Lupln the third × Lycoris Recoil 〜泥棒と彼岸花と謎の壺〜 作:VOSE
また投稿サボり気味になってしまいました
目処ついたので再開させていきます
よろしくお願いします
…ルパンと次元は、お目当てである石蒜壺を抱えながら国立博物館の中を駆け巡った。
「追いかけられてないな?」
「大丈夫だっつうの。フェイクも仕掛けておいてるし」
どこか不安げな次元に、ルパンはいつものように自信満々に答える。
「だといいだがな…」
2人はしばらく走った後、外へ出て正門へひた走った。
「次元!もうすぐだ!」
と、ルパンが叫んだその時だった。
ダンッ!と音が鳴った。
それと同時にルパンの足元に銃弾が飛んだのである。
ルパンと次元はそれを見て急に止まり、音がした方を見た。
そこにいたのは、黒髪のリコリス…井ノ上たきなである。
「ちっ…やっぱ追っかけて来たじゃねぇかよ…」
「あらららら…フェイクに騙されなかったのね…」
やはりと言わんばかりにため息をついた次元と、すぐに追いつかれたにも関わらず余裕のある表情を見せるルパン。
ここでふと、次元はとあることに気がついた。
「おい…1人いねえぞ」
先程対峙した時にいたもう1人のリコリス…錦木千束がいないのである。
「なぁに、すぐに子猫ちゃんは来るよ」
ルパンがそう言うと、すぐに胸からワルサーP38を取り出してたきなの方とは全く違う方へ発砲した。
「うおっ!?」
撃ったその先には千束が隠れていた。
千束は不意打ちを突かれて驚きながら正体を現す。
「…ん?今の…」
少し慌てている千束を見たルパンは、少しの違和感を覚えた。
「どうした、ルパン」
「いや…まさかとは思っているが…」
どこか気になる様子のルパンは、ふと閃いて千束とたきなに向けて叫び出した。
「おい、お前ら!よく俺らに追いついたな!」
「当たり前です!あなたたちの行動は全てお見通しですから!」
「いや、たきな…それ私のセリフ…」
たきなは千束の元へ向かいながらルパンたちに向けて自信満々に答えた。
千束はそんなたきなに思わず突っ込みながらも、ルパンたちに向けて銃を向け始めた。
「おいおい…女の子がそんな物騒なもの持っちゃダメだろ…でもまぁ、お前らの目的はこの壺を返してほしいってことだろ?」
「その通りだけど?」
「それなら、俺らでゲームしねぇか?」
「ゲーム…?」
ルパンが唐突に提案した内容に、たきなは首を傾げた。
「そう。まだ夜も遅い頃だ。ここらでドンパチしても
「…なるほど…力ずくで取り返してこいと…」
「もちろん、やるからには俺らも使わせていただくぜ?」
ルパンはそう言いながらニヤリとワルサーP38を見せるように向けた。
「おい、ルパン。正気か?」
「なぁに…すぐに終わらせるさ」
何も聞いていない次元は、勝手に事を進めるルパンに呆れを感じた。
「それで、私たちの勝利条件は?」
「俺か次元、どっちかを負かしたらお前らの勝ちだ。負かし方は何をしても構わねえ。ただし、そっちも同じ条件で負けたら俺らの勝ちだ」
ルパンの提案に、千束とたきなは目配せをしてお互いに頷いた。
「いいよ。その条件に乗ってあげる」
「後で取り消しとか無しですからね」
「男に二言はないぜ」
「もうこうなったらどうしようもねぇな…やるならとことんやるぞ」
ルパンと次元、千束とたきなはお互いに条件を飲んで撃ち合いのゲームを行うことになった。
まず最初に動いたのはたきなだった。
たきなはルパンの方へ向かって走り、一定の距離を確保してから銃口を向けたが、すぐに次元がルパンの前に立ち塞がり、たきなに向けてコンバットマグナムを向けた。
「千束!」
たきなはすぐに千束の名前を叫んだ。
千束はすぐに次元の後ろにいるルパンを横から狙撃するべく動いたが、そこにルパンはいなかった。
千束は狙いを次元に向けてすぐに撃とうとするも、どこからか銃声が響いた。
勘で察知したのか、千束はすぐに身体を半身にして銃弾をするりと避けた。
「おぉ〜、お見事」
「そんなに褒められても逃がしてあげられないけどね!」
ルパンの言葉に惑わされることなく、千束はルパンに向けて銃口を向けた。
ルパンはそれを見て距離を取るべく走り出した。
千束もそれに追従するように追いかけて行く。
次元とたきなはしばらく見合う状態が続いた後、お互いに走り出しながら撃ち始め、お互いに建物や塀などに隠れながら銃撃戦を展開していた。
「ったく…なんでこんな間に合うんだ…」
次元はずっと愚痴を呟きながら、たきなとの銃撃戦に対応していた。
しばらく撃ち合いが終わった後、そこから急に銃の音が聞こえなくなった。
(銃撃が止まった…つうことは…)
次元はすぐにその場から動いて、たきなとの距離を遠くしようとした。
しかし、次元はすぐに異様な気配を察してすぐに足を止めて後ろへ飛んだ。
そこへ現れたのはたきなだった。
次元に飛び蹴りを入れて少しでも隙を作ろうとしたようだった。
「くっ!」
「甘いな、嬢ちゃん」
次元の言葉が癪に触ったのか、たきなは地面についた後、その体勢でパンチも入れるかのように腕を引っ込めた。
(次は拳か…!)
しかし次元の予想ははずれた。
出てきたのはたきなの銃である。
それを見た次元はすぐに体勢を変えて銃撃を紙一重で躱した。
「おいおい、挑発に乗ってたら弾が当たらなくなっちまうぞ」
「それはどうでしょうか!」
どうやら今の言葉でたきなの逆鱗に触れたらしく、たきなは続け様に次元に撃ち続けていった。
次元は当たり前のように弾を躱し続けて再び塀に隠れた。
「ちくしょう…無茶しやがる…」
そう言いながら切れたコンバットマグナムに銃弾を詰めていったその時だった。
「…これでおしまいです」
いつのまにかたきなが後ろに立っており、次元の後頭部に銃口を向けていた。
「ちっ…俺も少しは鈍っちまったかな…こんな近くに来てるっつうのに呑気に弾入れしちまって」
「これでどうですか?負けを認めますか?」
たきなは負けを認めるかどうか次元に聞いた。
「案外優しいもんなんだな、リコリスっての」
「どういうことですか?」
「敵を目の前にして、撃たねえってことだ」
「『命大事に』。千束から教えられた言葉ですから」
「なるほどね…」
「それで、負けを認めますか?」
「うーん…そうだな…俺はまだ諦めちゃいねえ」
負けを認めてほしいたきなに対して、次元は考える素ぶりを見せながら負けを認めなかった。
「どうしてですか?」
「つまりは…こういうことだ」
次元はそう言うと、コンバットマグナムを別の方向へ向けて発砲したのだった…
いかがでしたでしょうか?
もしよろしければ評価等していただけると嬉しいです。
では次回、お会いしましょう