前回、市丸家の双子ちゃんの誕生日会に参加しました。
砕蜂が日番谷の代わりにお泊りに来ました。
今回、砕蜂の相談事を聞きました。
2番隊へと訪問しました。
大前田視点の話を聞きました。
砕蜂が合流してから案内されたお店は、癒しの空間でした。
*前回の話を投稿直後、誤って執筆中のを連続投稿してしまい、頭がパニックになりつつも大慌てで削除して書き直しました。
今後、このような失敗が無いよう気を付けたいです…。
虚夜宮に戻り、テスラがロクゴウちゃんのお泊りがキャンセルになった事をみんなに伝えておくからと、砕蜂に会釈して去って行った。
…毎回フォローしてくれて本当に助かるわ。
「では、客室にご案内しますね」
「あ、あぁ…」
砕蜂とはまともに会話をした事は今までで一度もない。
姫様の誕生日会に参加はしているが、それは現世から来る四楓院夜一目当てなのは明白で、隙あらば彼女の傍に居ようとアレコレ画策しているのを目の当たりにしたのは一度や二度ではない。
そんな彼女が此処に泊まりに来た理由が少し気にはなったものの、藪蛇にならないよう、吉良イヅルと同じように接すると私達は決めていた。
だから、客室に案内してそのまま立ち去ろうとした私達を、呼び止めて来たのには少し驚いた。
…何の用だろう?
部屋に入って用件を伺ってみると、例に漏れず2番隊も私のお土産の恩恵を受けて来た事への感謝を、今更だがと前置きして述べて来た。
そして、それきり黙ってしまった。
…それだけ?感謝だったら、明後日予定の訪問でも出来る筈じゃない?
…副官の大前田や部下の居る所では言いたくない事がありそうだと思ったけど、気の所為だったかな?
主に2番隊側の都合が中々つかずにいたが、お互いの予定が漸くかみ合い、明後日の午後に2番隊へと訪問する事が決定している。
だから、お礼ならそこで言えば良い筈である。
疑問に思ったものの、それ以上何も言わなさそうだからと、部屋を出ようとしたら、
「ま、待ってくれ!その…何だ…あ〜…う〜…えっと…」
と口籠られては、戻るに戻れなくて此方も困った。
「…何ですか?早く言って下さい!ボク達だってこの後やる事があるんです!いくらお客様でもボク達を拘束する権利は無い筈です!」
「「ちょ、ビア!」」
痺れを切らしたビアがついに怒鳴ってしまった。
「す、すまない…う、上手く言葉に出来なくて…」
「…深く考え過ぎると上手くいかなくなりますから、思ったままを口にするのもひとつの手ですよ」
「うぐ…そ、そう…だな…では…藍染隊長の娘の…」
「姫様ですか?」
「そ、それと日番谷副隊長のその、背丈の事なんだが…」
「…姫様と日番谷様の?」
「あ、貴女が料理長になってからの2人のその、背丈とかは変化しているのか?」
「御二方の背丈ですか?」
「姫様は確か…この2年間で1.7㎝伸びたと聞きましたけど。衣装担当の方々が毎年計測していますので、間違い無いかと」
「日番谷様はボクの目測ですが、多分、今140㎝くらいだと思いますよ。それが何か?」
「や、やはり成長しているのだな。雛森が言っていた通りか…そ、その…そう言った外見上の変化は破面にもあるのかを聞きたくてな」
「…私達ですか?」
「いますよ。主に人型から程遠い容姿の方とか」
「そうですね、3m以上ある方々の大半が2m台にまで引き締まったり、逆に小柄で華奢だった方が大きくなったり…そうそう、筋肉質になったりした方もいますよ」
「そ、そうか…なら、わ、私のこの…む、胸だってもっと成長する可能性はあるのだな?」
「「「…え?」」」
…聞きたかった事って、まさかそれ?
…もっと成長って?
