ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか? 作:寝心地
スズ「………………ヴィーヴル?ベルってパパの事?」
スズが疑問を口にしヴィーヴルの少女が答えるより早くリリルカが声を上げる
リリルカ「あ!!ウィーネさん!!」
ウィーネと呼ばれたヴィーヴルも反応し嬉しそうにリリルカに抱き付く
ウィーネ「リリ!!ベルは?」
リリルカ「まだ帰ってきてません。ですが手掛かりはあります。何処に行ったのかも」
ウィーネ「本当⁉何処⁉何処に行ったの⁉」
リリルカが少し残念そうに言うと反対にウィーネは嬉しそうにリリルカに詰め寄る
それを不思議そうに見ているとジークフリードが影から飛び出しスズに説明する
ジークフリード「ウィーネは主君と最初に出会った異端児です。ヴィーヴルはその特性から多くの冒険者に狙われ主君が会った時も冒険者に命を狙われていました。異端児の中で主君を良く知るのは間違いなく彼女でしょう」
スズ「へぇ~強いの?」
ジークフリード「自衛の最低限の実力は持っているでしょうが彼女は戦いを好みません。今の小君主様の相手にはならないでしょう。異端児最強はあのリザードマンです」
スズ「やっぱり」
スズはリザードマンのリドに目を向ける。いつの間にか酒瓶とジョッキを取り出し簡単な宴会を開いている
スズ「えっと、リドさん?」
リド「おう!!そんな堅苦しい言い方するな、リドで良い。宜しくなスズっち」
スズ「スズっち?」
ジークフリード「その呼び方は相変わらずか」
リド「んん?」
リドはスズの肩に乗るジークフリードを凝視し暫く黙る
リド「お前……………………もしかしてジークフリードか?」
ジークフリード「ふん、それ以外に誰がいる」
リド「マジか⁉何だその小せぇなりは⁉何があった⁉」
ジークフリード「話せば長い。ひとまず小君主様の話を聞け」
リド「小君主?」
ジークフリードに言われリドが再びスズに目をやるとスズは改めて名乗る
スズ「改めて、スズ・クラネルです。宜しく」
リド「クラネル…………クラネル…………ああ!!お前ベルっちの子供か!!そうかそうか!!あの時の子か!!」
スズ「あの時?」
ジークフリード「主君は異端児達に様子を見に来る度に小君主様のお話をしておりました。喋るようになったこと。空を飛ぶ様になったこと、そして記憶を封印した事も」
リド「おう!!んでベルっちが最後に来た日に『もし娘が来ることがあれば手助けしてやって欲しい』って言われてな。そん時はベルっちも一緒に来るもんだと思ってたが………………居ないのを見るに何かあったな?」
スズはジークフリードをチラッと見る
ジークフリード「全員に言うわけには行きませんがこの者なら問題ないでしょう」
スズ「実は…………」
スズはリドにベルが居なくなった事、リューが居なくなった事、そして宇宙の果てから敵が攻めてきている事を説明した
リド「ほぉ、空からの敵ねぇ~ソイツら強いのか?」
スズ「まだ戦った事無いからわかんない。でも強くなんないといけないの。リドさんが一番強いんでしょ?私を強くして」
リドは酒を1口飲むと
リド「ついてきな」
そう言い残しダンジョンの奥へ向かう。スズとジークフリードは互いに顔を見合わせ首を傾げながらその後を着いていった