何故かメノリに成り代わりました。   作:如月雪見

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どう書いて行こうか悩んだ結果、取り敢えず主人公のメノリ視点で進める事にしました。

他のキャラ視点は外伝と言うか、別枠で書きたくなったら書いて行こうかと今のところ考えています。



取り敢えず小豆の選別→シャルさんにみたらし団子伝授→厨房の把握→整理整頓と掃除

 

 

 

厨房にあったグロいモノを食べたくなくて、自分が食べたい物を作っただけ、それをうっかり大量に作っちゃって余ったのを色々な人に押しつ…ゴホン、お裾分けしただけだったのに、料理長なんて大層な地位を与えられてとても困惑しているメノリ=マリアです。

 

 

言いたい事言ってさっさと立ち去った藍染に代わり、東仙と市丸に食事を出す時間帯(専用の懐中時計渡された)とか、体質的に食べられない食材(死神にアレルギーとかってあるの?)の有無、苦手な味(知らずに出して気不味い思いはしたくない)、逆に好物や好みの味(出来れば私も食べられるモノだと有り難い)…等、食事係として把握しておくべき事をひと通り聞いた。

 

けど…

 

「はぁ…」

 

…気が重いなぁ

…取り敢えず、当面は死ななくて済みそうだけど

…よりによって、何で藍染達の食事係なんて寿命が縮みそうな役目が降って湧いて来るんだか

…しかも私と助手、藍染達の5人分じゃなくて、私達含め10〜12人分で作って欲しいって意味解んない

…あの人達そんなに食べるの?

…そんな大食いには見えないけど

…まぁいっか、注文通りに作るしか無いし

 

「はぁ…」

 

…料理長かぁ、具体的に何すれば良いんだろう?

…藍染達の食事とオヤツ作り以外だと

…厨房担当の破面達に料理を教えるのも役目のひとつだよねきっと

…ってか、作れる様になって貰わないと私が困る

…此処のみんなの分作れとか絶対無理

…厨房で過労死とかシャレにならないし

…いや、その前にこの厨房の事把握しなきゃ

…あー、展開が急過ぎて頭が上手く回らない〜

 

「はぁ〜…」

「…大丈夫ですか?」

「…あ〜、まぁ…あんまり?アハハ…」

「…頼りないと思われると思いますが、足手まといにならないよう、精一杯努めさせて頂きますので…」

「ありがとう、ロカさん…今は取り敢えず小豆の選別を終わらせましょうか」

「はい」

 

…まさか、ロカ=パラミアが藍染達の食事係までやっていたなんてね

…彼女は確かコピー能力みたいのを持ってるんだっけ?

…一緒に作ってたら、自然と覚えて貰えるかも?

…優秀な食事係の仲間は心強いな

…もっと気軽にお喋り出来るくらい仲良くしたいな

…ん?

 

色々と思考を巡らせていたら、テスラと何と言うかこう…一度見たらそう簡単に忘れられなさそうな容姿の方が近付いて来た。

 

「…テスラと…どちら様?」

「あー…彼は」

「アナタが料理長に任命されたコね〜?アタシはバラガン=ルイゼンバーン閣下一の従属官、シャルロッテ=クールホーンよ!ヨロシクね」

「…メ、メノリ=マリアです。よ、よろしく」

 

…何かキッツイの来たなぁ

…シャルロッテって誰だっけ?

…あ、あー、そう言えばこんなキャラいたなぁ

…確か、凄いナルシストだっけ?

…まぁ良いや、取り敢えず用件聞こう

 

「ご用件は何でしょう?」

「ネリエル知ってるでしょ?あのコがアナタのミタラシダンゴ?って食べ物を貰って美味しかったって話してたのをきいて〜、そんなに美味しいんなら、是非閣下にもって思って〜作り方教えて欲しくて来たのよ〜」

「…あ〜…今はちょっとやる事あるので…」

「…さっきからチマチマやってるソレ?」

「えぇ、コレは小豆っていう豆の一種で…あー、美味しく調理する為の下準備…の第一歩?の最中です」

「アズキ?」

「えっと…コレ、この小皿に入っているのが見本で…ゴミとか、こう言う…割れてるのとか欠けたのとかを排除してるんです。コレ入ったままだとマズイから」

「ふ〜ん…この作業が終われば教えてくれる?」

「あー、そう…ですね。コレやっちゃわないと他の事出来ないかなぁ…」

「なら手伝うわ!閣下にはちゃんと許可を頂いて来たから」

「許可?」

「そう!メノリちゃんにミタラシダンゴの作り方をしっかり教わる迄、閣下のお側を離れる許可をね!」

 

