最果てのサーガ ~夢のポケモン世界に転移したんだが、転移先があまりにも過酷すぎる件~   作:野傘

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第三章:天弧震電のビフレスト
第27話:破滅の予兆


 さて、時はカナタが『鳴神の試練』を終えた数日後。

 “英雄行路(チャンピオンロード)”第一の試練を見事に突破したカナタたち。次なる目的地を目指してキング場を出立した彼らは今、『鳴神の霊峰』にほど近いキャンプ地へとたどり着いていた。

 

 このキャンプ地はキング場を巡回するガイドトレーナーのための休息所として設けられたものだ。

 高頻度で人が立ち入るために環境は比較的整備されており、かつ周囲に凶暴なポケモンが出現することも少ないため、過酷なユール地方内陸にあっては貴重な()()()()()()()()()()()()である。

 カナタたちはここで一晩明かすこととしたのであった。

 

「ん、着いた。じゃあ、わたしは火起こしの準備をするから、カナタは近くの川で水を汲んできて」

「……」

 

 野営準備のためいつものようにカナタへ声をかけたルピナス。

 しかし、当のカナタは心ここにあらずとぼんやり何かを考え込んでいる様子。

 

「……カナタ、聞いてる?」

「──うぇ!? あ、は、はいっス! えーと、水汲みっスね! 了解っスすぐ行ってくるっス!」

 

 不審に思ったルピナスが再び声をかければそこでようやっと気が付いたか、慌てた様子で返事を返すやそのまま逃げるように駆け出していったのであった。

 

(──おかしい)

 

 まさしく挙動不審そのものなカナタの様子を訝しむルピナス。

 

 思い起こせば『鳴神の霊峰』を出立してよりこっち、カナタの態度は明らかにおかしくなっていた。

 具体的には何やら気まずそうにこちらの様子をチラチラと伺っては、憂鬱な顔で何事かを考え込むのである。

 その癖に声を掛けられれば大慌てで何でもないと誤魔化す始末だ。これでは怪しまない方が無理であった。

 

(……アイツの様子がおかしくなったのは『鳴神の霊峰』を出発してから。試練の時はいつも通りだったから、何かあったとしたらその後)

 

 一体何があったか、とルピナスは自らの記憶を手繰り……“はた”と気が付く。

 

(まさかラクサから何か吹き込まれた……?)

 

 脳裏に過ったのは試練を終えた直後のこと。あの時、カナタはラクサに一緒に温泉に行こうと連れ去られ行動を共にしていた。

 カナタの態度がおかしくなったのはそれ以降のこと。ならば順当に考えて、その際にラクサから何がしかの余計な情報を吹き込まれたと見るべきだろう。

 

(余計なことを……)

 

 知り合いが行ったであろう()()()()()()に思わず舌打ちが出そうになるルピナス。

 ラクサとはルピナスが幼い頃からの付き合いである。それ故にか、ラクサは彼女のことをほとんど身内のように思っている節があった。

 

 ラクサにはこれまで散々世話になってきたし、感謝もしている。

 だが、それとこれとは話が別だ。『奔狼の氷原(ほんろうのひょうげん)』のことは氷原の者が決めるべきことである。他所のキャプテンに口出しされる筋合いはない。

 

(アイツがラクサに何を吹き込まれたのかは分からないけど……しっかり釘だけは差しておかないと)

 

 先日よりのカナタの態度に対し、そう結論づけたルピナス。

 故に彼女はカナタが水汲みより戻ってくるやいなや、開口一番に問いかけた。

 

「うーす、戻りましたっス」

「カナタ」

「……ッ!! な、何すか師匠?」

「単刀直入に聞く。ラクサに何を吹き込まれた?」

「──ウェッ!?」

 

 ルピナスの言葉が想定外だったのだろう、目に見えて動揺し始めるカナタ。

 その態度はまさしくの彼女の想定が正しかったことを物語っていた。

 

「ななななな、何のことっスか!? べべべべ、別にラクサさんには何か吹き込まれたりなんか……!?」

「……誤魔化そうとしたって無駄。試練が終わった後からずっと態度がおかしいし、それにそんなに狼狽えた様子で“何もない”なんて言われても信じられる訳がない」

「うぐっ……」

「ラクサに何を言われたのかは知らないけど、黙ってそんな態度を取られても目障りなだけ。何か懸念があるんだったらちゃんと話すべき」

「いや。でも、その……」

話して

「アッハイ」

 

 何とかルピナスの追及から逃れんとするカナタであったが、元より嘘やら誤魔化しやらが下手くそな性分である。

 ルピナスに強い口調で“話せ”と命じられると、あっさりと口を割るのであった。

 

「実は……」

 

 そうしてカナタは言われるがままラクサより伝えられた諸々について話す。

 

