私の世直しアカデミア   作:M.T.

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パンスペルミア様、チケサン様、高評価を入れていただきありがとうございます!
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第21話 保護者に感謝の手紙を書くらしいです

ホークスside

 

「二週間前から発生している連続暴行事件。幸い死者は出ていませんが、被害者の中には未だに意識が戻らない重傷者もいます。そしてその全てが、死穢八斎會の拠点付近で起こっています」

 

「先日九州拠点付近で襲われた被害者に至っては、“個性”を喪失しています」

 

「被害者の“個性”喪失は、麻酔薬によるものではありません。…まあ、“個性”を消す類の違法薬物が出回っている可能性は否定できませんが」

 

 二週間前から発生している連続暴行事件について、ナイトアイさんからチームアップ要請を受けて調査をしていた俺は、調査結果を公安に持ち帰った。

 俺が会長に報告すると、幹部の六徳さんがプロジェクターで資料を表示しながら説明をした。

 

「“個性”を消す薬物が取引されたという情報は?」

 

「今のところ、入手しておりません」

 

「そう…」

 

 会長の質問に答えると、会長は眉間に皺を寄せて考え込む。

 その隣では、六徳さんが腕を組みながら他の可能性を考えていた。

 

「うむ…他に考えられる可能性は…」

 

「“個性”を奪われた…とは考えられませんか?」

 

 俺は、二人に対して()()()()()()()()を話してみた。

 “個性”を麻痺、もしくは破壊されたのではなく、奪われたという可能性だ。

 それなら、被害者の体内から“個性”因子だけが綺麗さっぱりなくなっていたのも説明がつく。

 

「“個性”を奪われた…か。だとしたら、オール・フォー・ワンが一枚噛んでるのかもね」

 

 六徳さんは、狐を連想させる切れ長の目を細めながらフランクに言った。

 彼は傑人揃いの六徳家の例に漏れず優秀な人で、20代の頃に当時ヒーローや警察が手を出せなかった(ヴィラン)団体をたった一晩で潰し、最年少で公安の幹部に上り詰めた逸話を持っている。

 頭の固いお偉いさんが多い公安の中では珍しく柔軟な人で、基本的には俺の好きにさせてくれるし臨機応変に的確な指示をくれるから、こっちとしては気楽でいい。

 まあ、姪の刹那ちゃんを溺愛しすぎて、プライベートでは残念な人なんだけど。

 

「……そうですねぇ」

 

 俺は、六徳さんの話を聞いて、考えられる可能性をひとつずつ洗い出した。

 六徳さんの言う通り、オール・フォー・ワンが事件に関与している可能性は充分にある。

 かと言って、一介のヤクザを潰す為にオール・フォー・ワン本人がわざわざ出張ってくるとは考えにくい。

 “個性”を消す、もしくは奪う事ができる人間が他にいるのか…?

 

「まあどっちにせよ、敵さんの狙いは死穢八斎會でしょうね。引き続き、探りを入れてみますよ」

 

 俺は、会長と六徳さんに笑顔を向けながら会議室を後にした。

 この事件がオール・フォー・ワン絡みにしろそうでないにしろ、俺がやる事は変わらない。

 引き続き、八斎會の拠点周辺を探るとしますか。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

刹那side

 

「ダメです」

 

 私は、職員室で職員会議をしていた教師陣に向かってキッパリと言った。

 

「保護者を人質役にした救助訓練とか…正気ですか?それで保護者の方がトラウマになったりでもしたら、責任取れるんですか?自由だから何してもいいってわけじゃないでしょう?」

 

 私は、授業参観の内容で盛り上がっていた教師陣に『そこに直れ』をして説教をした。

 授業の資料を提出しに職員室に行ったら、何やら保護者を人質にするとかいう会話が聴こえてきたので、つい口を挟んでしまった。

 どうやらヒーロー科1年の授業参観は、教師が(ヴィラン)役を、保護者が人質役を演じ、生徒が(ヴィラン)役の教師を倒して保護者を救出する…という授業内容を予定しているらしい。

 

 ……気は確かか?

 我が子の授業風景を観にくるだけなのに人質役にされるなんて、保護者からしたらたまったものじゃない。

 アh…もとい、非合理の極みだよまったく。

 去年までは入学式をブッチしていた相澤先生といい、雄英(ここ)の教師陣は保護者を何だと思っているんだ。

 

「まったく…私が口を挟まなければ、こんなふざけた授業が罷り通っていたと思うとゾッとします」

 

 私は、ヒーロー科の授業の内容に呆れるあまり、深くため息をついた。

 これを言ってしまっては今更だが、何というか…入試といい、体育祭といい、今回の授業参観といい…この学校、派手な戦闘を何よりも尊ぶ風潮がある気がする。

 その考えが間違いだとは言わないが…そのやり方を続けるようなら、ヒーロー科の生徒が(ヴィラン)に刺されても文句は言えまい。

 現代ヒーローのやり方に不満があるからこそ(ヴィラン)になった者も、少なからずいるのだから。

 誤解のないように弁解しておくが、私とて戦闘訓練の授業を否定したいのではない。

 生徒が理不尽な目に遭うのが嫌なら、ヒーロー云々の前に、教育者としての在り方から省みろと言っているのだ。

 

