午後04:55 北区西部ノースウエストクラナガン貨物ターミナル
コンウェイは引き続いて怪しい貨物コンテナがないか確認していた
何もなければ一番いいのだが、世の中簡単にそう進むことはないのだ
「またヒットしたか。これもベルカ州から来た貨物コンテナか」
5番線に止まっているので、とりあえずそこに向かうことにした
この貨物列車はベルカ州北部地方から来たものだ。主要な積載物は鉄関連製品であった
ベルカ州北部では高純度の鉄鉱石が採掘されている。そのため製鉄業でにぎわっている
その鉄関連製品が積み込まれた貨車に熱探知モードでドローンで上空から確認していたところ、
熱探知で人の姿が映し出されていた。違法移民が無料で移動するために貨車に乗り込んでいるのかもしれない
「中央パトロールだ!」
コンウェイが踏み込んでみるとホームレスが数名いた
携帯指紋識別装置で身元を確認したところ大量リストラされた退役時空管理局員であった
「お前たちかよ」
指名手配を食らっている連中であった。時空管理局犯罪捜査局が捜査指令を出していた
理由は時空管理局本局勤務時代に横領や業務妨害などの行為を行っていたことが確認されていたからだ
「お前たちを逮捕する。バカな奴だな。貨車に乗って逃げるとは」
コンウェイは手錠をかけさせると時空管理局犯罪捜査局に連絡
身柄の扱い方についてなどを相談したところ引き取ると返答が来た
そこでコンウェイは時空管理局犯罪捜査局まで送り届けると伝えた
「この2人を時空管理局犯罪捜査局まで連行してくれ」
パトロール捜査官に指示するとそれぞれ1台ずつパトカーに乗せて連行されていった
「バーで飲んでいきたいところなんだがそうはいかないみたいだな」
こう仕事が増えるととコンウェイは愚痴りながら引き続き貨物ターミナル内の熱探知検査をドローンで続けた
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東区中央部 クラナガンハイウェイ4号線( 東線 ) 西行き
カレンは車の運転に集中しながらフェイトが車載端末を操作して検索している内容の報告を受けていた
「4兄弟は幼いころから犯罪に絡んでいたようですね。万引きが初めて。その後は窃盗事件を何度も起こしています」
「生まれながらの悪党ってわけね。親はどうなっているの?」
「両親は時空管理局員です地上本部の捜査部門に在籍していましたが今は拘置所に収監されています」
罪名は権限の越権行為をしたことでだ。兄弟の犯罪捜査を形だけの捜査にして終わらせた
それは絶対にやってはならないことである。犯罪を隠蔽することはあってはならないことなのだから
たとえ親兄弟であっても犯罪行為はしっかりと捜査を行い立件しなければならない
「両親の記録についても継続的に調べて。他に余罪がないか」
「了解」
フェイトは次々とデータベースからデータを確認していった
何かほかに事情聴取の時に隠しネタとして使えるようなものがないかを徹底的に
親はかなりの悪党であった。証拠の隠滅行為を10件以上行っていたと時空管理局犯罪捜査局の記録には存在している
そこまでくると法執行機関の人間というよりも犯罪者だ
「最悪ね。法執行機関の人間が犯罪に関与するなんて許される行為じゃないわ」
カレンは厳しい評価をつけながらももっと深く記録を探るようにフェイトに指示した
今の証拠では自供を引き出すのは難しいもっと攻め立てる材料が必要である
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西区中央部 中央パトロール西分署ラボ棟 3階銃器刃物ラボ
フィリーは1年前の宝石店強盗事件の記録を再度チェックしていた
場所は東区中央部アマースト地区6番街7丁目12番地にあった宝石店
犯人は素早いチームワークで行動を行って、商品をごっそりといただいて逃走
当時中央パトロール東分署のパトカーが到着する前に逃げていた
その後の捜査で東区東部の港湾地区に車を水没させて事件捜査はそこで終了していた
水に水没した影響で証拠はすべて消えていた。犯人も。当時は見事な完全犯罪と言われた
もちろん中央パトロール本部捜査部は必死になって捜査に参加
何とか犯人の顔だけでもと思ったが逃走中もスキーマスクを着用していた
