私の世直しアカデミア   作:M.T.

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ヒーローの戦闘描写がある回は、この章はこれで最後です。
ヒーローサイドの話は、オリ主ちゃん目線で俯瞰した描写でお送りします。
このお話の主役はヒーローじゃないので。

面白いと思っていただけましたら感想・お気に入り・評価等よろしくお願いします。


第23話 劇場版ヒーローズ・ライジング(大嘘)

 午前6時。

 私が招集したヒーローや警察が、壊理のいる敵のアジトに到着した。

 私は、部下の通信機器のカメラから得たリアルタイム映像をパソコンに表示し、屋敷で戦況を俯瞰しながら部下に指示を出した。

 

 ヒーロー達が敵のアジトに突入した瞬間、アジト内にいた黒い脳無が、施設内の装置を薙ぎ倒しながらヒーロー達に襲いかかってきた。

 だがミルコが脳無を蹴り飛ばし、脳無が“個性”で放った槍状の攻撃をエンデヴァーが『ヘルスパイダー』で全て燃やし尽くし、巻き込まれそうになっていた警察をグラントリノとホークスが運んで事なきを得た。

 イレイザー・ヘッドが“個性”で脳無の“個性”を消している間に、新井が脳無の頭上を取り、HK416に似た形状のサポートアイテムを構え、霧状の液体を噴射する。

 新井の撃った液体を浴びた脳無は、力が抜けてその場でよろめく。

 新井は、一際大きな脳無の上に降り立ち、その巨体を取り押さえた。

 

『はーい大人しくしててねっと』

 

 新井の“個性”は『洗浄』。身体から分泌する洗剤で、あらゆるものを洗い流す事ができる。

 本人曰く、元々今ほど強い“個性”ではなかったそうだが、“個性”を鍛えまくった結果、“個性”やパワーまで、文字通りあらゆるものを洗い流す事ができるようになったらしい。

 

『システムの掌握完了。エリちゃんの居場所もわかりました!』

 

「でかした、西馬」

 

 西馬がアジトのシステムを掌握し、ヒーロー達を先導する。

 だがその時、さっき脳無が暴れた時に配管に開いた穴から水が勢いよく噴き出し、新井が無力化した脳無に水がかかった事で、新井の“個性”の効果が解けてしまう。

 

『げっ!?』

 

『あーもう、役立たず!』

 

『うるせー!』

 

 脳無を足止めしながら新井を責める囲に、新井が怒鳴り返した。

 新井の“個性”は強力だが、洗剤の性質上、水で洗い流されてしまえば効力を失う。

 新井がサポートアイテムに弾を補充している間に、他の脳無もウジャウジャと湧いて出てくる。

 ヒーロー達が脳無の足止めを喰らって前に進めずにいると、ルミリオンこと通形先輩が前に出た。

 

『俺、先行きます!』

 

「先輩。壊理は地下一階右手奥の独房にいます。一刻も早く助け出して下さい」

 

『了解!』

 

 ルミリオンは私の通信に返事をした直後、その場で姿を消した。

 ルミリオンの“個性”は『透過』、“個性”使用中は重力以外のあらゆるものを透過する。

 そしてある程度の密度を持つ物体に埋もれたまま“個性”を解除すると、身体が外へ弾き出されるという特性を持ち、その特性を応用してワープのような芸当もできるという。

 どんな攻撃をも無力化できる上にワープも使える、可視光も透過するのでそもそも視認すらできない、敵からしてみれば厄介極まりない“個性”だ。

 壊理の救出にはルミリオンが適任だと思って招集したが、やはり呼んで正解だった。

 

『ルミリオンに続け!』

 

 ナイトアイが判子で脳無を牽制しながら言うと、ヒーロー達はルミリオンを追って先に進んだ。

 雌型脳無がヒーロー達を妨害しようと飛び出すと、龍に変身したリューキュウが、その巨体で脳無を押し潰し、ネジレチャンこと波動先輩が脳無の攻撃を波動で逸らした。

 

『先行って!!』

 

 リューキュウとネジレチャンが、雌型の脳無を足止めした。

 ファットガムとサンイーターこと天喰先輩、そしてミルコも、脳無の足止めの為にその場に残った。

 奥から出てきた一番強い脳無を足止めする為に最初の部屋に残った新井は、火をつけたタバコを咥えると、両手にサブマシン型のサポートアイテムを構え、一際大きく鋭い顔つきをした脳無の前に立ちはだかった。

 

Bienvenu.(いらっしゃいませ。) Avez-vous choisi ?(ご注文はお決まりですか?)