「しかし…皆には、大事な家族が危険に晒されても助ける事ができるかを…「は?」………すみません」

 

 私が説教をすると、オールマイトが言い訳をしようとするので、圧をかけて黙らせた。

 訓練なら生徒の家族に危険な役をやらせていいという事にはならないし、そもそも訓練の内容自体が破綻している。

 市民の安全を守るヒーローを育てる為の学校で、その市民の安全が脅かされては、学校への信頼が揺らぐだけだ。

 何も身近な家族の大切さを説くためだけに、その家族を危険に晒す必要はない。

 家族を失うかもしれない状況で冷静な判断力を試すのが目的なら、もっと他に合理的なやり方があるはずだ。

 

「家族が危険に晒されても冷静に判断して助ける事ができるかどうか…授業の意図はわかります。ですが本来市民の安全を守る事が仕事のプロヒーローが、訓練の為に市民を危険に晒しては本末転倒。違いますか?」

 

「うん…本当にもう仰る通りで…」

 

「わかっているなら、今すぐ授業内容を変更できますね?」

 

「………はい」

 

「やり直し」

 

 私が既に出来上がったプリントをシュレッダーにかけながら言うと、オールマイトは反省した様子で頷く。

 …おい相澤(担任)、今舌打ちしたろ。

 

 結局、私のダメ出しによって、ヒーロー科の授業参観は大きく内容を変更する運びとなり、修正した授業内容は私がその場で適切かどうかチェックした。

 というか、新人研修じゃあるまいし、何故私がヒーロー科の授業内容をチェックしてやらねばならんのだ。

 …まあ、修正をせずに取り返しのつかない事になるのを防げたと考えれば、時間の無駄ではなかったという事にしておこう。

 最終的にヒーロー科1年の授業は、USJで保護者を要救助者に見立てた救助訓練を行う、という形で話がまとまった。

 

「では、私はこれで」

 

 これで一件落着、と思いつつ、13号先生に資料を提出してから職員室を去ろうとすると、根津校長に呼び止められた。

 

「ああそうだ、六徳くん。昨日相談してくれた件なんだけどね、セキュリティの観点から、部外者を学校の敷地内に入れる事はできないんだ。ごめんね」

 

 校長は、申し訳なさそうに私に謝ってきた。

 実は、両親が授業参観に来られない療子の為に、教室に呼びたい人がいた。

 ダメ元での相談だったんだが…やはり難しいよな。

 マスコミパニックやUSJ襲撃事件があったから、尚更だ。

 

「…やっぱりそうですよね。了解しました」

 

 私はすぐに引き下がり、職員室を後にした。

 私とて、断られた時の事を考えなかったわけではない。

 最善の案がダメなら、次善の案だ。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「Congratulations on winning the presidential election, sir. I'm delighted with your victory.*1

 

「What are you talking about, Setsuna!? It's all thanks to you. Will you come to my country one of these days? I'd like to thank you very much.*2

 

「Yes, with pleasure! If you like, shall we have dinner at the Joliet hotel at 6:30? I would like to eat fresh meat dishes.*3

 

「OK, I'll make a reservation.*4

 

 授業参観まで一週間を切ったある日、私は某国の大統領と電話をした。

 適度にユーモアを交えつつ、会話を弾ませる。

 今朝のニュースで友人が当選したのを知った私は、彼に祝福の言葉をかける為に電話をかけた。

 

 私が今電話口で会話をしている大統領の国は、長年無能な為政者に苦しめられていた。

 政府は人件費をケチってヒーローの数を制限し、ヒーローは救っても金にならない貧困層を見捨て、そのせいで過疎地での“個性”差別が横行する、悪政の役満のような国だった。

 見ていられなくなった私は、前任の大統領の汚職の証拠を見つけて為政者のイスから引き摺り下ろし、若く優秀な政治家に政治のノウハウを教え、彼を大統領選挙で当選させた。

 彼も決して聖人君子ではないが、賢く柔軟なところは評価している。

 

 詳しく語った事はなかったが、私は腐った現代社会を変える為の政策を考え、当主という立場を利用して“個性”差別を受ける人々を保護する為の団体を立ち上げたり、“個性”が使えない警察にサポートアイテムを提供したり…あとは国外向けの政策としては、将来性のある政治家や経営者に向けて支援をしている。

 要は、現行のヒーロー制度では救いきれない()()()()()を拾うのが我々六徳家の仕事というわけだ。

 

