ワイがサヤの薬でガキになってもうてから一週間経っていた。
溜まっていた量に辟易しながらもメールや着信履歴を確認すると、珍しい名前を発見する。
――尾刃カンナ。局長がワイに連絡してくるなんて何かあった時しかない。せやからその名前を見つけた時は急いで連絡し直した。
局長と話すと、どうやら問題はセンセが代わりに解決してくれとったらしい。問題の解決とシャーレがちゃんと機能しとったことにとりあえず胸を撫でおろす。
ただその際に局長から「……すみませんがご相談したいことがありまして……もしよろしければ夕食ご一緒いただけませんか?」なんちう言葉が出てきた時は驚いたが。局長がこないなこと言うんは珍しい……一年生の時以来ちゃうか? アビドスでカイザーと戦った時にキリノ達を回してくれた恩もあるし、局長に「ええで。飯もワイがおごったる」と返事をすると少しばかり声を明るくして「ありがとうございます」と返ってきた。同時にワイの奢りを固辞してきたんは局長らしいが、にしても何があったんやろ?
局長の悩み事を疑問に思いつつもバイクに跨がりシャーレへと向かう。道中の暇潰しにラジオをつけるとクロノスの報道が聞こえてきた。
<スクープ!! ヴァルキューレがカイザーとリベートしていたとの情報が入りました! 我々は真相を確かめるべくヴァルキューレへ……あ、カンナ公安局長です!! カンナ公安局長! 今回の件は一体……>
<うるさい!! 出ていけ!!>
局長の怒号をまさかラジオで聞くことになるとは……。悩みっちうのは十中八九このことやろなぁ。とりあえずセンセもこの件に絡んどるのは確実やろうし、シャーレに着いたらセンセにも話を聞かな。
にしてもヴァルキューレとカイザーの癒着か。アビドスの時も薄々感じ取ったが、やっぱり防衛室がクロなんやろな。これについてもセンセと話さないかん。
一週間分の溜まっとるだろう仕事に辟易しながらもシャーレに向けてスロットルを上げた。
◇ ◇ ◇
シャーレオフィスに入るとセンセの姿がなかった。遠出するなら連絡よこすやろうし、多分タバコかトイレかコンビニかのどれかやろ。とりあえずコーヒーでも飲んで待っとるかと思いコーヒーメーカーに近づいたところで何者かの気配に気付く。
……気配に殺気が混ざっとる、復学支援のやつらやないな。しかも音も無く物陰に隠れとるあたりなかなか訓練しとる奴や。
「そこにおるのはわかってんで。出てくるんやな」
気配がある箇所にハンドガンを向けてそう言うと、白髪の生徒がハンドガンを構えながら姿を表した。
「……ニコラス・D・ウルフウッド。殺人犯の貴方がなぜシャーレに……?」
「事件知っとってまだ事情知らん奴おったんやな。センセの護衛を条件にワイ、仮釈放されてんねん」
「嘘ですね。私達はここ一週間先生と過ごすことが多かったですが、貴方の姿を見かけたことはありませんでした。護衛の任を受けているならそんなことはあり得ません」
「誤解やって! 訳あって一週間休みもろうとっただけやっちうねん。そもそもお前は誰や? ワイかてお前みたいな生徒、シャーレで見かけたことあらへんで」
「貴方に名乗る必要はありません」
「だからなぁ!!」
“ ちょっと待って!? え、これどういう状況? ”
緊張感が強まる空気を解いたのは、コンビニ袋を持ったセンセやった。
◇ ◇ ◇
「ワイがおらん間にそないなことがあったんか……」
ワイに銃を突きつけていた生徒はミヤコ言うてSRTの生徒らしい。シャーレにはシャワー借りに来てたとかなんとか。
にしてもSRT特殊学園か。……確かあの女狐捕まえたやつらやったか? 賞金稼ぎの真似事しとった際に何度か獲物が被って対立したり協力したことあったな、確か。