 

 

 

◇◇◇

 

 

 

 新井達が脳無を足止めしている間に、残りのメンバーは壊理の救出に向かった。

 だがその時、二人の(ヴィラン)が立ちはだかる。

 赤い包帯のような布を身体に巻いた細身の男と、ドレッドヘアーと青い毛並みが特徴的な狼男だ。

 

『侵入者がこんなに…何故ここがわかった?』

 

『チッ、こんなに取りこぼしやがって…まあいい、てめぇらまとめて皆殺しだ』

 

 狼男がヒーロー達に襲い掛かろうとすると、イレイザーが“個性”を発動し、エンデヴァーとホークスが同時に攻撃を仕掛ける。

 だが狼男にはイレイザーの“個性”が効かず、トップヒーロー二人の攻撃も、狼男の咆哮による衝撃波で吹き飛ばされる。

 包帯男が刀を抜き、狼男がコートを突き破って威嚇しながら突進すると、亜楼が髪を伸ばして包帯男の刀を防ぎ、囲が頑丈な巨体で狼男を食い止めた。

 

『お嬢様の読みは正しかったわね』

 

『皆様、行ってください。ここは俺達だけで充分です』

 

 亜楼と囲が(ヴィラン)二人を足止めすると、他のメンバーは先に進んだ。

 私は、脳無以外にも敵の幹部がいる可能性を考慮し、敵の幹部がいたら即時捕縛するよう、あらかじめ部下に指示を出しておいたのだ。

 狼男は、先に進んだメンバーを追いかけるため、囲を押し除けようとした。

 

『皆殺しだっつってんだろうが、馬鹿が!』

 

 狼男が囲に体重を乗せて吠えると、囲は狼男に組みついて行く手を阻む。

 

『俺一人で充分だっつってんでしょ』

 

 囲は、自慢の怪力で逆に狼男を押し返した。

 そして亜楼と包帯男は、互いに無言のまま睨み合っている。

 しばらくの間沈黙が続いたが、先に包帯男が口を開いた。

 

『お手並み拝見』

 

 そう言って包帯男が包帯を操りながら刀を構えて飛び出すと、亜楼も二刀のドスを抜いて髪を操りながら駆け出した。

 亜楼と囲が(ヴィラン)二人と戦闘を始めると、会長の部下の一人が私に尋ねる。

 

「お嬢。ヒーローはともかく…俺達が手も足も出なかった奴等を、あんたの部下に任せて大丈夫なんですかい?」

 

 会長の部下の発言に、私と山根は顔を見合わせる。

 仕事が専門的すぎてビルボードチャートに載っていないとはいえ、あまり信頼されていないな…私の部下達。

 私は、八斎會の皆を安心させるため、微笑みながら話した。

 

「心配する相手を間違えていますよ」

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

亜楼side

 

 私の両親は、ヒーローだった。

 両親は、私をトップヒーローにしようと必死だった。

 だけど私が理不尽な理由で雄英ヒーロー科の推薦を取り消されると、両親は私を半殺しにした挙句家から追い出した。

 親に捨てられて行く宛のない私を拾ったのが、当時の公安だった。

 

 最初の仕事は、私を捨てた両親の暗殺だった。

 二人とも、私に虐待紛いの英才教育をしていた割にはあっさり死んだ。

 特に父親なんか、整形して近づいてハニートラップを仕掛けたら、私が実の娘だとも知らずに鼻の下を伸ばしていたものだから、油断させて喉元を掻っ切って殺した。

 皮肉にも、毒親の顔色を窺いながら死の見える訓練を受ける生活の果てに開花したのは、人を殺す才能だった。

 私はその日から、公安直属の殺し屋として、汚職に手を染めているヒーローや政治家を何人も暗殺した。

 ある時は夜道で奇襲をかけて殺し、ある時は自分の身体を武器に誘惑して殺した。

 前任の公安委員会会長が逮捕されて、筒美先輩が退職した後も、私は殺し屋の仕事を続けた。

 私は、毒親の元では気づかれる事すらなかった暗殺の才能が、公安内で評価される事に、いつしか喜びさえ感じるようになってしまった。

 

 だけどある日、私は仕事で手痛い失敗をして、私に恨みを持つ組織に捕まった。

 言い表すのも憚られる程の凄惨な拷問を受けて、その後は言わずもがな。

 これから殺されるというのに、私は何の感情も湧かなかった。

 今まで何人もの男を弄んで裏切って、散々殺してきたツケが回ってきただけの事。

 正義を盾に多くの命を奪ってきた私には、恨まれて殺されるくらいが丁度いい。

 これで終われてよかった。

 そう思っていた。

 

 気がつけば私は、組織の連中を“個性”で皆殺しにしていた。

 死の淵に立った事で“個性”が覚醒して、強力な“個性”を使えるようになった。

 そうまでしてでも私は、死にたくなかったのだろうか。

 自分の命への興味なんか、とっくに失くしてたはずなのに。

 

