見たことの無い地方で頑張る転生者   作:七蜘蛛

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苦労してるんだね...

 

エリス「ヨノワール、守ってくれたのは嬉しいけど技はやり過ぎ...。」

 

ヨノワール「ヨワー...。」ショボーン

 

エリス「あ、違う違う!技じゃなければ普通にぶん殴ってもOKって事!」

 

ヨノワール「ヨワ?ヨワール!」

 

エリス「さて、取り敢えず控えに戻ろうか。」

 

その後、ダンズは搬送されたが行動が行動なため、誰もダンズに同情はしなかった。そして、エリスのカースマクやヨノワール辿異種の実力を見た大半のトレーナーが戦意喪失して、残っているのは腕に自信のあるトレーナーのみだ。対戦方法はトーナメント形式なので、エリスの次の対戦は決勝のみとなった。

 


 

試験決勝

 

勝ち上がったのはエリスと「タイシ」という男だ。そして2人は向かい合うとタイシは口を開く。

 

タイシ「...すまなかったな。」

 

エリス「...?」

 

タイシ「ダンズの件だ、アイツは一応俺の弟従で、何かと自分が上じゃないと気が済まない奴でな。それに元々今回の試験、アイツは推薦されていないんだ。」

 

エリス「えっ?じゃあどうやって...?」

 

タイシ「俺が推薦されたんだが、それをどこかで聞いてたのかあいつはリーグ委員会の所へ乗り込んで...。」

 


 

ダンズ『俺はタイシの従弟だ!アイツが出られるんなら俺だって出る権利がある!じゃねぇとお前達を攻撃するぞ!』

 


 

タイシ「などと喚き散らしながら脅して、無理矢理参加したんだ。」

 

エリス「うわぁ...(引)」

 

周りはそれを聞いてドン引きした。

 

タイシ「それにジムリーダーや四天王になって何をしようとしていたのかを聞いたら...。」

 


 

ダンズ『強いポケモンは俺様だけの物!他の雑魚共には弱いポケモンを持たせて俺様の下について金をたんまり稼がせんだよ!そうすりゃ俺様は強くて金持ちになってモテまくれるんだよ!俺様の様なイケてる男はこの地方、いや世界中探しても中々いないんだからなぁ!』

 


 

タイシ「という聞いてるだけで頭が痛くなる様な事を語っていた。」

 

それを聞いて周りは更に引いた。

 

エリス「...苦労しているのね。」

 

タイシ「分かってくれるか...。」

 

何ともいたたまれない空気となった。

 

審判「...お二人共、そろそろ...。」

 

エリス「...始めましょう。」

 

タイシ「あぁ、出てこい「ゲンガー」!」

 

ゲンガー「ゲーン!」

 

エリス「今度はこの子。」

 

「レフィス!」

 

エリスがボールから出したのは、白い肌に橙色のチャイナドレスを思わす鎧を纏い、橙色のお団子ヘアで、両腕にガントレットを嵌めたポケモンが片足で立って構える。

 

タイシ「もしやこのポケモンは...。」

 

タイシは図鑑を開く。

 

『「レフィスト」。戦乙女ポケモン。ゴースト・格闘タイプ。ワルキュリーの進化系。闘気と霊気を交えた一撃は壁をもすり抜け敵を殴る。武術に長けた攻撃を得意とする。』

 

タイシ「やはりワルキュリーの進化系か...。」

 

審判「バトルスタート!」

 

タイシ「「シャドーボール」!」

 

ゲンガー「ゲンガ!」

 

ゲンガーは「シャドーボール」を繰り出す。

 

エリス「「グロウパンチ」で打ち返せ。」

 

レフィスト「レフィ!」

 

レフィストは右のガントレットに力を集め、「グロウパンチ」を放つと「シャドーボール」を打ち消す。するとレフィストの力が上がる。

 

タイシ「「グロウパンチ」の追加効果か...。」

 

するとレフィストがゲンガーに接近し、左のガントレットに力を集める。それは「グロウパンチ」と同じ構えだった。

 

タイシ「(何だ!?)避けろっ!」

 

ゲンガー「ゲンッ!」

 

ゲンガーは直ぐに避け、「グロウパンチ」は空を切る。そして、レフィストの力が再び上がる。

 

タイシ「(力が上がった所を見る限り、「グロウパンチ」である事は間違いない...だが指示も出されていないのに何故技を...?)」

 

エリス「今度はこっちからだ、「シャドーパンチ」!」

 

レフィスト「フィスト!」

 

タイシ「!拙い!?」

 

エリスが指示を出すとレフィストの右のガントレットが黒いエネルギーに染まり、突き出すと、黒い影の拳が伸び、浮いているゲンガーに命中する。

 

ゲンガー「ゲンッ!?」

 

タイシ「(「グロウパンチ」2回分のパワーアップ、そして、必中技である「シャドーパンチ」、「グロウパンチ」は効果が無いとはいえ、ゴースト技の「シャドーパンチ」はゲンガーには効くぞ...!)」

 

ゲンガー「ゲン!」

 

タイシ「大丈夫か!」

 

ゲンガー「ゲンガー!」

 

タイシ「よし。」

 

エリス「安心するのはまだ早いよ。」

 

タイシ「...?」

 

するとレフィストが左のガントレットに先程放った「シャドーパンチ」と同じエネルギーを集める。

 

タイシ「何っ!?」

 

レフィストは再び「シャドーパンチ」を放ち、ゲンガーは吹き飛ばされる。

 

ゲンガー「ゲ〜ン!?」

 

ゲンガーはフィールドに落ちる。

 

タイシ「ゲンガー!」

 

ゲンガー「ゲンゲロゲ〜...。」

 

ゲンガーは目を回していた。

 

審判「ゲンガー戦闘不能!レフィストの勝ち!」

 

タイシ「戻れゲンガー!」

 

タイシはゲンガーをボールに戻す。

 

タイシ「一体どうなっているんだ...?」

 

エリス「レフィストの特性だよ。」

 

タイシ「特性...?」

 

エリスはネタばらしをする。

 

エリス「レフィストの特性は「追撃の拳」。パンチ技を使うと、もう一度その技を放つ特性だ。」

 

タイシ「何だと!?」

 

つまり、レフィストはパンチ技を使う場合、2回行動するという事に他ならない。

 

エリス「さぁ。」

 

レフィストが構える。

 

エリス「最後まで楽しむよ。」

 

タイシ「望む所だ!」

 

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