前回
<私>の能力が判明しました。
失くしていた記憶を一部ですが取り戻しました。
ルームシェアの仲間が増えました。
涅マユリとも縁が出来ました…
今回
グリムジョー昇進、ノイトラ降格。
テスラが仲間になりました。
とんでもないモノ置いて行かないで下さい。
【繭(カプッロ)】って、何ですか?
原作知識として知っているけど、はじめましての方々。
<私>の能力【影による癒しと強化】について死神達との情報共有をして3日が過ぎた。
その間に、グリムジョーが正式に【刃】に任命され、逆に度重なる問題行動によってノイトラが【刃】から外された。
当然ノイトラは猛抗議したが、藍染達の不在中に繰り返した命令違反に関して多数の証言と、ザエルアポロが提出した証拠映像は東仙だけでなく、藍染の怒りも買った。
元々素行不良を咎められていたところに、私を無理矢理従属官にしようと、何度もしつこく付き纏っては、他の【刃】からの苦言も聞かずに逆ギレして暴れている姿を見過ごせる訳が無いと、一刀両断された。
【刃】を解任しても、その力を野放しにする訳にはいかないと、ザエルアポロ特製の霊圧吸収装置を首、両手首、両足首に填められた。
問題を起こしたり、正規の鍵以外で外そうとすれば吸収量が一気に増え、問答無用で気絶させられる代物だと言う。
従属官だったテスラは、お咎め無しで自由の身になった。
寧ろ、ノイトラを諌めようとする度に口答えをしたとして、理不尽な暴力に晒されていた事を鑑みた東仙から、今後どうしたいか聞かれて厨房担当を志願、許可を得た。
許可証を手にしてすぐにテスラは私のところに来て、ノイトラを止められなかった事を深く詫びて来た。
「何度も諌めてはいたんだが、止められなかった…不快な思いをさせて本当に済まなかった」
「気にしてないから、そんな謝らないでよ。あのノイトラを止めるのは文字通り骨が折れたでしょ?肋骨とか」
「…ははっ、確かに…ありがとう」
「何が?」
「…いや、こっちの話さ」
「そう?明日から勤務になるんだよね?」
「ああ、宜しく頼む」
「うん!宜しくね、テスラ」
「ナァーオ」
「キュウ〜ン」
「宜しくお願いします、テスラさん」
「テスラさんが来てくれて嬉しいです。宜しくお願いします!」
厨房にテスラが来てくれるのは本当に有り難いし、嬉しい。
…努力家で面倒見が良いし、社交的で厨房のみんなとも交流がある
…ドコに配属しても即戦力になれるだけの技術もあるし
…本人の希望とみんなの意見も聞いてみないとね
みんなとの話し合いで、テスラは私の3番目の助手となった。
自分達よりも調理技術は上で、仲も良い私の助けになるからと言う理由と、未だに私に直接相談出来ない人が何人かいるから、彼経由で解決出来たらと言う打算もあっての事らしい。
…みんなの予定を確認して近い内にテスラの歓迎会でもしようかな
…あ、そう言えば、グリムジョーの【刃】入りのお祝いの料理、シャウロンに献立渡したけど、どうなったんだろう?
【刃】入りと共に、自宮を与えられたグリムジョーは、一緒に行動していたシャウロン達をそのまま従属官にして、現在引越しと他の【刃】との情報共有等で忙しいらしい。
…一応、ひと通り作り方は教えたけど
…サプライズにしたいからココで作りたいって言ってたな
…何だかんだお世話になってるし
…引越し祝いと称して私も何か贈ろうかな?
…確かグリムジョーは乳製品を良く食べるってシャウロンが言ってたな
…良し、今日のオヤツと夕食のデザート決定!