…確かに原作よりも何ていうかその
…慎ましい気がしていたけど
「えっと…私の料理やお菓子の効果はあくまで健康体になる事が第一なので、未病を含めた病や怪我等がある場合、そちらの回復が最優先になるので、理想の身体を中々得られない方も居ますから、一概には言えません」
「そ、そうか」
少しガッカリしたようだが、事実だから他に述べようが無い。
…憧れの夜一のような容姿になりたいのかな?
「…胸が大きいと何か良い事があるのですか?メノ姉様は足元が見えにくいとか、肩にくるから困るとか言っていますし、毎日凄く汗をかくので、胸の汗疹対策とかのケアが大変そうですけど?」
「なっ」
「ちょっ」
ビアが発した言葉に過剰反応した砕蜂は私の胸を凝視した。
「くっ…しかし、私は必ずその豊満な身体を手に入れねばならんのだ…!」
「え?何で?何でそこまで執着するのですか?」
…こう言ってはなんだが、胸は脂肪の塊
…小柄で身軽が売りの砕蜂は今のままの方が良いのでは?
「…実は…」
…藍染んんんんん!!
砕蜂の話を要約すると、彼女は原作と同じで夜一とその弟夕四郎を神聖視している。
そして同時に、先代副隊長である大前田の父親を実の父のように慕っていると。
勿論、彼の家族ぐるみで交流があり、数え切れない程お世話になった恩があるとも。
早くに両親を亡くし、兄達5人のうち3人が殉職、2人は重傷を負って引退してかなりの時間が経ち、朽木蒼純のように私のお土産で多少は回復したとも。
しかし、自分が蜂家を継ぐのに変更は無い。
跡取りである以上、いずれは結婚、世継ぎを考えねばならない時が来る。
そんな中、藍染からこう言われた。
「父のように慕っている先代副隊長と親子になりたくないかい?」
「彼には息子が2人居るのは知っているだろう?そして跡取りとなるのは間違いなく長男の方。彼と結婚すれば先代殿と義理とは言え名実ともに親子になれるだろうね。それに…」
その後の話が決め手となったのだろう。
「四楓院家の次期当主として経験を積んでいる最中の弟君、彼もいずれは結婚して世継ぎを望まれるだろう。その時、君達の子どもが今の君のように支える立場になれたら…それはとても素晴らしい事じゃないかな?」
なんて言われた砕蜂はすっかりその気になり、副官の大前田に婚姻を迫っているらしい。
そして、大前田は自分限定の肉食系女子に変貌した砕蜂にビビり、全力で逃げているらしい。
…南無三。どうか強く生きて
そして、砕蜂にしたという話は十中八九、姫様のお友達を1人でも増やしたい藍染の暴走の一環だろう。
…この調子で、他にも被害者はいるのでは?
…ありうるから怖いなぁ
取り敢えず、話の続きを聞いた。
砕蜂が独自に調べた大前田の女性遍歴は、スレンダーよりもグラマラス…もっと言えばぽっちゃりな方が多くて、所持している春画もその傾向にあるらしく、彼好みの容姿になりたいと頑張って、バストアップの為にアレやコレやと試しているが成果は芳しくない。
そんな中、送られて来たお土産を何度か食べているうちに、どんなに努力しても長い事育たなかった胸のサイズがAAAからほぼAAに進化した。
それ以来、メノリのお菓子や料理を食べられる機会がある時は、何が何でも必ず入手して食べていると言う。
…執念を感じて怖いなぁ
「…要するに、その大前田様?に振り向いて貰う為に、彼好みの女になる為の協力をして欲しい…と言う事でしょうか?」
「う…ま、まぁそういう事だ…」
「…その大前田様はどんな方ですか?」
「そ、それはだな…奴も誕生日会に参加していたから聞けば解ると思うが…」
あの砕蜂から、大前田への思わぬ惚気を聞かされた。
