午後04:40 東区東部ノースハリーファックス地区9番街2丁目と6丁目の間の通り
カレンとフェイトは相変わらず張り込んでいる
今のところ、街灯観測システムの監視カメラにもヒットしない
「本当に現れますか?」
フェイトは本当にここに張り込んでいる価値があるのか疑問視していたがカレンは意見は異なっていた
「運も大切な事でもあるのよ。見つかるまでは待機よ」
確かに運も時には大切なものである。
駆け引きをすることで捜査が進むことがあるのだから、
そのあたりのバランスを上手く考えることが極めて重要である
「フェイト。車で待機しておいて。私はちょっと歩いているから。もし不審な人物がいたら電話して」
「わかりました」
カレンは車から降車すると近くのコーヒーショップに向かった
コーヒーショップに向かいながらも周囲を警戒していた
これ以上このあたりで新しいトラブルを起こされるわけにはいかないのだから
今はストリートギャングであるパーツックの4人を見つけることが極めて重要なのだ
ギャングたちの活動は活発である。どこも資金不足に陥っていることから余計にである
麻薬密売に力を入れていることが多い。そのため縄張り争いで武力衝突の頻度も増えている
コーヒーショップに入るとすぐにオーダーをした
「テイクアウトでブラックコーヒーを2つもらえる」
わかりましたと言うと店員はすぐにコーヒーコップを受け取るとそれを持って車に戻った
カレンは運転席に座るとフェイトに1つコーヒーコップを渡した
「フェイト。状況に変化は?」
「今のところ何もありません。顔認証システムでもヒットはありません」
そうとつぶやくとカレンはコーヒーを飲み始めた
「さすがはブラックね。目が覚めてくるわ」
「かなりきつい味ですね」
フェイトの感想に眠気覚ましにはちょうどいいわよとカレンは答えた
コーヒーを飲みながらのんびりと監視をしていた。飲み終わるとカップホルダーにおいた
「退屈ですね」
「我慢よ。張り込みはひたすら我慢すること」
ラジオでも聞いて気晴らしでもしておきましょうとカレンは提案してラジオのスイッチを入れた
『ここで気象情報です。現在西区を中心に雨が降っています』
『クラナガン気象調査局は今後雨雲が東に向かって流れていく可能性が高いと発表しました』
「雨だけは嫌な話ね。できることなら東区では降らないでほしいけど」
現実問題はそうはいかない。雨雲は風に乗って運ばれてくるのだから
雨が降っていて、現場が屋根のないところならシールド魔法装置を使って現場保全をしなければならない
証拠を洗い流されるわけにはいかない。手段を選んでいられるような状況ではないのだから
犯罪者の検挙のためには
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西区南部 クラナガンハイウェイ14号線( 大外環状線 )時計回り路線
フィリーとなのはは西分署に向かっていた。
エレオノール・シュバルスの自宅から押収した証拠品の分析結果を確認するためである
クラナガンハイウェイは大雨の影響で制限速度は時速120Kmから80Kmまで下げられていた
「大雨は嫌ね。また事故なんて起きなければ良いけど」
「そんなに雨の日は事故が多発するんですか?」
なのははスピード制限が抱えられているのに自ら事故を招くようなことをしないだろうと考えているのだろう
なのはは人を信じすぎるタイプの人間である。
捜査部捜査官の中では人のことは仲間でも常に疑うことが求められる
人を信じすぎるととんでもない落とし穴にはまることになるのだから
だからこそ常に疑ってかかることになるのは当然である
「なのは。人を見たら泥棒と思えって良い言葉があるわ。私たちは誰でも泥棒と思わないといけないのよ」
「人を信じるなということですか」
「そういうことよ。時には友人だけでなく古い付き合いの親友から親兄弟まで疑ってかからないといけないの」
「・・・・・・はい」
「なのは。これが現実なの。しっかりそれを覚えないと痛い目に合うのは自らか仲間なのよ」
よく覚えておきなさいとフィリーはなのはに強い口調で言った
確かに事実なのだから仕方がない。人は簡単に隠し事をしてしまう
『西分署から各員へ。西区内の降雨は大雨になることが予測される。事件現場では現場保全に最優先で動くように』