 …それにしても、私が見込んだ者が社会に変革を起こしてくれるのは、見ていて気持ちがいい。

 やはり、人の上に立つより知識を活かして策を講じる方が、私の性分に合っているのかもな。

 だからこそ、私は官僚を目指す事にしたわけだが。

 

「…おっと、いかん。忘れるところだった」

 

 大統領との電話を終えた私は、授業参観のプリントを貰っていたのを思い出し、慌ててプリントに目を通した。

 

「感謝の手紙…ねぇ」

 

 私はプリントをまじまじと見つめながら考える。

 ここ最近、事件の捜査やら仕事やらに時間を取られて、学校の勉強にあまり時間を割けていない。

 授業についていけない事はないんだが…

 だからと言って、日頃の授業を疎かにしていい理由にはならん。

 そろそろ、書く内容をまとめないとな…

 

 書く相手は、山根がいいかな。

 父上や母上に書こうかとも迷ったが、書くならやはり直接授業参観に来てくれる山根だろう。

 しかし、なかなか筆が進まん。

 

 …いや、感謝の言葉を書こうと思えば書けるんだよ?

 事件の日に命を守ってくれた事、私の身の回りの世話をしてくれている事、私のどんなわがままにも付き合ってくれた事、今日まで私を生かしてくれた事…

 山根に感謝する事が多すぎて、このまま文章にしようとすると便箋30枚は余裕で超える。

 父上と母上、そしてウチの使用人達全員にもなれば、それこそ文庫本一冊分の文量になってしまう。

 感謝の気持ちに多過ぎはない…と生前父が言っていたが、それはあくまで、自分の心の中で思っているだけならタダというだけだ。

 相手に感謝し尊ぶ姿勢を心掛けるのであれば、感謝の手紙は常識的な文量に収めるべきだと思う。

 要は素人が自己満足で書いた長編ポエムなど、誰が自分の時間を割いてまで読むか、という話だ。

 

「むぅ……」

 

 私は、山根に伝えたい事を一旦全て洗い出し、そこから最も伝えたい内容を厳選していくという作業に取り掛かった。

 大体便箋3枚くらいに収まるように推敲していると、小雪が書斎に入ってくる。

 

「お嬢様、そろそろお休みになっては?」

 

「ん…ああ」

 

 小雪は、私の作業机にホットココアを置きながら話しかけてきた。

 ココアを飲みながら時計を見ると、夜中の2時を回っていた。

 …確かに、そろそろ寝ないと明日に響く。

 私があくびをしながら席を立ち、推敲に使ったメモ帳を片付けると、小雪が話しかけてくる。

 

「あら、お手紙を書いていらしたんですか?」

 

「ああ…来週の授業参観の日、発表があるからな。山根に日頃の感謝を伝えようと思ってね」

 

 私が言うと、小雪は尻の付け根から生えた尾をピンと立て、丸くした目を爛々と輝かせる。

 

「素敵!早速おじ…コホンッ、執事長に伝えて参りますね!」

 

「えっ」

 

「お嬢様が執事長の為のお手紙を一生懸命お書きになっているのを知ったら、あの人絶対喜びますよ!」

 

「いや、そうかもしれんが…」

 

 小雪が舞い上がって勝手に話を進めるものだから、こっちがペースを乱されてしまった。

 正直に言うと、私が手紙の内容を推敲していた事は山根に伝えてほしくない。

 山根がその事を知ってしまっては、当日手紙を読む時に何だかわざとらしくなってしまうからな。

 

「では早速伝えて参ります!」

 

 私は、勝手に話を終えて山根に伝えに行こうとする小雪の顎に手を添え、摩るように撫でた。

 すると小雪は、その場で姿勢を低くしてゴロゴロと喉を鳴らし、気持ちよさそうに私の手に頬を擦り寄せてくる。

 

「小雪、君は何も見なかった。いいね?」

 

「…ふぁい」

 

 私が顎を撫でながら釘を刺すと、小雪は頬を緩ませながら頷いた。

 猫は顎の下を撫でてやると喜ぶそうだが、『山猫』の“個性”を持つ小雪にとっても心地がいいようだ。

 小雪はたまに感情が先走って余計な事をしてしまうが、従順で物分かりがいい部下は可愛いものだ。

 小雪を口止めした私は、そのままベッドに潜り込んで眠りについた。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 時は流れ、授業参観当日。

 私は、新井が作ってくれた朝食を口にしていたわけだが…

 

「うまい……!」

 

 私は、デザートに出てきたチョコお餅に舌鼓を打っていた。

 昨日百から、麗日君が作ってくれたチョコお餅が美味かったという話を聞いたので、私も食べてみたくなって新井に頼んで作ってもらったのだ。

 

「チョコお餅…犯罪的だっ………!美味すぎるっ………!染み込んできやがる………!身体にっ……!」

 

「気に入ってもらえて良かったです」

 

 美味すぎる、チョコお餅…!

