何故かメノリに成り代わりました。   作:如月雪見

5 / 51

前回
グリムジョーにお礼を無事に渡しました。


今回
夕食後、流石に疲れたので、衣装部屋でビアの服と寝間着を選んでお風呂に入りました。

じゃ、お休みなさい。また明日…あれ?


オリキャラ注意&増加します。

衝撃の情報開示。
メノリの困惑、混乱から開き直りへ。

タグにオリジナル展開を+。


食糧庫の調査その2→要望書について相談、衝撃の情報→尸魂界へのお土産

 

 

「…ルームシェア?私達3人で?」

「「はい」」

「何で?」

「オリジナルにはすでに連絡済みです。役目をしっかり果たすなら好きにしていいと、許可が出ています」

「同じ役職なので、その都度部屋を行き来するよりも、私室有りのルームシェアの方が色々と都合が良いかと思いまして」

「えっと…2人はそれでイイの?」

「「はい!」」

「…なら、私も別に構わないけど…やる前に一言言って欲しかったから、今後はちゃんと相談してね?」

「はい」

「事後報告ですみませんでした」

「じゃ、寝ようか…ふぁぁ…お休みなさい」

「「お休みなさい」」

 

さっさと部屋に引っ込んだ私は、2人が静かにガッツポーズをしていたのを知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝食後、昨日の食糧庫調査の続きを再開した。

 

獣肉、魚介類、野菜の倉庫は終わっているからすぐ隣の果物の倉庫に入った。

 

「…ふーん」

 

林檎に蜜柑、バナナ、柿、梨、桃、苺、葡萄、西瓜、檸檬…と様々な種類の果物が、それぞれカゴに潰れないように積んである。

 

…苺に西瓜に柿って、季節感おかしくない?

…まぁ取り敢えず、ビアが興味を示してる林檎と桃でも持って行ってデザートとして出すかな

 

持って来ていたカゴに、傷が付かないように慎重に入れた。

 

 

 

 

 

次は穀類用の倉庫に入った。

 

「…流石に主食だからか、凄い量だね」

 

玄米に白米、もち米もある。

白玉粉に上新粉、米粉も充分な量を確認した。

小麦粉も強力粉と薄力粉があるし、蕎麦の実と挽いたのがそれぞれ袋にしっかり詰まってる。

 

…あ、精米機と石臼も壁の方に置いてある

…コレでバターがあればクッキーとか作れるんだけどなぁ

…あ、でも強力粉で饂飩とか、蕎麦粉で蕎麦…は、ハードルが高いからガレットとかイイかも

…藍染達が尸魂界に戻ってる間に練習するかなぁ

…流石に一発で成功するとは思えないから、何度か試作しないとね

…ってか、素麺や冷麦とかの乾麺は無いの?

…インスタント系も?

 

藍染達がいない間の予定を考えつつ、それぞれの残量を確認した。

 

「…メノ姉様、クッキィ、ウドン、ソバ、ガレッ…って何ですか?」

「へ?あ、もしかして私、独り言言ってた?」

「えぇ、此処の粉袋を見ながら何か考え始めたみたいでしたので、声をかけずにいたのですが…ソメン、ヒヤムギ、カンメン、インスタン?が無いのに落ち込んでいらしたようですが」

「うわ、恥ずかしい…取り敢えず、他の倉庫の調査に行こう。今はそっちに専念して、饂飩とかはそのうち挑戦するつもりだから」

「「はい」」

 

 

 

次は豆類と乾物系の倉庫に向かった。

 

…ココに乾麺入れてるんだ、主食なのに

…って事は、インスタント系も別にあるかも?

…小豆は厨房にあったので全部みたいね

…何か、大豆が他より多い気がする

…もしかして、ココの豆腐手作りとか?

…もしくは豆腐製造機とかあったりして?

…そう言えば、厨房のドアでまだ開けてない場所があったような気が

…まさかあのドアの向こうに?

…確認しなきゃだよね

…あ、寒天とゼラチン見つけた

…そのうち寒天寄せかゼリーでも作るかな?