 仕事で失敗した挙句自分が助かる為だけに大量殺戮を犯した私が公安に戻れるはずもなく、組織から逃げ出した後は路頭に迷う羽目になった。

 そんな私を助けてくれたのが、お嬢様だった。

 お嬢様は、行く宛のなかった私を引き取って、仕事をくれた。

 何より、何もなかった私に生きる理由をくれた。

 お嬢様の理想を阻む邪魔者は、私が排除する。

 

 

 

「包帯に巻きつかれた物は、拙者の意のままとなる。貴様も傀儡にしてやろう!」

 

 包帯男は、周囲のものに包帯を巻いてミイラ化すると、無数のミイラを私にけしかけてくる。

 私は、頭から生やした矢印状の髪を操ってそれら全てを捌くと、地面から迫り上がるように矢印を生やし、その矢印を足場にして高く飛び上がった。

 

「なっ…消え…!?」

 

 空中に回避した私を包帯男が見失っている間に、気配を消して包帯男の死角に入り込み、ドスの峰を包帯男に撫でつけた。

 すると包帯男の持っていた刀が真っ二つに折れ、包帯男は白目を剥いて膝をついた。

 

「かはっ…!!」

 

 私は、気を失って倒れた包帯男に、すかさず切り離した矢印を何重にも巻き付けて簀巻きにした。

 

「ごめんなさいね。あんたに手こずってる暇はないの」

 

 敵を仕留めた私は、先に行ったヒーロー達の援護に向かった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

囲side

 

 『気味が悪かった』。

 田舎の貧しい家に生まれた俺は、それだけの理由で迫害された。

 外を出歩けば石を投げられ、罵声を浴びせられた。

 俺を殴ってきたいじめっ子の拳が砕けたら、俺が暴力を振るった事にされて、学校で居場所をなくした。

 何もしていないのに、冤罪で(ヴィラン)にされて、正義の味方に追い回された。

 

 『この“個性”にさえ生まれなければ』。

 ガキの頃からずっと、自分を産んだ親を恨んできた。

 

 ある日俺は、やってもいない傷害事件の容疑者として逮捕された。

 警察の上層部や検察は、どうしても俺を犯人にしたかったらしく、証拠をでっち上げて誘導尋問をしてきた。

 俺は何度も無実を訴えたけれど、誰も信じてくれなかった。

 尋問に疲れた俺は、自分がやった事にしてしまえば楽になれると思って、罪を認めようとした。

 

 そんな俺を、お嬢様が助けてくれた。

 あのお方は、俺の無実を証明してくれて、俺に向いた仕事と、安心して眠れる棲家を与えてくれた。

 怖がられて迫害されて、この力を呪ってきたけど…俺はこの力を、お嬢様の笑顔を、そして大好きな居場所を守る為に使いたい。

 

 

 

「そのナリ…お前、いじめられてたクチだろ?親を恨まなかったか?あぁ!?」

 

 青い毛並みの狼男…キメラが、巨大化して俺に襲いかかってきた。

 俺は山根さんに教わった体術で、キメラの攻撃をいなし続けた。

 するとキメラは、拳を振りかぶったまま高く飛び上がって、自由落下と共に拳を振り抜いてきた。

 俺は、顔の前で両腕を交差して、キメラの攻撃を防いだ。

 

「化け物のくせに、お行儀よくヒーローなんかしやがって。だから弱えんだよ。化け物は化け物らしく、本能のままに生きようぜ!」

 

 そう言ってキメラは、拳に体重を乗せて俺を押してくる。

 体格差のせいでキメラが上からのしかかる形になるが、俺はキメラの攻撃を、腕力だけで受け止めた。

 

「気に入らないものをぶっ壊せば…それで満足か?」

 

「あ?」

 

「黙って聞いてりゃあ、ガキの癇癪かよ。力で世界を支配すれば、ママがよしよししてくれるってか?はいはい、よかったね。だったら一生そうやって生きてろ」

 

「んだと…!?」

 

 俺は、拳の力を両腕で殺しながら、キメラを煽りまくった。

 するとキメラの額にビキビキと青筋が浮く。

 キレてるねぇ。

 

「お前の言う通り、俺は化け物だよ。だけど、お前のようにはなりたくない。俺は……」

 

 俺は、『ガーゴイル』を発動して変身した。

 身体は巨大化して鉱石のような鱗で覆われ、背中には蝙蝠の翼、尻には鰐の尾、額には鋭い角、そして口からは鋭い牙が生え、悪魔のような醜い姿になった。

 俺が初めてこの姿になったのは、3年前、お嬢様がシェルビーノ家当主との会談の為にイタリアを訪れた時だった。

 現地の(ヴィラン)の攻撃からお嬢様を庇った俺は、“個性”が覚醒して、より強い力を得た代償に、この醜い姿になった。

 醜い姿になった俺を『悪魔』だとか『どっか行け』だとか罵る通行人に対してお嬢様は、『世界一かっこいい私の家臣を侮辱するな』と怒ってくれた。

 その言葉に、俺はどれだけ救われた事か。

 