「メノ姉様、何を作るんですか?」
「卵に砂糖、生クリーム?に牛乳…この瓶と袋は何でしょうか?」
「うっ…凄い匂いだな。こっちの袋は…ピンク色の粉?」
「その瓶はバニラエッセンスって言って、お菓子の香り付けによく使われるモノで、2〜3滴入れるだけでしっかり匂いが付くの。舐めたら凄く苦いから気を付けてね」
「…っうぇ、にがいですぅ…」
「ビア…貴女ねぇ」
「何事も経験だからね。ほら牛乳」
「う〜…ゴクゴク…もう舐めません」
「うんうん…で、こっちの袋のはフリーズドライ…真空凍結っていう乾燥方法があって、その方法で乾燥した苺を細かくしたのがその粉ね。で…と。この材料でアイスクリームとメレンゲクッキーを作ろうと思ってね」
「「「アイス…クリーム?とメレン、ゲクッキー?」」」
「アイスクリームは卵黄、砂糖、牛乳に生クリームを混ぜて冷凍庫で凍らせて作るの。ちょっと手間がかかるけど上手く出来たら私としてはとても嬉しい一品で、メレンゲクッキーは卵白と砂糖だけで出来るサクサクで軽い食感の焼き菓子だよ。どっちも甘いからテスラにはコーヒーとか必須かも」
「へ、へぇ…」
「生クリーム…どんな味なのでしょうか?」
「…牛乳と全然違いますね…不思議な味?がします」
「あ、こらビア!」
「まぁまぁ…」
「それが生クリーム本来の味で、使い方次第で色々と変わる不思議な乳製品なんだよ。2人も味見してイイよ」
「え…ですが」
「じゃあ遠慮無く」
テスラが味見したのを見て、恐る恐るロカも舐めてみた。
2人とも、ビアと似たような表情で首を傾げた。
「味見もしたし、アイスクリームから始めようか」
「「はい!」」
「あぁ」
…ドドドドドドドドドンッ!!キキィーッ!!
「「ん?」」
「何でしょう、この轟音…?」
「…あ、シャルさん」
「セェェェーーーフ!!!」
全力で響転を駆使して来たらしいシャルさんが汗だくで入って来た。
「ゼハーッ、ゼハーッ、ゼハーッ…ゲフォッ…ハー、ハー、ハー…」
「お水をどうぞ、シャルさん」
「…あ、ありが…と…ビアちゃ…ふー…」
来れないかもと言っていたシャルさんも参加して、いつものメンバーで作る事になった。
まずは、卵黄と卵白に分けて、卵白を入れたボウルには濡れ布巾をかけておく。
卵黄と砂糖を少し白っぽくなるまでしっかり混ぜる。
次に、鍋に牛乳と生クリームを入れて中火にかけて温める。
「こうやって、鍋の淵に小さな泡が沸々ってしたら火を止めるの。温め過ぎるとこの後混ぜる卵黄が固まっちゃうからね」
「へぇ…」
「「成程…」」
「ほぉ…」
温めた牛乳と生クリームを少しずつ砂糖入り卵黄に加えながらひたすら泡立て器でよく撹拌する。
全部混ざったら、バニラエッセンスを3滴程加えてからザルで一度濾す。
「コレでアイスクリームの素が完成。後は氷水に当てながら、こうやって混ぜて全体的に冷やしてから、冷凍庫で3時間くらい冷やしたのをスプーンかフォークでよく混ぜて空気を含ませて、冷凍庫に戻して、大体30〜40分ごとに出しては全体的によく混ぜて凍らせてを3〜4回くらい繰り返して完全に凍ったら出来上がり」
「え?えっと…?まずは3時間冷やして…?」
「30〜40分ごとにしっかり混ぜる…を繰り返す…」
「…凄い手間がかかるんですね」
「うん、でもこの作業が成功したら、凄く美味しいアイスクリームが出来るんだよね〜」
「メノ姉様の表情から、凄く美味しいのは想像出来ます。頑張ります!」
「ありがとうビア!」
思わずビアをギュッと抱きしめた。
「あー…取り敢えず、全部冷凍庫に入れて構わないか?」
「あ、待って。別に作りたいの思い付いたから」
「…この筒は何ですか?」
「ん〜?アイスバー或いは、アイスキャンデーって言う棒状の氷菓子を作る為の道具だよ。コレに大体9分目弱くらいまでアイスの素を入れて…この棒付きのフタをしっかり閉めてこの穴に立て掛けて冷凍庫で凍らせて完成だよ」
「アイスキャンデー…アイスクリームとどう違うのでしょうか?」
「それは出来てのお楽しみ」
「よっと…よし、全部入れたぞ」
「ありがとう。じゃあ次はメレンゲクッキーいこうか」