まさか連邦生徒会長が行方不明になった関係で責任者がおらなくなって廃校になっとったのは知らんかったが。
そんでこいつらはその抗議のために公園占拠してデモしていると……それを聞いて正直アホちゃうかと思うたが、その言葉は飲み込んだ。
アホさ加減で言えばアビドスのほうが上やし、そんなワイが廃校云々で足掻いてるやつらを馬鹿にしたら唇を火傷してしまう。
なのでとりあえず黙って話の続きを聞くと、その後の展開もアホみたいな話やった。
デモ活動の最中に金欠のヴァルキューレの装備が高価なカイザー製の装備に更新されていることを知り、カイザーとのリベートに気付いてその証拠を奪いにこいつらでヴァルキューレを襲撃したらしい。んで、証拠を無事掴んで今朝聴いたニュースに繋がると。あ〜それでか……。
「なあセンセ、多分襲撃の際に局長ともやりあっとるやろ? 局長、何か言っとったか?」
“ カンナのこと? ……そうだね、少し話をしたよ。カンナが『妥協に塗れながら公務を処理しなくちゃいけなかった』って言ってたからさ、『自分の未来は自分で決めていくものだよ』って言ったんだ。そうしたら『それでも……自分の信念だけに従っていたら、結局は何もできない……! あの時だって、百鬼夜行の時だって、私達に力さえあれば……!』って返されてね。……辛そうだったよ、彼女。一応その後も少し話をしたけれど…… ”
「……なるほどな。まあ事情はわかったわ」
“ その様子だとカンナから何かあった? ”
「珍しく相談乗ってくれって言われてな。まあ迷える子羊の相談に乗ったるのも牧師の勤めやし、話聞いたろと思って」
“……そっか。良かったよ、カンナにも相談できる相手がいて。君だったら安心だ。私だと状況が状況だったこともあってフォローをしきれなかったから。……カンナをよろしくね ”
「言われんでもちゃんとしたるわ」
「……あの」
センセとの話が一区切りついたところで黙って話を聞いていたミヤコが会話に入ってくる。
「なんやねん?」
「少し気になっていたのですが、曲がりなりにも仮釈放中のあなたがなぜ公安局長とそんなに懇意なんですか……?」
「あ〜……」
事情知らん奴からしたら疑問に思うのもしゃあないか。なんや局長、『狂犬』なんて言われて犯罪者には怖がられとるらしいし。
「局長とは結構長い付き合いになるねん。アビドス……ワイの母校の連中を除いたら一番交流あった生徒になるんちゃうかな。一年生の時からの知り合いや」
「そんな前からヴァルキューレのお世話になるようなことを繰り返してたんですか……?」
怪訝な目でワイを見るミヤコ。こいつ、ワイを犯罪の常習犯かなにかと勘違いしとるやろ。いや……まあ褒められた人間ではないのは確かやけど、キヴォトスではむしろルール守っとる側やっちうねん。
「 お前が思うとるようなもんちゃうわ。むしろワイが色々世話してやっとるぐらいやで。仮釈放中の定期面談かて半分は局長の愚痴聞いとるようなもんやし」
” 定期面談の相手カンナだったんだ? 昔のことも含めて色々話聞きたいな~ ”
ワイが局長と付き合いあったことにセンセが興味津々で聞いてくる。なにがお前の興味を引いとるのか分からへんが、話さないと後々うざったく聞いてきそうなので話したるか。別に隠すようなもんでもないし。
「大した事あらへんで。昔は賞金首の引き渡しでよく面識があったぐらいや。あとは……昔の局長は結構ヤンチャで、犯罪者のアジトに単身で乗り込んでピンチに陥ってたことがあってな。それをたまたま居合わせたワイが助けてやったこともあったな。それでワイのこと信用してくれたんかヴァルキューレの戦力足らへん時に賞金首の情報のリークっちう形でワイに応援頼んできたりしたこともあったで。流石に局長になってからはそないなことは控えるようになったけどな」
