Lupln the third × Lycoris Recoil 〜泥棒と彼岸花と謎の壺〜   作:VOSE

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Episode14〜相棒とは〜

…フィアット・500で来たルパンに、次元はようやく笑みをこぼす。

 

「毎度遅えんだよ、ルパン」

「だぁってしゃあないだろうが。ここまで撒くのに大変だったんだぜ?」

「撒く?」

「話は後だ。早く乗れ。そこの嬢ちゃんたちもな」

 

ルパンは千束とたきなも乗れと伝える。

3人は急いで車内に乗り込む。

 

「やれ!お前ら!」

 

ガレスは部下に再び銃撃するよう指示し、部下たちは再び発砲し始めた。

しかし、その銃撃は五ェ門の剣さばきにより悉く落とされていく。

3人が乗り込んだことをルパンは確認すると、エンジンを吹かせて再び車を走らせた。

それを合図として、五ェ門は車の屋根の上に乗る。

そしてルパンたちはその場を離れ、トンネルの中へと入っていった。

 

「くそ、逃すか!」

 

ガレスの部下たちはルパン達を追おうと動こうとしたが…

 

「待て」

 

ガレスは行動をやめるよう言った。

 

「しかし大佐!」

「ここは追うな。そろそろ来そうだからな」

 

ガレスはふと、目線を山の方へと向けた。

その目線の先には、点々と光が見えている。

 

「大佐、あれは…」

「そろそろまずいな。この国の犬どもがやってくる。ここはあいつらに任せよう」

 

ガレスはそう言うと、部下たちを引き連れ森の中へと消えていったのだった…

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

…一方のルパン達は、車の中でこれまでのあらましや情報交換を行っていた。

 

「…なるほどな。やはりお前の勘は当たってたってことか」

「そぉいうこと。だから本物は次元に任せてたってわけよ」

「それでも、お前はやはり不二子には甘えよ」

「なんだと?やるってのか?」

「あぁ、やってやるとも!」

 

と、2人が喧嘩をしはじめようとしたその時だ。

 

「2人とも喧嘩はやめてください!ルパンは前を見て!」

「はいっ!」

 

たきなの一言で喧嘩はやめ、さらにルパンはお灸を据えられてしまった。

 

「くくく…お前が女の子に注意されるとはな」

「うっせぇ。これが初めてってわけじゃねぇだろ。それに次元も次元だろ」

「どういうことだ」

「たきなと言ったか?その子に付き纏われて結局一緒に行動することになるわ、今度は千束だっけか?その子が来るなりすぐに受け入れちゃってさ」

「うっせぇ。もう追い返すのがめんどくさくなっただけだ」

「くぅ、お前ほんと、女嫌いってのは嘘だな」

「好きに言ってろ」

 

ルパンと次元は互いに貶し合うように話した。

その様子を見たたきなは…

 

「…なんか、2人とも仲が良いんですね」

 

と、2人に問いかけるように言った。

ルパンはそのたきなの疑問に…

 

「別に仲が良いわけじゃねえ」

 

と答える。

 

「そうですか?お二人とも本当に仲良さそうに思ったのですが」

「次元が言ったように、俺らは『盗人』と『ガンマン』と『殺し屋』。ただ利害が一致しただけで結ばれたような関係なのさ。そしてただ、同じ時間を長く過ごし、ただ同じ修羅場を潜り抜けただけの関係よ」

「それって、結局仲が良いってことじゃ…」

 

ルパンの説明に、千束は違いがわからず思わず声を出した。

 

「そんな単純な話じゃないってことよ。仲の良さとなったらお前らの方がよほど仲がいいだろうよ」

「えへへ…やっぱ、私たち仲良く見えるだってぇ」

「千束…」

 

ルパンのおだてに、千束がのろけ、たきなは複雑な表情を浮かべる。

そんなたきなの様子を、次元はチラリと見て再び目線を前に向けた。

 

「それでルパン?このあとどこに行くの?」

 

千束はこの後の行き先をルパンに尋ねた。

 

「韓国は渡ったらフランスへ飛ぶ」

「フランス!?やったぁ!また行きたいところに行ける!」

 

行き先を聞いた千束は、まるで子供のように喜びを爆発させる。

 

「そんなに喜ぶことか?」

「だって、海外行けるの2度目だし!あー、楽しみだなぁ…」

「2度目?どういうことだ?」

「私たちリコリスは元々孤児だったことはご存知ですよね?なので元々私たちには戸籍がないんです。戸籍がないということはパスポートも作れないため海外へ行くことができないんです」

「前にハワイに行った時は知り合いのハッカーに頼んで偽物を作ってもらったんだけど…流石にこれ以上は行けないなと思って諦めてたんだよね…」

「なるほどな…」

 

次元の質問に、たきなと千束が説明した。

そしてその説明に次元は納得する。

 

「はぁ…フランスに着いたらどこ行こっかなぁ…エッフェル塔?ヴェルサイユ宮殿?ルーブル美術館?凱旋門?はぁ、楽しみだなぁ…」

「全く…遊びに行くわけじゃないのに…」

 

フランスで観光する気満々の千束に、たきなは頭を抱えながら諭す。

 

「でも、もう私たちリコリスじゃないんだよ!?別に遊んだって良いんだよね!?」

「それはそうですが…だからと言ってゆっくり観光するのも…」

「いいんじゃねぇか?何かあったらこのルパン三世がなんとかしてやるからさ」

「本当!?やったぁ!ルパン、ありがとう!」

 

ルパンが協力してくれることに、千束は大喜びしてルパンに抱きついた。

 

「全く…女に甘いな、ルパンよ…」

 

ルパンと千束の絡みを見た次元はやれやれと頭を振る。

 

「別に良いじゃねぇか。こうなったらこの2人にはとことん付き合ってもらうからさ」

「ほんと、次元さんってストイックだねぇ…なんか、たきなと似ている気がする…」

「似てねえ!」

「似てません!」

 

千束の次元とたきなが似ているという発言に、2人がほぼ同時に否定する。

 

「あはは、お二人本当に一緒!」

「千束…それ以上言ったらずっとホテルで拘束させますよ」

「ごめんごめん…わかったって…」

「ったく…変なこと言いやがって…」

 

と、車の中は温かい雰囲気のまま過ごしていたが…

 

「…ルパン、後ろから追ってくるものがいるぞ」

 

ずっと千束とたきなの間に挟まって座っていた五ェ門の一言で、その場の雰囲気が一瞬で凍りついた。

 

「何?」

 

ルパンがバックミラーで確認してみると、後ろからライトがいくつも光って向かってきていることが確認できた。

 

「…ちっ、もう来やがった…」

「来たって、誰が?」

「…DAだよ」

 

ルパンは冷たく、そして落ち着いた声で呟いたのだった…

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