普段の言動は少々残念だが、何だかんだ愛嬌があって家族思いで自分の苦手分野への補助が上手いとかなんとか。
他にも死神としてだけでなく、家業の方も両立していて出来る男だとか。
そして、悪口にも聞こえかねない発言の中に垣間見える、確かな情とかもその表情から十分読み取れる。
…ただ大前田の父親と義理の親子になる為の道具では無いと解っただけでも良かった
…もしそうだったら流石に協力出来ないもの
私の料理に拘らなくても良いように、女性ホルモンに働きかける食材やオススメのレシピを、明日帰宅するまでの間に用意しておく約束をして、漸く部屋に戻れた。
…夜一様と夕四郎様命!他は二の次三の次な砕蜂だと思っていたんだけどなぁ
…藍染の霊王宮に行く目的が違う弊害を此処でも見る事になるとはなぁ
…本当に予想外だったなぁ
翌朝、例の如く二日酔いの吉良イヅルと、乙女の秘密()に協力して貰う約束を無事取り付けられて、ご機嫌の砕蜂が食堂に来た。
「…あの、砕蜂隊長何かあったんですか?何だかとても機嫌が良いのですが」
「…何か良い事があったらしいですよ」
先に食べ終えた砕蜂が立ち去ったのを見送った吉良イヅルがコソッと聞いて来たが、当たり障りの無い返答をしておいた。
…人の悩みをそうそう話せる訳無いもの
…ましてや、かなりデリケートな問題だから尚更ね
帰り際、約束のレシピを茶封筒に入れて渡した。
とても嬉しそうにはにかむ砕蜂の顔は、正に恋する乙女そのものだった。
…夜一関連以外で、しかも真正面から見る事になるとは思いもよらなかったなぁ
更に翌日、2番隊へとお邪魔させて貰った。
…あれ?砕蜂が居ない?
案内して貰った部屋には、大前田希千代とその妹希代ちゃんが居た。
「2番隊へようこそお出で下さりました!ささ、お席にどうぞ」
「「「「あ、ありがとうございます」」」」
彼ともまともに接触した事が無いので、お互いに自己紹介をした。
…やっぱり、本名長いなぁ
…そして、希代ちゃん可愛い
…ところで
「あの、砕蜂様は?」
「あぁ…隊長は少々用事がありまして、只今席を外しております。すいません」
「そうでしたか。此方、砕蜂様からのご要望のお菓子です。皆様もどうぞ。そして此方は希代さんに…以前、4番隊にお邪魔した時にお好きだと仰っていたので…」
「た、隊長ぉ〜…いきなり泊まりに行った挙句、何を厚かましい事を…そして希代、お前まで…本当にすいません、お手数おかけして」
「いいえ」
「ふぁぁぁ…メノリさんの栗入り水羊羹だぁ…兄上様ぁ」
「あーもう、1個だけだからな?」
「わ〜い!いただきます!兄上様も食べましょう?」
美味しそうに食べる希代ちゃんと苦笑いで食べる大前田は、容姿の差が凄いが、その遣り取りはとても仲の良い兄妹のそれであった。
水羊羹を食べ終えたタイミングで、希代ちゃんのお迎えが来た。
残りを大事そうに抱えて、礼儀正しく挨拶をして希代ちゃんは帰って行った。
「…さて、隊長が戻って来るまでにお聞きしたい事があるんですが…」
居住まいを正してそう前置きした大前田は、かなり真剣な表情で、虚夜宮での砕蜂の様子について聞いて来た。
…グラマー化計画と彼女の本音については伏せておこう
…となると、話せる事はほぼ無いような
…どうしようかな
取り敢えず、2番隊隊長としての感謝の言葉をいただいた事と、私達虚夜宮の破面が、私の料理でどのくらいの進化をしているのか聞かれた事を話した。
今は15年後の作戦の為に協力関係を結んでいるが、本来なら永遠の宿敵である私達破面の現状を知っておきたいのだろうと、当たり障りの無い部分だけを話した。
「…そうっすか。なら良いんすけど…もし、メノリさんに「私がアイツ好みの女になる為の協力をしてくれ!」とか言ってたらと思うと気が気じゃなかったので…」