 

他にも切出し大根や春雨、干しシイタケに乾燥わかめ、昆布(出汁用、煮物用)、鰹節に煮干しの残量を確認して、ついでに補充として昆布と鰹節、一応粉寒天もカゴに入れた。

 

「メノ姉様、この白い粉は何ですか?」

「これは粉寒天って言う液体を固める事が出来る、不思議な食べ物だよ。そのうちだけどコレでお菓子を作ろうと思ってね。ちなみに、こっちの板状のと棒状のも形が違うだけで同じく固める事が出来るよ」

「これがお菓子に…?」

「固める…?どうやって?」

「作れば解るよ。さて、そろそろ次行こうか」

 

 

 

次の倉庫は牛乳を始めとする乳製品用の倉庫だった。

 

「牛乳にバター、チーズあったんだ!…あ、少ないけどヨーグルトもある!…あ、種菌も!」

 

…これなら洋食と洋菓子が作れる!

…和食、和菓子縛りから解放される!

…問題は、作る頻度かな?

…和食メインは多分変わらないだろうからなぁ

…藍染達に相談しないと

 

「でも生クリームは無いのか…追加して貰おう」

「…ナマクリーム?」

「生クリームはね、パッと見は牛乳に似ているけど成分は全然違って…うーん、何て言えばイイのかな…現物を見て調理してみれば解ると思うけど」

「…見てみたいですナマクリーム」

「私も作って食べたいよ色々とね」

 

…藍染達がいない間に洋食、洋菓子用の道具揃えて貰おう

…小豆は契約の事もあるから無制限にしてあるし、イヤとは言わないでしょ

 

 

 

 

乳製品用の倉庫から出たところで、どの倉庫からもかなり離れた所にある結界に囲まれた小屋を見つけた。

 

「ロカ、あの小屋は?」

「彼処はナットウ小屋です。東仙統括官が専用の破面に管理させています」

「…な、納豆用の…」

 

…納豆菌の強さは知ってるけど、わざわざあんな離れた所に専用の破面までとは

…恐れ入ります

 

「じゃ、あの小屋はスルーして、次行こうか」

「「はい」」

 

この後、調味料用、缶詰や瓶詰め用、インスタントやレトルトつまり非常用食品専用、飲料水(ジュース、炭酸系含む)用、アルコール用等々…。

昼食、オヤツを挟んで1日がかりで全食糧庫の調査を何とか終わらせた。

 

 

 

「ふぁぁ…う〜……ふぁぁ…むにゅぅ…」

「お疲れ様、ビア。慣れない作業なのに頑張ってたもんね。ぐっすり眠れるようにマッサージしてあげるから、寝れるなら寝ちゃってイイからね」

「う〜…はぃ…」

 

いくら破面で、運搬係として生み出されたとしても、経験の差はどうしようもない。

ずっと広い倉庫を行ったり来たり、時には全力で走り回っていたし。

夕食の時から欠伸ばかりしてて、お風呂の中じゃうつらうつらと、いつ寝ちゃうか解らなくてずっと支えていたくらい。

湯船から出て、着替え終わった後も睡魔に抗おうと頑張っていたけど、ついに限界が来ちゃったみたい。

 

「…すぅ…すぅ…むにゃ…すぅ…」

 

マッサージ中に寝ちゃった。

 

「よいしょっと」

 

ベッドに寝かせて、<またいつの間にか>作っていたウサギの抱き枕を抱かせて頭を軽く撫でてから部屋を出た。

 

「さてと…ロカ、さっき作った要望書のリストの事で藍染様方に確認したい事があるから行って来るね」

「おひとりで大丈夫ですか?」

「ビアを1人きりにはさせられないからね。それに、この時間に伺うって約束しちゃってるし」

「行ってらっしゃいませ。お茶の用意しておきますね」

「ありがとう。行って来ます」

 

要望書を手に藍染達の執務室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…何か騒がしい?

 

ドアの向こうで東仙が声を荒げてるのが聞こえて来る。

訝しがりながらもドアをノックした。

コンコン…

 

「誰なん?」

「メノリです。要望書の件で参りました」

「あ〜、ちょうどえぇとこに来てくれたわ〜」

「?失礼します」

 

ドアを開けて中に入ると、鬼気迫る表情の東仙が藍染に詰め寄っている最中だった。

 

…え?どういう事?あの東仙が藍染に?

 

「…えっと、明日に改めた方が良いですか?」

「そうだね、要がこの状態だムゴッ」

「いいや、今話し合おう。良いなギン?」

「せやな、ボクとしても今やるのは大賛成ですわ」

「よし、では始めよう」

 

藍染の口をしっかり塞ぎながら東仙が場を仕切っている。

 

…何があったの?