 俺は、この“個性”を呪っていた昔の俺とは違う。

 今は、大好きなお嬢様をこの力で守れる事が、何よりも嬉しいんだ。

 

「お嬢様の笑顔を守る為なら、悪魔にだってなってやる」

 

「ほざけ!!」

 

 散々煽られて激昂したキメラは、赤黒い炎を口から吐いてきた。

 俺はその炎を全て吸い込んで無力化すると、右の二つの拳を振りかぶったままキメラに接近して懐に入り込む。

 そして右の副腕の拳をキメラの顔面に、主腕の拳を腹に叩き込んだ。

 

「ぶげっ……」

 

 俺に顔と腹を同時に殴られたキメラは、分厚いコンクリートの壁に身体をめり込ませる。

 身体は変身が解けて元のサイズに戻り、歯が折れて顔面は血まみれで原形がわからない程にグシャグシャにひしゃげ、腹は俺の拳の形に凹み、白目を剥いて痙攣している。

 

 ああ、良かった。まだ生きてるな。

 この姿になると軽く理性が飛んで力を制御しづらくなるから、あんまり力みすぎるとうっかり殺しちゃうんだよね。

 凶悪(ヴィラン)だろうと、殺したらお嬢様に怒られちゃうよ。

 

「ぬるいねぇ。出直してきな、坊や」

 

 変身を解いて元の姿に戻った俺は、その場にいた警察にキメラの身柄を引き渡し、エリちゃんの救出に行ったヒーロー達の援護に向かった。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

新井side

 

 この世界は、理不尽で、残酷だ。

 あの人に出会うまでは、そう思っていた。

 

 (ヴィラン)だった父親が海外に逃げて現地の娼婦と作ったガキが俺だ。

 母親の娼館で雑用としてタダ働きしていた俺を引き取って育ててくれたのが、日本人の料理人だった。

 おやっさんは、俺の祖国みたいに貧乏な国を転々として、飢えに苦しむ国民にタダ同然で料理を振る舞っていた。

 『美味い飯で人を笑顔にする』、それがおやっさんの信条だった。

 そんなおやっさんに憧れて、俺は料理人になる事にした。

 勉強して専門学校を出て、資格を取って、一流の料理人のもとで修行を積んだ。

 

 一人前になって祖国に帰った俺は、おやっさんと一緒に働く夢を叶えた。

 だが幸せな日々は、長くは続かなかった。

 

 六徳家の当主が殺された事で俺の故郷の国力も落ち、そのせいで戦争好きのイカレ野郎が新たな総統に就任した。

 元々貧乏な国だったが、総統が変わってからは地獄だった。

 あいつは総統に就任してすぐに徴兵制を導入し、国中の若い男を戦場に駆り立てた。

 ある日とうとう、俺のところにも兵士が召集に来た。

 俺が軍隊に入るのに反対したおやっさんは、俺の目の前で射殺され、俺は半ば強制的に軍に入隊させられた。

 

 戦地に駆り出されると、俺は他の兵士と同じように、女子供だろうが老人だろうが構わず殺した。

 俺の料理を美味そうに食ってくれた子供も、敵国の人間だったから殺した。

 おやっさんの理想を…俺に夢を与えてくれた親を、俺が殺した。

 いっその事、ヒーローが俺をぶっ飛ばしてくれたらどんなに良かっただろうか。

 だが貧乏国同士の戦争になんか、ヒーローは介入してこない。

 誰も俺を助けて(殺して)はくれなかった。

 

 6年前のある日、俺は捨て駒にされて呆気なく殺された…はずだった。

 俺の隊の奴等は全員死んで、俺だけが生き残った。

 虫の息だった俺を拾ってくれたのが、お嬢様だった。

 

 お嬢様は、3年続いた戦争をたったの3日で終わらせ、俺の故郷の皆の為に難民キャンプを設置してくれた。

 戦争で脚を失った俺に、新しい脚をくれた。

 何よりあの人は、人殺しの俺が作った飯を美味そうに食った。

 てめぇで殺した親が生き返ったような気分だった。

 その日から俺は、残りの人生はお嬢様を笑顔にする為に使うと誓ったんだ。

 

 

 

「チッ、行儀の悪いお客様だぜ!」

 

