完璧主義者の天城トレーナーは振り向かない   作:黄金モルモット

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第四章《暴く答え、秘める問い》/エピローグ《振り向く今、前行く未来》

 保健室へと戻った天城は異様な視線を感じ取って困惑した。何か、自分の事について秘密の会話がなされているような、そんな感覚だった。

 だとして、だからどうなると不安を一蹴する。但しこの場において天城は詳しく話しを聞くべきだったのがもう遅い。マヤノトップガンからの謎めいた視線を振り払いながらノーブルライズに水を手渡した。

 

「さあ、その夜の出来事を聞かせてもらおう。贖罪の心があるんだろ。正直に話すんだな」

「はい。あの日は──」

 

 ☆ ☆ ☆

 

 それは月も眠る新月の晩。

 寮の一階に部屋があるノーブルは、同室のウマ娘を起さぬように慎重に部屋から抜け出した。初めてする夜間の脱出に心臓は早鳴りし、その音で周囲に気付かれないかと不安になる程だ。

 寮と校舎はどちらもトレセン学園が管理しているがその間には道路があり信号も置かれている。ノーブルが寮を抜け出した時、信号は赤だった。煌々と夜闇に浮かぶ明かりが変わるまで永遠のように思えた。

 信号無視をして行けばいい、深夜で左右を見渡しても車のライトは見えない。しかしその一歩を踏み出すつもりもなかった。何故か、それがルールだからだ。

 音もなく信号は色を変えた。気温の低いこの季節は虫もいない。おまけに深夜で吐く息は白かった。

 学園に入場、ないし侵入するにはいくつかルートがある。最もポピュラーなのは寮の真向かいにある大門だが夜間は閉じられている。周囲の壁を乗り越えようとすれば監視カメラとセンサが侵入者を捉える仕組みとなっている。

 これは一般的な情報であり、ネットで調べてもテレビでも簡単に入手できる。

 余談だが、寮にも何かしらの警備設備があるらしいがその詳細は明かされていない。

 ともかく。正面突破は非常に難しいため、現実的な手段としては通用門口となる。しかし当然楽な入口ではない。業者や訪問客が利用する通用門口には二十四時間体制で警備員が配置されており、来校者と侵入者を見定めているのだ。

 それは例え生徒であったとしても同じ事で、夜間に入ろうとすれば学園側に照会連絡が飛んで後日生徒会室に呼び出されるのがオチだ。

 勿論ノーブルも対策は考えていた。と言っても他の何かで気を引いてその隙を狙う程度のもだった。

 だが、その策も不要だった。

 

『誰も、いない……?』

 

 本来そこに警備員がいるはずの門脇の小屋には誰もおらず、夜間の担当者名を示すプレートが明りの灯る部屋に置かれているだけだった。

 

『職務怠慢ね……ありがたいけど』

 

 かくして、ノーブルは無事に昼間とは異なる顔の学園へと侵入に成功したのだった。

 学園の敷地に入ってからは簡単だと思っていた。

 当然学園内にも無数のカメラ等が設置されている。

 しかし、そこは学園の生徒だからこそ調べ上げるのは簡単だった。自分の計画に自信があったのだ。

 と、ノーブルライズは思っているが実際には悪戯の当初から全てカメラに収められていた。当然である。目に見えるカメラだけがカメラではないからだ。

 それでもここまで嫌がらせを続けられたのは、ひとえに天城が気に留めないので被害報告を出さなかったからだ。出しさえすれば、即日にでも突き止められていただろう。即ち、夜の動きについてもノーブルはカメラに写っていたはずだ。

 記録されなかっただけで。

 今回の目的地は昼間ではヒトが多いために不可能な犯行、即ち職員室前の廊下に張り紙をする事だった。

 暗がりの中で喉の奥から息を絞り出す。小脇に抱えていたポスターを開いて確認すると最大限の嫌がらせだと思っている、天城に精神的な揺さぶりをかけるための文言が躍っている。全くの無意味であるが。

 巡回しているであろう警備員もウマ娘の聴覚と嗅覚をもってすれば簡単に位置を特定する事が出来る。

 

『見てなさい天城駿介、今度こそ無視させないわ』

 

午前三時頃、ノーブルは職員室前の廊下に辿り着いた。あとは持ち込んだ画鋲で天城を辱めるために寝ずに拵えたポスターを貼り、任務は完遂。

 異変はその帰りに起きた。

 行きが簡単なら戻りも同じである。誰にも見つからないように戻るだけだった。それでその晩の冒険は無事に終わるはずだったのだ。

 不完全な完璧主義者は他も不完全を無視出来ない。例えば、たまたま目についた張り紙が歪んでいた。

 何の気なしにその張り紙へと近づいた。普通紙サイズの張り紙、だが何かがおかしかった。その掲示板にはもう一枚同様の文言が書かれた張り紙があったのだ。それにも関わらず二枚目が掲示板の下部にも張られている。

