ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
バサバサと竜が空を飛びその背でスズ達は夜景を楽しむ
スズ「………………綺麗」
アルテミス「そうだな」
ヘスティア「グヌヌヌヌヌ、何故スズ君とアルテミスが一緒なんだ!!」
ヘルメス「仕方ないだろう、あの通りアルテミスがベッタリなんだから」
ヘスティア「それが嫌なんだ!!、大体スズ君は僕の眷族だぞ!!」
リリルカ「と言うかヘルメス様、目的地は何処なんですか?」
スズ「!!」
ヘルメス「目的地はオラリオから離れた大陸の果て、大樹海の秘境にあるエルソスの遺跡だ」
スズ「エルソスの遺跡?どれくらいで着きます?」
ヘルメス「そうだな、1週間位かな?」
スズ「だいぶかかるな」
ジークフリード「こんな時影の交換があれば便利なのですが」
ジークフリードが顔を出し呟いた言葉にスズが首を傾げる
スズ「影の交換?」
ジークフリード「主君が主に移動に使っておられたスキルです、名前の通り特定の影の兵士と位置を入れ換える事が出来ます、一種の転移魔法の様な物ですね」
スズ「へぇ、便利そう」
アルテミス「その主君と言うのはオリオンとどういう関係なのだ?」
スズ「えっと、家でもちょっと話しましたけど、私の父です、凄い強かったらしくて、ジークフリードみたいな兵士もいっぱい居るんです」
アルテミス「その父君は何処にいるのだ?」
スズ「宇宙らしいです」
アルテミス「宇宙?、天界の更に空の上の事か?」
スズ「はい、と言っても私はジークに聞いただけなので詳しくは知らないんです」
アルテミス「……………………」
スズの言葉にアルテミスはジークフリードをじっと見る
ジークフリード「なんだ、言いたいことでもあるのか?」
アルテミス「彼はとてもあそこで生きていけるとは思えないが?」
ジークフリード「これは仮の姿だ!!、本来の私であればアンタレスの残骸はおろか天界に居る神々すら1秒で消し去ってやる!!」
アルテミス「…………………………」
ジークフリードの言葉にアルテミスは困惑し再びスズを見る
スズ「天界の神様は分からないですけど、アンタレスに関しては本当ですよ?、私も1回助けて貰ったんですけど凄い強さで、私が敵わなかった敵を一瞬で倒しちゃったんです」
アルテミス「おお~」
スズの言葉でジークフリードに向けられるアルテミスの目が懐疑から尊敬に変わる
ジークフリード「ふん!!、分かれば良いのだわかれば」
ジークフリードも満足したのかフフンと息を吐く
そんなこんなで1週間飛び続け何度目になるかも分からない森の上空を飛んでいる時
アルテミス「ッ!!、下へ!!」
スズ「ッ!!、はい!!」
アルテミスの指示の元下へ降りるとアルテミスは矢を取り出し構える
その先には兄妹であろう2人組の少年少女を追いかける謎の黒い蠍がいた
アルテミスの手で放たれた矢は蠍に命中し蠍は靄となって消える
アルテミス「まだだ!!、回り込んで!!」
スズ「大丈夫です」
アルテミス「え?」
シュン!!とスズの姿が消え黒い蠍が目に見えない速度で消えていく
アルテミス「……………………凄い」
ジークフリード「当然だ、あの程度の蠍ごとき、100匹集まろうが小君主様にかすり傷1つ付けられん、寧ろ小君主様が遊びに興じて下さっている事に感謝するべきだ」
アルテミス「え?」
ジークフリード「見ろ、小君主様が本気を出されるぞ」
スズ「……………………起きろ」
スズの影が広がりその中からゴブリン十人隊長と百人隊長が現れる
スズ「蹂躙して」
黒い蠍の波はより深い漆黒の波に飲まれ消えた