ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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性能

スズは本拠地の自身の部屋に戻るとラカンの牙をインベントリから取り出し詳しく調べる

 

 

 

アイテム:ラカンの牙

入手難易度:??

攻撃力+30

獣の王ラカンの牙から作られた槍です

ラカンの霊を宿しており、格の低い者が所持すると肉体を奪われます

_効果:弱者蔑視:指定した相手を1分間恐怖状態に陥れます(全ての能力値-50%)

_効果:致命傷:15%の確率で2倍以上のクリティカルダメージを与えます

 

 

 

ゴブリン達の槍とは比べられない性能をしていた

 

 

 

ジークフリード「なかなか良い槍ですが、セコい能力ですね、自分より弱い者が相手の時より力を発揮する様です」

 

 

 

ラカンの牙「せ、セコいだと⁉、強者が弱者を捕食して何が悪い!!、自分より強い獲物を狙うバカが何処にいる!!」

 

 

 

スズ「ジーク、牙の君主って何者?」

 

 

 

ジークフリードの手から靄が流れ1人ずつ人形が造られていく

 

 

 

ジークフリード「以前も少しお話しましたが、かつてこの世界とは異なる世界には小君主様のお父様であるベル・クラネル様の他に数名君主がいました、獣の王・牙の君主、蟲の王・疫病の君主等です、その君主達はこの世界に押し寄せて来ました」

 

 

 

ジークフリードの手の中で人形は1つを残し粉々に砕かれる

 

 

 

ジークフリード「そして、それらは全て主君が残らず返り討ちにしたのです」

 

 

 

ラカンの牙「クッ、よくも我が主を…………」

 

 

 

ラカンの牙がスズの手の中で震える

 

 

 

ラカンの牙「クソ!!、この力さえ万全なら、いや、そもそも貴様が影の君主の娘であると知っていたら最初から油断などしなかった!!」

 

 

 

スズ「力が万全であれば?、今は万全じゃないってこと?」

 

 

 

ラカンの牙「当たり前だろう、私は獣の王、牙の君主ラカン様が自らの牙を抜いて作られた最強の武具だぞ」

 

 

 

ジークフリード「攻撃力30ごときで最強も何も無いだろう」

 

 

 

ラカンの牙「だから万全では無いと言っておるのだ!!、元々我が使命はあの聖域を守ることだった、あの聖域の中であれば私はラカン様とほぼ同等の力を発揮出来たのだ、ところが」

 

 

 

スズ「ところが?」

 

 

 

ラカンの牙「結局私は聖域を守れなかった、聖域を失った神器は力を失うのだ」

 

 

 

ジークフリード「当然の結果です」

 

 

 

そこからはジークフリードが説明した

 

 

 

君主と言う絶対の存在を失った世界はバラバラになり世界を漂う、つまりラカンの牙達は戦争の敗残兵

 

 

 

ジークフリード「それがイタリムの介入によりこの世界と繋がってしまったのです」

 

 

 

スズ「……………………つまりその聖域ってのにはもう用は無いって事だね」

 

 

 

ジークフリード「ええ、それに主を失った今恐らく入口も閉じているでしょう、こやつに話を聞く他ありません」

 

 

 

ジークフリードはそう言ってラカンの牙を見る

 

 

 

ラカンの牙「ふん!!、私は何も話さんぞ」

 

 

 

10分後

 

 

 

そこには知っている事を洗いざらい話すラカンの牙の姿があった

 

 

 


 

 

 

翌日

 

 

 

スズはラカンの牙をヴェルフに見せていた

 

 

 

ヴェルフ「良い槍だ、お前の力になってくれるだろう、まぁうるさいのが難点だがな」

 

 

 

ラカンの牙「何故だ!!、何故君主の子でも無い者が平然と私を扱える!!」

 

 

 

平然と槍を掴むヴェルフにラカンの牙は悔しそうにしている

 

 

 

スズ「何でって、そりゃあ兄さんはLv.5の最上級鍛冶師(マスター・スミス)だもん、しかも【鍛冶神の旦那(ヘファイストス・ハビー)】」

 

 

 

ヴェルフ「その名前恥ずかしいから止めろよ」

 

 

 

スズ「何で?、良いじゃん、今日もイチャイチャしてたんでしょ」

 

 

 

ヴェルフ「……………………お前の両親よりは節度を持ってるつもりだ、良し、こんなもんだろう」

 

 

 

ヴェルフがそう言ってスズの体に合うよう槍を背負えるよう斜め掛けのベルトを作ってくれた

 

 

 

ヴェルフ「ところでその槍、銘はあるのか?」

 

 

 

スズ「ラカンの牙」

 

 

 

ヴェルフ「ラカンって誰だよ」

 

 

 

スズ「この槍の元の持ち主、パパに殺されたんだって」

 

 

 

ヴェルフ「ハハ、ソイツは大悪党だな、良し、頑張って来い」

 

 

 

ヴェルフが調整を終えるとスズは具合を確認する、動きを阻害する事も無く引き抜くのも仕舞うのもスムーズに行える

 

 

 

スズ「ありがとう兄さん」

 

 

 

スズはヴェルフに礼を言うとダンジョンへ向かった

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