 カカオ70%のベルギー産ビターチョコレートの苦味に、滋賀羽二重糯*5をふんだんに使った餅の自然な甘味が組み合わさって、最高のマリアージュだ…!

 とろける食感となめらかな舌触りがトレビアン…!

 炭水化物に脂質と糖質の塊を混ぜるという、カロリーの暴力っ…まさに背徳…!!

 これぞ至福…!!

 

「…ご馳走様でした」

 

 チョコお餅を存分に堪能した私は、部屋に戻ってヘアセットをした。

 今日はチョコお餅のおかげで機嫌が良かったから、調子に乗って髪を少し巻いてしまった。

 普段のポニーテールに、毛先だけヘアアイロンをかけて、くるっとした仕上がりにしてみた。

 まあ今日は授業参観だから、少しくらい髪型が派手になっていてもいいか。

 

 

 

「おはよう」

 

「おはようございます」

 

 教室に入ると、真っ先に療子が反応してくれた。

 

「…あれっ?刹那ちゃん、何だか今日すごくカァイくないですか?」

 

「そうか?」

 

 療子は、私が髪型を変えた事に気付いてくれた。

 自分でセットした髪を褒められるのは嫌いじゃない。

 上機嫌のあまり巻いたポニーテールを揺らしていると、心操君が会話に加わってくる。

 

「何かいい事でもあった?」

 

「何故そう思う?」

 

「だって六徳さん、機嫌がいい日は髪型変えるから」

 

「………聞きたいか?」

 

「何今の溜め」

 

 心操君がいい質問をしてくれたものだから、私はニヤニヤしながら語り始める。

 すると他のクラスメイトも集まってきたので、私はチョコお餅の素晴らしさを説いた。

 

「えっ、チョコお餅?」

 

「そうなんだ。友達から聞いてね。今朝食べてみたら、これがまた美味かったんだ」

 

「うーん…想像できない組み合わせだけど」

 

「ふふふ、そう言うと思って…」

 

 私は、通学カバンの中から小型の保冷バッグを取り出し、その中からチョコお餅の入った弁当箱を取り出した。

 

「持ってきたの!?」

 

「羽二重糯を使っているから、冷やしても柔らかくて美味いんだ。騙されたと思って食ってみろ」

 

「いんちょおもち好きなん」

 

「大好きさ」

 

 そう言って私は、サムズアップをしながらチョコお餅を皆に差し出した。

 皆は、怪しいものを見る目をしつつ、チョコお餅を口に運ぶ。

 するとだ。

 

「うま…!」

 

「結構イケるねこれ…うま」

 

「美味しい…っ!」

 

 皆は、最初警戒していたのが嘘のように、チョコお餅を美味そうにパクパク食べた。

 …ふぅ、布教完了。

 

「そういえば、療子は保護者への手紙を書けたのか?」

 

「…はい!この機会に、しっかり自分の気持ちを伝えようと思います」

 

「そうか」

 

 私が尋ねると、療子は笑顔で頷いた。

 彼女は、どこか()()()()()()ような表情で…

 何か大事なものを壊してしまう、そんな予感がした。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 昼休みが終わり、授業参観が始まる5限目。

 この日の午後の授業は2限ぶっ通しで、保護者への感謝の手紙を朗読する時間だ。

 山根は約束通り来てくれて、他の保護者と一緒に教室の後ろに並んで授業を聞いていた。

 一般家庭では執事が珍しいからか、他の保護者に二度見されていたが…

 ほとんどのクラスメイトの親御さんは教室に来ていたが、療子のご両親だけは来なかった。

 

 授業が始まると、クラスメイトが出席番号順に手紙を読んでいく。

 そして6時間目の後半、とうとう療子の順番が来た。

 療子は覚悟を決めた様子で立ち上がると、手紙を広げて読み始めた。

 

「お父さん、お母さん。

私は、ずっと二人に伝えたかった事があります。

思ってきた事、言いたい事、全部手紙に書きました。

私はずっと、お父さんとお母さんの事が嫌いでした」

 

 療子が朗読を始めると、教室がざわつく。

 

「幼稚園の頃、私が友達に血をあげて怪我を治してあげようとしたら、『気持ち悪い』って言ったよね。

子供の頃から、『普通になりなさい』って言われて、好きなものを全部否定されてきた。

嫌われたくなかったから面と向かって言えなかったけど、本当はずっと『ふざけんな』って思ってた。

二人はもうそんな事覚えてないかもしれないけど、私は今でも覚えてるし、今でも怒ってる。

『普通』って何?好きなものを我慢して生きる事が、そんなに偉い事ですか?」

 

 療子は、他の保護者が見ている前で、自分の親への不満を全部吐き出した。

 手紙を読んでいるうちに感情が昂ってきたのか、手紙を握る手は震えていた。

 他の保護者は、顔を見合わせて小声で何かを話していた。

 『酷い』だの、『あり得ない』だの、療子の両親を非難する声がほとんどだった。

 まあ気持ちはわからなくもないが、まずは朗読を聞くべきでは?

