区から出て行っている可能性が高い

おまけに自然保護区分署のラボからの話によると線条痕の照合はかなり賭けに近いと

弾丸がつぶれているので識別するのが難しいということである

悪い条件が重なりまくっているとも言える

 

「なにも証拠になりそうなものはないな。ポール・ワレンズキはいろいろと黒い過去があるからな」

 

鑑識作業を進めているがかなり証拠になりそうなものは少ない

この事件を解決するには関係者と思われるグレイ・ドースンを見つけ出すほうがいいかもしれない

ただしすでに自然保護区内にいないことはわかっていた

もう市外に逃げている可能性は十分にあるので指名手配をかけている

 

「指名手配の効果はあるのか?」

 

「ヴィータ。手配をかけていなければ見逃すだろ。もしもに備えて手配をかけるのは当たり前のことだ」

 

確かにその通りだ。

追いかける容疑が多くなればなるほど注目が集まるものであり、誰かが見つけてくれるかもしれない

注目を集めさせるためなら材料が多いほうに決まっている

ただし集まりすぎると密告が多くなり逆につらい立場に追い込まれるかもしれない

微妙な調整が必要になってくる

 

「逃亡者を追うのは料理と同じだ。微妙な加減が求められる」

 

追い詰めすぎるととんでもない行動に出る。逆に手を抜くと逃げられてしまう

料理と同じで火加減の調整が求められる。微妙なバランスを保つ

 

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東区中央部イーストセントラル地区 イーストセントラル駅 駅パトロール事務所

 

アルシオーネは爆弾処理チームによる処理完了の連絡を待っていた

ただ、これが片付いたからといって安心できるわけがない

本番はこれからなのだから。まだまだ出てくる可能性は十分はある

1つ見つけたということはかなり敵は本気ということだ

本気で爆弾を使って犯罪行為を行うことにためらうことはない

最も恐れているケースファイルが進行中ということだ

爆薬はC-4であるという報告は受けている。

プラスチック爆弾であるなら爆発の規模は簡単に調整できる

 

「できることなら爆発なんてさせないでもらえると助かるんだけど」

 

爆弾を調べれば犯人がだれなのか特定することは比較的簡単にできる

爆弾を製造するにはかなり個性が出てしまうものなのである。指紋のように犯人独自の個性が

だからこそある程度の識別することができるのだ

 

「それにしても爆弾犯の狙いはお金でしょうね。犯人が時空管理局や聖王教会関係者ならなおさら」

 

お金に困り復讐もかねて爆弾を製造した。よくある話である

問題は敵がどこまでやる気があるかである。いくつ爆弾を設置するか

本気で爆発させるのか、それともただの脅しか。どちらにしても良い事はない

 

「爆弾を見つけたとなると本気ね。これからの展開は想像したくないわね」

 

犯人はこれは手始めだと予告しているのだ

まだまだこれからが本番であることは間違いない

次はどんな一手を仕掛けてくるか予測つかないことが最も恐ろしいことである。

 

「SA33から中央本部。引き続き、イーストセントラル駅内の爆弾捜索を継続する」

 

『こちら中央本部。了解。ただし慎重に行え』

 

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東区東部 上空2000m ヘリ

 

ダイナはノースクラナガン魔力精製炉発電所に向かっていた

まだ到着には時間がかかるので事件の情報について確認していたところ、ある情報に気が付いた

 

「両親の銀行口座はほとんど空っぽ。管理局に再捜査依頼をするために金を使いまくっていたようだな」

 

それも特定の時空管理局員に金を払っていた。

その人物の名前は[ レミナード・ホリザス元特別捜査官 ]。別件の事件で今は拘置所に収監されている

拘置所にいるなら逃走されることはないので急ぐ必要はない

彼はこの一件だけでなく、他の再捜査を引き受ける代わりに袖の下としてお金をもらっていた

同じようなことをかなりの数もしていた。そのため、預金残高は数億ミッドにもなっていた

それらの大部分は犯罪遺族からの再捜査をする見返りにもらったお金だ

ただし結局は何もしていなかった。金を受け取るだけ受け取り捜査はしない

かなり汚れている

 

「酷い話だな」

 

ため込んだお金を使って株取引などの資産運用を行っていた

本当に悪党の中でもかなり汚れていると言える

 

「何が何でも摘発してやる」

 

ダイナは気合を入れて捜査に当たることにした

 

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ベルカ州中央地方ベルカ市 郊外 聖王教会本部

 

次元世界連合による強制査察に同行する形で潜入しているステラは聖王教会内の情報収集をしていた

今のところは感づかれてはいないので問題はない。

ステラはもともと潜入している港湾パトロール安全保障局のスパイと接触しようとしていた

事前連絡で落ち合う場所を決めっていた場所に向かいながらも情報を集めていた

内部はかなり混沌としていた。

 

「証拠隠滅のために動いている連中は多いみたいね」

 

気づかれないように慎重に聖王教会内部の通路を歩いていった

服装は聖王教会関係者のものを使っている。

次元世界連合にこのことが漏れたら大問題になるかもしれない

ただし気づかれなければすべては問題ない。

 

「本当に誰もがこそこそと動いているわね」

 

ステラはある部屋のドアの前に到着すると周囲を再度確認してだれもいないことを見ると内部に入った

そこが待ち合わせ場所である。部屋はただの物置部屋である。

隠れて会うには最適かもしれない

 

「ようやく来たか」

 

「遅れてごめんなさい。迂回路を使ってきたから」

 

港湾パトロール安全保障局員はステラに1冊のファイルを手渡した

 

「これがこちらで集めた情報だ。うまくやってくれ」

 

「了解」

 

2人は挨拶をすると部屋から素早く退室してその場から離れていった

 

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