 俺は、脳無とかいう脳ミソ剥き出しの黒いバケモンと戦っていた。

 流動性の高い洗剤で泡スケートしながらHK416型のサポートアイテムで洗剤を撃ち出すが、脳無はそれを全部避けた。

 一発でも当たればご自慢の“個性”も馬鹿力も無力化できるんだが、その一発がまるで当たらねえ。

 

 あー、やだやだ。

 俺はマトモな成人男性なんだよ。

 囲や亜楼みてーなトンデモ人間じゃねえんだっつーの。

 

「お、オ前…ヒーろーカ…?知らナイな…」

 

 つーかこのバケモン、なんで無駄に頭良いんだよ。

 フェイントや隠し弾も余裕で見抜きやがるし、そこらのチンピラより断然賢いじゃねえか。

 このテの哀しきモンスターは、赤ん坊くらいの知能だって相場が決まってんだろうが。

 

「まあでも…ちゃんと仕事しねえと、お嬢様に怒られちまうからな。クソ客だろうが何だろうが、全身全霊でもてなすのが一流だろうが」

 

 そう言って俺は、左の義足を脳無に向けた。

 お嬢様が俺にくれた戦闘用義足には、ちょっとした秘密がある。

 俺の“個性”で生み出した洗剤を貯蓄・濃縮し、高圧力で一気に噴き出す高圧洗浄機が内蔵されている。

 威力が強すぎるから人に向けるのは厳禁だが、そうも言ってられねえからな。

 

「俺の足にキスしな」

 

 俺が義足のピンを抜くと、洗剤が高威力かつ広範囲に噴射され、直撃を喰らった脳無が壁に叩きつけられる。

 俺の洗剤を喰らって力を抜かれた脳無は、身体が縮んで大人しくなった。

 

「デザートは…要らねえか」

 

 そう言って俺は、床に散った洗剤に触れてモコモコと泡を発生させ、脳無を泡の中に閉じ込めた。

 すると直後、四足歩行の黒い脳無が俺に襲いかかってきた。

 動きのキモさに内心ビビりつつ、振り向きざまに迎撃しようとすると、ミルコが脳無の側頭部に回し蹴りを叩き込んだ。

 

「てめぇ余所見してんじゃねぇ!」

 

「悪い、助かった」

 

 俺は、ギリギリのところで助けてくれたミルコに礼を言いつつ、倒れた脳無の顔面に洗剤を吹きかけて“個性”とパワーを消した。

 他の脳無どもは、リューキュウとネジレチャン、ファットとサンイーターが倒していた。

 脳無どもが俺の洗剤を微量なりとも浴びていたおかげで、皆大きな怪我もなく脳無を倒せたようだ。

 加勢は…要らなかったな。

 俺は、皆が倒した脳無を洗剤で作った泡でコーティングしてから先に進んだ。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

刹那side

 

「当家の使用人は、あらゆる脅威から六徳家の誇りと信頼を、そして当主(わたし)を守る守護神です。断言します。彼等より強い軍隊は、この世に存在しません」

 

 壊理を攫った奴等を圧倒するウチの部下を見て驚愕する八斎會の皆さんに、私はキッパリと言い切った。

 ウチの使用人、特に幹部クラスの者は、苦しい境遇から這い上がった者達ばかりだ。

 この世界の地獄を身をもって知っているからこそ、逆境に抗う術を、絶対に折れない強さを持っている。

 

「お嬢様。笑いが堪えきれていませんよ」

 

「おっと、失礼」

 

 部下の活躍を見て頬が緩んでいた私を、山根が咎めた。

 まだ壊理の救出は完了していない以上、ニヤニヤしている場合ではない。

 私は、壊理が閉じ込められている独房の監視カメラの映像に目を向けた。

 するとルミリオンが、『透過』を応用したワープで独房の中に現れ、壊理に歩み寄る。

 

『助けに来たよ、エリちゃん』

 

『だれ…?』

 

『俺はルミリオン。ヒーローさ』

 

 突然現れたヒーローに驚いている壊理を安心させるため、ルミリオンは笑顔を浮かべた。

 だが壊理は安心するどころか、恐怖を露わにしながら口を開く。

 

『ダメだよ…ここに来たら…()()()が来ちゃう!』

 

 壊理がそう言った直後だった。

 突然独房を仕切るアクリル板が粉々に砕け、女(ヴィラン)が独房に入ってくる。

 

『やってくれたわね…その子は渡さない!』

 

 女(ヴィラン)は、激昂しながら髪を鋭い刃物に変形させ、ルミリオンと壊理に斬りかかった。

 ルミリオンは、壊理に刃が当たらないように抱きかかえながら、身体の一部にのみ『透過』を発動し刃を透かして回避した。

 女が壊理ごと斬り刻もうとしていた事に気付くと、ルミリオンは女を睨んだ。

 

『エリちゃんごと…!!』

 