 教室がざわざわしている中、療子は、静かにため息をついてから手紙の続きを読んだ。

 

「でもね。私、雄英に入って、友達ができて、好きな人ができたよ。

やりたい事、やっと見つけたよ。

二人の望んだ人生じゃないかもしれないけど、私は今、とっても幸せ。

最高の人生に出会わせてくれて、私を産んでくれてありがとう。

この気持ちは本当だから、私は“好き”に生きていくから、二人も好きに生きてね。

療子より」

 

 療子の手紙は、そこで終わった。

 療子は、会釈をしてから席に座る。

 数秒の間静寂が続いたが、一人の保護者が拍手をすると、それを皮切りに他の保護者やクラスメイトも拍手を送った。

 ほぼ全員の生徒や保護者に拍手を贈られた療子は、恥ずかしそうに俯いていた。

 私は、胸を張って自分の感情を伝えられる彼女の事を、羨ましいと常々思う。

 

 …おっと、いよいよ私の番か。

 席を立ち、保護者の方々に一礼する。

 

「出席番号33番、六徳刹那。これから発表を始めます」

 

 クラスメイトが保護者の方々が注目する中、封筒の中の便箋を取り出して読み始める。

 療子の後で正直自信はあまりないが、山根が見ているのだ。

 格好悪いところは、見せられないな。

 

「山根へ。

15年間、私を育ててくれてありがとう。

私は、貴方のおかげで、今日という日を迎える事ができました。

 

(ヴィラン)に殺されそうになった私を、命懸けで守ってくれてありがとう。

あの時貴方が助けてくれなければ、私はここにはいられませんでした。

 

入院生活中、毎日欠かさず励ましてくれてありがとう。

私は、貴方が披露してくれた不慣れなギャグに救われました。

貴方の優しい言葉は、荒んでいた私の心を潤してくれました。

両親を失って、痛くて苦しくて、何の生きる希望も見い出せなかったけれど、貴方がいてくれたから生きたいと思えました。

 

今日まで私の為に毎日働いてくれてありがとう。

朝早くから夜遅くまで休みなく仕事をしているのに、いつもわがままばかり言ってごめんなさい。

けれど貴方は、どんなわがままにも応えてくれて、私の一番の理解者でいてくれました。

私が何をする時も側にいてくれて、支えてくれたから、私は幸せを感じられました。

いつも相談に乗ってくれて、迷った時は正してくれたから、私は前を向いて生きる事ができました。

 

学校に行って“普通”に友達と遊びたいという私の望みを聞いてくれて、忙しいにも拘らず毎日送迎をしてくれてありがとう。

貴方が今日まで私を守ってくれたから、共に苦楽を分かち合い、高め合える友達に出会い、望んでいた日々を送る事ができました。

貴方のおかげで手に入れた青春は、私にとって何よりの宝物です。

 

『貴女が望む未来に向かって走り続けられるように命を懸けて支える』、そう誓ってくれたあの日から、私は一日たりとも貴方への感謝を忘れた事はありません。

私にとって貴方は、誰よりも信頼できる父親のような存在で、私を何度も救ってくれたヒーローです。

 

まだまだ未熟者だけれど、今度は私が、貴方のヒーローになりたい。

私は、貴方に明るい未来を生きてほしい。

貴方に貰ったものを、何倍、何十倍にして返していきたい。

貴方が最期まで笑っていられるように、もっと生きやすい世界にしてみせるから、どうかこれからもずっと元気でいてください」

 

 私は、便箋にビッシリと書いた山根への手紙をその場で読み上げた。

 手紙を読んでいる途中で、鼻を啜る音が聴こえたが、気にせずに読み続けた。

 手紙を最後まで読んだ私は、最後に少しだけアドリブを加える事にした。

 

「…最後に、父上、母上。私を産んでくれて、命懸けで守ってくれてありがとうございます。2人のおかげで、山根にこの手紙を書く事ができました。私には過ぎた家令に出会わせてくれた事、心より感謝しています。刹那より」

 

 最後に両親への感謝を付け加えて朗読を締め括り、席に座った。

 すると教室中で拍手が沸き起こった。

 山根に至っては、眼鏡を外しハンカチで目頭を拭っている。

 

「皆さん、素晴らしい発表でした!今日読んだ手紙は、是非保護者の方に渡して下さいな。それでは、今日の授業はここまで!」

 

 13号先生がそう締め括った直後、チャイムが鳴った。

 この日はホームルームを行わず、このまま解散となった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

山根side

 

 かつて庄屋を営んでいた氷叢家に生まれた私は、18の頃、美しい毛並みを持った女性に出会い、恋仲になった。

 しかし氷叢家は、異形と血が混じる事を嫌い近親婚を繰り返してきた一族だったため、当然両親や親戚は彼女との結婚を認めてくれなかった。

 私は両親との大喧嘩の末に親子の縁を切り、彼女を連れて家を飛び出した。

 その後程なくして娘が産まれ、貧しくはあったが幸福に満ちた日々を送っていた。

 だが幸せは、そう長くは続かなかった。

 

