ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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緊急クエスト

冒険者「お、おい、大丈夫か?」

 

 

 

冒険者は槍を持ち棒立ちになる仲間に声をかける

 

 

 

振り替えると同時に線が走り首が飛ぶ

 

 

 

???「恐れ多くも牙の君主の槍を狙うとは何者だ⁉、行け!!奴らを噛み砕け!!!!」

 

 

 

その冒険者に取り憑いた何かの命令に答える様に何処からかやたら下顎が発達した狼が現れ冒険者達に襲いかかる、冒険者達は突然の事にまともに対応出来ずあっという間に壊滅してしまう

 

 

 


 

 

 

ゾワリと空気がジークフリードに危険を知らせる

 

 

 

ジークフリードの目付きが変わり下を見る

 

 

 

スズ「どうかした?」

 

 

 

ジークフリード「突然君主の力を感じたのです」

 

 

 

スズ「え?、パパの?」

 

 

 

ジークフリード「いえ、元々君主は1人ではありませんでした」

 

 

 

ジークフリードはそうしてスズが産まれる前の出来事を教える

 

 

 

嘗て君主は影の君主の他に8人おりその全員がベルと敵対する道を選び全員が文字通り無に帰した

 

 

 

スズ「じゃあ、やっぱりパパじゃないの?」

 

 

 

ジークフリード「いえ、それなら私の魔力も直ぐに回復する筈ですが、減ったままです、この気配と獣臭さには覚えがあります」

 

 

 

その時

 

 

 

アォォォォン!!!!

 

 

 

と狼の遠吠えが聞こえた

 

 

 

スズ「コボルト?、にしてはなんか………………」

 

 

 

そう考えている間に遠吠えの主が姿を現す、四足歩行の下顎が発達した獣、群れで現れたそれはスズに襲いかかる

 

 

 

ジークフリード「小君主様⁉」

 

 

 

スズ「うん!!!!」

 

 

 

剣を引き抜き獣に振り下ろす、狼はパッと下がり器用に剣を咥えると小枝でも折るように剣を噛み砕いた

 

 

 

スズ「げっ⁉、結構高かったのに!!!!」

 

 

 

スズも武器を失い1度下がる

 

 

 

スズ「ジークフリード、影のダンジョンからゴブリンの死体持ってきて」

 

 

 

ジークフリード「かしこまりました」

 

 

 

ジークフリードが影のダンジョンに入りゴブリンの死体をせっせっと運び出した

 

 

 

スズ「………………………………起きろ」

 

 

 

影のゴブリンが立ち上がりひとまず数の不利を少しでも埋める、次にゴブリン達から奪った槍や斧をインベントリから取り出し影のゴブリンにも渡す

 

 

 

スズ「………………行け」

 

 

 

影のゴブリン「グギャギャギャギャギャ♪」

 

 

 

ゴブリン達は嬉々として武器を手に狼に立ち向かうがあっさりと武器を砕かれ噛み砕かれる、しかし

 

 

 

シューシューとオーラがゴブリン達の消えた部位を補填していく

 

 

 

ジークフリード「どうです⁉、影の兵士は不死身の軍団、小君主様の魔力が続く限り無限に再生し続けるのです!!」

 

 

 

スズ「成る程、結構便利だね」

 

 

 

そのままゴブリン達は頑丈さを盾に狼を武器の破片で殴り殺した

 

 

 

剛鉄牙のライカンを倒しました

 

 

 

スズ「試してみるか」

 

 

 

2本の槍を支配者の権能で投擲する、槍がライカンの腹に突き刺さり倒れるが討伐を知らせるウィンドウが現れない

 

 

 

ジークフリード「まだ倒してはいませんぞ!!」

 

 

 

直ぐ様走り寄り追撃を食らわせる

 

 

 

剛鉄牙のライカンを倒しました

 

 

 

その後もライカンを倒し続ける

 

 

 

剛鉄牙のライカンを倒しました

 

 

 

剛鉄牙のライカンを倒しました

 

 

 

剛鉄牙のライカンを倒しました

 

 

 

剛鉄牙のライカンを倒しました

 

 

 

スズ「何だったんだろう、新種?」

 

 

 

ジークフリード「どうやら大変な事になったようです、これは牙の君主のオーラです」

 

 

 

スズ「牙の君主?」

 

 

 

ジークフリード「我が主君によって殺された獣の王です」

 

 

 

スズ「え?蘇ったって事?」

 

 

 

ジークフリード「それはありません、死者蘇生を可能にするのはこの世界で少ないながらもありますが君主級の敵を蘇らせる事は我が主君にも出来ません、君主達は死んだのではなく存在が消滅したのですから、ですからこのオーラは精々牙の君主の残骸でしょう」

 

 

 

スズ「…………………………」

 

 

 

ジークフリード「逃げましょう」

 

 

 

どう立ち向かうかスズが考えているとジークフリードから意外な提案がされる

 

 

 

スズ「え?」

 

 

 

ジークフリード「何度も申し上げる通り今の小君主様は孵化したばかりの子竜と同じか弱い存在です、君主級の攻撃を受ければ即死は免れないでしょう」

 

 

 

スズ「……でも、強い敵を避けてばかりいたら何時まで経っても強くなれない」

 

 

 

ジークフリード「小君主様、お気持ちは分かりますが今回は…………」

 

 

 

ジークフリードが言い終わろうとしたその瞬間足音が近付いて来るのに気付いた、身構えると鎧を纏い槍を持つ冒険者が現れた

 

 

 

ジークフリード「小君主様!!、逃げましょう!!」

 

 

 

???「貴様も偉大なる牙の君主の聖域に汚い足で踏み入る下等種か!!!!」

 

 

 

ダンジョンが揺れる程の魔力が迸る

 

 

 

効果:恐怖が発動します

 

 

 

全ての能力値が1分間、50%ダウンします

 

 

 

まるで重りでも取り付けられた様に体が重くなる

 

 

 

クエストが到着しました

 

 

 

スズ「え?」

 

 

 

緊急クエスト:敵を倒せ

プレイヤーに殺意を持つ者が現れました

相手を倒し安全を確保して下さい

残り人数:1人

倒した人数:0人

 

 

 

ジークフリード「小君主様⁉、このクエストは無視して下さい!!、弱者は弱者なりの戦い方があるもの、影のゴブリンを盾に逃げるべきです!!」

 

 

 

ジークフリードの必死の説得にスズは

 

 

 

スズ「…………………………分かった」

 

 

 

スズの答えにジークフリードは安堵する

 

 

 

ジークフリード「私が退路を案内します」

 

 

 

スズ「……………………やるよ」

 

 

 

スズはゴブリンの槍を手に牙の君主の残骸に向かって駆け出した

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