ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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父の行方

スズ「あんな感動的な感じで挨拶しておいて戻れなかったって………………」

 

 

 

ジークフリード「実は、オラリオまでの道のりは非常に長く険しいものでございました、その道中、数多の敵に阻まれましたが全て倒しながら辿り着いた為力尽き、帰る力が残されていなかったのです」

 

 

 

ジークフリードは恥る様に言い訳をする

 

 

 

ジークフリード「主の側にいれば私の力も瞬時に回復出来たでしょう、しかし遠く離れると回復出来なくなるとは思ってもみなかったのです」

 

 

 

スズ「……………………」

 

 

 

力尽きたと言いながらもバベルでは無茶苦茶戦っていた

 

 

 

あの時に比べれば余りに極端に小さくなっている

 

 

 

ジークフリード「記憶がお戻りになったかどうか分かりませんが、小君主様は偉大かつ全能なる影の君主の後継者でございます」

 

 

 

スズ「影の君主?、誰それ?」

 

 

 

ジークフリード「それは…………」

 

 

 

その時、ガチャリとドアが開く音が聞こえてくる

 

 

 

春姫「スズ?、起きていますか?、ヘスティア様がお話を聞きたい………………と、え?」

 

 

 

春姫は呆然と立ち尽くす、その目線はスズを捉えておらず彼女の手に乗る黒い竜だった

 

 

 

スズ(しまった~、ジークフリードの事何て言おう)

 

 

 

必死に頭を回しスズは考えるがその間に春姫はスズに歩みを進める

 

 

 

スズ「あの、姉さん………………これは、その」

 

 

 

やがて春姫が目の前に来るが上手い言い訳は出てこなかった

 

 

 

春姫「………………………………ジークさん?」

 

 

 

スズ「え?」

 

 

 

ジークフリード「久しいな、小娘、随分年を取った物だ」

 

 

 

スズ「え?」

 

 

 

春姫はスズの手に乗るジークフリードに向けてそう言い、ジークフリードもまた軽口を返す、名前を呼ぶ所か愛称まで付いてる事、更に春姫がジークフリードを知っている事に困惑する

 

 

 

スズ「姉さん、ジークフリードの事知ってるの?」

 

 

 

春姫「ジークさんは貴女のお父様に仕えていた兵士の1人なのよ?」

 

 

 

笑顔でそう言う春姫にスズは思わずジークフリードを見る

 

 

 

スズ「え?…………………パパの?」

 

 

 

春姫「その辺りの話もヘスティア様達の前でして貰いましょうか、今姿を表したのにも何か事情があるのでしょうし」

 

 

 

春姫にそう言われ皆がいると言う一回に降りる

 

 

 

リビング付くとソファに兄ヴェルフ、そしていつまで経っても変わらない主神の姿があった、()()1()()()()は現在外出中の様だ

 

 

 

ヘスティア「スズく~ん!!、心配したよ~、大丈夫だったかい?」

 

 

 

ヘスティアがスズを抱き締め転びそうになるが何とか受け止める

 

 

 

スズ「はい、神様、私は大丈夫でした、ジークフリードが助けてくれたので」

 

 

 

そう言ってスズは掌サイズに縮んだジークフリードを見せる

 

 

 

ヘスティア「そうか、良かった、ってジークフリード⁉、ってことはあれかい⁉、ベル君達が見つかったのかい⁉、何処⁉、何処に⁉ベルく~ん!!!!」

 

 

 

ジークフリード「我が主は、未だ帰還されていない」

 

 

 

スズの掌からひょっこりジークフリードが顔を出す

 

 

 

ヘスティア「じ、ジーク君⁉、何で⁉、どうして⁉、と言うかちっさ⁉」

 

 

 

ジークフリード「ええい喚くな鬱陶しい!!、今それを小君主様に説明するところだ!!」

 

 

 

ジークフリードがそう言うとヘスティアも多少落ち着きを取り戻しソファに座る

 

 

 

スズ「じゃあさっきの話の続きを、確か影の君主がどうとか…………」

 

 

 

ジークフリード「はい、影の君主、それはベル・クラネル様です」

 

 

 

スズ「パパ………………本拠地を出ていったパパの事?」

 

 

 

ジークフリード「本拠地を出たと言うか天界へ出たのです」

 

 

 

春姫「天界⁉」

 

 

 

オラリオに限らずこの世界の人間が天界へ飛び立った、この言葉が指し示す事はたった1つ、その人間の死を意味する

 

 

 

ジークフリード「正確にはその更に上、宇宙ですが」

 

 

 

スズ「宇宙?」

 

 

 

ジークフリード「簡単に説明しますと」

 

 

 

一行は首を傾げジークフリードは黒いオーラを放ちそれが集まり精巧な絵を描く

 

 

 

ジークフリード「現在この世界を侵略しようとする手合いが戦争を仕掛けて来ています、その戦争の指揮を、偉大なる君主、ベル・クラネル様が取っておられるのです」

 

 

 

ジークフリード「そしてその者達こそイタリム、所謂神です」

 

 

 

ヘスティア「イタリム?、聞いたこと無い神だな」

 

 

 

ジークフリード「当然だ、このイタリムは外宇宙の神、簡単な話異世界の神なのだからな」

 

 

 

ヴェルフ「待て待て、天界の神は何してる?、そんなやべぇ存在が来てるなら黙って観戦してるわけねぇよな?」

 

 

 

ジークフリード「奴らは使い物にならん、神でも死ぬと伝えた途端逃げ出しおった」

 

 

 

ヘスティア「はぁ、天界の神なんてそんなもんだよ、どいつもこいつも」

 

 

 

スズ「じゃあママも宇宙?で戦ってるんだ」

 

 

 

ジークフリード「???いいえ」

 

 

 

ジークフリードは不思議そうにスズを見る

 

 

 

スズ「え?違うの?」

 

 

 

ジークフリード「はい、違います、リュー様は何処か行かれたのですか?」

 

 

 

スズ「ママもパパと同じタイミングで居なくなったからてっきり」

 

 

 

その言葉にジークフリードの顔がみるみる青くなっていく

 

 

 

ジークフリード「グオオオ⁉、リュー様が行方不明⁉、一体何時何処で⁉」

 

 

 

慌てるジークフリードに

 

 

 

スズ「私が聞きたいよ」

 

 

 

とスズは何とも言い難い気持ちになった

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