 

「…では改めて、要望書の事で確認したい事なんですが、藍染様方が尸魂界へお戻りになる日と、再び此方へ来られる日をお教え頂きたいのですが」

「一応、早くて明日の夕方には戻る予定だ。藍染様が逃げない限りは」

「え?」

 

…逃げる?何で?

 

「こっちに戻って来るんは…何事も無ければ多分、半月後やね…ま、ボクは当分来ぉへんけど」

「え?市丸様は来ないのですか?」

「せや、取り敢えず1年は休み貰っとるさかいにな」

 

…1年も?

 

「と、なると…計算し直さないといけないのが幾つかありますので、明日の朝食後に正式な要望書を提出しますね」

「頼む」

「…ぷはっ、そんなに急がなくても良いよメノリ」

「え、でも」

「藍染様!!」

「あと1週間くらい居たって良いじゃないか要、ギン」

「全然、良くないです!!」「全然、良ぉないわ!!」

「うひゃあっ!?」

「前もそう言うて逃げ回ったやないか!」

「藍染様が良くても、私達が良くないんですよ!!」

 

…何?何なの?どういう事なの?

 

3人のやり取りに困惑するしかない私に、更なる爆弾が投下された。

 

「私にカオリとの約束を破れと言うのですか!!」

「臨月入った嫁の傍にいたい言うてるボクにそれは酷とちゃいますか!?」

「…はぁ!!??」

 

…カオリって誰!?嫁が臨月!?って、嫁!?何!?何なの!?何がどうなってるの!?

 

予想だにしなかった衝撃の情報の連続に、完全に大混乱している私に気付いた市丸が、自分達の仲間に引き込まんと畳み掛けて来た。

 

「そう言えば、メノリは知らんかったんやな。ボク等はみんな結婚しとるんよ」

「は、はぁ」

「東仙隊長は結婚してもう300年は経っとるんやで」

「297年だ!」

「今はえぇですやん、細かい事は…でな、カオリちゃん言うんは隊長の初めての孫娘なんよ。今年、無事に死神になってなぁ、初任給で、家族お揃いの御守り買ぅたりするえぇ子でなぁ、特別手当てが出たから、それでみんなと食事行く言うててなぁ、それが3日後に予定されとるんよ」

「え…それじゃあ」

「藍染隊長のわがまま聞いたら、約束すっぽかす事になるんよな」

「ダメじゃないですか!」

「せやろ?」

「って、市丸様さっき…」

「結婚10年目にして待望の子どもがもうすぐ生まれるんよ。しかも双子」

「えぇ!?」

「しかも、片方が逆子の可能性があるんよなぁ」

「藍染様なんて放っておいて、今すぐお帰り下さいよ!!」

「したいけど出来ないんよ!!」

「3人揃っての行き来が絶対条件なんだ!」

「…藍染様、明日の夕方、何が何でもお帰り下さい」

「何故君にまでそんな」

「おかえりください」

「だから」

 

    「お か え り く だ さ い」

 

藍染の顔とゼロ距離+超笑顔で迫ったら、流石にヤバイと思ったのか、ゆっくりと首を縦に振った。

 

「では此方の要望書、先程述べました通り、調整し直して明日の朝食後に東仙様にお渡ししますので。私はこれで失礼します」

「あぁ」

「宜しゅう頼んます」

「うぐぅ…」

 

…いい歳したオッサンが悔しがらないで

…にしても、あの3人が既婚者?しかも子持ち?

…有り得ない、少なくとも<私の>記憶にそんなモノは無い

…どういう事?

…ロカに詳しく聞いてみよう

 

 

 

部屋に戻ってロカが淹れてくれたお茶を飲みながら、先程執務室で得た情報について聞いてみた。

 

3人とも既婚者で、東仙は5人の子どもがいて、孫も4人いる。

藍染には溺愛する1人娘がいて、諸事情でこの虚夜宮の立ち入り禁止区域に奥さんと住んでいて、藍染は来る度にやる事をやったら、基本的に娘に付きっきりで、戻らないとならない日は必ず逃げ回り、破面の戦闘員総出で探し回り、ザエルアポロが毎回作る特殊装置で拘束して連れ帰るのが恒例だと言う。

 

…何してるのさ、あの人

…ってか、ココが造られた理由が愛娘の楽園にする為だなんて、嘘でしょう?

…そんなキャラじゃないでしょ?

