ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
アンタレスの雄叫びと共に紫色の邪悪な光が天に登る。光が収まると天から無数の光の矢が降り注ぐ
矢の雨はスズを的確に狙って来る
ジークフリード「小君主様!!1度その槍をお放し下さい!!さもなくば永遠に狙われ続けますぞ!!」
ジークフリードの言葉にスズが槍をインベントリに収めようとした時地面が先に限界に達し全員が下方へ落ちる
スズはヴァルカンの怨念とアルテミスの矢を壁に突き刺し減速し地面に着地する
丁度その時上からアルテミスが落ちてくるのが見え受け止める
アルテミス「あ、ありがとうオリオン」
スズ「どうしたしまして」
他の誰かが落ちてこないかと見上げながら答えるが暫く待っても誰も落ちてくる気配は無かった
スズ「ジーク、上の様子って分かる?」
ジークフリード「先程全員が出っ張った壁に落ちるのが見えました。恐らく全員無事でしょう」
スズ「なら良いよ。それにしてもここは………………」
スズが周りを見るとそこには数名人間の遺体があり状況から見て最近亡くなった様だった
アルテミス「私の子供達だ」
アルテミスが声を振り絞り告げスズはアルテミスを話を黙って聞き続ける
スズ「……………………」
アルテミス「私は黙って見ていることしか出来なかった。私を喰らった奴が子供達を殺すところを……私自身の手で殺されるところを。帰ってきたぞ…………」
スズ「じゃあ、貴女は?」
アルテミス「私は残り滓だ。その槍に思念体………………残滓だ」
スズ「…………………………」
アルテミス「その槍の名はオリオン。神々の言葉で『射貫く者』を意味する。その矢でアンタレス共々私を射貫いてくれ。葬るにはそれしかない」
スズ「でも、それじゃあ貴女は」
アルテミス「私はとうに死んでいる。だから…………」
瞬間、大地が揺れけたたましい雄叫びが聞こえアンタレスが姿を現す
スズ「……………………牙」
インベントリからラカンの牙とヴァルカンの怨念を取り出しオリオンの矢を背中に背負い2本を構える
ラカンの牙「久方ぶりの出番か?ん?この気配は破滅の君主の………………ま、まさか奴に挑むつもりか⁉止めておけ!!奴は影の君主と双璧を成す」
スズ「その話は前ジークに聞いた、行くよ」
ラカンの牙の静止を振り切りアンタレスに突撃する
ラカンの牙は硬い甲羅に弾かれ火花を散らす
スズ「最強の武具何でしょ!!もっと気合い入れて!!」
ラカンの牙「無茶を言うな!!破滅の君主はラカン様ですら恐れる存在だぞ!!残骸とは言え私ごときが勝てるわけ無かろう!!」
スズ「言ってること前と違くない⁉」
アルテミス「オリオン!!」
スズ「ッ!!」
アルテミスの声に反応し尻尾による凪ぎ払いを回避する動きこそ鈍いが威力は絶大。まともに受ければ重傷は免れないだろう
次に関節を狙い刃を刺せば攻撃が通るが再生され口から炎が吹き出しそれを回避する
スズ「何でもありか⁉」
ジークフリード「小君主様、ここはやはり討伐を優先すべきです」
スズ「分かってるよ。私だってその方が良いと思う」
ジークフリードがスズに進言しスズもジークフリードの意見に同意する
スズ「でも、パパとママなら絶対助けようとするでしょ?」
ヘスティア「アルテミス!!スズ君!!」
スズがそう言うとヘスティア達も合流する
ヴェルフ「よう、その顔は何か策がある顔だな」
リリルカ「なんでも言って下さい。スズ」
スズ「うん、奴に近付くからヴェルフ兄さんは魔剣でも何でも使って注意を引いてて、リリお姉ちゃんはもしバレた時は援護をお願い」
ヴェルフ「任せろ!!」
リリルカ「分かりました」
スズ「2人もそろそろ暴れたいでしょ。……………………出てきて」
スズの背後にゲートが開かれ1人と1匹が現れる
エシル「あれ?私確か安息の領域でゴブリンを狩ってた筈じゃ?」
グレイ「わふ?」
スズ「2人とも、修行の成果を見せる時だよ。エシルはヴェルフ兄さんについて魔剣を貰って。グレイは…………随分大きくなったな。それならリリお姉ちゃんが乗っても大丈夫だね」
エシル「あ、スズじゃないって何あれ⁉デッカ!!」
グレイ「わふ⁉バウバウ!!」
状況を理解出来ないながらも2人は構えを取り5人と1匹は三方向に分かれアンタレスに攻撃を始めた