ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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結託

エシル「戦争が終わって、最初は良かったの、貴女のお父様が他の貴族達を皆殺しにしてくれてラディール家門が悪魔序列の1位になって行き場の無い家門の者達を影の世界にとどまれる様にして下さったわ」

 

 

 

エシルはそう言うとスズの知らないベルの偉業を話し始めた

 

 

 

エシル「でも、私達は結局、影の世界の住人にはなれなかったのよね」

 

 

 

スズ「もしかして、汚れた魂だから?」

 

 

 

エシル「良く知ってるじゃない」

 

 

 

スズも体験したように悪魔達は基本的に魂が汚れているため影の抽出が行えず影の世界の住人になることが出来なかった

 

 

 

エシル「結局私達は魔界に戻るしか無かった、いえ、正確には魔界が私達を呼び寄せたと言った方が良いかもしれないわね」

 

 

 

スズ「魔界が?」

 

 

 

エシル「ええ、影の世界で過ごしていた私達の前に突然【ゲート】が現れ私達を吸い込んでしまったの」

 

 

 

当時、魔界は主を失い散り散りとなり次元の狭間を彷徨っていた

 

 

 

君主を失った世界は君主を呼ぶものとなり唯一残った悪魔貴族であるエシル達を呼び寄せた

 

 

 

しかし魔界は徹底した弱肉強食の法則に縛られておりそもそも悪魔貴族序列20位に過ぎなかったラディール家門は自分達だけで悪魔を支配する力は無く戦争を免れた悪魔や敗残兵の生き残り等に反旗を翻された

 

 

 

エシル「力の弱い悪魔に生きる資格など無いわ、一族の者達はそうして悪魔に食われ私も血を吸われたの、今や生き残ってる悪魔貴族は私だけよ」

 

 

 

スズ「だからそんなに弱くなったの?」

 

 

 

エシル「ええ」

 

 

 

エシルの肯定に直ぐ様ジークフリードが補足を行う

 

 

 

ジークフリード「そもそも悪魔と言うのは生まれた時から力の序列が決まっているもの、無駄に純血とか雑種と言っている訳ではありません、強さの根源が血統にあるため血を食らうのに必死になっているのです」

 

 

 

ジークフリードの補足に頷きながらエシルは続ける

 

 

 

エシル「ええ、だから悪魔達は力を失う事を恐れてるの、貴族だろうが雑種だろうが弱者は食われる世界を生きているから、だから今回私を呼んだ奴らはおかしいのよね」

 

 

 

スズ「おかしい?」

 

 

 

エシル「ええ、悪魔って言うのは破壊や殺しは得意だけど【ゲート】を開くような力は扱えないの、ましてや次元の壁を強制的に開けるなんてね」

 

 

 

スズ「黒幕がいてソイツが悪魔達に何か教えたって事?」

 

 

 

エシル「可能性の話よ」

 

 

 

エシルがそこまで言うとジークフリードは心当たりのある人物の名を口にする

 

 

 

ジークフリード「まさか幻界か?」

 

 

 

しかしスズは愚かエシルも言葉の意味が分からずスズはジークフリードに聞き返す

 

 

 

スズ「幻界って?」

 

 

 

ジークフリード「幻界の君主ヨグムント、ゲート魔法の使い手で我々も奴の魔法には手を焼かされていました」

 

 

 

スズ「つまり纏めると幻界と魔界の敗残兵が手を組んだ…………かもしれないって事か」

 

 

 

更にもう1つ、【星の粉】の製作に必要なフォッグバーン、その作成に必要な青い魔力、それはジークフリードによればイタリムの物

 

 

 

悪魔にゲート魔法、そしてイタリムここまで来れば出てくる答えはただ1つだ

 

 

 

スズ「イタリムは君主の敗残兵を利用して何かしようとしてるね」

 

 

 

ジークフリード「そのようですな」

 

 

 

スズの答えにジークフリードは肯定を示した

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