 この廊下は人通りが多い場所であり、故に二枚目の張り紙には誰も注目していなかった。自身も普段は全く気にしていなかった。

 夜の学園という特殊な状況と、それがもたらす不思議な高揚感が却ってノーブルの感性を刺激したのだ。

 目立つことは避けるべきなのに、思い出したように自身の性格が出てしまうのが甘さであり、子供である証拠でもあった。それこそ不完全の愛おしさだろう。

 ノーブルは大して躊躇わずに張り紙をめくりあげ、外の街灯から漏れ入る光の中、盗聴器を見つけた。

 

『……え、なにこれ』

 

 人目を避けるようにして設置された機械。それが何かは分からずとも、学園の置かれている状況を鑑みればまともな設置物ではないとすぐに分かった。

 再び鼓動を強める心臓の音の合間に、近づく足音の存在を感知したノーブルライズは慌てて近くの階段脇へと駆け込んだ。警備員かもしれない。ならば今すぐに逃げなくてはいけないのだが、信号を守る足がその場に踏み留め続けた。

 青信号なのを確認してからではないと渡りたくない。赤信号かもしれないのだ。

 逃げなくてはいけない、自分も悪い事をしている。しかし逃げたくなかった。もしもそれが、学園を混乱させている器物損壊や窃盗事件を起こしている存在なら見過ごす事は出来なかった。

 息を押し殺しながら懐中電灯の光線が近付いてくるのを背中で感じていた。足音と光線が、二つ。

この時点で警備員という線は儚く潰えた。

 警備員は常に単独行動だ。二人いて同じ場所にいるのは無意味でしかない。例えばそれぞれが別の階や棟を巡回するのが普通だろう。或いは一人が校内を巡回し一方は門などの警備を行うはずだ。

 警備員が、門を離れるなど普通はありえない。

しかしこの日、ありえない事は既に起きていた。

 

『まさか、そんなはずないわよね』

 

期待というのは、すればする程空振りするものだ。

 

『──監視カメラは切り替えてきたのか?』

『──したに決まっているだろ。あの小娘が余計な事を言うから面倒になったが、それを管理して操作しているのが俺達だぜ? 無敵よ』

『──声が大きいぞ。お前の声が盗聴器に入ったら、商品価値が下がるだろ』

『──映像に比べたら楽だろ。今は深夜だし』

 

 背筋が震えるとはこういう事なのだと思った。明らかにその会話内容は外部からの侵入者ではない。学園からの発表ではカメラにもセンサにも不審な人物は確認出来なかったとあった。それもそのはずだ。

 警備員は不審人物ではない。その警備員達が結託して監視カメラやセンサを改ざんすれば、学園内ではあらゆる犯罪行為が可能になってしまう。

 ノーブルの友人も盗難被害に遭っていた。別の友人は設備の破損事件を受けてトレーニングを不安がるようになった。飛び出すなら、飛び出すなら今だった。

 

「──何してる。そこの盗聴器だ回収しろ」

「──急かすなよ、指先を怪我してんだからさ」

 

 信号の色は青でも赤でもなかった。黄色と黒の危険を知らせる遮断機が自分の周囲を取り囲んでいた。

 今動けば、自分の存在も明るみになる。そもそも向こうは警備員達だ。結局正当化されてしまうだろう。

 踏み出さないといけない理由はいくらでもあった。

 踏み出せない現実が一つだけ残った。

 

『逃げよう、きっと、これは悪い夢』

 

 ノーブルライズは前に踏み出した。前方の暗闇へ、目の前の遮断機を乗り越えた先には何もなかった。

 

 本当に痛いとき、声は出せない。だから飛び降りて死ぬヒトは皆黙って絶命していくのだ。

 階段の頂上から踊場へ、十五段近くの高さを頭から転落したノーブルライズは安堵の涙を流していた。脚から落ちて骨折していたら死んでいたかもしれない。

 ウマ娘にとって、走れなくなる事は死に等しい。だから、シュガーライツと出会ったときに深い感銘を受けた。一度死んで蘇ったその力強さに憧れて、協力したいと思った。

 そして、自分の力程度では役に立てない事が分かった。それが申し訳なくなって、けれども役立とうとして頑張った。その努力をトレーナーには無駄な事と評価された。そして逃げた。

 今ノーブルがいたポジションには同じクラスの天才ウマ娘が収まっている。それが羨ましくて、だけど華の中長距離に比べて短距離ウマ娘は活躍しても見てもらえない。活躍どころか目立った成績も増えてない。

 もう天城トレーナーは自分の事を忘れてしまったのでは無いだろうか、そう不安になったノーブルは嫌がらせを始めた。わざとヒントも残したのは、本心では止めてほしかったからだ。しかしその気配は無い。