「「はい」」
「えぇ!」
「あぁ」
まずはオーブンを100℃に温めておく。
次に卵白をハンドミキサーでしっかり泡立てて、角が立ったところに砂糖を3回に分けて入れる度にしっかりと混ぜる。
「このメレンゲをしっかり作れるかどうかがこのクッキーの肝になるから、丁寧にやってね」
「「は、はい!」」
「「わ、解った(わ)」」
砂糖がしっかり混ざったところで半分を別のボウルに移してそこにフリーズドライした苺を混ぜる。
好みの口金を付けた絞り袋にメレンゲを移して、大体同じ大きさになるように天板へと絞り出して行く。
「利き手で袋の上の方、軽く捻った辺りを掴んで、逆の手で口金部分を支えてこう…少しずつ押し出す感じで…こうやって、利き手を緩めればメレンゲは出て来なくなるから間隔はこのくらいで…よし、天板1枚出来た」
「うわっ、と…む、難しいな…」
「中々…同じ…大きさ…には…なりま…せん…ね」
「よっ…ほっ…あ、ちょ…んもぅ、歪んじゃったぁ…」
「う〜、上手く出ません…」
「テスラは力み過ぎかな。少し握力を緩めたら、ドサッと出て来なくなるから。ロカとシャルさんはちゃんとキレイに出来てるから、焦らずゆっくりね。ビアはもう少し強く握ってイイよ」
全部絞り出し終わったら、オーブンにいれて1時間焼く。
「今回は基本のプレーンと苺だけど、他にもフレーバーとして抹茶とか入れてもイイよ。ココアとチョコはメレンゲの泡潰しちゃうから注意が必要だけど」
「へぇ…」
「ふむふむ」
「成程…」
「…甘くて美味しいです」
「あ、また…ビア!」
メレンゲに興味津々なビアは、ボウルや袋に残っていたのを舐めてる。
「う〜ん…行儀悪いし、衛生的にも良くないんだけど…後は洗うだけだし…私達だけだし…良し、食べちゃえ」
「メノリさんまで…」
「ロカは食べなければ良いんです…甘〜い」
「…食べないとは言ってません…わぁ…とても甘いですね」
「本当!コレが焼けたらどんな感じになるのか、楽しみだわ〜!」
「でしょ?テスラは…あ」
「う…水……んぐ…んぐ…はぁ、俺はもう良い」
「みたいね。さて、後片付けしてっと…時間が中途半端に余っちゃったなぁ…どうしよう」
「偶には料理から離れてゆっくりしたらどうだ?」
「え?」
「そうですよ、メノリさんは1日中ずっと厨房に居るじゃないですか」
「えぇ…」
「ボクも、メノ姉様が料理以外の事してるところ見た事ありません」
「そ、そんな事は」
「「あります!」」
「うっ…」
「2人が断言するって事は相当じゃない?メノちゃん」
「トランプなら俺も持っているし…すべき事は全部やったんだろう?姫様のオヤツの時間まで息抜きしても問題は無いと思うが?」
「ううっ…解った、降参…流石に全員に言われるとは思わなかったわ」
久し振りにババ抜き、神経衰弱、ポーカー…と、カードゲームをした。
ババ抜きはロカが常にいち抜け、あとは私達が順位争いするものの、比較的私がビリになる傾向にあった。
神経衰弱はビアが圧倒的で、情けない事に私達4人がかりで引き分けにするのがやっとだった。
ポーカーは私がディーラー役を務めた。
シャルさんが結構強くて、テスラがとにかくカード運が無かった。
そうこうしている間に姫様のオヤツの時間になり、給仕係に渡した後、私達も残りのメレンゲクッキーを食べた。
甘くてサクサクとした軽い食感に舌鼓を打つ私達とは対照的に、テスラは紅茶を手に比較的小さいのを少しだけ食べていた。
眉間に少しシワも寄っている。
流石に可哀想だからと、ロクゴウちゃん用のオヤツの残りの野菜をチップスにした(後で私が食べる予定だった)のを渡した。
塩と胡椒で味付けしてあるから、辛党のテスラにはピッタリだったらしい。
ひとつ残さず食べ切っていた。
因みに、いつもならすぐにバラガンの所に持って行くシャルさんが、ジオを呼んで持って行かせ、ココに残っているのが意外で理由を聞くと
「だって、アイスクリームがまだ出来ていないもの」
だそうだ。
その後、料理教室の話になったので次はいつ、何を作るかの相談をしながら、アイスを出しては混ぜて、夕食の準備をする時間になったら、今度は料理をしながら冷凍庫から出しては混ぜの作業を続けた。