『死体さえあれば、どうにでもなるわ。私達の理想郷を作る為には、その子の力が必要なの。邪魔するなら、あんたも斬り刻むよ!』

 

 そう言って女は、無数の刃をルミリオンと壊理に向かって伸ばした。

 ルミリオンは、壊理を守りながらも、怯む事なく無数の刃の中を突き進んだ。

 

『そんな事、させない!!』

 

 ルミリオンは、女の刃が届かない空中へと壊理を投げると、『透過』で地面に沈んでワープで女の眼前に現れた。

 

『POWERRRRRRRRR!!!』

 

『がはっ…!!』

 

 ルミリオンのボディーブローが、女の腹に突き刺さる。

 吹っ飛ばされた女は、背中を壁に強く打ち付けた。

 

『俺はルミリオン!!100万を救うヒーローだ!!』

 

 ルミリオンは、落ちてくる壊理をキャッチしながら叫んだ。

 女は白目を剥いて気絶していて、起き上がる気配はない。

 ヒーローが女性を思いっきり殴り飛ばしたわけだが…今は男女平等の時代だ。

 というか、壊理ごと斬り刻もうとしていた(ヴィラン)に、フェミニズムもクソもない。

 あとは、法の裁きを受ける事だな。

 

 ルミリオンは、壊理を連れて独房を出た。

 するとその直後、エンデヴァー達がルミリオンと合流する。

 ヒーロー達に保護されたとはいえ、まだ安全とはいえない。

 壊理だけでも、早急に連れ戻さなくては。

 

「狭間。そろそろいけるか」

 

「はい」

 

 私が声をかけると、精神統一をしていた狭間が返事をする。

 狭間の“個性”は、切り裂く空間が大きければ大きいほど体力を消耗するというデメリットがある。

 特に今回のように大人数を転送するとなると、一度発動すると数分のインターバルを要する。

 狭間が直接壊理のいる独房にワープしなかったのは、ヒーロー達を転送するのに使った体力がまだ回復していなかったからだ。

 だが体力が回復した今、“個性”を使わない理由はない。

 

「では壊理を迎えに行け」

 

「かしこまりました」

 

 狭間は、日本刀で空間を切り裂いて亜空間に飛び込んだ。

 その直後、監視カメラの映像に狭間が映る。

 

『皆様。お迎えに上がりました。どうぞこちらへ』

 

 狭間は、時空の穴へとヒーロー達を案内した。

 だがエンデヴァーは、時空の穴を通らなかった。

 

『貴様らは少女を連れて戻れ。俺はここに残る。俺にはまだ、やり残した事があるのでな』

 

 そう言ってエンデヴァーは来た道を戻り、他のヒーローもそれに続いた。

 まあ私はナイトアイの『予知』でこうなるのを知っていたし、その後の未来を考えれば、その場に残るという判断は正しいんだがな。

 なんて考えていると、ルミリオンが壊理を抱きかかえて時空の穴を通り、私の屋敷に戻ってきた。

 

「保護、完了…!!」

 

 ルミリオンに保護された壊理は、私の顔を見るなり、ぶわっと目に涙を浮かべた。

 

「お姉ちゃん…!」

 

「壊理…よく生きて帰ってきてくれた」

 

 私は、泣きじゃくる壊理に笑顔で伝えた。

 突然敵に攫われて、どれ程恐ろしく、心細かった事だろう。

 言いたい事は、山ほどあった。

 だが今はただ、生きて帰ってきてくれた事を喜ぶべきだと思った。

 

「壊理…守ってやれなくてごめんな…何もされてねえか?」

 

 会長は、無事に戻ってきた壊理に駆け寄ると、壊理を力強く抱きしめた。

 八斎會の皆さんは、壊理が無事に戻ってきた事を泣いて喜んでいた。

 

「おじいちゃん、大丈夫だよ…わたし……」

 

 会長に抱きしめられた壊理は、大粒の涙を流して泣いた。

 きっと、泣きたいのをずっと我慢していたのだろうな。

 家族の前では気丈に振る舞おうとしても、堪えきれなかったのだろう。

 

「山根、直ちに風呂の支度を」

 

「かしこまりました」

 

 私が命令すると、山根が風呂を沸かしに行った。

 心を落ち着かせるには、まず風呂に入って身体を休めるのが一番だ。

 私が壊理の保護完了を現場の皆に伝えようとした、その時だった。

 突然、『ガシャアン!!』と大きな音と共に、映像が乱れる。

 カメラが壊れたのか、パソコンの画面には何も映っておらず、ノイズの酷い音声だけが屋敷に届いた。

 

「おい、どうした?何があった?」

 

『スミマセン、今映像切り替えます』

 

 私が尋ねると、西馬がパソコンの映像を切り替えた。

 すると西馬の視覚情報から得られた映像がパソコンに表示される。

 

