午後03:50 東区西部 高度1200m UH‐60
ラジェットたちが乗ったヘリは順調よく犯人の車を追跡していた
「犯人が乗っていると思われる車は今もハイウェイ4号線を東に向かって走行中」
13号線(中央港線)との分岐ポイントは通過したとのことだ
あとは周囲を取り囲んで仕留めればすべては完了する
問題はその手順である。上手くことを運ばないと子供の生命にかかわってくることは十分考えられる
慎重になおかつスマートな解決方が求められる
ラジェットはヘリのパイロットに追跡している車の上にどれくらいで到着できるか確認した
結果は10分以内でのことだ
「できるだけ急いでくれ。子供安否がかかっているからな。空域を開けれないというなら管制との交信は任せろ」
首都圏の航空管制を担当しているクラナガン航空管制センターとはクラナガン捜査局は常に連携している
万が一の時には民間機の航空機を地上に降ろすことも要請できる
強制的に空域を開けさせるということである
「そんな無茶なことまでしますか?」
「誘拐された子供を助けるためなら手段は問わない」
最優先で取り掛かる仕事だとラジェットは話した
『東分署からSA11。覆面パトの手配が完了。いつでも強制的に停止に踏み込める』
「連携は取れているんだな?」
『もちろんです。互いに連携は取り合っています。あとは指示をいただくだけです』
「では救出作戦を最優先で行え。必要なら道路規制もかけろ」
『了解』
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西区中央部 クラナガンハイウェイ14号線(大外環状線) 反時計回り路線
フィリーとなのははウエストクラナガン廃棄物処理施設に緊急走行で向かっていた
今は一刻も争うときである。何としても早くウエストクラナガン廃棄物処理施設に到着することだ
「動物相手でも人間と同じように扱うんですね」
「当然でしょ。動物によっては保護動物にしてされている種類も存在しているのよ」
保護動物を飼育する場合はクラナガン市の場合は市政府の許可が必要である
ちなみに犬や猫の場合でもマイクロチップの装着が義務付けられている。例えば首輪などにである。
クラナガン市政府に動物の飼育について申請を行い許可をもらわなければならないと法律で定められている
「私たちはどんな事案でも。たとえ100ミッドの万引きでも捜査を行って、犯罪の重さを理解させるのが任務よ」
『ピーピーピー』
シエル首席捜査官から緊急の連絡が入ってきた。
スピーカーフォンの状態で電話に出た
「シエル首席、フィリーです。今緊急走行中なんですけど」
『ウエストクラナガン廃棄物処理施設の事案についてだけど、大型犬のマイクロチップを確認させたらある人物がヒットしたわ』
「誰ですか?」
『トービー・オリッサス。飼い主は退役時空管理局員。階級は1等陸佐よ』
「犯罪に関与していた記録はあるんですか?」
『時空管理局犯罪捜査局が捜査に着手しようとしたのに逃走したそうよ。自宅は監視していたけど地下トンネルを掘っていたみたいね』
かなり用意周到な人間だ。脱出用のトンネルを掘るとは
問題はペットである大型犬を何故廃棄物として始末したかだ
それでは罪が重くなるだけなるのに。自ら首を絞めているものと同じである
逃走にペットである犬が邪魔なら家に放置すればいい。わざわざ捨てる理由はない
「了解。この件は時空管理局犯罪捜査局に連絡は通っているのですか?」
『もう話したわ。廃棄物処理施設で合流して』
「了解」
そこで通話を終了するとフィリーは最悪の展開になったことを察した
時空管理局犯罪捜査局が介入してくるとなると面倒な案件になることは間違いない
できることなら介入してくる前に処理したかったがシエル首席捜査官からの指示となるとそう言うわけにはいかない
「なのは。覚悟しておきなさい。かなり白い目で見られるわよ」
今度ばかりはきつい捜査になることは覚悟しておきなさいとフィリーはなのはに語った
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西区中央部 中央パトロール西分署庁舎 6階麻薬捜査課オフィス
シエナは最後の捜査報告書を作成してまだ続きをしなければならない
レパブリック小中学校の学校寮に住んでいる生徒の麻薬検査である。捜査は抜け目なく行う必要がある
「これからレパブリック小中学校に言って学校寮にある大量の部屋の家宅捜索をしなければならないから」
それには膨大な時間が必要になる。それに尿検査もしなければならない
麻薬常習者も調べなければならないのだから。できれば静かにけりを付けることが求められていたが
今回ばかりはそう言うわけにはいかない。もうことは大ごとになっている
麻薬使用しているものはしっかりと法の裁きを受けてもらうしかない
学校関係者にとってはショックな話になることは間違いない
これから大量の不祥事が発生してくるのだ。学校に対するイメージは最悪なものになるのは言うまでもない
できることなら依頼されたレポース・ホイッス少佐の息子さんが麻薬をしている可能性は高い
レパブリック小中学校では麻薬が蔓延していることは疑いようのない事実だ
あの2人の証言から聞いた話だけで予測しても間違いない
「私はヘリでレパブリック小中学校に向かうわ。セントラル分署に連絡して現場鑑識チームの手配をかけておくから」
あなた達には迷惑はかけないわというと最終捜査報告書をプリントアウトすると彼らに提出した
「それじゃ、また事件でめぐりあわせがあれば一緒に頑張りましょう」
シエナはそう言うと捜査キッドを持って屋上へリポートにエレベーターで向かった
ヘリポートに到着するとすでに離陸準備完了のヘリが1機いた
「中央区南部ノースレパブリック地区に向かって」
「了解」
ヘリは離陸していくと中央区に向かっていった
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南区北部ウエストハーディー地区4番街6丁目と7丁目の間の通り 車両火災現場
バレッツ・ハウンド連邦捜査官とエルガは話し合いをしていた
「それにしても、HRは組織としては機能していないのにまだ潜入捜査をしていたのか?」
エルガの言う通りである。HRは時空管理局の大規模縮小で組織としては機能していないはずだ
にもかかわらず、今も潜入しているということは一部では機能している部分があることを示している
エルガの相棒であるヴィータがいないことを確認すると話を聞くことができた
「ああ、一部で麻薬の密輸に関与している疑いがあって捜査をしていた」
FBIは独自で潜入捜査をしていたのだ。その情報は最高機密として処理されていた
「機動六課組にはまだ話せない内容だな。おまけに面倒な案件になることは間違いない」
もしヴィータから誰かに情報が漏れたら潜入捜査の成果も失われることになる
それは絶対に避けなければならない。今はヴィータに聞かせるわけにはいかない話だ
「HRは確かに組織としての機能は低下しているが完全に終わったわけじゃないからな」
「FBIとしては捜査権を共同ですることに異論はないということか?」
「ああ。今の段階では共同捜査に異論はない。できることなら機動六課組を外したいがそれは無理なんだろ」
「そうだ。それに時空管理局という組織の黒いところを見せるのも勉強の1つだとシエル首席は言うだろうな」
「わかった。その点の判断は任せる」
「とりあえず証拠はすべて中央本部のラボで分析する」
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