歴女JK謀神の子供を産む   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1516年 火縄銃を入手 ラーメン

「ちょっと時間がかかったけど無事に運転免許ゲット!」

 

「おお! これで車とやらを動かすことができるのじゃな!」

 

「その通り! で、今日は遠出して秘密兵器購入をしたいと思います!」

 

「鉄砲じゃな!」

 

「そうそう! 東京の古美術品店に行くよ!」

 

「おーなのじゃ!」

 

 合戦ばかりでストレスが溜まっている元就様の気分転換の為に、私は未来の東京にドライブすることを決定した。

 

 ちなみに行きだけで帰りは戦国ワープで実家の部屋に戻って、庭に出て座標を固定して、車に乗って再びワープすれば家の庭に車を駐車することが出来る。

 

 買い物も楽になるため積載容量の多い普通車を購入していた。

 

「ほほお!? 馬よりもの速いのぉ!」

 

「あんまり顔や手を出すと持ってかれて危ないので気を付けてくださいよ」

 

「わかった! しかし風が気持ちいいのぉ!」

 

「高速道路入るので閉めてください」

 

「閉める……このボタンか?」

 

 ウイーンと窓が自動で閉まっていくのを見て大興奮。

 

 そのまま音楽を流し、エアコンをかけるが、未来の流行りの電子音楽を聞いて

 

「これ本当に機械が喋っているのか? 人の声を録音する機械があることは聞いていったが、機械に人の声を真似させ、歌にするとは凄いのぉ」

 

「電子音楽……これはボーカロイドって言われているけど色々な声質があるんだよね」

 

「なるほどのぉ……お! 室温が下がってきて心地よいのぉ」

 

「エアコンが効いてきたかな?」

 

「スーパーという食料品店に入ると外気との違いに驚いていったが、未来は便利じゃのぉ」

 

「戦国の世は寒いからねぇ」

 

「そうなのじゃよな。夏は暖かいが、それ以外は肌寒いのじゃ」

 

 戦国時代は小氷河期と言われる時代で夏でも30度を超える日が少なかった。

 

 その為、米の育成にも影響が出ていた。

 

 ちなみに毛利領内で使われている米は東北で育てられる品種の米である。

 

「しかし東京……東の京か……彩乃の家にあるパソコンとやらで映像を見せてもらったのじゃが、天にも届く建物があるとか!」

 

「スカイツリーね。未来ではそれ以外にも巨大建造物ばっかりだよ」

 

「ほほぉ!?」

 

 窓から次々に流れていく風景を見て大興奮の元就様だった。

 

 

 

 

 

 

 2時間ほど運転すると東京に到着し、パーキングに車を停めて、目的の古美術品店に到着する。

 

「ワシにはこの建造物群をどう表現して良いのか言葉が分からんぞ」

 

「摩天楼で良いんじゃない?」

 

「摩天楼……天をかする建物か……確かにその言葉通りじゃな」

 

 自動ドアが開くと中に美術品が展示されていた。

 

「おお! 業物の刀が沢山……む、江戸時代の物ばっかりじゃな」

 

「戦国時代の物は更に高級品だから展示されてないんじゃないかな」

 

「そうなのか? このガラスケースに入っている刀なんかは装飾が素晴らしいのじゃが」

 

「そりゃここ古美術品のお店だから実用品を売る店じゃないし……でもそれだけ状態が良い物が売られているから火縄銃も質の良い物が手に入りそうだよ」

 

「おお!」

 

 お店の人に火縄銃のカタログを見せてもらうことにして、2人で椅子に座ってカタログを眺める。

 

「戦国の火縄銃と江戸時代に作られた火縄銃があるがどちらが良いと思うか彩乃」

 

「江戸時代一択。時代が進んでいるから様々な改良が進んだ火縄銃になるから戦国時代の火縄銃より性能が良いよ。装飾品を取っ払えば実用的な火縄銃になる」

 

「ほほぉ火縄銃にも色々あるんじゃな」

 

「軽量の小筒、熟練者や武将が扱ったとされる中筒、城の城門や城壁を破壊するために使われた大筒、騎馬に乗って射撃するのに使われた馬上筒、他のよりも射程が長い城の防衛用や船舶で使われた狭間筒……お勧めはこれですかね」

 

 私は事前に調べて来た火縄銃を指差す。

 

 徳島藩に納められていた火縄銃……阿波筒。

 

 装飾は最低限、八角形の銃身をしており、円柱よりも生産性を高めている。

 

 射撃の安定性を向上させるための銃床は他の火縄銃よりも大きく、何より規格の統一がされていた火縄銃である。

 

 江戸時代に作られた銃なので戦国時代に見られた雨で撃てない欠点を火縄が雨に濡れない様にする雨覆いも着けられていた。

 

「ふむ……分解して量産することを考えれば量産品の方が良いじゃろうな。金は足りるのか?」

 