” そんなことがあったんだね。面談だとどんな事話してるの? ”
「当たり前の決まったこと聞かれて答えるだけや。『もう人は殺さないか』聞かれて『時と場合による』って答えて、『そこは嘘でももうしませんって言ってください』と小言言われて終いやな」
「そ、それは面談として問題があるのでは……?」
ミヤコが再びツッコんでくる。まあ、確かに普通はそうやろな。
「そもそもワイの仮釈放を特例で決めたんは連邦生徒会長や。せやから面談結果程度じゃワイの仮釈放は覆らへん」
「それじゃ面談がただのポーズじゃないですか!?」
「せやで。なんや? 異議申し立てでもするんか? 決めたのはお前のとこのトップやぞ?」
「ですが……」
ミヤコの奴が悩む仕草をしとる。なんや、こいつもこいつでクソ真面目な奴やな。まあ『学園の利害や問題に左右されず自らの信じる正義を実行する』なんてガキの理想論みたいなことを大真面目に語る奴やしな。……それですることが立ち行かなくなることが分かっとるデモっちうのがアホやと思うが。ただ話聞いとる限りやと
「ミヤコ、そう疑問持つことは悪くない思うで。お前がお前の正義を貫く言うならその疑問は捨てたらアカン。……ただ、その生き方はお勧めせえへんけどな」
「お勧めしないとは……?」
ミヤコが睨むような目つきでワイを見据える。多分散々同じようなことを言われてきたんやろな。実際SRTの他の生徒はヴァルキューレに移った聞いたし。その視線には若干の敵意すら感じるとれる。
「言葉通りの意味や。理想語るのは簡単やけどな、普通は現実と折り合いつけて妥協点を見つけていくもんや。そないな中で理想を貫くのはエライ大変なことやで。せやからお勧めせえへん言っとるねん」
「だから理由があれば犯罪も見逃せと? 必要悪を認めろと!?」
「ちょ、そこまで言ってへんやんけ!」
アカン、なんかこいつの琴線に触れたんかヒートアップしかけとる。別に言い争いしたいワケちゃうしセンセに視線で助けを求める。センセも気づいて軽く笑顔を浮かべた。
” ミヤコ、ウルフウッドは純粋に心配してくれてるだけだよ。自分の信念を貫いてボロボロになってしまった人を知っているから ”
「そんな人がいたんですか……?」
” うん。どんなに自分が傷つけられても、愛と平和を説き続けたすごい人がね。彼の親友なんだ。……ウルフウッド、ヴァッシュさんはそんな人だったんだろ? ”
ミヤコの雰囲気から若干険が取れる。それはそれで助かるがアイツの名前を出すなっちうねん、センセ。
「……まあ、確かにセンセの言う通りや。あいつは言い訳もせんと自分の信念貫いとった。ただな、その生き方はあいつやからできただけやで。未だにワイはあいつのことアホやと思うし、そのしんどさ見とるから他人にお勧めできへん言うとるねん」
「そういうことだったんですね。すみません、少し早とちりしてしまって。……ですがやはり……」
「妥協したない言うんやろ。せやったら別にやり続けてみたらええやないか。別にお勧めしないだけで否定しとるワケちゃうしな。ガキなんやからガキらしいたわごと吠えとったらええ」
「が、ガキのたわごと……」
” ウルフウッド、なんでこう、君は一言多いのさ……? ”
センセが呆れた視線を向けてくる。なんでや? 事実やろが。
「……ウルフウッドさん。私はあなたのような大人が一番嫌いです」
「あんなぁ……いや、ええわ」