 私の留守中に、妻が異形差別者達に襲われ、凄惨な死を遂げた。

 妻を殺した連中は、妻と同じ毛並みを持った幼い娘をも手にかけようとしていた。

 目の前が真っ赤に染まった私は、気がつけば連中を氷の棘で串刺しにしていた。

 

 その日から、私は娘を守る為に(ヴィラン)になった。

 娘を迫害しに来た差別主義者達を殺し、金品を奪って生計を立てていた。

 あの頃の私にとっての敵は、妻と娘を迫害したこの世界だった。

 

 だが、腐った世界にも救いはあった。

 娘を生かす為に悪行の限りを尽くしていた私を拾ってくれたのが、六徳家先々代当主…お嬢様のお祖父様だった。

 彼は、(ヴィラン)だった私を救い、娘を差別せずに受け入れてくれた。

 久々に人の温かさに触れた私は、心を入れ替え、旦那様の為に尽くすと誓った。

 仕事に慣れてきた頃、私は旦那様から、那由他坊ちゃんの世話係に任命された。

 

「よし、ヤマネ!お前今日から俺の部下な」

 

 坊ちゃんの傍若無人な態度に、最初は『なんだこのクソガキは』と思った。

 自分勝手で、いつも無茶振りばかりしてきて、自分の中の常識が一切通用しない坊ちゃんの事が嫌いだった。

 だが、過去の迫害のせいで人間不信だった娘が、坊ちゃんにだけは懐いているのを見て、私は考えを改めた。

 自分勝手で常識外れの行動も、ひとつひとつに大事な意味があって、私への無茶振りは期待の裏返しだった。

 坊ちゃんの言動を観察するうちに、人の長所を素直に尊敬する事ができる、賢く気高い人だとわかった。

 いつの間にか坊ちゃんは、私にとって、命よりも大切な主人になっていた。

 

 そして15年前。

 私は、坊ちゃん…もとい、旦那様から新たな命令を受けた。

 それは、旦那様の娘の刹那お嬢様のお世話役だった。

 

「山根。今まで俺を支えてくれてありがとな。今日からは、刹那の側にいてやってくれねえかな」

 

 そう言って旦那様は、産まれたばかりのお嬢様を私に預けられた。

 タオルの中でくすぐったそうに動くお嬢様を抱きかかえながら、私は誓った。

 

「たとえこの命に代えても、貴女を守ると誓います」

 

 私がお嬢様を抱きしめると、お嬢様は笑顔になられた。

 天使のような笑顔を見て、残りの人生はこの方をお守りする為に捧げると決めた。

 だが私は、その約束を守り切れなかった。

 11年前の事件の日、私が無力だったばかりに、旦那様と奥様を…坊ちゃんを守り切れずに死なせてしまった。

 あの日屋敷にいた、私とお嬢様を除く全員が(ヴィラン)に殺された。

 生き残ったお嬢様も、瀕死の重傷だった。

 

 あの日の惨劇から生還したお嬢様は、全身に包帯が巻かれた小さな身体を生命維持装置に繋がれ、もはや無理矢理生かされている状態だった。

 高熱を出して魘されながら、お嬢様は弱々しく懇願された。

 

「ころ…し…て……」

 

 その言葉に、私は耳を疑った。

 身体中の皮膚が剥がれたまま無理矢理生き永らえさせられる苦痛と、大切な人を奪われた絶望は、たった4歳の子供が『殺してくれ』と懇願する程までに深いものだったのだ。

 それでも私は、その願いだけは聞き入れるわけにはいかなかった。

 

「出来ません。旦那様とお約束したのです。たとえこの命に代えてでも、貴女をお守りすると」

 

 私には、この命が尽きるまでお嬢様を守り抜くという使命がある。

 今がどんなにつらかったとしても、お嬢様には幸せになっていただきたいから、何が何でも守り抜かねばならないのだ。

 

 その後、世界屈指の名医が執刀を行い、お嬢様の身体は日に日に回復していった。

 私がお嬢様の看病をしていたある日の事、お嬢様は窓の外を眺めながら仰った。

 

「ねえ…わたし、邪魔?」

 

 お嬢様は、無気力にそう呟かれた。

 

「死んじゃうのがお父さんじゃなくて、わたしだったら良かったのにって…みんなそう思ってるんでしょ。わたしなんか、いない方がいいんでしょ」

 

「そのような事は、決してございません。貴女は……」

 

「ウソよ!!」

 

 私がお嬢様の言葉を否定しようとすると、お嬢様は私の反論を否定なさった。

 お嬢様は、幼少の頃から賢く勘の鋭いお方だ。

 幼いながらに、六徳家の中での自分の立場を理解していらっしゃった。

 