…鋭いなぁ
…ってか、ごめんなさい
…既に協力の約束しちゃったし、何ならその手助けもう始めています
その後も、大前田の切実な思いと愚痴は、砕蜂が戻って来るまで続いた。
藍染に唆されて、隙あらば自分に求婚しては追いかけ回して来る砕蜂から逃げ回る日々に加え、自分達のこの遣り取りはもう習慣化されていて、部下達は勿論、他の隊の隊士達も何時まで大前田が耐えられるか、賭けをしている現状に辟易しているとか。
…貴方が負けるのが前提の賭けですか
時々思わぬうっかりをやらかすが、基本的には出来る上司として信頼しているから、その補佐をする今の関係に満足しているとか。
…あくまでも上司と部下でいたいのですね
まだ幼かった砕蜂は一時期、夜一経由で大前田家にお世話になった事があり、それ以降何かと交流が続いていて、今は上司と部下だが、嘗ての幼馴染に近い感覚が残っていて、恋愛対象としては見ていないとか。
…道のりは長そうですね、砕蜂
「あの…仮にですけど、砕蜂様の容姿が大前田様好みになりましたら、求婚を受け入れるのですか?」
「よ、止して下さいよ!大体、俺の理想の結婚相手は、容姿よりも俺の家族と上手くやっていけるかどうかなんすから!」
「あら、そうなんですか?」
「当たり前っすよ!美人もブスもすぐに慣れるけど、一緒に生活して行くんすよ!?俺ん家の価値観とか生活習慣とか諸々受け入れてやっていける人じゃないと!特に希代!アイツはさっき話した通り、生まれつき虚弱でしょっちゅう熱出して倒れたりで、ちょっと前まで殆ど外に出られなくて、人見知りするところもあるから、希代が尻込みしなくてすむ相手でないと!」
…おぉう、凄いマシンガントーク
…希代ちゃんの事、本当に大事にしてるんだなぁ
…そして今提示した結婚相手の条件に砕蜂、結構当て嵌まると思うんだけど?
…突破口は希代ちゃんみたいだから、彼女を味方につけられるよう、頑張るのが良いみたいね
大前田の熱弁が落ち着いた頃、用事(溜め込んだ書類の整理と山本元柳斎からの呼出し)を済ませた砕蜂が来て、挨拶もそこそこに「約束通り最近出来た猫の茶店に行くぞ!」と息巻く彼女を宥めすかした彼は、私達も招待してくれた。
どうやら、彼がパトロンをしているお店で、半日貸切にしていたらしく到着した途端、VIP席での至れり尽くせりなサービスの数々に加えて、先日生まれた子猫達の命名権まで貰った。
…動物の連れ込みOKとは聞いていたけど
…まさか、リリアとリリエやロウコも大丈夫だとは思わなかったわ
…子猫の命名権ねぇ
「メノ姉様!この子の名前なんですが、リリノアとメリノア、どちらが良いでしょうか?」
緑色の円らな瞳で金混じりの薄茶色(短毛種)の子猫を抱っこしたビアが、真剣な表情で私を見ている。
…ビア、私の名前をもじって付けようとしてる?
「そうね…リリノアの方が良いかしら」
「ではこの子はリリノアにします!」
…そっちの方が私としては助かるわ
「あぁ、お待ち下さい、夜一様!」
「シャー!」
…砕蜂、黒い子猫に威嚇されてるわ
…一体、何をしてそんな怒らせたんだか
「…隊長ぉ〜、黒い子猫を夜一様と呼ぶのはどうかと思うんすけど?」
「何を言うか!この艷やかな黒い毛!凛々しい琥珀色の瞳!これ以上無い、素晴らしく立派な御名前だろうが!!」
大前田に噛み付く砕蜂に内心呆れながら、私の膝に逃げて来た子猫を抱き上げて気付いた。
「…あの…この子、オスですよ?」
「「………」」
「失礼しました!夕四郎様!」
「「えぇ…」」
…その名前もちょっとどうかと思いますが
…ってか、猫になれるのは夜一だけじゃなかったっけ?
