最果てのサーガ ~夢のポケモン世界に転移したんだが、転移先があまりにも過酷すぎる件~   作:野傘

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2026/05/30 追記
章間の話数バランスのため第26話で一度第二章を締めることにいたしました。
今話の内容は第26話までのまとめとなります。


レポート:第二章

登場人物

 

カナタ 男 19歳

 異世界出身の元フリーターにして、現『奔狼の氷原』の見習いキャプテンである青年。

 キャプテン代理であるルピナスの元で修行の日々を送っていたところ、紆余曲折を経て一人前のキャプテンとして認められるべく、ユール地方の伝統行事──英雄行路(チャンピオンロード)に挑むこととなる。

 未だ経験不足の面が目立つが、しかしその実力は着実に成長中。相棒と共に第一の試練である『鳴神の試練』を見事に突破し、“雷王”オオイカヅチより新たなキャプテンの証(オルタナストーン)を授かった。

 

 異邦の地より来たりし、運命の破壊者。

 最果ての玉座を巡り、その先で何と見える。

 

 

手持ちポケモン 

 

イワンコ ♀ 特性:ふくつのこころ

 “狼王”の血を引く、幼くも誇り高き狼姫。いずれ来る王位継承に備え、相棒とともに修行の日々を送る。

 新たなる力──月の奥儀を身に付け、格上である雷王の眷属に勝利。見事、『鳴神の試練』を突破してみせた。

 相棒であるカナタに強い信頼を寄せる一方で、彼を脅かす可能性を持つルピナスを非常に警戒しており、いざとなれば物理的に排除することも覚悟している。

 

“月”のバーストわざ

極夜築・満月鏡(とこよづき・まんげきょう)

 性能:

 ・タイプ:バースト*1

 ・ターンの最初に発動(くちばしキャノンと類似)

 ・自身の行動が必ず後攻となる

 ・相手の攻撃を必ず耐え、受けたダメージの倍のダメージを相手に与える

 ・同じバーストわざに対しても効果を発揮する

 

 解説:

 『奔狼の氷原』の先代キャプテン・ラッセルが編み出した、“日”、“月”、“黄昏”の名を冠するバーストわざの一つ。“月”のバーストわざ。

 オルタナオーラを収束させて作った鏡で相手のわざを吸収。次いで頭上に巨大な満月鏡(まんげきょう)を展開し、オルタナオーラと吸収したわざエネルギーを混ぜた銀の閃光で相手を呑み込む。

 バースト状態の解除と引き換えに1度しか放てない上、破壊力は相手依存というかなりピーキーな性能。だが、その分決まれば格上の相手すら一撃で葬る可能性を持つ、極めて強力なわざである。

 

 

バッフロン(ユールのすがた) ♂ 特性:ダブルコート

 英雄行路(チャンピオンロード)に挑むカナタが、旅のお供として捕まえた新たな仲間。

 主にカナタの荷物持ち兼ライド要員として活躍。どんな悪路もものともしないパワフルな走りが自慢である。

 一方捕まえられた経緯が経緯であるためか、サルミアッキに若干のトラウマを抱えているらしく。いつもルピナスが近づく度に少しだけびくびくしている。

 

バッフロン「あの匂いを嗅ぐと、どうしても思いだしちまうんだべ……」

 

 

ルピナス 女 16歳

 『奔狼の氷原』のキャプテン代理たる少女。真なるキャプテンが選ばれた現在は彼の「師匠」として、カナタを一人前のキャプテンにすべく修行を付けている。

 実はユール出身ではなく、産まれは海外。ただし両親が共にユール地方出身であるため、血統的には純粋なユール人である。

 幼い頃に両親を亡くし、祖父である先代キャプテン・ラッセルに引き取られてユールに移住。その類まれな才能を見込まれ、次期キャプテン候補として鍛えられていた。

 しかしながら、10歳のころに起きたとある事件でキャプテンとしての資格を喪失。後に実力で以て他のキャプテンを打倒し、全島集会(アルシング)より『奔狼の氷原』の管理を認められるも、あくまで代理としての地位に甘んじることとなった。

 「キャプテン代理」の地位を自らの存在意義(レゾンデートル)と位置付けているため、それがカナタによって脅かされつつある現状、その精神は徐々に不安定化しつつある。

 

 またシナトマカミに曰く「破滅因子の感染個体」、「災厄(ラグナロク)を呼び寄せる終末の先兵」とのことだが……?