 旦那様は持ち前の才能と人を惹きつけるカリスマをもって世界に名を轟かせていた一方で、お嬢様は、頭が良すぎてすぐに動けない質が災いして、周囲の人間からは出来損ないだと思われていた。

 要は彼女は、次期当主としてほとんど期待されていなかった。

 本家の唯一の生き残りというだけの理由で当主の座に持ち上げられたお嬢様に対して、世間の目は冷たかった。

 

 だが、お嬢様が冷遇されていた理由はそれだけではない。

 財産と家督を継ぐ資格があるのは、当主の実子だけ…つまりお嬢様が生きている限り、旦那様の遺産は分家に一円も入らない。

 しかし当主の実子が亡くなれば、旦那様の財産は分家の者達に均等に分配され、次期当主は分家から選ばれる。

 言ってしまえば、お嬢様が亡くなる事で得をする方がいるわけだ。

 親族の中でお嬢様の事を心配していたのは、旦那様の弟君の風天様だけだった。

 

「わたしだって…お父さんとお母さんが死んじゃうなら…生きるのがこんなにつらいなら、生まれてこなきゃよかった!!」

 

 お嬢様は、ボロボロと大粒の涙を流しながら叫ばれた。

 ご自身を卑下なさるお嬢様を見て、私は胸が痛くなった。

 たった4歳の子供が生まれてきた事を後悔する、これ程に悲しい事があるだろうか。

 何とかお嬢様の心の傷を癒して差し上げられないか考え、私はある事を思いついた。

 

「お嬢様…こちらをご覧ください」

 

 私は眼鏡を外してからお嬢様の注意をこちらへ向け、眼鏡を上下逆にかけた。

 

「ガネメ!!!!!」

 

 私は、眼鏡をひっくり返し、一発ギャグを披露した。

 するとお嬢様は、ポカンとした表情を浮かべた後、頬を緩められた。

 

「…覚えていらっしゃいますか?この眼鏡は、お嬢様が私の為に選んでくださった眼鏡でございます。私は何度でも言います。貴女は素晴らしいお方です。貴女を必要とする人間は、ここにいます。ですから、生きてください。お願いですから、生まれてこなければよかったなどと…そのような悲しい事を仰らないでください」

 

 私が言うと、お嬢様は嗚咽を漏らして泣き出した。

 私は、その日から毎日お嬢様を励まし続けた。

 その甲斐あってか、お嬢様は日に日に元気を取り戻していった。

 けれどお嬢様は、やりたい事を私に伝えた事が一度もなかった。

 何の不満もないはずがないのに、私が何を尋ねても『何もない』と答えるだけだった。

 だがある日の事、お嬢様が何かを言いたそうにこちらを見ている事に気がついた。

 

「お嬢様、いかがなさいましたか?」

 

「あのね…山根。わたし……学校に行きたい」

 

 お嬢様は、小さく、けれどもハッキリとした声で仰った。

 

「アニメとかドラマの主人公はさ…学校に行って、皆で授業受けて、学校の後は友達と遊んで、楽しそうに笑ってて…世の中ではそれが“普通”なんだよ。わたしも、“普通”に友達と学校に行きたい……」

 

 お嬢様が搾り出すような声で願ったのは、庶民の子供が普通に過ごしている、当たり前の日常だった。

 そんな平凡な望みすら、殺されるかもしれない、周りを巻き込むかもしれない恐怖でずっと言い出せずに過ごしていらしたのだ。

 

「ようやく、わがままを言ってくれるようになりましたね」

 

 私はお嬢様の手を取り、笑顔を浮かべながら伝えた。

 

「直ちに、今から入学可能な学校をお探しします」

 

「え…でも…危ないし、迷惑だよね…?」

 

「貴女が望むのなら、私が貴女をお守りします。私は、貴女が望む未来に向かって走り続けられるように、命を懸けて支え続けます。貴女は周りの迷惑など考えなくていい。貴女は貴女の、好きに生きてください」

 

 私がそう言うと、お嬢様は戸惑いながらも私の手を握ってくださった。

 私は、お嬢様が安心して学校生活を送れるよう、出来る限りの事をした。

 6歳の誕生日にランドセルをプレゼントしたところ、お嬢様は大変お喜びになった。

 

 あれから早いもので、もう10年が経とうとしている。

 お嬢様は、身も心も大変お美しい女性になられ、雄英でご友人と毎日楽しそうに過ごされている。

 

 お嬢様。

 貴女が笑って生きていらっしゃる、私はそれだけでもう充分でございますよ。

 一生かけても返しきれないくらいに、貴女に沢山のものを戴きました。

 できる事なら、旦那様と奥様にも見せて差し上げたかった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

刹那side

 

 授業参観が終わった後、私は帰り支度をしている療子に声をかけた。

 

「療子。この後、一緒に飯でもどうかな」

 

