偽書 超ロボット生命体トランスフォーマーSAGA 作:ポルポル君
ディセプティコンの基地に殴り込んだあの日の翌朝、ハラルドをロサンゼルスの自宅に送る準備をしていた中、モニターにはバンパーの装飾と三対のタイヤから厳つい印象を受ける赤い『ハマーH3』が映し出され、力強い軍人のような印象を受ける男性の声が聞こえてくる。
「こちら『アイアンハイド』。」
「どうしたんスか教官。」
「げげっ、鬼教官。」
どうやらハマーの赤い姿とこの声から彼が『アイアンハイド』というトランスフォーマーである事を彼らは知ったようである。
「アイアンハイドって誰?」
ハラルドは、サイドスワイプの反応からして彼が味方である事は分かったが、それ以外の情報を手に入れるために先程彼を「鬼教官」呼ばわりしたバンブルビーに聞いた。
バンブルビーはハラルドの顔の横側に口を近づけると、囁くように話を始めた。
「すっげー厳しんだよあいつ、ちょっと寝てたら出席簿が……」
「何か言ったか?」
「いやいやなんでも。」
アイアンハイドがその内容を聞いたらマズイと分かっていたバンブルビーは途端に話を止めたためか、ハラルドはアイアンハイドの性格を把握するには少々情報量が足りなかった。
ラチェットは構わずアイアンハイドに要件を問う。
「地球まで何しに来たんだい?アースモードまで手に入れて。」
「地球にサウンドウェーブが部下やドローンをつれてやって来た、目的は現時点では分からんが地球のダークスパークを狙っていると思う、兄貴達にもこいつらをとっ捕まえるのを手伝ってほしいんでな。」
よく見れば都市を走るアイアンハイドの前方には何かから逃げるようにくねくねと蛇行する青い車体のG63 AMG 6x6の姿があり、アイアンハイドはそのG63に追いついては離されを繰り返している。
サウンドウェーブであると思しきG63との追跡を続けながら、アイアンハイドは要求を伝えた。
「ダークスパークはアリゾナとネバダの間に位置するフーバーダムで厳重保管されている、だからそれをサウンドウェーブから守りぬいて欲しい。」
今あの辺は俺の報告で警戒態勢に入ったから米軍の関係者しか今はいない、ロボットモードになって大丈夫だと思うぞ。」
通信が切れた後、ハラルドは声を張り上げて質問をした。
「ちょっと待て、フーバーダムがなんでそんな危なっかしい物を持ってんだ?」
それまでフーバーダムをただの巨大なダムとしてとらえていたであろう一般市民として当然の疑問に対し、サイドスワイプは説明を始める。
「ダムってのはただの表向きで、本当の所は俺らみたいな宇宙から来た物を研究する為の施設なんだよ。」
「へ、へえ……。」
自身の知る世界のスケールが徐々に大きくなる様に、ハラルドは関心した用だった。
アイアンハイドはハマーH3です。
ハマーというと実写ラチェットでしょうか。