 

 

手持ちポケモン

 

アーマーガア ♂ 特性:プレッシャー

 

ニャイキング ♂ 特性:かたいツメ

 

 

ラクサ 男 42歳

 キング場『鳴神(なるかみ)の霊峰《れいほう》』のキャプテン。2メートル近い長身と鍛え抜かれた肉体を持つ赤毛の男性。

 容姿に違わぬ豪放磊落できっぷの良い性格の持ち主。首都であるアースシティを拠点とするためか保守的なユール地方においては開明的な価値観を持っており、異邦人であるカナタに対しても分け隔てなく接する。

 趣味はトレーニングと運動と温泉。そして入浴後に屋外を全裸で走り回ることがルーティーン*2のフルチニストである。

 先代『奔狼の氷原』キャプテン・ラッセルとは懇意の仲であり、ラッセル亡き後の忘れ形見であるルピナスのことを気にかけ何かと世話を焼いていた。

 また既婚者であり、ガラルに留学中の娘*3が一人居る。

 エキスパートタイプは“でんき”。豪快な見た目とは裏腹にその戦闘スタイルは理知的で冷静。圧倒的なパワーとスピードで搦め手を封じ、疲弊したところを大技で以て仕留める戦法を得意とする。

 

 

「虚飾を捨て、相手と丸腰でぶつかり合うこと!! 互いの為人を知るのにこれ以上の方法はないである!!」

「丸腰っつーか、丸出しっスけどね。ラクサさんの場合」

 

 

手持ちポケモン

 

ゴーゴート(ユールのすがた) ♂ 特性:グラスメイカー

 

 

 

 

 

リージョンフォームポケモン

 

ユールのすがた

 酷寒と不毛、未知のエネルギー溢れるユールの環境に適応したポケモン。変化が激しく餌の乏しい過酷な環境で生き延びるため、より強力で特異的な変化を遂げたものが多い。

 その特異性ゆえに一部の研究者の間で“姿形が似ているだけで原種とは完全な別種なのでは”という説があがっている。

 

 

バッフロン(ユールのすがた) けながうしポケモン タイプ:かくとう・じめん

種族値:H95 A120 B115 C20 D90 S50

とくせい:ダブルコート(物理技とこおりタイプの技のダメージを半減するが、ほのおタイプの技のダメージは2倍になる)

図鑑説明:『体を覆う長い毛はとても暖かくどんな寒さもへっちゃら。抜け毛で作ったコートは ユールの古くからの特産品だ』

 

 寒冷地に適応したバッフロンのリージョンフォーム。主にユール地方東部の凍土と平原地帯を移動しながら暮らす。

 特徴的な全身を覆う長い体毛は頑丈で断熱性に優れた外毛と柔らかく保温性に優れた下毛の二重構造となっており、氷点下数十度の環境でも平気で生きていくことが可能。

 彼らの抜け毛を使って作られるコートは断熱性の他に優れた防護性能も有しており、街の外で活動するガイドトレーナーの必需品である。

 天敵はユール地方のツンベアーやルガルガン。敵と遭遇した際は群れで円陣を組んで弱い個体を守る。

 またユール地方の古い伝承には、シナトマカミが訪れる前の『奔狼の氷原』はとある巨大なバッフロンの縄張りだったというものがある。

 

元ネタ:ジャコウウシ、ランドヴェッティル

 

 

ゴーゴート(ユールのすがた) らいていポケモン タイプ:くさ・でんき

種族値:H123 A130 B97 C43 D81 S57

とくせい:くさのけがわ / グラスメイカー

図鑑説明:『雷を帯びた蹄で大地を駆ける。ゴーゴートが走った跡にはたくさんの草花が生い茂るのだ』

進化:原種メェークルがLv32で進化

 

 『鳴神の霊峰』に生息するゴーゴートのリージョンフォーム。戦槌(ウォーハンマー)を思わせる鋭い角と胴体を覆い隠す若草色の毛皮が特徴。全体的な色合いは色違いのゴーゴートに類似するが、蹄のみ角と同色の黄金に変わっている。

 その祖先はかつてニンゲンたちと共にユール地方に移り住んだ原種のゴーゴート。3000年前の大災厄の後“オルタナの帳”から降り注いだ未知のエネルギーの影響でこの姿に変化したとされる。