途中、シャウロンがナキームを連れて厨房に来た。
食材からして、例の献立を作るらしい。
一応、提案した者として気になるからと様子を見ながら自分達の仕事を進めた。
時々、アドバイスをしながら2人が無事に仕上げていくのを確認しつつ最後のかき混ぜと夕食の準備を終えた。
そして…
「…はい、これで完成!お疲れ様でした!」
「これがアイスクリーム…!」
「ゼリーよりもずっと冷たいですね」
「…これは本当に手間のかかるお菓子だな」
「どんな味なのかしら?」
「さ、試食しましょう!」
「ウキウキですね、メノ姉様」
「そりゃそうよ。バニラアイスが1番好きなんだもの!」
スプーンを差し込んで、クルッと丸くくり抜いてガラスのお皿に盛り付ける。
全員分を盛って溶けちゃう前に…
「「「「「いただきます!」」」」」
「あむっ…ん〜!冷た〜い!でも甘くて美味しい〜!」
「ふぉぉぉ…冷たくて甘くて…美味しいですぅ〜」
「フワッとした食感とシャリっとした食感のところがあって、ひとつで2度美味しいと言いますか…」
「手作りならではの楽しみだからね〜。アイスキャンデーはこのシャリっと感が更に強く感じられると思うよ」
「それも美味しそうね。でも今はこのアイスを味わいましょう…ん〜」
「…うーん、ゼリーとは違う甘さだな…何だか舌に残る感じがする」
「そのエスプレッソコーヒーをかけるとアフォガードっていうひと味違ったお菓子になるよ」
「どれどれ…あ、これは中々…程良い甘苦さだな、うん」
「ナァーオ!」
「クゥ〜ン」
「あぁ、ごめんごめん。ほら、君達の分」
「ナァ〜ォ」
「キャン!」
「で、コレがアイスキャンデー。取り敢えず2本を切り分けて…はいどうぞ」
「…!全然違います!」
「同じ材料で作ったのよね…?」
「口当たりがこうまで違うなんて…吃驚です」
「…俺はこのアイスキャンデーの方が食べやすいかも知れないな。或いはアフォガードで頂きたいな」
みんなでどちらも美味しくいただきました。
試食後、姫様方の夕食とデザートのアイスクリームを給仕係に渡して、シャルさんがアイスを手に帰って行くのを見届けてから、引越し祝いと称して無事に出来上がった料理を自宮に運ぶ用意をしている2人にもアイスクリームを渡した。
ついでに余ったメレンゲクッキーも。
翌日、シャウロンからサプライズは成功した事と、グリムジョーがアイスクリームをとても気に入っていた事も報告して来た。
アイスクリームとアイスキャンデーのレシピも追加で渡したのは言うまでも無い。
テスラの歓迎会はみんなで手巻き寿司を作った。
それぞれの特技や芸を披露したり、ちょっとしたゲームをしたり、お茶以外にもお酒を出したりして、それなりに盛り上がったと思う。多分…
…と、言うのも途中からの記憶が無いんだよね
…まさか、お酒に弱いとは思ってなかったんだよ
翌朝、ロカとテスラ、ヒロさんにまで
「もう二度とお酒は飲まないで」
と懇願される程度にはやらかしたらしい。
…本当に何をしでかしたのだろうか?
…誰も教えてくれないんだよね
一応ビアにも聞いてみたけど、私が飲酒した直後から部屋に戻されるまでの間、ずっとカノンとマスミと遊んでいたから良く解らないとの返答を貰っただけだった。
ある日、一時帰還命令により、3人を連れ戻しに来た朽木白哉と志波海燕、綱彌代歌匡さんから藍染が逃亡、壮絶な鬼ごっこが急遽始まった。
また数時間がかりでとっ捕まえた後、歌匡さんから夫の呪いを解いた御礼を直接言いたくて、無理を言って来たと深々と頭を下げられて物凄く焦った。
「本当に有難う御座います」
「いえ、そんなお気になさらず…全て私の自己満足でした事なので」
「だとしても、夫が助かったのは紛れも無く貴女の御助力あってのものです。ですから、是非受け取って下さい」
「えぇ…」
押し問答する事数分、東仙を始めとする隊長、副隊長からも頭を下げられて、根負けした形でお礼を受け取った。
…確か、一護が朽木白哉からお年玉貰って物凄く困ってたシーンがあったよね?