そいういうところがガキなんやでと口にしそうになったが流石に口をつぐんだ。とりあえずワイとミヤコの相性はあまりよくないなっちうことはよくわかったわ。
そういえば賞金稼ぎしとった時もFOX小隊のやつらから目の敵にされとったことを思い出す。どうもワイはSRTの連中とは相性が良くないみたいやな。
◇ ◇ ◇
「大将、とりあえず熱燗とホットウーロン茶、それとおでんの盛り合わせ二つ」
「……バイクできてませんよね?」
「今日はちゃんと徒歩やっちうねん」
馴染みの屋台で局長と席を並べる。ここに局長と来るのは久々やな。
「……で、相談っちうのはなんや? やっぱりリベートのことか?」
「やはり先生から聞いてましたか。そうですね……そのことになるんでしょうか」
局長が出されたホットウーロン茶に視線を落としながら話し出す。
「……あの時先生に言われました。最終的に自分の未来は自分で判断し続けていくものだと。ですが……私は…………」
局長はウーロン茶を一口飲むと、ワイに視線を向け直した。
「ウルフウッドさん。自分で明日の行き先を決める生き方をすると、世界はどのように見えるのでしょうか?」
熱燗を一口飲む。そう言えば局長は最初は生活安全局を希望しとったんやったな。ただ強面で適正ないから言われて公安局所属になったんやったか。そういう意味では今の立場は望んだもんとはちゃうのかもしれんな。ただ……
「RABBIT小隊の奴らがまぶしく見えたんなら考え直した方がええで。風呂もまともに入れん、飯はコンビニの廃棄弁当、デモかて誰もまともに相手にせん。極め付けにシャーレの活動として名義貸してやらなミヤコの言う正義も実行できない。ワイからしたらあいつらは駄々こねとるガキの集団や」
ワイの正直な感想を言う。改めて口にしてみるとRABBIT小隊の奴ら、結構悲惨な状況やな。自分らの選択とはいえセンセが気に掛けるのも少しわかる。
局長は少し俯きながら口を開く。
「……ですが今回、正義はあちらにありました。私も昔は、そうだったはずなのに……」
どうもセンチな気分になっとるらしいな。確かに一年生の時の局長はあいつ等みたいに無鉄砲なところがあったことを思い出す。
「……覚えていますか、ウルフウッドさん。昔、本当は生活安全局に行きたかったと愚痴をこぼした時、あなたが私に言ってくれた言葉を」
「ん? 確か……それも立派な仕事やとかやったっけ?」
「そうですね。……『キヴォトスは治安が悪い。誰かが牙にならんと誰かが泣くことになるんや。せやから、その誰かの涙を止めれるちうんは立派な仕事や思うで』と」
「……なんでそこまで覚えてんねん。ちうか改めて聞くと臭い台詞やな……」
「ですが私はその言葉に感銘を受けました。だから公安局でも頑張れたんです。……牙の無い人々の牙になろうと、法が法として機能するための番人になろうとがむしゃらでした。そして……そのための力を維持するためにはと思い込んで、私は間違いに目をつむってしまった。……本当に、中途半端ですね、私は」
今にも泣き出しそうな顔で、局長はワイに尋ねてきた。
「私は、どうするのが正解だったんでしょうか……?」
これがワイへの相談事か。なかなか難しい話やな。理想と現実のギャップ、局長としての立場、色々なしがらみでがんじがらめになっとる感じか。
リベートの片棒を担いだのも組織人としてだけやなくて、ヴァルキューレの弱さに思うところがあったこともあるんやろな。さすがに装備整えても百鬼夜行の事件……雷泥相手には結果は変わらんかったやろうが、ヴァルキューレが普通の犯罪者に舐められとるところがあるのも確かやし。……これ、ガキが抱える問題ちゃうやろ?