「大丈夫です。これを2丁買う金額は用意していますので」

 

「うむ……任せる」

 

「はい」

 

 私はお金を支払い、武器登録等を行い、火縄銃を入手するに至った。

 

 あとはそのまま東京中央図書館に向かい、火縄銃についての本を読んでいく。

 

「やっぱりあるところにはあるね……火縄銃で使う火薬の量だったり、弾丸の製造方法が」

 

「ワシとしては火縄銃を使った野戦戦術が気になるのぉ。ただ気になるのが硝石丘から採れる火薬の量じゃ。今年は2トン程度しか火薬は採取できんぞ」

 

「そこは養蚕による蚕の糞を使う培養法に切り替えていく必要があるでしょう。それまでは硝石丘法で硝石を作るしか無いですが」

 

「絹の生産か……本当に出来るのか? 日ノ本では絹の生産に成功した事例が無いが……」

 

「未来では外貨収入の30%が絹だった事もあるくらい日ノ本の絹生産は成功しているので、広めれば大丈夫でしょう。農民にも大きな収入源になりますし吉田郡山城も広くて普段は余っている曲輪に蚕小屋を建てて飼育しましょうよ」

 

「うむ……そうじゃな……火縄銃による軍隊戦術か……」

 

「火縄銃は直線に弾丸が飛んでいくため、弓の様に曲射する必要は無くなります。直線上に居る敵兵を前面から倒していく兵器です」

 

「音による威圧、高い殺傷力、弓矢よりも何が起こったか分からずに死んでいくだろうな……雨では使いづらい兵器でもあるが天候さえ気をつければ……」

 

「どう扱うかは元就様次第です。火縄銃を用いた戦術は多数あります。よく吟味してください」

 

「うむそうじゃな……」

 

 元就様は火縄銃の戦術を、私は製造方法をメモを取り、一部の本の記載はコピーをとっていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 資料を車に詰め込んで、そのまま夕食を取ることにした。

 

 私達は腹ペコだったのでラーメン屋に吸い込まれていった。

 

 元就様は未来の袋麺は食べたことがあったが、こうしたラーメン屋に入ることはあまりなかった。

 

 入ったラーメン屋は老舗でラーメンの種類も醤油と味噌のみ、サイドメニューも餃子、チャーハンがあるだけだった。

 

「ここの券売機でラーメンを買いましょうか」

 

「知っているぞ! 自販機と似ているな」

 

「おしい、ここではお金を入れるとこのように」

 

 券売機から食券が出てきた

 

「食事を注文するための券が出てきます」

 

「ほほぉ!」

 

「大盛り……は無いんですね。元就様は食べるので替え玉を注文しておくと良いでしょう」

 

「替え玉?」

 

「麺を食べ終わり、汁だけになったら麺を追加してくれるのですよ。汁を吸い込んでぶよぶよになってない引き締まった麺を続けて食べられる利点がありますよ」

 

「なるほどな。醤油と味噌があるがどちらが良いんじゃ?」

 

「それは元就様のお好みですよ。毛利領内が広くなれば醤油の製造をしても良いかもしれませんがね」

 

「にがりがいるのじゃろ? 醤油は海を手に入れてからになるのぉ……どうにか海に勢力を拡大できないものか」

 

「海が手に入れば出来ることが更に増えますからね。塩の製法も勉強しておかないと」

 

「そうじゃな」

 

 元就様と私は醤油ラーメンとチャーハンをそれぞれ、餃子を1つ、元就様は追加で替え玉を注文する。

 

 カウンターに座り、10分もしないでラーメンとチャーハン、餃子が並んだ。

 

「ほほお!? 袋麺とは違うのぉ!」

 

「どうしても袋麺だと味に限度がありますのでね。では頂きましょう」

 

 ズルズルと2人でラーメンを啜る。

 

「う、美味い! 醤油が麺と絡み合っていて絶妙じゃし、ネギに……これはタケノコか? ぐるぐる(ナルト)の奴も美味しいのじゃ! 何よりこの肉が絶品じゃ!」

 

「チャーシューと言うのですよ」

 

「チャーシューか! 覚えたのじゃ! のお彩乃、ラーメンは領内でできんのか?」

 

「ラーメンの麺は小麦ですが、麺を作るのに塩を溶かした水が必要になりますので塩の分値段がかかると思いますよ」

 

「うむ……塩がもどかしいのぉ……仲の良い小早川に塩の作り方を教えようかのぉ」

 

「護衛を連れて行ってくださいよ。あと麺類だとうどんと蕎麦もありますが」

 

「そう言えばそうじゃな。特に蕎麦……の麺つゆを作るためには醤油が必要じゃろうて! やっぱり塩作りを小早川に教えるのじゃ」

 

 美味い食べ物を食べるために元就は小早川との仲を更に深める工作をすることを決意するのであった。

 

 ちなみに替え玉含めて元就も彩乃も完食するのであった。

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