CSI:クラナガン   作:アイバユウ

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新暦76年4月1日午後02:25

 

午後02:25 中央パトロール本部南棟 地下2階射撃訓練室 休憩室

 

カリーとシグナムはコーヒーを飲みながら射撃訓練室に設置されている休憩室にいた

コーヒーを一杯飲んで落ち着いたら射撃訓練を行うのだ

 

「それにしてもすごい銃だな」

 

「H&KG36。中央パトロールで主に使用されているアサルトライフルよ。反動もすごいからかなり覚悟して撃たないと」

 

「いきなりこれを撃つのか」

 

休憩室のテーブルの机上にはH&KG36が2丁置かれていた

1丁はカリーが訓練用に使う。もう1丁はシグナムが使う

弾は100発も持ってきている。

 

「いつでも対応できるように鍛えることは重要よ。私は海兵隊で鍛えてきたからあらゆる銃の扱い方を覚えたわ」

 

「あらゆる銃というと」

 

「そうね。リボルバーとオートマチック拳銃から対戦車ライフルまで様々よ」

 

狙撃訓練もしっかり受けてきたとカリーは話した

2人はコーヒーを飲み終えると早速射撃訓練室に入った

そこで訓練を開始した。シグナムにH&KG36を持たせて構えさせる。

しっかりと衝撃を吸収できる形を作らせると射撃訓練を開始した

まずは1発だけ撃たせた

 

「的から大外れみたいね。まだまだ鍛えがいがあるわね」

 

カリーは今度は連射させて射撃訓練をさせようと思ったが数発連射で撃ったところでストップと声を出した

衝撃を上手く吸収することができていない。

これでは危険すぎると判断したのだ。カリーは自らがお手本を見せることにした

 

「こうやってやるものよ」

 

カリーはしっかりとH&KG36を構えると的に向かって連射した

弾丸は見事に的に的中していた。それも腹部と頭部というデッドゾーンに直撃していた

 

「すごいな」

 

「これくらいのことはできないと素人と呼ばれるだけよ。プロの捜査官はこれができて当たり前なんだから」

 

さらに常に装備している拳銃である『S&W M3913』とホルスターから抜くとそれでも射撃をした

その銃でも見事にデッドゾーンに直撃していた。シグナムはさすがは捜査部捜査官だなと発言した

 

「これくらいできないとライセンスは下りないわよ。あなたもこれくらいの射撃ができないとだめよ」

 

そのためにはどんどん訓練を受けさせるから覚悟しておきなさいとカリーはシグナムに伝えた

 

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中央パトロール本部庁舎 8階捜査部取調室

 

ダイナはカイル・ギーランの取り調べを再開していた

 

「本当にすべて認めるのか?何も反論する気はないと?」

 

「俺がバーを襲って金を奪った」

 

あまりにも素直すぎることにダイナはかなり違和感を覚えていた

何を企んでいるのかもしれないことを考えると疑ってかかってしまう

 

「どうしてそんなに素直に認める?何を考えているんだ?」

 

「俺はどうせもう終わりだ。外に出ても金はない。バックに強力な支援者もいない。刑務所から出てもまともに暮らせるはずがないだろ」

 

そこまで証言して少し彼は納得した

仮に仮釈放で出ても、自らの立ち位置を理解していた

犯罪者であり、時空管理局関係者であること。再就職が難しいことを理解していたのだ

それなら刑務所で少しでもほとぼりが冷めるまでいたほうが生活がしやすいと考えたのだろう

利口な考えと言えば考えかもしれないがそれにしても無茶な考え方でもある

 

「今後の生活を考えて素直に罪を認めるわけか」

 

「そうだ。俺がやったという物証はそろっているのだろう。下手に抵抗したほうが裁判で心証が悪くなるだけだ」

 

なら素直に認めたほうが良いと証言した。やったことに間違いはないのだからと

 

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南区中央部 クラナガンハイウェイ6号線(南線) 北行き

 

フィリーとなのははもうすこしで南分署の最寄りのハイウェイの出口に到着できる

その時大きな物音がした。前方を走行していた大型トラックの後部タイヤがバーストする音である

すぐにフィリーはサイレンとワーニングライトのスイッチを入れて周囲の車両に警戒させるための措置に入った

 