…声でっか

…オーバーリアクションも凄いなぁ

…やっぱり目の前で直接見ると迫力が違うわぁ

…何にせよ、選別する人が増えるのはありがたい

 

「じゃあ、そこの椅子でお願いしますね」

「は〜いw」

「…で、テスラは…貴方も同じ理由で?」

「いや、俺はさっきの礼をしたくて来たんだ」

「…それは御丁寧にどうも」

 

…律儀な人だなぁ

 

「それで…俺にもこのアズキ?の選別を手伝わせて貰えないか?人手は多い方が良いのだろう?」

「それはまぁ…私は大助かりですけど」

「なら俺はこっちの椅子でやろう」

「お願いします」

「あぁ」

 

人手が倍に増えた。

 

…コレで少しは早く終わるかな

 

 

テスラは兎も角、シャルロッテが真面目に黙々と作業しているのは失礼かも知れないけど意外だった。

 

…それだけバラガンにあげたいって事なんだろうな

 

 

他の厨房担当の破面達も作業を終えたからと、みんな小豆の選別に加勢してくれたおかげで予想よりもずっと早く終わった。

 

「皆さん、ありがとうございました。後は洗って水に浸して大体…半日くらい置いておくから、それまで誰も触らないようにお願いしますね」

「「「「「はい」」」」」

「テスラもありがとう。上手く出来たらお裾分けに行きますね」

「ありがとう、その気持ちだけで充分だから。じゃあ俺はこれで」

 

そう言ってテスラは去って行った。

 

…手伝ってくれたみんなの為にも、美味しいあんこ作らなきゃね

…まぁ、その前に約束を果たしましょうか

 

「…ではシャルさん、お待たせしました。みたらし団子作りましょうか」

「待ってたわ〜!ヨロシクねメノリちゃん!」

「…宜しくお願いします」

 

…ウッキウキだなぁ

…ロカさんは落ち着いてるなぁ

 

名前が長いからって勝手にシャルさん呼びしたら、怒るどころか凄く喜ばれた。

曰く、仲良くなれたみたいで嬉しいとの事。

いずれはロカさんとも呼び捨てもしくはちゃん付けで呼び合える仲になりたい。

 

…にしても、筋骨隆々のナルシストオカマってキャラ濃い人だけど、こうして実際に話してみると、結構常識人で相手の事ちゃんと考えて行動出来る人なんだなぁ

…見た目だけの判断は禁物。の良い例だね

 

団子作りを実践で教えている間、そんな事を考えていた。

 

「…で、完成っと」

「…う〜ん、何かイビツ〜。ロカちゃんのがキレイに出来てて羨まし〜いぃ」

「…そうでしょうか?」

「2人とも初めて作ったにしては上出来上出来。本当に」

「そぅお〜?」

「…ありがとうございます」

「うんうん、後は練習あるのみだよ。私だって初めて作った時は団子の大きさはバラバラで、タレだって上手くトロミつかなくてガッチガチのデロ〜ンだったりで凄かったんだから」

「メノちゃんがそう言うんなら…そうね!たっくさん練習してメノちゃんに負けないくらい美味しく作ってみせるわ!!」

「そうそう、その意気。頑張ってね」

「えぇ!ありがとうねメノちゃんwロカちゃんもww」

「何か解らなくなったら聞きに来て良いからね」

「…お疲れ様でした」

「は〜いw」

 

シャルさんは物凄い上機嫌で、舞台のダンサー張りのスキップをして去って行った。

団子を作ってる間に大分打ち解けて、お互いあだ名に砕けた口調で話せるようになった。

因みに、ちゃんと後片付けもして行った。

 

…本当に常識人だなぁ、シャルさん。

 

 

 

 

 

 

…さて、コレでようやく厨房の把握が出来る

…破面の身体って、人間よりも睡眠時間少なくてすむのは知らなかったなぁ

…まだ全然眠くないよ。でも…

 

「本当に良いの?休まなくて」

「はい、メノリさんの助手が私の新たな役目ですので」

「そう?じゃあドコに何があるのか教えて欲しいんだけど良い?」

「はい、ではこの洗い場から時計回りで宜しいでしょうか?」

「うん、ヨロシクね」

 

説明を聞きながら、実際に棚を開けての確認作業はそれなりに広い厨房なのもあって、まる1時間かかった。

 

「…以上です」

「ありがとう…うーん、やっぱり使いづらいなぁ…壊れて使えないモノも放ったらかしだし…逆に欲しい道具も判明したし…とりあえず整理し直すところからかなぁ…」

 