『貴様ら…よくもやってくれたな…ヒーロー如きが、俺の夢を阻むなァァ!!!』

 

 見ると、アジトがあった場所からは巨大な結晶のようなものが生えていて、雷雨と竜巻によって島は地獄絵図と化していた。

 雷によって木々が燃えて山火事が起こり、地面は立っていられないほどの高温の焦土と化す。

 アジトから生えた結晶は、次々と周囲のものを結晶に変えていく。

 さらには、結晶の死角から放たれたレーザーが乱反射して無数の光弾がヒーロー達に降り注ぎ、グロテスクな見た目をした八岐大蛇のような怪物が縦横無尽に襲いかかっていた。

 現場にはイレイザー・ヘッドがいたはずだが…レーザーを乱反射する結晶のせいで視界が塞がれ、敵の“個性”を消せずにいるようだ。

 

『皆さん、私に考えがあります』

 

 狭間が、作戦をヒーロー達に伝えた。

 すると現場のヒーロー達は狭間の指示に従い、敵の攻撃を掻い潜りつつ、総出で結晶化や化け物を食い止める。

 ロックロックは“個性”で一時的に結晶の侵食を食い止め、囲は頑丈な巨躯で敵の攻撃を防ぎ、取り残された警察の避難を促した。

 そうしているうちに、西馬が敵の座標を特定し終えた。

 

『今だ!!』

 

 西馬が合図を送ると同時に、狭間が刀で空間を切り裂いてイレイザー・ヘッドを結晶の内部へと転送する。

 しばらくして、結晶化が止まった。

 どうやら、イレイザーが敵の“個性”の抹消に成功したようだ。

 そしてその直後、敵を覆う結晶が光を乱反射して虹色に輝きながら粉々に砕け、中からイレイザーと敵が現れる。

 するとグラントリノが素早くイレイザーを回収し、それと同時にエンデヴァーが『ジェットバーン』で飛び上がる。

 

『エンデヴァーさん!』

 

 ホークスは、無数の羽根でエンデヴァーの背中に翼を生やし、エンデヴァーの飛行を補助した。

 そうしてエンデヴァーが空高くに浮かぶ敵の頭上を取ると、ありったけの火力を右拳に込める。

 

『プロミネンス・バーン!!』

 

 エンデヴァーは、その名の通り太陽の紅炎を思わせる猛火を、敵に浴びせた。

 全身が消し炭になるまで焼き尽くされた敵は、下で待ち構えていた新井に泡で拘束され、速度を落としながら落下していった。

 突入開始から約10分が経った今、誰一人これといった重傷を負う事なく、誘拐犯へのリベンジマッチはヒーロー側の完全勝利に終わった。

 

 

 

 

 




えー…ナイン戦はあっさり決着をつけました。
あんまり苦戦させると、最適な人材を送り込んだはずのオリ主ちゃんが無能って事になっちゃうので。
原作でさえトップクラスのぶっ壊れ“個性”で、本作ではさらに“強個性”を手に入れているにもかかわらず、オリ主ちゃんのせいでヒーローに惨敗したナインさんは哀れ。

※次回、飯テロ注意



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六徳家の使用人まとめ。

山根(やまね)幸則(ゆきのり)(旧姓:氷叢(ひむら)

執事長。特技は家事全般(特に掃除)。
若い頃に生家を飛び出して異形型の女性と駆け落ちし、異形差別主義者に妻を殺害された過去を持つ。
六徳家に保護されるまでは、娘を守る為に異形差別主義者を殺し、(ヴィラン)としてヒーローや警察に追われる生活を送っていた。
自分と娘を温かく受け入れてくれた六徳家に恩義を抱いている。

“個性”:氷系の“個性”。

専用武器:ワイヤー
特殊合金製。名刀にも比肩する切れ味を誇り、捕縛武器にもなる。



山根(やまね)小雪(こゆき)

メイド。幸則の孫娘。特技はお茶を淹れる事。
刹那と歳が近いからか、側近として一緒にいる事が多い。

“個性”:『山猫』
山猫っぽい事は大体できる。
・5m以上の高さまで跳ぶ事ができる跳躍力
・悪路上でも数十km走り続ける事ができる走力
・空気の流れや音を正確に把握し、5km以上離れた場所で落ちたコインの音をも聴き取れる探知能力
・数km先の標的を見つけられる視力
・極寒や氷結に対する耐性
など、多彩な能力を持つ。

専用武器:ガントレット&レガース
拳と脚の保護用。爪の出し入れの為、指と爪先はカバーしないデザインになっている。



亜楼(あろう)刺折(しおり)