 そんな事を続けているうちに、いつのまにか地の底で声も出せないような痛みの中這いつくばっていた。

 どれくらい気を失っていたのだろうか。気づかれたのだろうか。自分の事だけしか気に出来なかった。

 骨折はしていないようだが、息が苦しい。ただ起き上がれそうにもない。何よりも階下から光が近付いて来る。その事だけで頭がいっぱいで、一筋の光が間近に来た時ノーブルは苦し紛れに叫んだ。

 

『忘れ物を取りに来たら怪しい人影を見つけて、それで追いかけたら……。下へと追いかけたら……』

 

 体の痛みは既にどこかへと消えていた。

 

 ☆ ☆ ☆

 

 口をつけて何度目かのペットボトル。中身はもう冷たくもなく、ぬるくてまどろんでいる。

 

「それでアタシは明け方の病院に担ぎ込まれて、今ここにいる。これがあの日の全部、です」

 

 動かしづらそうに首を持ち上げて、会釈するようにしてノーブルの話は締めくくられた。

 ショックの強い話だったが、存外に衝撃を受けていたのはマヤノだけで他は苦々しげに息を漏らした。

 

「な、なんんか皆思った通りて感じだね……」

 

 テレビ会議で会話に参加していたシュガーも目を伏せながら指の先を一本ずつ合わせる動きをした。何やら思い当たる節でもあった、と言わんばかりに。

 

「犯人が警備員達なら、カメラやセンサが不意になったのも納得がいく。他の事も説明はつく」

 

 一緒に協力していた者達が真に追求すべき相手だったという可能性は、マヤノトップガンを傷つけられた身としても許せるものではなく、段々とその語尾は強くなっていった。苛立ちが画面を通しても伝わる。

 

「警備員達と設備の破損などについて話した時に奴らは盗撮や盗聴の可能性について自ら否定をしてきた。最初に直接的な表現を使ったのは奴らだった」

 

 天城は口元を隠す話し方で冷静に推論を組み立てていく。一つ一つの出来事は全て無関係ではない。ただ見逃しているだけだが、天城にはそれが見えていた。

 

「でも、だからどうするの。アイツ等が怪しくて犯人でも証拠は無いじゃ、どうにもならないじゃない」

「だったらさ」

 

 マヤノはおずおずと口を開いた。

 

「悪い人達が仕掛けた物を回収出来ればいいんじゃないの? そうしたらそれが証拠になるよね?」

「マヤノ、それは期待出来ない。怪我人まで出た時点で全ての証拠は回収されたと見ていいだろう」

 

 シュガーの冷静な声がマヤノの淡い期待を静かに打ち崩した。用意周到な敵の姿だけが見え隠れする。

 皆が希望は潰えたと、一様に表情を暗くした。

 天城以外は。

 

「流石だな、いい案が浮かんだ。褒めてやる」

「ど、どういう事?」

「博士、カメラの画質や壁の穴の径などから犯行に使われたカメラの詳細は特定出来るか」

「可能だと思うが」

 

 天城の意図を掴んだのか、シュガーは耳を立てて再び目に力を宿した。既に行動に移っているのか、画面からは細やかなタイピング音が聞こえる。

 

「恐らく以前に設備の傷や穴が発見された時点で、奴らは盗撮用のカメラを全て回収しているはずだ。逆を言えば、それさえ特定出来ればいい」

 

 それから、と天城は前置きしたが。目線が飛ぶ前にノーブルは自分のやるべき事を理解した。

 

「学園と警察に全部話すわ」

「ノーブルちゃん、いいの?」

「あの時は自分がこんな形で見つかるのが嫌で黙ったし嘘の話をした。でも、もう逃げたくない」

 

 天城はそれに黙って頷いた。ノーブルは様々なものがこみ上げたのか涙を流して、小さく謝罪の言葉を呟く。マヤノがそれを慰めるのを見て、天城は自分が立ち入れない世界もあるのだと、内心は認めていた。

 

「マヤノ、俺はシュガー博士と打ち合わせをしたい。だからノーブルが告白するのに付き合ってやれ」

 

 自分も何か役目が欲しいと言いたげだったマヤノは天城の気遣いと呼べるか微妙な要求にも喜んで答えた。なんでもいい、役に立てるのが嬉しいのだ。

 天城も活気づく室内に満足気な顔をた。今の担当とかつての担当が手を取り合う姿を見るのは嫌いではない。余りそういう考えを表にしないだけで、根本は他のトレーナーと何ら変わりないのだ。

 勿論、全員が天城はそうした気持ちの押出しを得意としていないのを理解しているからこそではある。

ただし、その前に余計な事を言ってしまったのは犬に餌を与える事になる。と、すぐに後悔した。

 

「ノーブルちゃんの事は任せて! トレーナーちゃん、二人きりだからってシュガーちゃんに変な事したら駄目だからね。あ、でも少しはした方がいいかも」

 

 橙色の犬は元気よさげに吠える。

 天城はまたいつもの仏頂面になって追い払った。

 

