午後04:35 東区東部ノースハリーファックス地区9番街2丁目と6丁目の間の通り
カレンとフェイトは路肩に車を止めて張り込んでいた。と言っても2人とも仮眠をとっていたが
街灯観測システムの監視カメラで顔認証システム照合をかけているのでヒットすればすぐに警告音が鳴る
それまでは休むことにしていた。本当に退屈な時間だがカレンはある無線連絡を聞いていた
『中央本部から各員へ。東区内の警戒レベルをブルーからイエローに引き上げる。東分署管内では警戒されたし』
「何かトラブルが発生したのかしら」
カレンは無線を聞いてそんなことを呟いた。しかしすぐに仮眠体制に戻った
今も顔認証で照合作業が自動で行われている。あとは待つだけである
『東分署から各員へ。セントラルクラナガン港でコンテナターミナルに置かれていたコンテナから密輸品を発見』
『密輸品は銃火器の他に麻薬なども発見されました』
「本当に密輸事案が多いわね。時空管理局の取り締まりが雑だったかがよくわかるわ」
クラナガン市内に存在するコンテナターミナルでは1日では最大で1000個以上のコンテナに麻薬や銃火器が隠されて密輸されそうになった事例があった
輸出も同じで市内から他次元世界に密輸することもかなりの数があったが両者ともに大幅に減少した
今はコンテナの積み荷検査が厳しくなったので麻薬や銃火器の密輸はかなり減った
すると今度は国内で密造するケースが大幅に増加しているのでその摘発に苦労している
こちらが対策をすれば悪党は新しい方法でビジネスをしてくる
まるでイタチごっこのような状況なのだ
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西区南部ハーニー地区1番街2丁目6番地前 SUV車内
聞き込みも終わりフィリーはなのはに状況報告と聞き込みの経験はどうだったと質問した
「初めての聞き込みはどうだったかしら」
「嘘を見抜くのは大変ですね。私にはなかなかできない仕事です」
なのはは相当苦労したようであった。確かに人の嘘を見抜くのは簡単なことではない
誰にだって苦労はあるのだから。聞き込みは経験がものをいう仕事である
「相棒は有能だったでしょ?」
「はい。嘘を見抜いて証言を聞き出していました。すごいとしか感じられませでした」
嘘を見抜けなければ捜査は進むことはできない。真実を見抜く。それは極めて大きい仕事である
嘘に翻弄されてしまうと捜査は進むことはない。
「それじゃなのは。西分署に戻るわよ。戻っている間に車載情報端末で聞き込みの報告書を作っておきなさい」
2人はSUVで西分署に戻ることにした。
ラボで分析することもういろいろとあることだ
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中央区中央部 セントラル分署ラボ棟 3階質量化学ラボ
シエナは尿サンプルの分析を手伝っていた。
今のところ数人が麻薬を使用していることを示すデータが出ていた
あの小中学校にかなり麻薬が蔓延していることは間違いない
「ここまでひどいなんて呆れる話ね。麻薬の蔓延がひどいなんて」
「いろいろと触れ込みと密売されていたんだろうな。子供は簡単に信じるからな。大人と違って」
フェイス・ラーレント分析官の言う通りである
間違った知識を身に着けて簡単に麻薬に手を出してしまう
普通の薬と同じであると周りから言われるとそれを信じてしまう
本当は違法な麻薬であってもだ。周囲が使っていたら余計に信用してしまう
「周囲が使っていたら簡単に信用するものなんだろうな」
「だから麻薬汚染は簡単に広まってしまう。取り締まるこちらの立場になってほしいものね」
「それでシエナ。あの最初に依頼されていた件だが。結果は陰性だ」
シエナが本来依頼されていた子供が麻薬に手を出しているかもしれないから調べてほしいと言っていた案件だ
その子の尿サンプルからは麻薬成分は出てこなかった。まじめに勉強しているようだ
携帯情報端末を使って聞き取り時の報告書を確認するが異常は見受けられないと記載されていた
「安心できるでしょうね」
シエナは依頼された件を電話で報告することにした。
別に機密回線にする必要はないのでストレートに報告した
あちらはかなり喜んでいた。実の子供が犯罪に関与していたら誰だってショックを受けるものだ
それがなければ喜ぶのは当然である