とりあえずワイの考えでも伝えたるか。
「……正解がなにか言われたらワイかて分からへんわ。実際、リベートが上手くいってヴァルキューレが強くなれば治安がもっと良くなった可能性も無いわけちゃうしな。リベートでカイザーのアホ共が幅を利かせるデメリットがどんだけ響くのかもわからへんし。そこらへんは結局神様の領域や。……でも、だからこそ自分の納得のいく選択をする必要があるねん」
「納得のいく選択、ですか……?」
「せやで。センセが言っとった自分で判断するっちうのもそういうことや。正しい道を選らべちうわけやない、自分が納得できる道を選ぶのが重要やねん。現実に突き当たって妥協にまみれても、その選択をしたのは自分や思わな……責務を全うするだけのマシーンになってまう」
「……ですが、その選択をするのは……」
「局長みたいに立場もあると難儀な話やろな。それ含めて自分の選択や言えなくもないが……まぁそないな時ぐらいはワイらを頼ったらええ」
「シャーレを、ですか?」
「局長かて生徒やろ。シャーレは正義の味方やのうて生徒の味方が方針らしいからな。局長が納得できる選択をした時に何かあればワイらが尻ぬぐいぐらいしたるわ。間違っとる思うたら叱ってやるし、それで理不尽な目に会うなら手を貸したる。せやから次なにか選択することがあればしがらみを気にせずに自分の選択をしてみたらええ」
「……貴方にそう言ってもらえると少し心が軽くなります。ですが、本当にいいのでしょうか?」
公人やから特定の誰かに頼ることに抵抗あるんか? ホンマ、こいつもクソ真面目やな。
「ほんま局長も損な性格しとるな。真面目過ぎやで、お前も。ワイらみたいな真面目な奴らはいーっつも割食ってばっかやんか。だからたまには好きにしたったらええねん」
「真面目……ですか? ……ウルフウッドさんが?」
なんでか局長はワイをじっと見つめてくる。
「なんやねん? なにか言いたいことあるなら言えや」
「なら言わせていただきますが、真面目と言うなら煙草とお酒を控えていただくことはできませんか? あとノーヘルでバイクに乗るのは止めてください」
ちょ、なかなか痛いこと言うてくるやんけ。
「……局長、それは見逃してくれへんか? 今言う話ちゃうやろ」
そう答えると局長はくつくつと笑い出す。なんや、飲んどるのはウーロンハイちゃうはずやけど。
「そうですね、確かに今はそういう話をする場ではないです。
そう冗談めいた雰囲気で局長は言う。さっきとは打って変わって、その顔は自然な笑顔やった。
「とりあえずそない笑えるなら問題なさそうやな。……にしても、その顔やったら生活安全局でも普通にやってけそうやのに判断下した奴も見る目ないな」
「えっ!? あ、それは、その……貴方が、そう言ってくれるからであって……」
急に声を小さくして頬を染める局長。勤める局の面談時になんかポカでもやらかしてそれを思い出してしもうとるんやろか? まあどないにしろ少しは元気になれたみたいで何よりや。いつもエセ牧師言う奴らに見せてやりたいわ。ワイかて葬式以外にも牧師らしいことできるっちうねん。
「兄さんも罪作りだねぇ……」
「何がやねん大将?」
屋台の大将はなんでか黙って卵のサービスをしてくれた。いや、ほんまなんで?
ショタウッドになっている間にカルバノグのウサギ編が済んでましたよってお話。後はアビドスの時に少し話があったカンナとウルフッドとの関係性の掘り下げ的な話も書きたかったので、カンナとの絡みがメインでした。
ちなみにカルバノグを飛ばしたのはメタ的な理由を言うと、RABBIT小隊とウルフウッドの立ち位置がめっちゃ被ってるから。悪い言い方するとRABBIT小隊って先生の私兵っぽいところがあるんですが、そこがウルフウッドと役割被っちゃうんですよね。
話を書く予定はないのですが、ミヤコはそれもあってこれからウルフウッドに対してバリバリに対抗意識を燃やしていくんじゃないかと思っています。
各学校のしがらみにとらわれず先生の手助けができる立場(正確にはウルフウッドはアビドスという縛りがあるのですが、ぶっちゃけ大半の生徒は彼をシャーレの職員としてみています)、大抵の相手には勝てる武力、誰かが牙にならねばならないといった時に牙になれる精神性……しかも先生と意見が違えばしっかり噛みついてきてくれるので先生も信用してくれている。こんなんミヤコからしたら対抗心バリバリになるでしょ。
やたらとカンナには優しめなウルフウッドですが、個人的に現実と理想のはざまで悩んでるタイプの苦労人には優しそうなイメージがあるため。この小説だとカンナと同じ17歳の時にウルフウッドはヴァッシュとの旅をしている設定になるので、それもあって複雑な立場でもどかしい選択しかできない気持ちがよくわかるんじゃないかと。
ちなみにカンナみたいな接し方を他のヴァルキューレの生徒にも大なり小なりしていたためヴァルキューレ内でウルフウッドはかなり好感度高めだったり。