 ☆ ☆ ☆

 

 結論から言えばノーブルの申し出は大した問題にはならなかった。重大な規則違反である夜間の寮脱出及び学園への侵入も奉仕活動の実施程度で済んだ。それには同席したマヤノが適切なフォローを入れた事や、最終判断を学園から委ねられた天城が寛大な処分を極秘裏に求めた事が功を奏したのは言うまでもない。

 また警察もノーブルの証言を注意深く調べ取り、重要な進展になると感謝するに至った。

 怪我も順調に回復していくらしい。

 全ての問題は器物損壊、盗難、転売、盗撮に盗聴と数え上げれば罪状に事欠かない巨悪へ集中された。

 

 ☆ ☆ ☆

 

 二階の更衣室でカメラのような物が発見された。

それはある日の会議で警備室から飛び出した情報。既に警察には連絡済みで、翌日現場検証が行われる事が発表されると場内は騒然となった。

 これは初めて犯行に使われた物が発見された可能性のある事例であり、もしも本物であれば販売元の数も少ないために製造番号の刻印から、現物があればすぐに購入者を特定出来る事も発表された。

 また同時にシュガーライツから、新たな警備システムネットワークの構築準備が出来た事や、盗難品の返還について完了しつつある事、盗撮映像の削除及び購入者への事情聴取が進んでいる事が発表された。

 

「我々は指導者として、教育者として、生徒と共に未来を目指す者として、その尊い可能性を守らなくてはいけない。どうかそのために、手を貸してほしい」

 

 短くも覚悟に満ちたその言葉は会場を一つにした。天城も最後方から確かなリズムで力強く拍手を送る。

 全ての機運が高まるのを感じ、感激した秋川やよいはシュガーの両手を握ると全力で握手をしては、悪に負けはせぬと意気込み強く登壇したのだった。

全ては明日決する、そんな合言葉と共に閉会した。

 

 その晩、学園は灯りを減らし寝静まっていた。

 しかし僅かな光の中で動く者もいる。

 もしも校庭に誰かが立っていたなら、幾数の光線が振れることなく動いた事まで見れただろう。

 だが校庭に人影はどこにも無く、月は彼方へ沈む。

 決戦の朝、警察に先んじて動き出す足音があった。

 慌ただしい警備室へ堂々と立ち入ったのは、不遜な笑みを浮かべた長身の背広。

 死神の異名を持つ男、天城駿介だ。

 

「失礼する。昨晩夜間警備を行っていた者は誰だ」

 

 突然の来訪者に一同は困惑した顔を浮かべる。恐る恐る警備室長が現れ、腰低く立ちはだかった。

 

「どうかされましたか」

「御警備室の沽券に関わる問題だ。協力願う」

 

 その凄みに室長は渋々夜間警備者のリストを基に警備員を呼びつけた。数十名の警備員が前に出る。

 

「あの、これ以上は業務の支障になります。今回の事件にて我々の不手際があった事は認めますが、既に警察に引き継いでおります。これ以上邪魔をされるようでしたら学園運営部の方にもご連絡を……」

 

 天城は見えざる大鎌を振りかざした。

 

「その必要は無い」

 

 好んで着用する無駄に装飾用のボタンやポケットが多いスーツ。そのポケットの一つからスマートフォンを取り出すと、どこかへ電話をかけて室長に渡した。

 スピーカをONにしていないのに聞こえるハキハキとした声は間違いなく理事長の秋川やよいだ。

 天城は電話中の室長から警備簿を奪い取ると目当てのページを指で挟みながらパラパラとめくった。

 それと同時に電話を掴み取り丁重に謝辞して切る。

 

「上長の許可も取れたところで、これから名を読み上げる者以外は全員退出してもらう。まず──」

 

 何かを観念したかのように、室長は周囲に目線を配ると低く息を吸って汗を拭いた。

 天城は淡々と名前を読み上げていく。その名前は犯行があったとされる日、その全てで夜間警備を担当していた者の名前だ。そして最後に室長が呼ばれる。

 その固定された数名の中には、以前に天城の部屋を訪れた太田と西条寺の姿もあった。

 

「さて、毎夜間複数名が交代制で、しかも広大な学園の各所を担当している。なのになぜ規則性の無い日程において常に配置される人員がいるんだ」

「まさか、このような事を指摘するために訪れたのですか? 別にこのような偶然もあるかと思いますが」

 

 室長は段々と苛立ちを隠せなくなってきたのか、眉根を上げて見上げ下げるように口撃してきた。

 だが、鋼鉄で作られた面の皮には通用しない。

 

「ただの意思確認だ。入ってきてくれ」

 

 天城が呼びかけるとウマ娘の形をしたロボットが静かに入室し、隣に並んだ。

 ST──2≪サティ≫、天才工学博士のシュガーライツが開発したフルダイブ型ロボットだ。

 何故ここにいるのか、という疑問は秋川やよいとの通話で封殺される形を作り支配的状況を生み出す。

 全ての準備が整ったと、天城はこれまでの状況から推察された事を順立てて話し始めた。

 

