ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
【モロク・ファミリア】本拠地前
スズは見張りに気付かれないよう建物の裏に隠れこっそりと様子を伺う
スズ「見た感じは素行の悪いだけの普通のファミリアみたいだけど」
ジークフリード「中からもそこまで強い気配は感じません、良くてLv.2、3以上の気配はありません」
スズ「Lvを擬装してる訳じゃないか、さて、どうしたもんかな」
その時、ファミリアのメンバーと思わしき男が大きなズタ袋を背負い門番の男と軽く挨拶を交わすと中に入っていった
スズとジークフリードは互いの顔を見合せる、その後もちょいちょい同じズタ袋を持った冒険者達が出入りしている
スズ「何か怪しいね」
ジークフリード「寧ろ怪しくない所が無い程に怪しいですな」
スズ「問題は、どうやって中に入るのかだけど………………」
スズは門番を見る、槍を持ち呑気に欠伸をしている、スズはその隙に塀を乗り越え中庭から建物に入る
スズ「警備がザルだね」
ジークフリード「【ヘスティア・ファミリア】は警備すら敷いていない様ですが?」
スズ「私が生まれる前は敷いてたらしいんだけどそれってさ」
ジークフリード「我々の事でしょうね」
スズ「やっぱり、まぁ、うちは特に他から守らないといけないものとか無いから良いけどね」
スズはジークフリードと話しながら先に進む、途中【モロク・ファミリア】のメンバーにバレないように隠れながら奥に進む
スズ「ここで最後………………だよね?」
ジークフリード「そのようですな、っ!!、小君主様、誰か近づいて来ます」
ジークフリードの言葉を聞きスズは隠れる
???「ったく、うちの主神様は何がしたいんだろうな」
???「全くだ、こんな奴ら集めたって意味ないだろうに」
現れたのは二人組の男でやはり2人ともズタ袋を持っていた、話ながらスズの見ていた部屋に入る、スズもドアが閉まる前に滑り込み中の様子を探る、部屋の奥に玉座の様な物に座る二足歩行の牛がおりその更に後ろの空間には穴が開いている、周りを良く見れば獣の死体が転がっている
スズ「あの牛がモロクだとして……………………ジーク、あれって」
ジークフリード「あれは【ゲート】、向こうの住人が此方に来るための扉の様なものです」
スズ「向こうの住人って、イタリムって事?」
ジークフリード「それは向こう側に行くか向こうの住人が此方に来るまで分かりません、イタリムの可能性もあれば君主達の軍の生き残りかもしれないのです」
スズ「……………………」
スズは取り敢えず様子を見る事にした
冒険者「ハァ~、ホラよ」
ドサッと牛の前にズタ袋が置かれる、牛が立ち上がり中を見ると、そこには手足と口を拘束される市民がいた
スズ「ッ⁉」
ジークフリード「小君主様⁉」
スズは市民を見た瞬間飛び出す
暗黒期、密かに全ての悪意を持つ神の眷族を殲滅した父とその姿を見ながら正義の剣と翼に誓いを立てた母の血がその光景を許さなかった
モロク「貴様、何者だ?」
スズ「覚える必要は無い、どうせここで死ぬから」
スズはラカンの牙を取り出しモロクに突き付ける
スズ「……………………起きろ」
周りの死体からブワリと影が立ち上がる
モロク「バカな!!、そ、その力は⁉」
| 影猿Lv.1 一般級 |
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| 影猿Lv.1 一般級 |
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| 影豹Lv.1 一般級 |
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| 影豹Lv.1 一般級 |
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| 影豹Lv.1 一般級 |
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モロク「こ、殺せ!!、この女を供物にするのだ!!、モオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
| 緊急クエストが発生しました |
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モロクの鳴き声の様な叫びに反応し【モロク・ファミリア】が集まってくる、同時に緊急クエストの発生を知らせるウィンドウが現れた
| 緊急クエスト:敵を倒せ プレイヤーに悪意を抱く存在が現れました全て倒し安全を確保して下さい ターゲットの人数:15人 倒した人数:0人 |
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冒険者「ハッ、ハーフエルフか、ん~、良い体してるじゃねぇか、なぁ?」
冒険者「ゲッヘッヘッ、ああ、供物にする前にちょっと味見するくらい別に良いよな~」
ニヤニヤと下衆な笑みを浮かべる冒険者にスズはドン引きしジークフリードが叫ぶ
ジークフリード「無礼な!!、このお方をどなたを心得る!!、かの大英雄ベル・クラネル様のご息女!!、スズ・クラネル様であらせられるぞ!!」
冒険者「ああ?、ベル・クラネルだぁ?」
冒険者「……………………ああ、思い出した、【
ジークフリード「グオ?」
冒険者「ああ、あの団長と副団長が行方不明って所か、んなもんとっくに死んでるだろうに、その娘だぁ?」
男達はスズの顔を見る、確かに2人の特徴を持つハーフエルフ、瞬間、影から黒い猿が飛び出し手に付いた鎌で1人の首を狩り黒豹が喉笛を噛み千切った
スズ「もう攻撃して良い?」
| スキル:弱者蔑視を使用します |
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瞬間、嘲笑っていた冒険者達の体が重くなりスズが舞った