 

<私>の記憶が何の役にも立たない可能性が出て来た事に気付き、今後どうなるのか予測不可能な事への恐怖が湧いて来るのを感じた。

 

…と、取り敢えず、要望書は完成させないとね

…東仙と市丸の為にも

 

ココ、虚夜宮の管理者は藍染と東仙に市丸だが、当面市丸が休む以上、別の誰かが代理として次回から来るらしい。

 

…尸魂界と既に持ちつ持たれつ的な関係とか何なの?

…今、原作のどの辺りなのか以前の問題だわ

…あぁ、また頭がこんがらがって来たわ

 

「…メノ姉様?」

「あ、ビアどうしたの?」

「…のどがかわきました…あ、お茶してる!ボクも!」

「こらこら、もう歯磨きしたからお茶はダメ」

「う〜」

「林檎と桃の甘煮(コンポート)1個ずつ余ってるの、明日の朝食に食べてイイから今は我慢。ね?」

「…はい」

 

水を飲んでビアは一瞬、ロカにジト目を送ってから自室に戻った。

ちゃんと寝たのを確認して、テーブルに戻った時には先程までの言いようの無い恐怖が和らいでいる事に気付いた。

 

…何を今更怖がってたんだか

…何でか知らないけど、私がメノリに成り代わった事で原作にはいないあの子が生み出されたんだから

…ココはきっと、原作とは違う何かしらのズレが生じ続けた並行世界と考えるのが妥当なのかもね

…取り敢えず、要望書を完成させて

…そうだ、気休めにもならないだろうけど

…果物の寒天寄せとカステラでも作って渡そう

…私からのささやかな応援って事で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、朝食後に約束の要望書を渡し、厨房に戻る途中、シャルさんと会い、主に市丸への応援としてお菓子を作る事を話したら、

「藍染様を捕まえるのも大事だけど、お菓子を少しでも早く完成させるのも同じくらい大事でしょ?」

と、手伝いを申し出てくれた。

 

…シャルさんありがとう。凄く助かる〜

 

厨房に戻ると何故か、ディ・ロイとナキームが厨房にいた。

 

…何で?

 

話を聞くと、2人とも厨房の手伝いに来たらしい。

何でも、シャウロンが提案者でグリムジョーが了承した以上、従う他は無いとの事。

 

思わぬ加勢が入ったが、時間が惜しいから即座に寒天寄せとカステラを作り始めた。

 

 

まずは寒天寄せから。

 

…分量さえ覚えれば作り方は割と簡単だから、みんなもすぐ覚えられるだろうし

…今日はみんな重労働間違い無しだから、その分も含めて作っちゃおう

…今回は食感の違いを出す為に缶詰と生果を混ぜて作ろう

 

まずは寒天を固める容器を水で濡らす。

寒天に入れたい果物を食べやすい大きさにカット。

でも、今回は缶詰も使うからそれに合わせて小さく切っていく。

缶詰を開けて実とシロップを分けて実をカットした生果と一緒に容器に敷き詰めていく。

分けたシロップを計量し、足りない分は水を入れて砂糖も入れて甘みを整え、粉寒天を入れて火にかける。

沸騰したら少し火を弱め、粉寒天を完全に溶かす。

果物を敷き詰めた容器に寒天液を流し入れて粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。

固まったら容器から外して食べやすい大きさにカットすれば完成。

 

手先が器用なロカとシャルさんが果物の皮むきとカット係、ビアとディ・ロイがカットした果物を容器に敷き詰め、私とナキームが溶かした寒天液を流し入れて、冷蔵庫に入れる。と言うローテーションでどんどん作っていく。

 

…2人を寄越してくれたシャウロンとグリムジョーに大感謝だわ

…それに

 

意外にも、あのロリも手伝ってくれている。

缶詰を開けて実とシロップを分けて実はカット係に、シロップは計量カップに入れて私に、ある程度缶詰を開けたら皮むきの手伝いと、大いに役立っている。

 

てっきり藍染の事を慕っているから精々、傍観者でいるのかと思いきや、

「藍染様は姫様の事ばかりだもの…辛うじて姫様をお生みになられた奥様にも心を寄せてはいらっしゃるけど…姫様に気に入られたモノか、役に立つモノ、或いは害するモノじゃないと藍染様には目も向けていただけないのよ」

と、凄く悲しげに呟きながら作業をしていた。

そして、

「次にいらした時には多分、藍染様はアンタを姫様に会わせるでしょう…食事とオヤツの専属として…でも私は…」

と、更に俯いて悔しげに胸の内を語った。

 

…藍染、父性極まれりにも程があるんじゃない?