「まず、最初に発覚した機器の破損事件だが……これがそもそも認識をずらすための仕組みだ」

 

 壁に開けられた穴、サンドバッグの傷、その他にも様々な場所で同様の傷や破損が見つかった。これを機に学園の警備体制が強化されたが、これらは既に仕掛けられていた機器を回収した痕跡だと指摘するのだ。

 

「これらの器物損壊はある日突然、大量の数が発見された。どう考えても0から作れる数ではない」

 

 しかし、それが何かを回収した事で生まれた物ならば突然傷が生まれた理由も、その後に破損の被害が収まった事も説明がつく。

 天城は再び死神の鎌を振るった。

 

「そして、次に窃盗についてだ」

 

 窃盗事件で最も不可解な謎だったのは鍵のかけられたロッカー内の私物まで盗まれた事だった。生徒がそれぞれの鍵を管理しているはずなのに、なぜ犯人はロッカーを開錠出来たのか。

 

「調べたが、壁や設備の補修と併せてロッカーも新しいものに更新されているようだな。そして、生徒の私物が盗まれたのは全て新しいロッカーだ」

 

 古いロッカーであれば鍵がどこかで流出する可能性もある。しかし新しいロッカーで流出が起きるとは考えづらい。が、そもそも鍵は複製されていたのだ。

 

「俺達は全ての犯行が器物損壊を皮切りに行われていると思っていた。しかし実際は、器物損壊が犯行の最終版にされていた事だったというわけだ」

 

 ここまで一気にまくしたてたが警備員達には響いている様子が無い。つまらない御伽話だと言いたげだ。

 

「ははあ、面白い推理ですね。ですがそれは貴方の頭の中にある空想物語ではありませんか?」

「では次は、ある生徒が実際に体験した話ならば満足するのか? ST──2、再生しろ」

 

 天城がロボットの肩を叩くとボイスレコーダーが作動した。それはノーブルが実際に体験した話。限りなく警備員が犯行に関わっている事を示唆する内容に、これまで沈黙していた西条寺が声を漏らした。

 

「この生徒の証言に登場した、指を怪我した者というのは貴様の事だろう。随分と治りの悪い傷だな」

 

 天城が詰め寄るとその間に室長が割って入り、冷ややかな視線をした。もはや隠す敵意も無いらしい。

 

「その日、生徒さんが怪我をしたのは事実でしょう。ここにはいませんが警備員の者が救助したのは間違いありません。ですが、前半の部分に関しては何も証拠がありませんよね? それとも貴方は夜間に学園へ侵入して悪戯を行うような悪質生徒の言う事を信用するのですか? 疑うべきはそちらだと思いますがね」

 

 初めて天城は不快感を示しように姿勢を整えた。

 鎌の柄を握り締め、再び西条寺に詰め寄る。

 

「警備簿ではこの者が通用門口に配置されていたとあるが、実際に生徒が侵入している時点で記録の改ざんが行われたと見ても間違いは無いと思うが?」

 

 室長は憎々し気に、適正へ疑問のある西条寺を睨みつけると視線を泳がせた。牙城は崩れ始めている。

 

「分かりました。西条寺の警備意識に問題があり今回の事態を招いた事を認めましょう。本日付で職務を解くようにします。これでよろしいですか?」

 

 突然の解雇通告に戸惑う西条寺の姿は哀れだ。

 露骨なトカゲの尻尾切り。裏を返せばそんな足切りの判断が出来るくらいに余裕を感じているのだ。

一瞬、天城は不敵に笑みを浮かべた。

 死神の大鎌がその力を開放する時が来たのだ。

 

「……例の動画を頼む」

 

 ST──2の彩光放つグリーンの瞳が輝き二筋の鋭いレーザー光が空宙で交わると、それがモニター画面のように映像を映し出した。どこかの壁面に取り付けられたカメラの映像が複数箇所分切り替わっていく。

 併せて表示される日付と時刻は同日の明け方、つまり数時間前に撮影された事を示していた。

 

「こ、これは……?」

 

 流石の室長も未把握の映像には平静を保てないようで、食い入るように画面を見つめた。

 

「これは昨日発表があった、カメラが発見された更衣室周辺の映像だが。随分と群れて警備するのだな」

 

 画面の中では並んで歩き懐中電灯を前に向ける二人の男……西条寺と太田の姿があった。

 二人はそのまま更衣室へ侵入すると壁面を物色し始めた。明らかに頭上に設置された監視カメラの様子を気にしているように見える。

 

『ああ、あったこのカメラだ』

『なぜここにカメラが残されているんだ。この前に全部を回収したはずじゃないのか?』

『そんな事知るはずないだろ。それでどうする?』

『室長が言っていてだろ、このダミー用カメラと交換するんだよ。そうすれば我々までは辿り着けない』

 