 ルピナスが天涯孤独の身であること。

 キャプテン代理の地位を失えば行く当てがなくなってしまうこと。

 故にラクサよりルピナスのことを見捨てないで欲しいと請われたこと、等々。

 

「俺、師匠にそんな事情があってこと知らなくて……それでどんな顔して接していいのか分からなくなっちまって……」 

 

 それまで知りもしなかったルピナスの抱える事情。

 彼女にとってキャプテンという地位がどれだけ「重い」ものであるかを理解して、意図せずそれを奪ってしまった自分が彼女にどんな顔して接すればいいのか分からなくなってしまったのだと、カナタは言う。

 

「あ!! で、でも安心して欲しいっス!! 俺が正式なキャプテンになったからって師匠を追い出すようなことは絶対にしないっスから!! いくらでも居てもいいっスし、むしろ居てくれた方がありがたいっつーか……」

 

 と、そこで慌ててフォローの言葉を付け加えるカナタ。

 

 事実、カナタにはルピナスを追い出すつもりなど毛頭なかった。彼自身、自らがキャプテンとして未熟であることはよく分かっており、その役目を果たすためには彼女のサポートが必要不可欠だからだ。

 

 それにルピナスは見ず知らずのカナタのことを曲がりなりにも救ってくれた恩人である。多少厳しいところもあるが、それでも今ユール地方で何とか生きていけるのはルピナスのお陰であることは間違いない。そんな恩人を“役目が終わったから”などという理由で追い出すことなぞカナタが出来る筈もなかった。

 

 だが、しかし──紛れもなく本心であるが──どこか取り繕うかのようなカナタの言葉は徐々に尻すぼみとなって消えてしまう。

 原因は、カナタの眼前。ルピナスの纏う雰囲気が徐々に変わっていたからだ。

 

──そう

 

 果たしてカナタの言葉が途切れた後、一拍の間を置いてルピナスは口を開いた。

 

「──よく、分かった」

「……ッ!?」

 

 瞬間、カナタの肌がゾッと粟立つ。

 彼女の口から漏れた、静かな声。平坦な、一切の情動を感じ取れないソレは故にこそ耳の奥、脳の髄にまで響くような重みがあった。

 

「つまり──オマエはわたしを憐れんでいたんだな?

 

 つっ、とルピナスの碧眼がカナタを射抜く。

 快晴の空を思わせるその瞳には凍り付くように冷たい光が宿っていた。

 

他ならぬオマエが、わたしを一人では生きていくこともできない、弱っちい小娘と……見下していたんだな?

 

 事ここに至り、カナタはようやっと自覚した。

 

ふざけるな

 

 ──自らが地雷を踏んだことに。

 

「わたしよりも弱いオマエが、ただただキングに()()()()()()のオマエが。他ならぬわたしの行く末を案じて慈悲を向ける? ──侮辱するのも大概にしろよ」

「違っ、侮辱だなんてそんなつもりは……! 俺は、ただ師匠のことが……!」

「黙れ」

 

 不用意に発した言葉がルピナス(師匠)の逆鱗に触れてしまった。

 自分が致命的なミスを犯したことに気が付き、必死に他意がなかったことを伝えようとするカナタ。

 しかし、ルピナスはそれをにべもなく切って捨てた。

 

「心配も、同情も、憐憫も、わたしには必要ない。誰の助けもいらない。わたしはわたしの力でこの立場を勝ち取ったんだ」

 

 元より不安定化していたところへ、投げ込まれてしまった不用意な言葉(ひだね)

 それが積もりに積もったルピナスの怒りに火をつけてしまったのだ。

 

 果たして轟轟と燃え盛る燎原の如き怒りは、限界寸前であった理性のタガをあっさりと焼き尽くす。

 

「ただ選ばれただけのオマエなんかに、憐れまれる筋合いはない」

 

 かくて彼女は、

 据わりきった瞳に絶対零度の眼光を宿し、

 表情の抜けた顔には煮えたぎるような赫怒を覗かせながら、

 

「それでもなお、オマエがわたしのことを憐れむというのなら……いいだろう」

 

 ──眼前の敵(カナタ)に宣言した。

 

「わたしの力、思い知らせてやる」

 

 瞬間、彼女は腰元のボールより己が剣を解き放つ。

 

 

「げえええんげえええん!!」

 

 

【ボスゴドラ てつヨロイポケモン タイプ:はがね・いわ】

 

 

 地響きと共に大地へ降り立ち、雄叫びを上げる鋼鉄の鎧獣。

 全身を鋼の装甲で覆い、大槍が如き双角を備えたるそのポケモンの名は……ボスゴドラ。

 ルピナスが有する最強の手持ちであり、彼女のエースたるポケモンであった。

 

「げいんがあ……!!」

 

