偽書 超ロボット生命体トランスフォーマーSAGA   作:ポルポル君

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『偽書 超ロボット生命体トランスフォーマーSAGA』をご覧いただき、誠にありがとうございます。
この作品にはこれらの要素がございます。

・この作品に登場する「オプティマスプライム」や「メガトロン」などオリジナルに登場するキャラクターと同名のキャラクターは、初代及びその他シリーズと無関係の別人である事。

・その中のキャラクターには、オリジナルにかなり強いアレンジ(性別、外見の情報、モチーフ等一部キャラクター性の変更)が加えられている物が多少ながら存在する事。


プロローグ

「ぐっ……ああ……はあ……はあ……」

アメリカのロサンゼルス、冬の訪れを匂わせる程冷え込んだ夜、人気のない廃車置き場で『何か』の声が木霊する。

思春期の少女の物を思わせる甲高い声が、ただ『何か』が覚える苦痛を音として表現する。

『何か』は、それを和らげるためか、自分の無機質な肉体にめり込んだ金属の矢を一つ、また一つと、力任せに引き抜いてゆく、その度に、矢は激しい熱と光、爆音と異臭を放ち、『何か』により強く激しい苦痛を与える。

 

そんな中、この星の住人と思われる青年の気配を『何か』が察知すると、すぐにその手を止める。

「こんな時間にいったい誰だよ……。」

二十になる青年、ハラルド・ウィトウィッキーが不機嫌そうな様子で『何か』の方向へと歩み寄っていく。

矢が放った強く激しい光、ロボットの周囲に滴り落ちるオイルの悪臭が就寝前の彼の五感を強く刺激し強烈な不快感を与えたのだ。

ハラルドはそれの要因に一言文句を言おうと、自宅から約25m程先のこの廃車置き場に、ずかずかとやってきたのだ。

ここに、人間の理解を超える存在が居るとも知らずに。

「おいッ!パーツの切り取りならもっと静かに慎ましくやれよッ!近所迷惑だ……ろ……?」

その門を潜り抜けた時、ハラルドは目視してしまった、積み重ねられた車の中の影に潜む『何か』を。

『何か』は、積み重なった車の中でボロ切れを被り、しゃがみこむという、その仕草からして、姿を隠していたつもりだったのかもしれないが、成人男性の倍ほどはするであろうその巨体を隠すには、廃車置き場という場所は無理があった。

「ええッ!」

驚愕から声を上げたその瞬間、『何か』の身体を包む黒く汚れた金属の甲殻が展開し、その四股共々まるで立体パズルの如く、機械的な音を立てながらぐちゃぐちゃに組み換わってゆく。

その際に確認出来たのは、『何か』の足に当たる部位が、一本にまとまり折りたたまれる事で、車のボンネットに、背中の羽状の部品がその側面に張り付くと、そのままドアとして、『何か』の身体は段々と未知のロボットから、見覚えのある何かへと再構成されてゆく。

 

その音が全て止み、変形が止まった時、『何か』は丸みを帯びたスポーツカー『ポンティアック・ソルスティス クーペGXP』の姿をとっていた。

そして『何か』は事切れてしまった、まるで、この変形で全ての力を使いはたしてしまった様に。

「す、すげえッ!」

この光景を目の当たりにしたハラルドには今、苛立ちも眠気も無い、あるのはただ、それまで心待ちにしていた未知の存在との遭遇に対する、喜びと興奮が、ハラルドの脳内を埋め尽くしていた。




『何か』の変形シーンは、あまりいい表現が出来なかった事が心残りです
今後は、変形シーンの魅力を可能な限り引き出す事に努めたいと思います。

これからは、一週間に一、二回程のペースで更新していきたいと思います。
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