「なのは。しっかり捕まっていなさい!」

 

「はい!」

 

「SA13から南分署。ハイウェイ6号線北行きで大型トラックの後部タイヤがバーストするという事故を視認」

 

応援と警戒態勢に入る様に緊急情報を出すように要請した

道路交通情報にも車両事故発生の情報を入れて速度制限を一段階厳しくするようにとも求めた

 

『こちら南分署。了解。直ちに状況把握に入る。現在、現場上空にヘリがいるので状況は映像で確認できている』

 

「なら現場対応チームをよこして。タイヤ片の回収をしないといけないから」

 

『了解。直ちに急行させて車線規制に入る』

 

ハイウェイには時速120Kmで走行している一般車両が数多くいる

小さなタイヤ片でも大きな事故の引き金になりかねない。できるだけ早くの掃除が求められる

そのためにも交通規制をかける必要がある

 

「どうして素直に南分署に行かせてくれないのかしら」

 

フィリーはそう言うと拡声器用のハンドマイクを手にするとトラックの路側帯で停車するように指示した

なのはは車載情報端末で現在状況について簡単にレポートをまとめようとしていた

 

「なのは。南分署に戻るのはもう少し後になるわ。交通事故処理が終わるまでは待機よ」

 

「私は車載情報端末を使って周辺の監視をしておきますね」

 

「物覚えが早くて助かるわ。緊張感を持って行動するように。何か異変があればすぐに無線で呼んで」

 

了解というとなのはは車載情報端末を使って現場周辺の状況を監視し始めた

フィリーは車をトラックの後部に着けて路肩に停車させた

 

「私は車線規制に入るわ」

 

車から降車すると後部トランクから交通誘導をする時に使う旗を持ち出した

その旗を振ることで減速することを指示していた

さらに後ろからパトロールカーが応援に来てくれた

すぐ近くに南分署があるためである。現場が近いとこういう意味では大きな助けになる

 

「ハイウェイでの事故は命がけね」

 

ハイウェイ上では次々と交通規制がかけられていった

今のところは次々とパトカーが駆けつけてきているので交通車両の速度が大きく低下した

それでも危険であることは間違いない

フィリーは交通規制をかける準備をするために旗を振って誘導作業に入った

他のパトカーで駆けつけてきたパトロール捜査官は、

交通規制をかけるために三角コーンを使って車線規制をかけた

 

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中央区中央部 クラナガンハイウェイ10号線(南北線) 南行き

 

シエナはレポース・ホイッス少佐の息子が通っている、

中央区南部ノースレパブリック地区にあるレパブリック小中学校に向かっていた

できるだけスマートに片づけたいところであるが簡単にはいかないとシエナは考えていた

麻薬が絡んでいるとなると特にである。麻薬から引き離すのはかなり大変であるからだ

今までの経験で1度でも麻薬に接触すると簡単に引き離すことはできないことは経験済みである

 

「麻薬にはまって抜けることができない泥沼に使っているとなら、すんなりとはいかないでしょうね」

 

シエナはそんなことを考えながら向かっていた

全寮制の学校であるレパブリック小中学校は小中一貫校である

それなりのエリート学校として有名である。学力がなければ入学することはできない

そんなところで麻薬騒動など起きたら大スキャンダルである。学校としても厳しい立ち位置に立たされる

つらい仕事にならなければ良いのだが、こればかりはどうにもならない

あとは捜査をしてみなければならない。実際に。

 

『ピーピーピー』

 

「今車を運転中なんだけど」

 

携帯電話に着信があったのでスピーカーフォンモードで電話に出た

 

『悪いわね。そんなときに連絡させて』

 

「これはこれはシエル首席。どういうことでしょうか?」

 

『陰でこっそりアルバイトをするつもりらしいわね。許可するわ。存分にやりなさい』

 

「さすがはシエル首席。どこで情報を」

 

情報はどこからでも来るものよとシエルは言うと通話を切った

どちらにしてもこれで陰でこっそりとする必要はない。大きく動くことはできる

少佐の意向とは異なるが、仕方がない。こればかりは

 

「それにもさすがはシエル首席ね。情報は筒抜けみたい。気を付けないと後が怖いわね」

 