 トレーナー(ルピナス)の怒りに当てられたか、総身より戦意を滾らせギラつく瞳でカナタたちを睥睨するボスゴドラ。

 一方のカナタはと言えば、予想外の出来事に思考が追い付かず、呆然とその姿を見上げるばかり。

 危機を前にしてあまりにも無防備なその様。だが当のカナタがいかに呆けようとも、彼の()()は違う。

 ボスゴドラが一歩足を踏み出したその刹那、カナタのボールが激しく震え、内より一匹のポケモンが飛び出した。

 

「──がるるわ!!」

 

 飛び出したるは小柄なる茶色の影。カナタが狼王より託されし眷属にして、唯一無二なる彼の相棒、イワンコである。

 

 迫りくる脅威(ボスゴドラ)から相棒(カナタ)を護るかのように立ちはだかるイワンコ。ボスゴドラの圧倒的な威容に一歩も引かず、それどころか首の岩棘を地に叩きつけ、“寄らば斬る”と威嚇さえしてみせる。

 

「ッ……! どいつもこいつも……!!」

 

 射殺さんばかりの視線でこちらを見据えるイワンコの姿に、ルピナスは僅かに目を見張り、すぐさま憎々し気に表情を歪めた。

 

「なら……こっちだって容赦はしない! 行って、ボスゴドラ!!」

「げえんほおおん!!」

「がるるうわおお!!」

 

 トレーナーからの指示を受け、ボスゴドラが剛腕を振りかぶる。

 眼前の敵を打ち果たすべく、イワンコが四肢に力を込める。

 

 選ばれてしまった男(キャプテン)と、選ばれなかった女(その代理)

 望んでもいないのに手に入れてしまった者と、どれほど望もうとも手に入れられなかった者。

 元より歪だった関係性、故に破綻は当然のこと。

 

 かくて破滅因子の導くまま、ここに最悪の師弟対決が開幕したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

「ガルルルオォーッ!!」

 

 先手を打ったのは素早さ自慢のイワンコの方だった。

 

 元より相対するルピナスはイワンコにとって相容れぬ相手。

 相棒(カナタ)が許していた故に我慢していたが、その相棒に牙を剥いたのならばもはや容赦の必要はない。

 ユールに仇名す終末の先兵(破滅因子)め、手下の角竜ともども今ここで仕留めてくれよう。

 

 輝く瞳に殺意を乗せ、弾丸の如き速度で突進するイワンコ。振り下ろされた剛腕を掻い潜り、無防備な首筋へと牙を突き立てる。

 

「──ぎあ!?」

 

 しかしながら突き立てた筈の牙は分厚い装甲に阻まれ、その表層を僅かに傷つけるのみ終わる。

 ボスゴドラの身体を包むのは文字通り鋼鉄の装甲、いかに数多の獲物を屠ったイワンコ自慢の牙でも貫くことは容易ではない。

 

「げんげいあ!」

 

 想定外の硬さにイワンコが動きを止めたことを好機と見たか、その体を捕らえんと腕を伸ばすボスゴドラ。

 されどもイワンコはそれを察するやすぐさまにひらり身を翻し宙返り、ボスゴドラの腕が自らを捕らえるよりも速く、瞬時に間合いを取る。

 

「逃がさない、“がんせきふうじ”」

「げえああい!!」

 

【ボスゴドラの “がんせきふうじ”!】

 

 一方のボスゴドラは距離を取らんとするイワンコへ、逃がさないとばかりに無数の岩塊を投げつける。

 自ら目がけ殺到する数多の岩々。命中すれば自慢の足を奪われるであろうそれらは確かに脅威なれど──しかしイワンコにとっては“あくび”が出るほどに鈍いものであった。

 

「ガルル!!」

 

 こちらの動きを封殺するかのように落下する岩塊の隙間を、“でんこうせっか”の素早さで避けるイワンコ。

 元より命中率に難を抱える“いわ”タイプのわざだ。ユール最速の王の血を引くイワンコを動きを封じるには致命的に速さが足りなかった。

 果たして雨霰と降り注いだ岩塊はイワンコにかすり傷一つ付けることなく地へと落ちる。

 

「ガルルルオオーーッ!!」

 

 次の瞬間、地面に転がる岩々をすり抜けイワンコは再びボスゴドラに突進する。

 岩塊を隠れ蓑に相手の視線を翻弄しながら、目指すのは敵の首一筋。

 

 身に纏う鎧が我が牙を通さぬというのならば、通るまで何度も突き立てればよいだけのこと。

 

 そんな戦術もへったくれもない思考の元、ボスゴドラの死角へと肉薄したイワンコは、再びその首筋に牙を突き立てんと跳躍し──。

 

「相変わらず動きが単調。狩りの時の癖が抜けていない。だから、こうやって簡単に誘導されるの──ボスゴドラ、“アイアンテール”」

「げあああい!!」

 

