ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
影のダンジョンから出ると最初にヘスティアが抱き付いてきた、スズはそれを抱き止めシャワーに行こうとした時
????「ベル様!!!!」
不意にドアが勢い良く開きそんな声が聞こえる、そちらを見ればズタボロの外套を纏ったスズより更に身長の低い少女、否、女性が立っていた
スズ「リリお姉ちゃん」
リリルカ「スズ!!、ベル様!!、ベル様が帰ってきたんですか⁉」
そう言いスズを揺さぶる、幸いそこまで強い力ではないが何処からそんな情報が出てきたのかスズは不思議だった
スズ「いや、帰ってきて無いけど……………………なんでそんな事になってんの?」
リリルカ「…………………………そうですか、ベル様を探していたら覚えのある咆哮が聞こえたので慌てて戻ってきたのですが」
スズ「咆哮……………………ってことはもしかしてジークフリードの?」
ジークフリード「グオ?」
ひょっこりとスズの影からジークフリードが現れリリルカを見る
リリルカ「ジーク⁉、でもどうして1人だけ⁉、ベル様はどうしたんですか⁉」
ジークフリード「主君は新たな敵を迎撃するために天界に旅立たれた」
リリルカ「っ⁉、そ、そんな」
膝から崩れ落ち泣き崩れるリリルカ、しかしリリルカは勘違いしている
ジークフリード「勘違いしている様だが主君は死んではいないぞ?」
リリルカ「え?」
ジークフリード「他の者には説明したが、主君は天界に向かい更にその先の宇宙へ旅立たれた、そこに敵がいるからだ」
ヘスティア「そもそもベル君はどうやって生きたまま天界へ向かったんだい?、僕らが帰るのとは訳が違うだろう?」
ジークフリード「決まっている、影の権能は神を超える力、その力を使えば天界へ進出する事など容易い」
ヘスティア「神を超える力…………ね、薄々勘づいてはいたけど不甲斐ないばかりだよ」
ヘスティアはそう言いヘコむ
リリルカ「急に居なくなったと思ったら天界って、最早何でもありですね、あの人」
ヴェルフ「だが戦況は拮抗してるらしい、ベルの戦力で拮抗なら相手はかなりの強さと数だな」
ジークフリード「その通りだ、そこで鍵となるのが小君主様だ、貴女様が強くなり我が軍に合流すればイタリムなど敵ではありませんぞ!!」
スズ「そうだね、頑張る」
春姫「強くなるためには休息も重要ですよ、丁度夕食が出来ました、今日は早く休んでまた明日から頑張りましょう」
春姫の言葉に同意しその日は早くに就寝した
翌日
スズ「………………良し、行こう」
スズは装備を着込みダンジョンへ足を踏み入れた
スズがダンジョンに足を踏み入れたのと同時刻
ダンジョン5階層
とある冒険者の一団がダンジョン攻略をしていたのだが
冒険者「おい、何だこれ?」
一団の前には穴の空いた空間があった
特に何か害があるわけでは無いが未知の物が気になるのが冒険者だ、最初に軽く武器の先で小突くと穴に消え慌てて戻すと切っ先が現れる、次に手で触れてみるとやはり指先が消えるが引っ込めれば再び五指が現れた
最後に中に入るとそこには神殿の様な場所が広がっていた
冒険者「もしかして、未開拓領域か?」
冒険者「5階層だぞ?、あり得ねぇだろ、暴れてた奴が言ってた異変って線が濃厚だろう」
何だかんだ言いながらも先に進むと1本の槍の刺さった台座があった
冒険者「おい!!、これお宝じゃないか⁉」
冒険者「待て待て、どんな罠があるか分からないだろ」
冒険者「平気だって」
冒険者「おいよせ⁉」
そう言い仲間が止めるのも聞かず冒険者は槍を引き抜く
冒険者「あ?」
瞬間、冒険者は意識を失い代わりにナニかが声を上げた
【恐れ多くも牙の君主の槍を狙うのは何者だ!!!!】