 既に大量の冷や汗をかいている太田と西条寺の首は鋭利な鎌の刃が切り落とした。汚れた血に濡れた刃は室長の太い首を一切りで落とさんと、ピッタリと密接しその喉を確実に圧迫している。

 

『ダミーを入れて、あとはこの前怪我をしたウマ娘のせいにすればお終いだよ。売り上げもいいらしい』

 

 売り上げ、という言葉に室長の背が跳ね上がった。

 

『そりゃあ現役トレセン学園生徒の水着とかシャワーとか着替えの生映像だからな』

『俺が客だったら十万でも買うな』

 

 この世の者とは思えない醜悪な笑い声が画面から響いては、辺り一面に染み込んでいく。

 別の画面に切り替わるとロッカーを開けて中を物色する警備員の姿や、盗聴器の様子を確認する姿が疑いようもなく収められていた。

 この場にいる警備室長以外の全員が何かしらの犯罪行為に手を染めている光景がそこにはあり、時折だが室長という言葉も登場した。さらには室長から無線による通信が成される場面まであった。

 横一閃にして等しく鎌は命を刈る。トレセン学園の警備員として働いてきた誇りの命を、刈る。

 

「な、なんだこの映像は。どこで撮影した!」

「カメラには映らない怪しげな影をここまで追いかけて貴様らに辿り着いた。その悪党を地獄に落とす罠がこの映像を撮影したセンサ型カメラだ」

 

 天城は装飾ポケットからセンサカバーを被せた小型カメラを取り出した。警備員達は職務を悪用して悪事を行う際にカメラは作動範囲や切り替え、映像の加工に録画データの改ざんなどを駆使して姿形を消してきた。

 そんな怠慢と過信を逆利用してみせた。

 

「ば、バカな、そんな事あるわけ……」

「こんなバカげた事が現実に起きていたと信じたくないのはこちらの方だ」

「まさか、更衣室のカメラもか」

 

 天城はフンと鼻息を鳴らして正答であると伝えた。

 盗撮に使用されたカメラは一台も残されていなかった。そこで同様の品を用意したのだ。おびき寄せる為の罠として。そこをセンサ型カメラが逃さず撮り収めるのが天城とシュガーが共同考案した作戦だった。

 とどめとして複数毎の紙が取り出される。それは学園側と警備室の対策会議の議事録だ。そこには警備室から自然な形で修理業者や什器業者が推薦される経緯が記されている。これらの業者を調べ上げれば何かしらの金銭的関係も浮かんでくるだろう。

 天城はさらに、盗難品の転売や盗撮動画の販売に関わった者も室長と繋がりがあると踏んでいた。

 

「目的は金か」

「くくく……他に何がある」

 

 切り落とされた首はまだ喋る。その不気味さが最後のあがきとして牙を剥くのに時間はかからなかった。

 警備員達は一斉に警棒を突き出すと脅しに構えた。

 

「守るべき生徒を食い物にして金を啜る貴様らのような浅ましい奴らは、この学び舎に相応しくない」

「突然警備室で暴れた男、の証言を誰が信じる?」

 

 薄汚く醜い存在になり果てた警備員達は、天城へと襲い掛かった。実在せぬ鎌しか持たぬ天城は絶体絶命と言える、はずだった。

 

「天城トレーナー!」

 

 シュガーライツに比べて青々と若い声が庇う。

 鋼鉄の装甲は人間に武器を持たせた程度では歯が立つ代物では無い。ST──2は〝走れない〟ウマ娘の為のものだ。走れなくとも守る事は出来る。

 数名逃げ出した警備員もいたが外で待機していた、職務の全うに使命を捧げる同僚達と、それを指揮するシュガーライツによって取り押さえられた。

 ST──2に封じ込められた警備員も歯向かう意思を無くしたようで次々と床に崩れ落ちていく。

 そこへマヤノトップガンが警察官達を引き連れて現れ、早朝の騒乱は幕を下ろした。

 武装を解除させられて次々と逮捕されていく中、まだ目の奥に足掻きという名の覇気をまとわせた室長に対して天城は堂々と立ち、見下ろした。

 

「俺の教え子達を傷付けた罪の重さを味わうんだな」

 

 その言葉が届いて響くような人間では無いだろう。だが言わねば気が済まないようだった。   

 数秒の間視線で刺し、シュガーの元へと踵を返す。警察の聴取にカメラの復旧、その他にもやるべき課題は山積みで気の休まる時間はまだ手が届く範囲には無さそうだが、天城はそんな苦労を気にしない。

 

 学園にはまた近いうちに、明るい声が返ってくるだろう。そんな予感を持っていたシュガーは隣立つ天城と後ろから駆けるマヤノを目に留めて強く思った。

 ☆ ☆ ☆

 