抜け目のない連中であり顔はわからなかった
「本当に完全犯罪だけどその時の凶器が出てくるなんて関与していたのかもしれないわね」
もしエレオノール・シュバルスが関与していたらぜひ話を聞きたいところである
緊急捜査指令の準備に入った。もうこうなればなりふり構っていられるような状況ではない
マスコミを通じて顔写真を公開。名前などの情報を公開することで市民からの情報提供を呼び掛けることにした
「本気でやるのか?」
「中央本部には迷惑かもしれないけど、これ以上事件を長引かせるわけにはいかないわ。さっさと見つけ出して聞き出さないと」
それも殺される前に。フィリーは中央本部に連絡して大至急要請を出した
犯人であることには間違いない。今は市民の協力が必要なときである
街中に2億人もの人々から注目の的にしてやるのだ。逃げるのはかなり大変になるだろう
『良いんですね?』
「やってしまって。責任はとるわ」
『了解です』
中央本部との連絡を終えるとフィリーはこれからが勝負の時よと言った
これから情報ホットラインに次々と情報が入ってくる。
犯人であるエレオノール・シュバルスは大慌てで対応するだろうがどこまで持つか
街中の視線から逃れることなど不可能に近いのだから
「さて、情報が入ってくるまでは引き続き作業を続けましょう」
なのはも頑張って照合作業を続けるのよとフィリーはなのはに指示を出した
これからが本番である。犯罪組織が情報漏洩を恐れて抹殺するか、市民の通報の方が早いか
競争が始まったのだ
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南区北部 上空1000m UH‐60 ブラックホーク
ステラとマイアは南区西部サウスオキーチョビ地区5番街8丁目7番地に向かっていた
今も熱源は探知されている。市の記録によるとそこは今は誰も利用していない倉庫になっている
熱源があるほうがおかしい。何か危険なものを生産していることは間違いない
今も中央パトロールが保有する人工衛星で監視を行っている
熱源は明らかに存在している。何をしているのかわからないままだが
それでも急いで踏み込んで抑えることは重要だ。もしかしたら魔石の濃縮か麻薬を製造しているのかもしれない
どちらにしても許されない行為である
「どれくらいで到着できそう?」
ステラはヘリパイロットに現地到着時間を確認した
「5分以内には現場に到着できます」
「降下は私たちは魔導師だから飛行魔法で降下するわ。現場上空付近に到着したら私たちはヘリから飛び降りるから」
ステラはクラナガン捜査局に入局する前は時空管理局本局戦技教導官として活動していた
しかしある事件をきっかけに時空管理局を退職。クラナガン捜査局中央パトロールに入局した
最初は白い目で見られていたが今は有能な捜査官として定評がある
ちなみになのはとも面識があり一緒に戦技教導官をしたこともあるがあえて知らないふりをしている
「過激ですね」
今は急ぐからというとステラは魔法デバイスを取り出すとバリアジャケットを展開
いつでも降下できる準備を整えた。
ちなみにマイアはユニゾンデバイスであり本来はリィンフォースツヴァイと同じ身長だが、
それでは任務に支障が出るので魔法を効率よく運用できる方法を編み出して普段から大人の女性の姿をしている
「マイア。降下用意よ」
「了解」
「間もなく現場到着するぞ」
ヘリパイロットが現場到着を伝える
「それじゃ先に中央本部に戻っておいて。またね」
その言葉を聞くと素早く降下していった。飛行魔法を使いながら
それも倉庫の天井に穴をあける形で踏み込んだ
「中央パトロールよ!令状があるわ!」
するとそこではホリーズ・エミックが魔石濃縮装置を使っている様子があった
「魔石管理法違反で逮捕するわ!」
突然のことに驚いて動揺していた。ステラは素早く身柄を確保して装置の運用を停止した
「マイア。応援部隊とFBIを呼んで」
「了解」
「くそ!せっかくもう少しだったのに」
「残念ね。いくら自家発電に頼っても見つかるものは見つかるのよ」
その後次々と応援部隊が駆けつけてきた。魔石燃料の回収が最優先だ
濃縮作業をしていたのだから当然である
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