メイド長。特技は裁縫。山根以外の使用人の中では、一番の古株。
前職は公安お抱えの暗殺者。
自分に恨みを持つ組織からの報復を受け、公安に戻れなくなり居場所をなくしていたところを刹那に助けられる。
暗殺者としての実力は健在で、刹那の命を狙う刺客に一切気配を悟らせずに返り討ちにする程の腕前。

“個性”:『アロー』
髪を矢印に変形させ、自在に操作できる。
最大200mまで伸縮可能で、切り離して操作する事も可能。
矢印に任意の物理法則を付与する事も可能で、敵の攻撃の回避や、移動・攻撃の補助に使う事ができる。

専用武器:ドス刀
特筆すべき機能はないが、暗殺者だった頃から愛用している。ちなみに二刀流。



(かこい)岩雄(いわお)

庭師。特技は庭の手入れ。使用人の中では、古株の一人。
ひどい異形差別を受け、冤罪で逮捕されたが、刹那に無罪を証明してもらってからは六徳家に仕えている。
生まれつき常人の数十倍の腕力を持ち、単純なパワーはプロヒーローの中でもトップレベル。

“個性”:『ガーゴイル』
石の身体と超人的な身体能力を持つ“個性”。
・3tを優に超える握力
・大型トラックをも軽々と持ち上げるパワーを持つ四本の腕
・銃弾や爆撃を至近距離で浴びても傷ひとつつかない頑丈な肉体
・地下の水脈を探り周囲の状況を察知する探知能力
など多彩な能力を持つ。

悪魔形態(デーモンフォーム)』:キメラを倒す為に使った技。
悪魔のような姿に変身し、パワーやスピード、防御力が倍増する。
肉体強化に加え、翼での飛行や炎の吸引が可能になる反面、理性が飛び手加減ができなくなるというデメリットがある。

専用武器:なし



新井(あらい)(きよし)

料理人。特技は料理(ジャンル問わず)。使用人の中では、古株の一人。
かつては貧困国で料理人をしていたが、戦争好きの為政者によって無理矢理軍に入隊させられた過去を持つ。
軍に所属していた経験から、銃火器の扱いに長けている。

“個性”:『洗浄』
あらゆるものを削ぎ落とし洗い流す洗剤を分泌する。
成分を調整する事により粘性や酸・塩基の濃度を変える事ができ、移動の補助や拘束にも使える。
対象物の凹凸を削り落として摩擦を限りなくゼロに近づけたり、“個性”やパワーを削ぎ落として敵を無力化する事も可能。
ただし水で洗剤を洗い流されると、効果がなくなる。

専用武器:戦闘用義足
“個性”で生み出した洗剤を溜め込み高圧かつ広範囲に噴射できる。
その他にも、マシンガン型やハンドガン型など、用途に合わせて銃火器型のサポートアイテムを使い分けている。



狭間(はざま)斬人(きりと)

護衛班班長。特技は剣術。使用人になってから日が浅め。
剣の達人で、古今東西ありとあらゆる種類の剣を使いこなす事ができる。

“個性”:『亜空刀』
愛着のある刃物で時空を斬り裂く事ができる。
亜空間に物を収納したり、人や物を転送したりできる。
ただし使う度に体力を消耗し、数十人を一度に転送した後は数分から数十分のインターバルを要する。
また、刃物への愛着の度合いによって精度が左右される不安定な“個性”のため、愛着のある刃物が壊れると、次の得物を見つけるまでは“無個性”同然の状態になる。

専用武器:日本刀
“個性”を使う為に常備している愛刀。
“個性”を使わずとも抜群の切れ味を誇る名刀。



西馬(さいば)電磁(でんじ)

サイバー班班長。特技はハッキング。使用人になってから日が浅め。
ハッキングの天才で、六徳家のセキュリティの要を担っている。

“個性”:『電脳』
尻の後ろから生えた尾であらゆる電子機器を操作する事ができる。
尾はレーダーの役割も兼ねており、広範囲の索敵が行える。
また、生物の神経回路にも多少は干渉可能で、思考を読み取る事ができる。

専用武器:ポータブルコネクタ
自身の細胞を原料に造ったコネクタで、対象物に付着させると、“個性”を発動しているのと同じ状態にする事ができる。



修善寺(しゅうぜんじ)医与(いよ)

医療班班長。特技は手術。使用人になってから日が浅め。
リカバリーガールの孫娘。
副業として、総合病院で患者の緊急手術を行う事もある。

“個性”:『オペ』
超人的な手術により、肉体の修復・改造を行う。
半身不随の状態から後遺症を残さず即日で完治させる程の精度を誇るが、治療そのものに時間がかかる上、体力を消耗するため軽傷の治療には不向き。
また、医療知識が不十分だと真価を発揮できない。

専用武器:手術道具
手術用に常備しているが、武器としても使える。

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