 体内で造り出した電気を角と蹄に蓄え、敵への攻撃や身体能力の向上に使用する。また電気を帯びた蹄で大地を駆けることで土壌に栄養を供給、不毛の大地を豊かな草原へと変化させる。

 『鳴神の霊峰』一帯がユール地方では珍しい緑豊かな草地となっているのはこの能力に依るものであり、同時にゴーゴートがユール地方において“豊穣の象徴”として崇められる由縁にもなっている。

 

元ネタ:アイスランドヤギ、タングリスニルとタングニョースト(トール神の戦車を引く山羊)、ミョルニル、三びきのやぎのがらがらどん

 

専用技①

エレキチャージ でんき

威力40 命中100

効果:攻撃後すばやさを一段階上昇させ、自身を"じゅうでん"状態にする

 

専用技②

サンダーハンマー でんき

威力100 命中95

効果:10%の確率で相手をまひ状態にする

 

専用バーストわざ

雷王秘伝“ガラガラ・ドーンストンプ”

 性能:

 ・タイプ:バースト

 ・攻撃が必ず相手に当たる(ノーガードと同様)

 ・リフレクターなどの壁、まもる、みがわりを破壊し無効化してダメージを与える

 ・相手の能力ランクを無視する

 

解説:

 キングの眷属のみが扱える特殊なバーストわざ、”秘伝王技(ヒデンオウギ)”の一つ。“雷王”オオイカヅチの力を限定的に再現したもの。

 膨大なオルタナオーラを蹄へと収束させ、雷光と共に全力で相手を踏みつける。その威力は全バーストわざの中で最強クラスであり、あらゆる守りを粉砕するその様から古くは“打ち砕くもの(ミョルニル)”とも綽名された。

 

「天よ、裂けよ。地よ、震えよ」

「万象ただ一切よ。この一撃にて砕け散れ」

「霊峰統べし雷王の、(おお)いなる怒りを見るがいい」

 

 

 

 

 

 

 

 

キングポケモン

 

“霊峰キング”オオイカヅチ らいていポケモン タイプ:くさ・でんき

 ユール地方南西部、キング場『鳴神の霊峰』を統べるキングポケモン。“雷王”の異名を持つ。

 ユール地方に生息する全てのゴーゴートの長たる存在。通常のゴーゴートを遥かに超える巨体に、苔むしたかのような分厚い草の毛皮と老爺のような顎鬚、紫水晶を思わせる瞳が特徴。また、本来黄金色であった雷角は“オルタナの帳”と似た極光色の結晶によって覆い尽くされている。

 ユール五王の中で最も穏やかで鷹揚とした性格。人と最初に暮らすようになったポケモンを先祖に持つためかニンゲンにも友好的で、不特定多数の人間がキング場に立ち入っても基本的には咎めないほど。

 そうした性質のために『鳴神の霊峰』はユールの子供たちが生涯に一度キングの下を詣でる儀式の場として機能している*4

 しかしそうした穏やかな側面を持つ一方で、ひとたび荒ぶれば怒りのまま万物の打ち崩す暴虐の化身となる。その力は強大そのものであり、振るったわざの一つ一つが地形さえも変える程。彼の王を表す「大怒槌(オオイカヅチ)」の二つ名(ケニング)は、そうした様を目の当たりにしたユール人によって奉られたものである。

 また古くから人間と共に在ったためか多くの伝承を残しており、取り分け有名なものに「かつてユール中を荒らし回った悪鬼の頭を他の王と共に討伐した」というものがある。

 

 『鳴神の試練』を突破したカナタたちにあり得ざる二つ目の“オルタナストーン”を授けた。

*1
"バーストわざ"のみが分類される特殊タイプ。オルタナバースト状態の相手に効果抜群、それ以外の相手には等倍となる。

*2
流石に街中での全裸徘徊は控えているが。

*3
父と似た趣味の持ち主らしい。

*4
ユール地方には生涯で一度、キング場を詣でキングと謁見する儀式がある。基本的には生まれ育った街の近傍のキング場を詣でるのが通例だが、危険度の高さから『鳴神の霊峰』を選ぶ者も多い。そもそもユールの人口は首都アースシティに集中しているため、元より巡礼先が『鳴神の霊峰』となる者が大半である。

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