 その日の空はどこまでも青く、青く。覗けば覗く程に色は交じり透明へと近づいていく。

 芝は輝き、風は踊り、極白色の太陽が世界の全てに愛しき光を注いでいた。

 天候、晴れ。良バ場。風速はやや追い風の微風。

 中京レース場で本日開催されるメインレースの自由座席券及び指定座席券、そしてウイニングライブ券の購入率は前年の同日と同年の平均とも比較して圧倒的に高い数字を叩き出していた。

 GⅡグレードのレースがここまで盛り上がっているのにはわけがある。とあるスターウマ娘の出走が直前で電撃発表されたからだ。

 その名は、マヤノトップガン。中長距離で活躍してGⅠタイトルまで保持するスーパースタ―。だがこの短距離では実力も未知数で二番人気。

 一番人気は、短距離レースの舞台で地道に力をつけてきた加速の貴婦人と呼ばれるウマ娘だ。

 場内は色めきだってどよめき、口々に勝敗予想をしてはまだ早い応援の歓声を上げている。

 そんな期待の声は地下までも轟いていた。

 

 レース場の控室では各出走ウマ娘達がそれぞれ本番を前にして最後の調整を行っていた。

 扉にマヤノトップガン様、と書かれた札がかけられた部屋ではトレーナーの天城が最終確認をしていた。

 その様子に、当のマヤノは呆れたような声を出してタブレットにご執心なトレーナーを非難した。

 

「トレーナーちゃん? 何かマヤに言う事無いの?」

「ある方が困るだろ。それともゲートの抜け方を忘れたのか? なら早めに言え」

 

 ダメだこりゃ、とマヤノは両手を振った。そして、天城の横でコースの地形を確認している車椅子に乗ったシュガーライツに「何とかして」と訴える。

 

「駿介、励ましの言葉は無いのかい?」

「それが効果的ならもうしている」

 

 簡素で簡潔な返答。シュガーもマヤノに対して肩をすくめて答えた。ダメだこりゃ、と。

 そんな女子二人の様子に面倒を感じた天城は、回転椅子を使ってその方を向き直した。

 

「ただの言葉よりも、もっとお前に効くものがあるだろう。それを用意したからこれ以上は騒ぐな」

 

 そう言って紙コップへと興味を移した天城、来訪者の存在に胸を躍らせるマヤノ、大気中の水分量や日光の角度を計算するシュガー。

 それぞれがバラバラで、それぞれ目的は同じだ。

 マヤノは学園を震撼させた事件の後、休養に入った。そしてその休養から戻るときに一つのワガママを言ったのだ。これまでで一番のワガママだ。

 それがこのレース出走へのワガママである。

 一段と地鳴りは強くなった。実況でも流れたのだろうか、と天城は平常心を保っている。

 その時だ、ドアがノックされたのは。

 マヤノは天城に代わって返事をした。

 扉の向こう、既に準備万全というい姿のノーブルは腰に手を当ててマヤノを見つめている。

 

「逃げ出してはいなかったのね、初めて走る短距離で怖気づくかと思ったのに。ざーんねん」

「ふふん、ノーブルちゃんも怪我明けのレースだよね。マヤの閃きランディングに驚かないでよね?」

 

 二人のウマ娘は笑いあって互いに勝利と健闘を誓い合った。ともに同じ舞台に立てる事に感謝しながら。

 これが天城の言うただの言葉より効果のある事だ。突然に短距離レースへの出走を希望したマヤノに当初は難色を示していたが、レースの詳細を目にするなりトレーニングメニューに短距離レース用のものを追加した。変更ではなく、追加したのだ。

 

「ホントありがとね、トレーナーちゃん」

「俺は当たり前の事しかしていない。その気持ちは

 

次走に据えている阪神大賞典に出てから言うんだな」

 

 天城の口調は冷たくとも、想う心は温かい。

 

「駿介は寝ずにマヤノの新しいメニューを考えていたからな。これでいつもの勤務体制に戻れるな」

「マヤノ、それからシュガー、あまりからかうな」

 

 やはり天城の口ぶりは冷徹だが、マヤノはもっと大事な驚きに身を包んでいた。

 

「待って、今シュガーちゃんを呼び捨てにしたの?」

「いいから行ってこい」

 

 マヤノとノーブルは向かい合ってクスクスと笑った。シュガーもそこに参加し、天城には居心地悪い。

 

 マヤノは出発の直前にくるりと天城の方を向いて呼びかけた。天城は一応の大人の対応は心掛ける。

 

「トレーナーちゃん、スマホを開いたまま寝ちゃダメだからね! とーーーっても危ないんだから!」

 

 ね♪ とマヤノはノーブルに念押しした。ノーブルは苦笑いした様子でコクリと頷いた。

 

「なんだその意味不明なアドバイスは」

「あとね、名前呼びの大切さについてもう少し丁寧に受け止めた方がいいと思うよ。じゃねっ!」

 