『いろいろと迷惑をかけたな』
「こちらは別件で忙しくなっていますが」
『報告は聞いている。パンドラの箱を開ける羽目になってしまってすまないな』
「これも捜査ですから。では失礼します」
そう言うと通話を終えた
「依頼主は安心か?」
「まぁね。とにかく分析を続けましょう」
シエナはそう言うとまだまだある尿サンプルの分析作業を続けていった
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南区北部ビューロー地区3番街2丁目1番地 ビューローストリートバー
アリスト・ヴィッツはビールを飲んでいた。
本来であれば今日は休みのはずだが機動六課組の紹介などの関係で緊急に呼び出しを食らった
だからこそ明日の午前9時までは休みである。今からお酒を飲んでいても問題ない
「ソアラ。ステーキはどうだった?」
アリストの契約狼であるソアラに聞くと良い感じの肉でうまかったと返答した
店主であるメルファ・コンテッサから飲みすぎないでよと声をかけられた
「アリスト。ビールの飲みすぎで倒れないでよ」
「心配しないで。ちゃんとセーブしているから。これを飲んだら今日は帰るわ」
アリストはそう言うとコップに入ったビールを飲むとビール代を払うと帰宅することにした
ソアラも一緒に帰宅していった。
アリストとソアラはバーの前でタクシーに乗り込むと自宅がある北部区域ディクシー地区3番街2丁目12番地に向かった
彼女がなぜタクシーに乗り込んだのか。それは理由は簡単である。彼女の家はこの近くにないからだ。
アリストは捜査部捜査官の中では変わっていて官舎に自宅を持っていない
中央本部から少し離れたところに自宅の家を持っている。捜査部捜査官の中でかなり変わった人物とも言える
普通は宿舎に住んでいるのが当たり前なのだが。捜査部捜査官は。
アリストは唯一自分の家を買って住んでいる。
「本当に世の中はわからないことばかりね」
彼女はタクシーの車内から見える車窓を見ながらそうつぶやいた
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中央パトロール本部庁舎 8階捜査部3係オフィススペース
ステラとマイアは休憩していた。
聖王教会関係でいろいろと報告書を作らないといけなかった
もうすでに報告書は完成して上司であるシエル首席捜査官に提出済みである
だからこそ2人はそれぞれのデスクの椅子でのんびりと深く腰掛けて眠っていた
『ピーピーピー』
ステラのデスクの電話機が鳴りだした
彼女はすぐに目を覚ますと電話に出た
「捜査部3係のステラ・ドミンゴよ」
『港湾パトロール安全保障局のナリー・アーズックです。お久しぶりです』
「ナリー。久し振りね。テロ対策部のあなたが連絡してくるなんて何か問題が発生したの?」
『あることを調べてほしいです。そちらの情報端末に暗号回線を経由して関連データを送りました』
ステラはすぐに情報端末を操作して関連データを確認した
そこにはある人物の個人情報が記載されていた。名前はホリーズ・エミック。男性で年齢は58歳
問題は時空管理局に物資納入会社を経営していたことである
JS事件直前にワンワールドバンクから100億ミッドを借り入れを行っていて返済できずに企業は破産した
「何をしたの?」
『足取りがつかめないの。最新の情報によると低濃縮魔石燃料を手に入れたという情報があるの』
魔石とは国内だけでなく次元世界連合全加盟国で豊富に取れる魔力粒子が含まれている資源である
魔石粒子に含まれている魔力粒子を濃縮すると高濃縮魔力爆弾を製造できる
大量破壊兵器になる事であり、核兵器と異なり放射能汚染を起こさないクリーンな大量破壊兵器である
魔石の取り扱いは国際機関である国際魔力エネルギー機関に保有量などを報告することが義務がある
さらに国際条約で魔力爆弾の製造はしてはならないということを次元世界連合全加盟国が取り決めをしている
「それは危険ね。低濃縮とはいえ爆弾の材料になるし。わかったわ。何とか探し出してみるから」
『悪いわね。こっちも何か情報をつかんだらすぐに提供するから』
通話を終えるとステラはマイアを起こすとホリーズ・エミックの捜索作業に入ることを指示した
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