ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
スズはラカンの牙を試す為ダンジョンに潜りモンスターを狩っていた
スズ「使いやすい」
ヒュンヒュンと槍が線を描く、その姿にジークフリードは舌を巻いていた
ジークフリード(素晴らしい適応力と戦闘力だ、まるで手足の様に槍を操っている、才能とは恐ろしいものだ)
スズ「あ、忘れてた」
スズは背負い袋から1本のゴムを取り出しラカンの牙にくくりつける
ラカンの牙「な、何をする⁉、ええい!!止めろ小娘⁉」
ラカンの牙も必死に抵抗するが敢えなくスズの望み通りとなった
ジークフリード「小君主様、一体何を?」
スズ「まぁ見てて、これで…………良し!!」
スズはラカンの牙の持ち手側の先端にゴム紐を結びもう片方のゴム紐の端を自身の手に巻き握り込む
スズ「ふぅ~………………っ!!」
ヒュンっ!!と槍の先端が空を裂く、そこから槍を手放しクンっ!!と反対側にゴムを持った手を振り抜くとゴムの伸縮性で槍が伸びリーチ以上の地面を槍が叩く
そのまま2回転、3回転とスズの体が回転する度に槍がリーチ以上の延びを見せ巨大な回転ノコギリの様に周囲にいたモンスターを切り裂いた
スズ「う~ん、いまいちかな?」
ジークフリード「イヤイヤイヤイヤイヤ⁉、素晴らしい!!、誠に素晴らしい動きでしたぞ!!」
スズ「そう?」
ラカンの牙「貴様、槍を使った事があるのか?」
スズ「え?無いけど、今まで剣で戦ってたし」
ラカン「初めての槍が私だと言うのか?」
スズ「うん」
ラカンの牙(初めて持った得物にここまで理解を示し発展させるとは、悔しいがラカン様に引けを取らない戦闘センスだ)
スズ「まぁ、まだ技とは呼べないけど結構便利だと思うんだよね、フロッグシューターってモンスターが舌で攻撃してくるのから着想を得たんだ、アイツ程自由自在とはいかないけどね、あっちは体の1部で此方は槍にゴム紐くっ付けただけなんだから」
ジークフリード「そこは支配者の権能を使用してはいかがでしょう?」
スズ「うん、それも考えたんだけど、それならゴム付ける意味ないと思うんだよね~、まだ支配者の権能に慣れてないからそれは慣れてからにしようと思うんだよね」
ジークフリード「しかし、使わなければ慣れるも何も無いのでは?」
スズ「……………………それもそうだね」
スズはゴム紐を外し支配者の権能でラカンの牙を動かす
スズ「これが無意識で出来る様になったらもっと強くなれるんだろうけどね」
ジークフリード「そうですな、主君も御自身が戦う時はやはり支配者の権能で窮地を脱出しておりました」
スズ「パパを追い詰めるなんて同じ君主だけでしょ?」
ジークフリード「後はイタリムもです」
スズ「…………………………そうだね、早く強くならないと」
スズは支配者の権能を練習しながらダンジョンを進んだ