 マヤノとノーブルはパドックへと駆けて行った。

 残された天城は訝しむように自身の荷物をまとめながらシュガーの方を見て決心をした。

 

「アイツの言っている名前呼びとはなんの事だ」

「さあ、どうだろうな。天城トレーナー」

 

 やはり分からないと天城は小首を傾げた。その様子に笑いを堪えるので精いっぱいなシュガーだった。

 

 地上の熱気はすさまじく、バリアフリー通路を抜けて車椅子用席まで足を運んだ二人は、出走の時が近づくのを肌で感じ取っていた。

雲一つない世界で希望満ちる空気に包まれて、喜びの声は産声を鳴らす。どこまでも壁が無いようだ。

 

「どちらを応援するんだ?」

 

 シュガーの唐突な問いに天城は自分を見つめた。いつも通りの完璧な自分がそこにはいる。

 

「俺にとって、担当であるかそうでないかは応援するかしないかには左右しない」

 

 一見すれば名言にも聞こえる。しかしシュガーはその答えは決められなかった苦し紛れに聞こえた。

 ただ、言葉の内容はシュガーの胸を静かに打った。

 

 やがてもうすぐレースが始まる。全員の視線が同じ方向を向く中、天城だけは反対の虚空とその先にある無限の青空に視線を送っていた。長身の天城による真反対な行動は以外にも誰にも目立たなかった。

 

「どうした駿介、もうスタートするぞ」

「なあ、今俺が怖いという感情を抱いていると言ったら失望するか?」

 

 それはシュガーが初めて見る天城の弱気だったのかもしれない。そんな背中に優しく霧散するような声で話し始める。天城にしか、その声は聞こえていない。

 

「心の傷も、体の傷も、癒すには時間がかかるものさ。でも大丈夫だ、時間はまだまだ沢山ここにある」

 

 天城は振り向いてシュガーの脚を見た。

 二度と走れない大きすぎる怪我を負い、多少の距離なら歩行出来る現状すら奇跡と呼ばれた。しかしまた風を、あの風を味わいたくて夢を追いかけた。その夢が大きく形変わっても、変わらないゴールだけを目指して自分の未来のために夢を実現させ続けた、脚を。

 振り向いて見たシュガーの肩越しにゲートはある。

 

「駿介──」

 その声は先程よりも大きく、周りにも聞こえたかもしれない。もはや気にする性格でも間柄でもないが。

 

「今更だが、まだ握手をしていなかった気がする」

「……俺は推察は得意でも洞察は苦手だ」

「分かった、平易に言う。私も緊張していて不安だ」

 

 天城は差し出された不器用な手を、そっと不器用に握った。指の位置を間違えて一度離し、再度握った。

 ファンファーレの音が、伝わる鼓動を掻き消した。

 

 ☆ ☆ ☆

 

 ゲートの中は狭くて、昼間なのに暗い。

 目の前に広がる外の世界は無限に広がっているようで眩しくて、知らない事に満ちている。

 この場所から飛び出すのも、そこへ飛び込むのも勇気の量は変わらない。一粒の勇気さえあればどんな場所にだっていける気がしていた。

 それでも一人は怖い。それはずっと一人だと思っていたから。けれどそれは思い込みだった。一人の一粒だけの勇気よりも、二人の二粒の勇気は二倍のよりも大きくて明るかった。

 

 マヤノトップガンとノーブルライズは奇しくも隣り合わせの枠順だった。最初こそお互いに見合って笑っていた。そして今、それぞれ前を向いて違う方を見ている。ただどちらの目の前も美しく輝くのだろう。

 

《各ウマ娘、ゲート入って出走体制整いました》

 

 振り返れば、自分の塗った色で自分は出来ていた。

 世界の色はまだ何も決まっていなくて、七色の自分はどんな今でも、どんな未来も、好きな色に塗れる。

 

《今、スタートです》

 

 大歓声と共に十六人のウマ娘は一斉に飛び出した。




お初にお目にかかる方が多いでしょう。
黄金モルモットと申します。

ここまでお読み頂き誠にありがとうございます。感謝に感激を重ねても足りません。

この作品はトレーナーという存在とシュガーライツの物語です。その周りを自由周回衛星のようにマヤノトップガンに飛び回ってもらいました。マヤノ、可愛いよ。助かった。

劇中には私独自の考えや想いがいつの間にか溶け込んでいる事が多々あります。お見苦しいかもしれませんが、一人でも面白いと思っていただければ幸いです。

誤字や脱字がありましたら誠に申し訳ないです。これからも書きたい物や形にしたい物が沢山あります今は不完全でも身の丈に合った継続でいつかは完璧な物を皆々様にお届け出来ますよう尽力致します。

最後に
ウマ娘プリティーダービーに関わる人々が、
全ての競走馬に関わる人々が、
ウマ娘の創作を楽しまれる人々が、
それぞれ末永くありますように。
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