結局、子猫は砕蜂の名付けと構い方が気に入らなかったらしく、始終そっぽを向いて、砕蜂が少しでも近寄れば威嚇して逃げるを繰り返していた。
帰宅時間になる頃にはすっかり、意気消沈してしまった砕蜂だった。
流石に気の毒に思えた私は、お節介だとは思いつつも、猫との接し方をメモした紙を渡すついでにアドバイスをした。
「どの猫にも言える事ですが…適切な距離感を決めるのは猫自身です。それはあの子猫も同じで、この人とはこの関係が良いと決まるまでの間、砕蜂様はそれを待って差し上げるのが最良かと」
「そ、そうか…私が猫に逃げられるのは私がせっかち過ぎるからなのか…」
少し気を持ち直した砕蜂と大前田に挨拶をして、謝礼品(猫専門の茶店の特別会員用フリーパス)を貰ってから虚夜宮へと戻った。
…また持て余しそうな物を貰っちゃったなぁ
…それにしても、大前田は逃げ切る気あるのかなぁ?
…隙あらば求婚してくる砕蜂の気を別の所に移したくて、あのお店のパトロンやってるみたいだけど
…逆効果じゃない?
…だって、砕蜂は猫大好きでしょ?
…彼女、もしかしなくても
「私の為にあの店のパトロンをするとは…ふっ…不器用で意地っ張りな奴め」
…とかポジティブに考えてるかもよ?
砕蜂のお悩み相談に乗った結果はどうなるのでしょうか?
いい加減なように見えて、実際は現実的な思考を持つ大前田は逃げ切れるのでしょうか?
…未来の私はどんな結果にするのでしょうか?
次回、今度こそ現世に行って来ます。
〈この【世界】の砕蜂と大前田について〉
砕蜂
幼くして両親と兄3人を亡くし、怪我の後遺症で生活困難者となった兄2人を養わざるを得なくなった砕蜂の才能を見い出し、道標となった夜一だが、彼女の依存心に早い段階で気付き、このままではいけないと、四楓院家の祭事で暫く留守にするからと副官の大前田希ノ進に砕蜂を預けた
善人ばかりの大前田家で過ごす事になった砕蜂は、最初こそ戸惑っていたが、夜一の元へ戻る頃にはすっかり一家に絆され、特に希ノ進を鬼道の師範として、父として慕うようになっていた
その後も、鬼道を習う体で良く大前田家へと足を運んだ。
夜一が追放処分を受けた浦原喜助達の監視者として居なくなった時は流石に荒れたが、そんな自分を見放さず、寧ろ寄り添ってくれた彼等への情はより深くなった
そんな折、妻子と無事再会出来た藍染が砕蜂の様子の変化に気付いて入れ知恵をした結果、副官となった希千代に婚姻を迫るようになり、今に至る
大前田希千代
優秀な父親がいるからとやる気の無いダメ息子だったが、夜一の命令で砕蜂が我が家に来てからは、なけなしの見栄の為に怠惰な生活を改め、跡取りとしての教育を受けるようになった
砕蜂が夜一の所へ戻っても、不定期的に彼女はやって来る為、ダメ息子脱却の努力を本格的にせざるを得なくなった
彼女が希ノ進を父として慕っている事には早い段階で気付いたが、父の偉大さを再確認しただけですませてしまっていた
まさか義理の親子になる為に、自分に求婚してくるとは微塵も思っていなかった為、婚姻届その他を手に迫って来る彼女から逃げ回る日々が始まった
その原因が、妻子との再会が叶って少しだけ余裕を取り戻した藍染の入れ知恵だと知った時は腹を立てたが、弁の立つ藍染に勝てる訳がなく、兎に角その場しのぎを繰り返しては逃げ続けている
異動願いも出しているが、彼を異動させたら砕蜂が仕事放棄するのが目に見えているので、全て棄却されている
砕蜂から逃げる為に、斬拳走鬼のうち最も苦手だった鬼(逃亡に役立つ鬼道を片っ端から身に付けた為)が得意となった