シエルに何も隠し事はできないことは立証されたようなものである

シエナはとりあえず学校に向かった

 

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南区北部区域ビューロー地区3番街2丁目1番地 ビューローストリートバー

 

ここは中央パトロール本部庁舎などに配置されている局員がよく利用するバーである

基本的には24時間常に営業している。このバーの経営者は中央パトロールで4年間勤務して名誉した女性である

 

「良いんですか?こんなところで食べていて」

 

フェイトはここでヴォルツとランチを食べていた

 

「俺は本来なら今日は休暇なんだ。少しぐらい贅沢したって文句は言われない」

 

「ヴォルツ、美人の相棒を連れて楽しそうね」

 

声をかけてきたのはバーの経営者であるメルファ・コンテッサである

 

「メルファ。俺はレディとお付き合いするならガキとするつもりはないぞ」

 

冗談はやめておけとヴォルツはメルファに伝えた

 

「あら可哀そうね。振られちゃって。相棒になったら恋人にはなれないものね」

 

ヴォルツは茶化すなと言った。俺たちはまだ勤務中だと伝えた

メルファはでも今は休憩中でしょと返答した

 

「そうだな。俺は休暇を満喫したいから仕事の割り振りが少し緩いのかもしれないがな」

 

その時、バーにもう1人の捜査官が入ってきた

入ってきたのは1係ではあるが本来であれば休暇の予定であるアリスト・ヴィッツである

 

「ヴォルツ、昼間から酒は飲んでいないでしょうね?」

 

現役捜査官が職務中に酒を飲むわけにはいかない

ヴォルツはソーダ水を飲んでいる。ヴォルツとフェイトはピザを食べていた

 

「アリスト。お前こそどうなんだ。ソアラに乱暴な仕事を任せていないだろうな」

 

アリストはソアラと一緒にバーの中を歩いていた

 

「相変わらず私の相棒のことが好きみたいね。横取りするつもり?」

 

「誰もそんなことは言っていないだろ。俺だって本来はフェイトの担当じゃないんだからな」

 

ヴォルツはソアラのことを気に入っている。

それにフェイトの教導官はカレン・アリストの担当である。今はカレンは別の任務に就いている

そのため面倒を見ているだけなのだから。ただデスクワークをやらすわけにはいかない

いろいろと経験をさせる必要がある。それにここでカレンと交代するために待っているのだ

 

「捜査部も選んでいる余裕はないということね」

 

メルファの言う通りだ。今の捜査部に選んでいられるような余裕は存在しない

捜査部に余裕など存在しないことは事実である。

 

「ソアラに良い飯でも食わせてやってくれ」

 

肉が良いかとソアラに聞くと契約狼であるソアラはステーキが良いと回答した

 

「俺のおごりでソアラにステーキを頼む。払いは俺が持つからな」

 

「ヴォルツ、あなたの仕事はフェイトの警護でしょ。こんなところで何をしているの?」

 

「カレンは今は別の任務に就いているからな。それまでの代行だ」

 

そこにメルファがおいしそうなステーキにを持って現れた

彼女はソアラ用の皿を出すとそこに良い感じで焼けているステーキ肉を置くと皿を床に置いた

 

「いつも悪いな」

 

ソアラはそう言うとステーキ肉を食べ始めた

ヴォルツは気にするなというとピザを食べているとカレンがやってきた

 

「カレン。ようやく俺はお役御免になりそうだな。フェイト、お前の相棒になるカレン・アリスト捜査官だ」

 

ヴォルツがそう言うとフェイトは敬礼の姿勢をとった

 

「よろしく。フェイト。捜査部2係主任補佐官のカレン・アリストよ。ヴォルツ。休暇に入ってい良いわよ」

 

「了解。早速宿舎に帰って寝かせてもらうよ。24時間勤務を終えてさらに勤務はごめんだからな」

 

「悪いわね。こっちも別件の処理に手間取って。あとはこっちで対応するから。ちなみに評価は?」

 

「及第点はやっても良いかもしれないな」

 

それじゃあなというとヴォルツはバーを出ていった

もちろんバーのお金を払ってだが

 

「それじゃ、フェイト。パトロールに行きましょう」

 

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