ベルの娘もシステムに目覚めるのは間違っているだろうか?   作:寝心地

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星屑の光

スズ「つまり、ママはその飛龍カイセルって言うのに守られてるから竜の巫女って事ね?」

 

ジークに一通りの説明を聞いたスズはシルカにそう尋ねる

 

シルカ「そうだ、黒い飛龍カイセルに守られてるから竜の巫女チャチャだ」

 

スズ「それで今居る場所は?」

 


 

シルカ「しっかり付いて来いよ」

 

シルカはそう言い吹雪の中を歩いていきスズもその後を追う、しかし次第に雪に足を取られシルカとの距離が空く、時折後ろを見ていたシルカはクスクスと笑う

 

シルカ「やはりチャチャの娘だな、チャチャも最初雪に足を取られてた、魔力を足に薄く纏うと良い」

 

スズ「足に魔力を?」

 

シルカ「ああ、チャチャも最初は苦労していたが直ぐにコツを掴んだ、お前も出来るようになるさ」

 

スズ「……………………あ、本当だ、歩きやすい」

 

スズはシルカの言う通り足に魔力を纏うと先程より軽快に足を動かしていた

 

シルカ「うんうん、やはりお前はチャチャの子だ。だがこれを見ろ、本来の歩法なら地面に足跡は付かないんだ」

 

シルカが地面を指差しそう言う、そこには確かにスズの分の足跡しかなくシルカの分は全く無かった

 

スズ「成る程……………………こうかな?」

 

スズは纏っていた魔力を更に薄く伸ばし足を踏み出す、すると今度は足跡が完全に消えスムーズに歩ける様になる

 

スキル:エルフの歩法を習得しました

 

それからスズとシルカはリューについて様々な話をしながらアイスエルフの集落へ向かった

 

シルカ「着いたぞ」

 

シルカにそう言われ辿り着いた場所には巨大な竜とその竜を背にするリューの姿があった

 

シルカ「リューは我々を救ってくれた…………」

 

スズ「それさっきも言ってたけど何から?」

 

シルカ「こだまの森の氷の精霊からだ」

 

クエストが到着しました

 

システムメッセージが表示されクエストを知らせた

 


 

同じ頃、【ロキ・ファミリア】は少しずつ合流し全員が集まり知らず知らずの内にこだまの森に足を踏み入れていた

 

ガレス「また来るぞ!!」

 

フィン「木の裏に隠れろ!!奴らの弓はそこまで貫通力は無い!!」

 

フィンの指示とガレスの鉄壁、そしてリヴェリアとレフィーヤの魔法で何とかやり過ごしていたが戦況は良くない

 

レフィーヤ「何で…………何で同族が襲ってくるんですか!!」

 

ベート「知るか!!喚いてる暇があるならさっさと詠唱しろ!!」

 

フィン「このまま走り抜ける!!全員遅れるな!!」

 

それからフィン達は走り続けふとあることに気付いた

 

リヴェリア「何だこれは?」

 

アイズ「雪じゃない?」

 

ガレス「ふむ、どうやら灰の様だがこんな極寒で一体何を燃やせばこれだけの灰になる?」

 

全員が同じ疑問を持ちながら歩いていると灰の向こうに動物のシルエットが浮かび上がる

 

ドラゴン「グオオオオオオオオオオ!!!!」

 

それは咆哮を上げ【ロキ・ファミリア】に牙を剥いた

 

ティオネ「ドラゴン!?」

 

レフィーヤ「あんなの見たこと無いです!!」

 

フィン「警戒しろ」

 

全員が武器を持ちドラゴンの動きに警戒するがドラゴンが牙を剥き咆哮を上げた

 

レフィーヤ「…………え?」

 

同時にレフィーヤは誰かの声を聞いた、それは語り掛けるでも話し掛けるでもない

 

それは詠唱(うた)だった

 

【今は遠き森の空。無窮の夜天に(ちりば)む無限の星々。愚かな我が声に応じ、今一度星火(せいか)の加護を。汝を見捨てし者に光の慈悲を。来れ、さすらう風、流浪の旅人(ともがら)。空を渡り荒野を駆け、何物よりも()く走れ——星屑の光を宿し敵を討て】

 

【ルミノス・ウィンド】

 

瞬間、【ロキ・ファミリア】を喰らおうと大口を開けていたドラゴンを横から無数の風と光の球が襲い漆黒の龍とその背中に乗る金糸の様に美しい長髪のエルフが現れた

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