偽書 超ロボット生命体トランスフォーマーSAGA 作:ポルポル君
自分はオプティマスとメガトロンには北斗の拳のケンシロウとラオウぐらいの身長差があると想定して書いています。
空軍基地、立ち込める硝煙の臭いがオプティマスの嗅覚回路へと伝達されると、それはオプティマスの小さな怒りと疑問を煽った。
「何故だ……何故無関係のこの倉庫を。」
深夜とはいえまだここに職員がいた可能性があった以上、それらを一瞬のうちに殺した可能性のあるメガトロンへの怒りの感情は大きい。
オプティマスの質問にメガトロンは笑いながら答える。
「貴様をおびき出すには、こうして暴れるのが一番よ。」
メガトロンの回答の直後、オプティマスは一気に直進しその銀色のボディに全速力の一撃を叩き込む。
メガトロンが一気に後退した後、オプティマスは立ち上がるようにパンサーから本来の姿であるロボットモードへと姿を変えてゆく。
確かな怒りの感情を宿す青い目は、確かにメガトロンを見据えていた。
そして、背中から抜いた斧が放つ橙の光はメガトロンに向けられた殺意を示す。
当のメガトロンはうろたえる様子はなく、むしろ何か喜んでいるようだ。
最初に斧を振りおろしたのはオプティマスだ。
闇夜にその炎のように輝く斧を全速力で振りおろし、しっかりとメガトロンの肩へと落下してゆくが。
「鈍いッ。」
それはメガトロンの本体に達する事なく左手の鉄球で受け止められ、重々しい音が響き周囲には火花が飛び散る。
メガトロンの自由な右手が前につきだされると、右手に装備された太く大きな大砲が火を噴いたが、それをオプティマスは発射の三秒前には左半身を逸らし、その凶弾から逃れる事に成功した。
「鈍いのは貴様だッ。」
オプティマスの左手が橙色に発光すると、その拳よりも二回り大きなメガトロンの右肩に白い煙を上げるクレーターを生み出す。
「うおおおおッ」
よろめいたメガトロンに追撃しようとしたオプティマスに、予想外のスピードで体制を立て直したメガトロンから繰り出された鉄球の一撃がオプティマスの右の頬に激突し、そのまま一気に後方に吹き飛ばす。
顔を包んでいたマスクが砕け散ったオプティマスは瞬時に立ちあがり、腰から引き抜いたライフルでメガトロンの右肩にさらなる攻撃を加える。
背中から剣を引き抜こうとしていたメガトロンは肩に走る激痛から思わず得物を落としてしまうが、お返しに右手からの砲撃をオプティマスに浴びせる。
「ほおおおおおおおッ!」
今度は回避が間に合わず、腹部の中央に大きな穴をあけられてしまったオプティマス、跪きよろめく所メガトロンは先の得物を拾い上げ、ゆっくりとせまってゆく。
「これで終わりだ。」
メガトロンが紫に輝く剣を振り上げた時、その銀の背中で何かが爆ぜた。
「んッ……。」
明らかな攻撃にメガトロンは気付かない訳もなく、敵がいる方向を振り向く。
その方向には、月をバックに風の音と共に少しずつ降下する物体、それがヘリコプターである事は分かるが、その下にぶら下がる物体はなんだかわからない。
メガトロンが気が付いた途端、ヘリコプターはそのシルエットを人型の形態へと変化させながら、その下の物体はそのままの姿で急降下し、コンクリートの地面に硬く大きな音をたてながら着地する。
片方は青いロボット、もう片方は黄色いロボット、オプティマスは彼らが自分の部下達である事に気づく。
「だめだッ、引き返すん……」
「ヒャアアアアハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッ」
オプティマスの静止が届く前に青いロボット『ホワール』の銃撃は開始され、メガトロンの身体にいくつもの火花を散らす。
そんな弾丸の雨をうけても、メガトロンは余裕があった。
「ほほう、死にたいようだな。」
メガトロンの太くたくましい左足から展開されたミサイルランチャーが火を噴き内蔵されていたミサイルの全てがホワールを追う。
再びヘリコプター『シコルスキーX2』になったホワールはミサイルの魔の手から逃れていく。
ホワールがメガトロンの相手をしている間、黄色いロボット『バンブルビー』はオプティマスを助け起こす。
「大丈夫……ですか?」
「すまない……。」
腹部の穴を初めとした深刻な傷に動揺するバンブルビーに、オプティマスはいろいろな意味をこめた謝罪の言葉を贈る。
「ギョぼおぅッ!」
空の逃走劇でついに三機のミサイルに追いつかれてしまったホワール、地面に向かって一直線に落ちつつも体制を整え、ロボットの姿を取って着地する。
走り出したメガトロンは無事な左腕で大剣を拾い上げ、着地の隙が出来たホワールに向かって銛のように投擲する。
その剣を腹で受け止めたホワールはさらには最接近したメガトロンの蹴りや鉄球の攻撃といった体術で青いボディを破壊され、ついには右手のキャノンを受けて遠くの倉庫まで吹き飛んでいき、倉庫の中で大爆発を起こす。
「ホワール!」
仲間の安否を心配し思わず叫んだオプティマスとバンブルビーの方向をメガトロンは向いた。
「他人の心配をしている場合か?」
迫るメガトロンに危機を感じたのか、オプティマスは立ち上がろうとする。
申し訳ございませんが、これからは不定期で更新させてもらいます。
それからどうでもいいことですが、モーターマスター絡みの話にはスピルバーグの『激突!』のネタを挟んでみようと思います。