【ボスゴドラの “アイアンテール”!】

 

 刹那、その無防備な胴に黒鉄の鞭尾が叩き込まれた。

 

 

 

 

 

 

 

※※※

 

 

 

 

 

 

 

「──相棒ッ!!」

 

 ”アイアンテール”に打ち据えられ、地面を転がる相棒(イワンコ)にカナタは思わず悲鳴を上げて駆け寄る。

 無防備な胴体に弱点(はがね)タイプの一撃を、オルタナバーストなしで受けたのだ。そのダメージは相当なものだろう。幸い“ひんし”には至らなかったようで、すぐさまに体勢を立て直したが……その四肢は明らかにフラついていた。

 ダメージを負いつつも健在な相棒の姿に安堵しつつ、カナタは改めて戦慄する。

 

(“がんせきふうじ”で進路を塞いで、相棒を動きを誘導したってのかよ……!!)

 

 そう。先のイワンコの動きは完全にルピナスによって誘導されていた。“がんせきふうじ”をばら撒くことでイワンコの攻勢ルートを限定、完璧なタイミングで迎撃したのだ。

 

 理屈にすれば単純なこと。だが実際にやるとなれば、相手の動きを予測した上で精密にかつ素早く岩石を投擲する必要がある──今のカナタでは逆立ちしたってできない高等技能だ。

 それを戦場を目まぐるしく動き回る相棒を相手に、事もなげになして見せた。げに恐るべきはユール最強のキャプテン(ルピナス)そのエース(ボスゴドラ)の技量。いかに才覚溢れる相棒といえども、これを相手に単身で抗うことなど不可能であろう。

 

「げあああっ……!」

「がるる……」

 

 ふら付くイワンコへさらなる追撃を仕掛けんと、ボスゴドラが一歩一歩近づいてくる。

 イワンコも負けじと唸り声を上げるが、それが虚勢であることは明白であった。

 

「……もういい戻れ、相棒!! お前が師匠と戦う理由なんてねえ!!」

 

 四肢が震えるほどのダメージを負って、なおも立ち向かうとするイワンコへ“戻れ”と命じるカナタ。

 元より自らが発した不用意な言葉がルピナスの逆鱗に触れてしまったことが事の発端。ならば責めを受けるべきは自分であり、わざわざ相棒(イワンコ)が傷つく理由などないのだ。

 

「ぐわんぬ!」

 

 だがそんなカナタの呼びかけをイワンコは一鳴きで拒絶する。

 その瞳には“アレを相手に一歩たりとも引き下がってたまるものか”という、猛烈な意思が映っていた。

 

 そも、カナタとイワンコの関係はあくまでも“主従”ではなく“相棒”。

 双方の立場は対等であり、無理やりに従わせることは出来ないのだ。

 

「──ッ!! こんの強情っ張りが!!」

 

 こうなっては相棒は意地でも退かないだろう。

 短くとも濃密な付き合いだ、カナタは“いじっぱり”な相棒の性格をこれ以上なく理解していた。

 

 もはや梃子でも動かぬといった様子の相棒に歯噛みしつつ、ならばとカナタは(ルピナス)へと向き直って言う。

 

「師匠ももう止めてくれ!! 迂闊なこと言ったのは謝るし、何だったら俺のこと気が済むまでぶん殴ったって構わねえ!! でも相棒(コイツ)まで痛めつけるのは話が違うだろ!!」

 

 自分に怒りの矛先を向けるのは構わない。

 だがそれを相棒にまで向けるのは筋違いであろう、と。

 

「──“がんせきふうじ”」

げいぃがん!!

「うおわっ!?」

 

 されどもそんなカナタの正論に対し、帰ってきたのは雨霰と降り注ぐ岩塊であった。

 

(聞く耳持たずかよ!? クソッタレ、完全に頭に血ィ上ってやがる!!)

 

 相棒諸共こちらを押し潰さんと迫る岩塊をカナタは咄嗟にローリングして躱す。

 こちらの言葉に耳を貸す様子はなく、それどころか当たれば大怪我は免れないだろう攻撃を何の躊躇なく命じた。

 完全に頭に血が上っている。こうなってはもう言葉で止めることなど不可能だろう。

 

(こうなりゃ……!)

 

 怒りの発端が自らにある以上、ルピナスと戦うことに後ろめたさはある。

 だからこそ、何とか言葉で収めようとした。

 だが、当のルピナスが拒絶するというのなら……もう仕方がない。

 

「──気の済むまで戦って頭を冷やさせるしかねえ!! いくぞ相棒、“オルタナバースト”だ!!」

「ガルルルルウワオオオオ!!」

 

 師に歯向かう覚悟を決め、手首に据えられたオルタナストーンへと手を翳すカナタ。

 

 刹那、眩い極光の輝きが相棒(イワンコ)の体を包み込んだ。

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