「西分署も警戒しているわね」
「雨ってそんなに大変なんですね」
なのははの言葉はまだ雨の時の捜査の大変さを知らないから言えるのだ
実際の雨の中での現場鑑識をするのは大変だ。雨は証拠を洗い流してしまう
大至急シールド魔法装置で現場保全が求められる。そうしなければ貴重な証拠が洗い流されてしまう
「そのうち、なのはもわかってくるわよ」
とにかく今は西分署に急いで戻りましょうというと制限速度ぎりぎりで走行していた
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中央区中央部 セントラル分署ラボ棟 3階質量化学ラボ
シエナ達は尿サンプルの分析を終えて報告書の作成を行っていた
最終的に麻薬使用者は30人ほどになっていた
かなり麻薬汚染が広まっていたという事実が明らかだ。
すでに陽性反応が出た生徒を寮から連行させるために、
小中学校に残っている麻薬捜査課の刑事たちは対応に当たっていた
「麻薬汚染がここまで進行しているなんてひどいわね」
「本当だな。小中学生で30人以上も麻薬使用をしているとは呆れた話だ」
マスコミは大きく騒ぐことになるだろうなと分析官のフェイス・ラーレントもため息をついた
マスコミはスキャンダルが大好物なのだから。学校で幼い小中学生が麻薬汚染にあった
騒ぐのに格好のネタである。
「シエナ。コーヒーでも飲みに行くか?」
「少し待ってくれる。報告書がもうすこしで完成するから」
シエナはできるだけ素早く報告書を作成するとプリントアウトした
そして分析報告書と捜査報告書を持ってラボ棟の休憩室に向かった
休憩室にあるコーヒーメーカーからカップに注ぐとのみ始めた
「麻薬汚染がかなり拡大していることは間違いないな」
「国内で麻薬密造が増えているとレポートが出ていたけど本当のようね。特に人口が多いクラナガン市は特に一大消費地になる」
クラナガン市の人口は2億人を超えている。今後さらに増えることが予測されている。
そうなれば当然犯罪発生率が高まることが予測される。麻薬などの違法商品の密売も増えるだろう
摘発するこちらは苦労することになるだけだ
「麻薬の摘発量が増加傾向にあるのは嫌な話ね。市内で麻薬の密造をしている例も確認されているし」
「まったくだ。最近は密売人も増えてきて縄張り争いで逮捕されることも増加しているらしいからな」
売人にも縄張りというのは存在している。
だが売人が増えると競合することになるので大変なことになる
「トラブルが少しでも減ってくれることを願いたいわね」
シエナはそう言うと報告書を持ってラボ棟から西分署庁舎の麻薬捜査課のオフィスに向かった
そこで報告書を提出すると中央本部に戻ることにした
犯人であるレバヅリド・サッカードは仮釈放なしの終身刑か死刑になるかもしれない確率は高い
もしくは懲役25年という判決になるだろう。どちらにしても外の世界を見ることはもうないに近い
一生刑務所で過ごすことになるのだから
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中央パトロール本部庁舎 8階捜査部3係オフィススペース
ステラとマイアは港湾パトロール安全保障局からの依頼でホリーズ・エミックの捜索作業の足取りを探っていた
まずは自宅住所など基本的にな情報を確認したが自宅は南区北部サウスハーディー地区1番街8丁目401号室
しかし問題が1つあった。その住所に登録しているのはなんと10人。仮の住民届に利用されている家だった
「事実上の住所不定ね。顔認証システムで照合をかけているけど一致すればいいけど」
ステラはマイアに自宅として登録している場所周辺に設置されている、
街灯観測システムの監視カメラ映像から顔認証システムで照合を優先順位を上げて行うように指示した
確率で勝負に出ることにした
今はできるだけ早く見つけ出さなければならない。
もし低濃縮魔石を利用されたらとんでもないことになるからだ
そんなリスクをいつまでも街に放置するわけにはいかない
今は使えるシステムがあるならそれらを利用して徹底的に捜索を行うべきである
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