そのまま厨房の整理整頓にかかった。

下の棚は割と簡単に道具の入れ替えが出来たけど…

 

「…上の棚の、どうしよう」

 

脚立と霊子による足場形成のおかげで、中身を出す事は問題なく出来た。

が、出したモノと棚そのものにサビとカビが生えていた為、そのまま入れ替える訳にはいかなくなってしまったのだ。

 

「…殆ど使われていなかったものばかりですからね」

「掃除とサビ取りしなきゃなぁ…」

 

…こんな不衛生な棚の下で料理とか絶対無理

…早く気付いて良かったぁ

 

 

 

先ずは棚の掃除からと、道具を取りに行った帰りにグリムジョー達御一行と遭遇した。

どうやらこれからお風呂に行くらしい。

掃除道具一式を抱えてる私達に怪訝な表情をしたイールフォルトが

「…藍染様の命令で、料理長になったと聞いたが?」

と聞いて来たから、

「厨房の把握ついでに使いやすいよう棚の中を整理してたら、開かずの棚になってたらしい所がカビとサビに侵食されてて、このまま放置して料理はしたくないから、これから掃除をしようかと」

と返答したら、何故かグリムジョーが私から道具をひったくった。

 

「え?あの、ちょっ」

 

困惑する私を無視してそのまま行ってしまうグリムジョーに、ヤレヤレと言った風のシャウロン達に背中を押される形で厨房に戻った。

 

…何?何なの一体??

 

 

 

厨房まで道具を運んでくれただけかと思いきや、グリムジョー達もそのまま棚の掃除を手伝ってくれた。

 

…男手が増えて大助かりだけど何故??

…それに、グリムジョーって破壊を司る破面の筈だよね?

…普通に掃除してるんだけど?

…まぁ、最初に雑巾引き千切ったけど、それ以降は何も壊してないし

…割とキレイ好き?

 

グリムジョーの行動が良く解らないまま、掃除とサビ取りは順調に進んだ。

 

 

 

最後の鍋蓋を立て掛けて、全部の棚掃除が終わった。

 

「6人とも本当にありがとうございました。私達だけだったらどれだけ掛かったか…助かりました」

「いえ、此方こそ。生姜焼きの作り方でよく解らなかった部分の説明をして頂けたので…お互い様ですよ」

「そうですか?なら、良かったで《グーキュルルルル、グググルキュー》…す」

「腹減った…」

「ディ・ロイ…」

「お前なぁ…」

 

…凄い腹の虫だなぁ

…今手元にあるのは

 

「もし良かったら、コレ食べます?」

「…それは?」

「えっと…4〜5時間くらい前にシャルさん…シャルロッテさんにみたらし団子の作り方を教えた時に作ったモノです」

「アイツと!?マジで!?」

「…ミタラシダンゴ?」

「本当ですよ。コレは甘じょっぱいタレが美味しいお菓子です。お口に合うかは解りませ「いっただっきま〜す!」んが…えっと…」

 

…何の躊躇いもなく食べたよディ・ロイ

…?アレ?ご飯食べた時に巻いてた頭の包帯は?

…それに心なしか頭の帽子みたいなの、小さくなってない?

 

「うっめえぇぇ!」

「コイツは…」

「全く…」

「私達だけじゃ食べ切れませんし、遠慮なくどうぞ」

「そうか?」

「では我々も」

「………」

 

全員で団子の消費に努めた。

グリムジョーはしっかり3本平らげていた。

 

…彼は結構食いしん坊キャラなのか?

…それとも偶々お腹空いてただけ?

…いや、多分好物で別腹と言う事にしておこう

…何か、眉間のシワ少ないし、機嫌良さそうだし、うん

 

 

掃除道具を片付けて、それぞれお風呂に向かった。

グリムジョー達は元々その予定だったし、私達も掃除で汗かいたし、スッキリしに行く事にした。

 

 

 

 

 

湯船に入ってから上がるまでずっとロカがお湯に浮いた私の胸をジッと見ていたのは凄く意外だった。

 

…ロカだって、ちゃんと女性らしい体型(ややスレンダー)で、こんなデカいだけのよりずっとキレイなボディーでこっちが羨ましいのに…

…隣の芝は青い…かな?

…さて、お風呂から上がったら部屋でちょっと休憩して、献立考えないとなぁ

…何にしよう?

 

 

 






あんこ作りは時間がかかりますよね。
知らない台所(厨房)は使いにくいですし。

小豆を水に浸している間にあった事を書いてみました。

料理長として初の朝食作り、何を作らせようかな…?

そして次回こそあんこの完成、その後の遣り取り迄を書きたいです。
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