ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
数日後 【ヘスティア・ファミリア】本拠地
スズ「う~ん」
スズは自室で頭を悩ませていた、そんなスズにジークフリードが声をかける
ジークフリード「お悩みですか?」
スズ「うん、牙が力を取り戻す為に他の聖域に行かないといけないらしいから取り敢えず一番近い場所をって思ったんだけど、牙の言う場所がねぇ」
スズは地図に付けられた印とにらめっこしながらジークフリードに答える
スズ「【モロク・ファミリア】の拠点何だよねぇ」
スズは正直モロク神が苦手、と言うかはっきり言って嫌いだった
モロクとはスズが生まれるかどうかと言う時に地上に降りてきた神、降りてきてすぐ彼は最初の眷族となった1組の男女に子供を生む様に命令しその子供を両親から奪い自らが組んだ特別な焚き火に捧げ神を縛る全知零能の束縛から抜け出す一を作れると信じ実行しようとしていた
スズ(しかもその儀式も何の信憑性も無いらしいしその後パパにボコボコにされて温情で地上での生活を許されたんだっけ?、て言うかそれ以前に力を失いたく無いなら下界に来るなって話だけどさ)
ジークフリード「その者達なら覚えております、確か今は監視の意味も込めて【ロキ・ファミリア】の傘下に入っている筈では?」
スズ「パパのいた手前大人しくする口実にそうしたんだろうね、パパが居なくなった途端止めたよ、【ロキ・ファミリア】もあれから1度も悪さしてないしダンジョン攻略で面倒見てられ無くなったから次に悪さしたら問答無用で天界送還するって条件で足抜けを許可したらしいよ」
ジークフリード「むぅ、そして今度は小君主様の頭を悩ませている…………と、何と愚かな」
スズ「…………………………取り敢えず行ってみようか」
スズは立ち上がるとそう言いジークフリードがスズの影に潜る
自室を出ると玄関で準備をするヴェルフがいた
スズ「兄さんどっか行くの?」
ヴェルフ「……………………」
スズ「???」
ヴェルフ「デートだよ」
ヴェルフはそう言うとスズの返事も待たず屋敷を出る、ジークフリードは玄関を見ながら呟く
ジークフリード「子も成せないと言うのに良くやるものですな」
スズ「そう言う問題じゃないんでしょ、それにあの2人は子供を造れるんだから」
2人で鎚を振るう姿を想像しスズは返す、すると今度は背後からヘスティアが現れる
ヘスティア「スズ君何処か行くのかい?」
スズ「はい、ちょっと【モロク・ファミリア】の拠点に用事が………………」
スズがそう言うとヘスティアの顔が明らかに歪む
ヘスティア「そうか、君の事だから必要な事何だろうけど、僕らはアイツらに恨まれてる、気を付けるんだよ?」
普段なら全力で止められる場面なのだがスズの【モロク・ファミリア】ではなくファミリアの拠点に用があると言う言葉にヘスティアなりに全力で飲み込んだ結果の言葉なのだろうと思いスズはそれ以上の追求はしなかった
スズ「はい、行ってきます」
そう言うと屋敷を出て【モロク・ファミリア】に向かう
【モロク・ファミリア】本拠地
そこに口と体にロープを巻かれ転がされている一般市民が数人恐怖を眼に宿していた
???「足りぬ、これだけでは束縛を抜け出せぬ、やはり高レベルの冒険者を捕まえなくては」
???「おいおい、こっちにも回す約束だろ、何自分だけの物みたいに言ってやがる、大体テメェの所のカスが使えねぇからこんなクズしか手に入らねぇんだろうが」
その前には牛の様な男と獣の様な男がニヤニヤと笑い市民達を見ていた
因みに今回のオリジナルファミリアの主神モロク(モレク)は古代の中東で崇拝されていた男神で【涙の国の君主】【母親の涙と子供達の地に塗れた魔王】と呼ばれてるらしい