「…はい、是非!」

 

 私が尋ねると、療子は無邪気に笑った。

 他の皆は、私達を微笑ましそうに見ている。

 私が療子と談笑しながら正門を抜けた、その瞬間だった。

 

「刹那ちゃん!」

 

 門の外で待っていた被身子が、私に声をかけてきた。

 療子が目を丸くして驚いている隣で、私は朗らかに手を振った。

 

「やあ、被身子。待っていてくれてありがとう」

 

「私も今来たところなのです」

 

「被身子ちゃん!?どうして…」

 

「私が呼んだ。本当は今日の授業参観に来てもらいたかったんだが、通行許可が取れなくてな」

 

「それで、代わりに今日一緒にご飯食べないかって誘われたのです」

 

 私と被身子は、療子に事情を説明した。

 授業参観当日、奇跡的に被身子の学校が休校だったため、両親が来ないであろう療子の為に授業参観に呼ぼうと考えていたのだ。

 …まあセキュリティの観点から、部外者は校舎に入れないと断られてしまったがな。

 

「はわ……」

 

 被身子を呼んだのが自分の為だと察したのか、療子は目に涙を溜めて震えた。

 うむ、サプライズ成功…だな。

 

「刹那ちゃん。ご飯はどうするか決めてるのですか?」

 

「うん。近くに私のお気に入りの中華があるんだが、そこでいいか?」

 

「やー、刹那ちゃんのお気に入り!楽しみだねぇ、療子ちゃん!」

 

「はい…!」

 

 私が二人に確認すると、二人とも喜んだ。

 私達三人は、山根の運転する車に乗り、予約しておいた店に向かった。

 店に向かう途中、被身子が療子の髪をお揃いにしていて、療子は頬を緩めて喜んでいた。

 その日の食事会は、とても楽しく、有意義な時間だった。

 結局被身子を授業参観に呼ぶ事はできなかったが、療子の喜ぶ顔が見られたから良しとしよう。

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

「ふぅ……」

 

 食事会を終えた後、私は療子と被身子を家に送り、帰りの車の中で食事の余韻に浸っていた。

 体重をシートに預けお気に入りの黒茶を嗜んでいた、その時だった。

 突然、車内のモニターの電源がつき、西馬の顔がドアップで映し出された。

 

『たっ、たた、大変!!大変ですお嬢様!!』

 

 西馬は、普段の飄々とした態度が嘘のように動揺した様子だ。

 私は、まず西馬を落ち着かせてから報告させた。

 

「落ち着け。何があった?」

 

『えっ、エリちゃんが…!エリちゃんが、攫われました!!』

 

 な…ん、だと……?

 壊理が…?

 

「……そうか」

 

 私は、同様で混乱する頭を深呼吸で冷やし、状況を整理した。

 どこの暇人が死穢八斎會にちょっかいをかけているのかと思えば…最初から、壊理が狙いだったのか。

 できればこうなる前に防ぎたかったが、過ぎた事を悔いるより今は、一刻も早く壊理を救い出す事を考えなくては。

 どこの誰かは知らんが、この私を敵に回してタダで済むと思うなよ。

 

 

 

 

 

*1
大統領選挙の当選、おめでとうございます。あなたの勝利を喜ばしく思います。

*2
何を言う、刹那!それもこれも全部君のおかげだ。近いうちに、ウチの国に来ないか?是非とも君に礼がしたい。

*3
ええ、喜んで!もしよろしければ、ジョリエットホテルで6時30分に食事しませんか?料理は、新鮮な肉を使ったものがいいです。

*4
わかった、予約しておくよ

*5
最高級もち米の品種の一つ。幻のもち米といわれている。




(誰にも需要がないであろう)叔父さんのプロフィール

六徳(りっとく)風天(ふうてん)

所属:ヒーロー公安委員会
“個性”:『神風』
誕生日:4月27日(41歳)
身長:178cm
血液型:B型
出身地:長野県
好きなもの:家族
性格:身内には優しい
見た目:ライトグリーンのメッシュが入った黒髪。緑色の瞳に、左眼だけ六芒星のような模様がある。部下や同僚曰く『黙っていればイケメン』。

◆概要

那由他の弟で、刹那の叔父。
ヒーロー公安委員会の幹部。

◆人物

20代の頃に公安の上層部に上り詰めたエリート公務員。
普段は洞察力と行動力を兼ね備えた優秀な人物だが、身内の事となるとポンコツと化す。
姪の刹那の事を溺愛しているが、過度な愛情が裏目に出てしまい、当の本人からは距離を置かれている。
ただし公安幹部としての能力はそれなりに評価されているらしく、互いにギブアンドテイクの関係を築いている。

◆“個性”:『神風』

風を操る“個性”。

A組の期末前の修行パートいります?

  • 書け
  • いらん、本編進めろ
  • んなもんより他の番外編書け
  • 好きにしな
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