ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
神を失った世界は、ただの餌に成り下がる
訂正、力ある神を失った……だ、ともかく
外神
アウターゴッド
太古より数々の宇宙を創造してきた絶対的存在が僕達の世界に目を付けた
その名をイタリム
様々な次元に散っていたイタリム達は遠く離れたある次元から主人が消えた事に気付き、目を輝かせた
同族の死など知った事ではない
彼らにとって大事なのは、その世界に残された膨大なマナだけ
主人を失った世界は拾った者勝ちだ!!
こうして外神戦争が幕を上げた
グオオォオ!!!!
いくつもの宇宙を繋ぐ次元の狭間
堅固な次元の狭間の壁を力任せに突き破りイタリムの使者が一斉に押し寄せてきた
その前に1人の男が立ちふさがった
最も偉大な光の破片、影の君主であるベル・クラネルは全身に真っ黒なオーラを纏っていた
ベル「………………………………起きろ」
その一言に光の軍団と影の軍団からなる数千万もの大軍が一斉に出現し
そのまま戦争が始まった
外宇宙の侵略者達はどんなに殺しても際限無く押し寄せる
一瞬たりとも気が抜けない接戦が果てしなく続いた
???[……………………全く終わりが来ない]
???[ここまで持ちこたえている事自体が奇跡だ。そもそもこの戦争は我々にとって不利なものなのだから]
???[そうだな、もしも影の君主が居なければとっくに防衛線は崩壊している]
支配者達、6翼の天使達がベルに敬意を表しそう言った
己を産み出した神の残虐性に気付き殺した親殺しにして神殺し達
ある意味この戦争は彼らの自由の代償なのかもしれない
支配者[イタリムの使者達は今この瞬間も生まれ続けている]
支配者[一方で我々の兵力は停滞している]
古来より支配者達の兵士達は世界樹の実から生まれる、しかし絶対者の死後徐々に実を結ばなくなった、つまり兵士の補充を出来ないと言う事だ
そうなれば世界はあっという間に押し寄せたイタリムに食いつくされただろう、しかしそうはならなかった、それはひとえにベルの軍がその特徴から不死身だからである
???「主君、大変な事になりました」
そう言って旬に頭を下げるのは死の騎士と呼ばれるイグリット
イグリット「後方の防衛線が突破されました」
ベル「位置は?」
イグリット「それが、奴らは神威に引き寄せられた様で」
ベル「まさか僕達の世界を?」
イグリット「申し訳ありません、前方に兵力を集めていた為後方の警戒が不十分でした」
イグリット「主君、急いで兵士を送らなければ」
支配者[それは不可能だ!!、軍を分ければ苦心して維持していた兵力のバランスが崩れてしまう!!]
支配者[そもそもイタリム達はそれを狙っているのかもしれない!!]
支配者[後方を守ろうとして前線を突破されれば敗北は必死だろう!!]
黙ったまま討論に耳を傾けていたベルが決断を下す
ベル「ジークフリード」
ドンッ!!と空からジークフリードが舞い降りる
ジークフリード「グオオオオオオオオオオ!!、王よ、軍団長ジークフリード、参上しました!!」
ベル「僕達の世界へ向かって欲しい」
ジークフリード「それはつまり…………」
ベル「………………スズの封印を解く、出来るだけ急いで」
ジークフリード「ハッ!!」
飛んでいくジークフリードを一目見たベルはその後再びやって来た敵に目を向けた