…五大貴族筆頭の血筋からのお礼なんて、怖くて貰えないのに押し切られちゃったよ
お礼の中身は、破面の私が行ける筈も無い、綱彌代家所有の大農地(牧場含む)の権利書一式だった。
ご丁寧に所有者も私、メノリ=マリアになっている。
…何考えてんのよ綱彌代は!?
…いや、85年前の事件の功績で、末席から一気に当主に祭り上げられたとか今はどうでも良いわ!
…永遠の宿敵である破面に自身の所有地を渡さないでよ!?
…ってか、何で誰も止めないのよ!?
返そうとしたが時すでに遅し。
とても良い笑顔で尸魂界に帰って行った後だった。
…本当にどうすればイイのよコレ?
私が目覚めて1ヶ月半が過ぎた頃、藍染に私達6人は呼び出された。
「良く来てくれたね、メノリ、ロカ、ビア、テスラ、カノン、マスミ」
「いえ、ご用件は何でしょうか?」
「本当はまだ期間を置きたかったんだけど…私の可愛い姫の方が我慢出来なくなってしまってね」
「姫様が…?」
「一刻も早く君達に会いたいって凄くてね…こんなに聞き分けが無いのは何時振りだろう…そう思うくらいにはね。だから時期尚早ではあるが、君達を【繭】のメンバーにと思ってね」
「「【カプッロ】?」」
「ナァ〜?」
「クゥ〜ン?」
「私の可愛い姫、みーちゃんの生活に欠かせない世話役達の事を総称して【繭(カプッロ)】と呼んでいるのさ」
「…と言う事は」
「君を料理長に任命してまだ1ヶ月半…本当は試用期間を最低でも3ヶ月程設けてから【繭】のメンバーとして迎え入れると同時に、立ち入り禁止区域への入出許可をと考えていたのだが…繰り上げて本日付けで君達6人を【繭】メンバーに正式に加入する事にする。要、彼等に」
「はっ…カノンとマスミ以外はどちらでも構わないから、手の甲を出してくれ。カノンとマスミは額に証を刻む…痛みは無いから、そう身構えないでくれ」
「「「「はい」」」」
「ナァーオ」
「クゥ〜ン」
私達全員に【繭】のメンバーの証が刻まれた。
これさえあれば、今まで入れなかった立ち入り禁止区域にも自由に出入り出来る。
仮にこの手を切り落とされても、証を刻まれた対象の霊圧等も登録済みなので入れない事は無いが、承認されるまで時間がかかる。
何より自分の手の甲が鍵なのだから、そうやすやすと失くす事は無い筈だが。
「…全員、登録の終了を確認しました」
「うん、では他のメンバーも紹介しよう。諸君、入って来てくれたまえ」
藍染の言葉を受けてぞろぞろと入室して来た面子に、驚き半分納得半分の感想を抱いた。
…初期の十刃の筈なのにおかしいとは思っていたのよね
…道理で全然姿を見ないと思った
…彼等はまだ藍染の傘下に入っていないのかなとも思ってたけど
…そりゃ生活圏が違えば会う確率もグッと下がるよね
入って来たのは、原作の十刃の4人とその従属官…
コヨーテ=スターク、リリネット=ジンジャーバッグ、ティア=ハリベル、エミルー=アパッチ、フランチェスカ=ミラ=ローズ、シィアン=スンスン、ウルキオラ=シファー、ヤミー=リヤルゴ、クッカプーロの9人だった。
…何か、凄くキラキラした目で私を見ている方がいらっしゃるんですが?
…この目、ついひと月程前にも見たような気がするのは気の所為だと思いたい
漸く残りの十刃(ゾマリ除く)を出せました。
次回、彼等との交流(挨拶)、姫様と奥方様との謁見。
彼等の口調ってどんなでしたっけ…?
いよいよみーちゃんと奥方様も登場します。