…初対面で因縁つけて来たのは焦りと嫉妬からか

 

だとしても、ロリ自身の出来る事で、藍染の目に留まれるよう努力するしかない。

今の私には与えられた役目を熟すだけで精一杯で、一個人の悩みに親身になって、アレコレしてあげる余裕なんて無いんだから。

 

 

みんなの協力もあって、お昼前には寒天寄せが全て冷蔵庫に入った。

 

昼食は仕込んでおいた炊き込みご飯に具沢山の豚汁、葉野菜の一夜漬けを振舞い、少し休憩を取った。

勿論、立ち入り禁止区域にいる方々にも給仕係に持って行って貰った。

 

途中、疲労と焦りの色が見える市丸と東仙が、時間差で水を飲みに厨房に来たので、それぞれ炊き込みご飯をおにぎりにして渡した。

流石に藍染は姿を見せなかった。

 

 

腹ごしらえと休憩も終わり、カステラ作りに入った。

 

材料は卵、砂糖、蜂蜜、煮きったみりん、油、強力粉、ザラメ。

強力粉はしっかり2回振るっておく。

卵をボウルに割ってハンドミキサーで白くなるまで泡立てる。

砂糖、蜂蜜、みりん、油を順に入れてその都度ハンドミキサーを低速にして泡が均一になるようゆっくり混ぜる。

最後に強力粉を2回に分けて泡を潰さないようにサックリ混ぜて生地の完成。

食品用の和紙を敷いた型にザラメを広げてから生地を流し込み、空気抜きをして温めておいたオーブンに入れて

180℃で10分、140℃に下げて30〜40分焼く。

 

焼いている間に抹茶の蒸しカステラも作る。

先程の材料に計量した牛乳と抹茶を追加して、抹茶は強力粉と一緒に振るって、泡立てた卵に砂糖、蜂蜜、みりん、牛乳、油を順に入れて混ぜたところに抹茶入り強力粉を混ぜて生地を作り、型にザラメを広げて流し込む。

空気抜きをしてから、しっかり沸騰させて蒸気をあげている蒸し器に入れて20〜30分蒸す。

 

寒天寄せと違って、少々テクニックが必要なお菓子だから、計量をビア、ディ・ロイ、ナキームに任せて、卵の泡立てから強力粉を入れる直前までをシャルさんとロリに任せ、強力粉(と抹茶)を混ぜるところからは私とロカでやる事にした。

 

…業務用の巨大オーブンと蒸し器があって助かったー!

 

それぞれ最後の加熱が終わり、竹串チェックもした。

「…良し!中までしっかり火が通ってる。後はカットして完成!みんな、お疲れ様!!」

 

ピーッピーッピーッ

 

〘藍染様捕獲!藍染様捕獲!座標は―――――〙

 

…もうすぐ戻られる時間になる

…急いでカットして詰めなきゃ!

 

冷蔵庫から寒天寄せを出して、用意しておいた別の容器にみんなでどんどん詰め替えていった。

 

そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…コレに藍染が入っているの?

 

どこからどう見ても真っ黒な棺桶である。

時々、ガタッって音が鳴るから、取り敢えず生きているのは間違いないだろう。

 

「お疲れ様でした。此方は、市丸様と東仙様のご家族にどうぞ。そちらのは職場の方々にと思って用意しました」

「わざわざ作ったん?」

「私が作りたくて…ご迷惑かも知れませんが」

「いや、君の作る菓子や料理はどれも美味しいからな。きっと皆喜ぶだろう」

「ボクの嫁も甘いモン好きやさかい、喜んで食べはる思うわ。えらいおおきになぁ」

「なら、良かったです。またの来訪、お待ちしております」

 

 

こうして、東仙と市丸は藍染を無事回収して尸魂界へ戻って行った。

 

 

 

…藍染達がいなくなっても、大人数分の料理は続くと

…まぁ、それ以外の時間でレシピ本作って、厨房担当者達の料理スキル調べてどうするか改めて考えればイイかな

 

…この半月の間でどれだけ出来るかな

 

 

 

 

 






次回は藍染達が不在中の虚夜宮の話を書こうかな…と考えています。



メノリの特殊能力が判明するまであと2〜4話くらいに出来たらと考えています。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。