ソードアート・オンライン~LuLuの物語~   作:ウンニーニョ

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まえがき

いつの間にかお気に入りが50を突破している。
皆さんありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

では22話始まります




ラグーラビット

浮遊城50層(最前線74層)

 

アルゲートにあるエギルの店

ここに、キリトがエギルにとある《物》を売りに来ていた。

ある《物》とは《ラグーラビットの肉》めったとお目にかかれないS級食材である。

なぜS級食材を売りに来たかと言うと、理由は簡単キリトは料理スキル0だからである。

 

そこにルルがやってきた。

 

「キリト、それ売っちまうのか? 勿体無いだろ」

 

「でもまぁ俺が料理しても黒焦げになるだけだしなぁ」

 

キリトとルルが話しているとエギルが口を挟む

 

「誰かいないのか? 作ってくれそうなヤツは」

 

「そんな都合のいい話が____」

 

そこにカランとドアがなりお客が入ってきた。

 

「あっいたいた。キリト君、ルル君元気にしてた?」

 

お客はアスナだった。それを見たキリトはアスナの手を掴むと「シェフ確保!」と叫んだ。

何のことかわからないアスナは少し顔を赤らめながら「何よ?」と返す。

無意識だったのだろう。キリトは慌てて手を離すと話を変えるために「珍しいな、アスナ、どうしたんだ?こんなゴミ溜めに」と振った。

キリトの言葉にエギルがむっとするが話はそらせたようだ。アスナが話し出す。

 

「もうすぐ、次のボス攻略だから生きてるか確認しに来てあげたんじゃない」

 

「フレンドリストに登録してるんだから、それくらいわかるだろ?」

 

「生きてるならいいわよ。それよりなによ? シェフがどうこうって」

 

いや、ごまかせていなかった。

 

「あー、アスナ、今料理スキル熟練度どのへん?」

 

それを聞いたアスナは胸を張って自慢げに返す。

 

「先週コンプリートしたわ! すごいでしょ」

 

「なに⁉︎」と3人が驚く。

死んだら終わりのこの世界で生き残るのに全く関係の無いスキルをコンプリートする意味が見つけられ無いからだ。

 

「その腕を見込んで頼みがある。」

 

キリトは右手を振り、アイテム画面を開くと可視化し、アスナに見せる。

アスナはアイテム覧を確認し《ラグーラビットの肉》と名前を確認するとその超高級食材に目を見開く。

 

「取引だ。こいつを料理してくれたら一口食わせてやる」

 

アスナはキリトの胸倉を掴むと「は・ん・ぶ・ん」と迫る。

すごい形相で言うアスナに押されて、キリトはコクンと頷いた。

 

「やった‼︎」

 

アスナは飛び跳ねて喜ぶ。

「と言うわけだ。悪いなエギル」とキリトが言うとエギルは自分にも食べさせてくれと必死に頼むが、キリトは「感想は800字でまとめてやるよ」と返しアスナとこの後どうするか相談し始める。

その時、ルルの視界にポーンとメッセージが入る。

キリトとアスナはアスナの家で調理し、食べることが決まったようだ。

 

「キリト、アスナ、3人追加で頼む。セレスティアもゲットしたみたいだ。ラグーラビット。」

 

羨むエギルの視線を無視してアスナの家で5人での晩餐会が決定する。

後ろでエギルが嘆いているが気にしない。この世界でうまい食事は最大級の贅沢なのだから。

 

「そう言うわけなので、今日はもう大丈夫です。お疲れ様」

 

アスナが店を出たところで後ろに控えていた人物に言う。

 

「アスナ様、こんな得体の知れない物たちをご自宅へ伴われるなど」

 

その言葉にアスナははぁと溜息をつくとキリトやルルは信頼できると伝える。

クラディールと呼ばれた護衛は2人を訝しげに見て顔をしかめる

 

「私がこんな奴らに劣ると? そうか、こいつら《追放者》と《黒の剣士》‼︎ アスナ様、こいつら自分さえよけりゃいい連中ですよ。それに1人は攻略を追放されたやつじゃないですか。 こんな奴らに関わるとろくなことがないんです。」

 

クラディールの声が大きかったのだろう。周りが騒ぎ始める。

ここで騒ぐのはよくないと思ったのかアスナは口調をきつくして言う。

 

「とにかく、今日はここで帰りなさい。副団長として命じます。……二人とも、行こう」

 

「いいのか?」とキリトが質問したが、アスナは怒っているのだろう。「いいの」とキリトの首根っこを掴み引きずっていく。

ルルはそれを見てクツクツと笑いながら頭の後ろで手を組みついていく。

その姿をクラディールはギリッと奥歯に力をこめ、睨んでいた。

 

 

☆★☆★

 

夕日に彩られた高級感漂う町セルムベルク。

転移門でリズベット、セレスティアと合流し、アスナの家に向かい、5人で食卓を囲む。

ラグーラビットはシチューにし、付け合せは最近料理スキルを上げ始めたリズとレスティアが手伝った。

5人はあまりの美味しさに一心不乱に食事をし、食後の紅茶までは無言だった。

一息着いたところでキリトが話し始める。

 

「でも本当に大丈夫だったのか? クラディールだったか?」

 

「本当はいらないって言ったんだけどね」

 

「なに? この前言ってた護衛の人?」

 

アスナの答えにリズが質問する

 

「そう。昔は、団長が1人ずつ声をかけて作った小規模ギルドだったんだけどね。

でも、人数がどんどん増えて、最強ギルドなんて言われだしたころからおかしくなっちゃった……」

 

「DDDもそうだよ。小規模の時はレアアイテムのために相手を傷つけたりなんかしなかったのにさ、大きくなるにつれて他のギルドに負けないため、攻略するのはDDDでないといけないって人が増えてきてさ。

おかしいよねクリアして出られれば誰がクリアしてもいいはずなのに……」

 

アスナとセレスティアの言葉にみんなシンとなる

 

「もうこの話はおしまい。それより、キリト君とルル君はギルドに入る気はないの? 70層を越えた辺りからモンスターのアルゴリズムにイレギュラー性が増してきている気がするの」

 

アスナの言葉にみんな真剣な顔になり頷く。それを見てアスナは続ける。

 

「ソロだと想定外の事態に対処できないことがあるわ。いつでも緊急脱出できるわけじゃないのよ?」

 

「安全マージンは十分に取ってるよ。たまにルルとパーティ組んでるし。それに俺の場合、他のやつと組むと助けよりも邪魔になることの方が多いし」

 

キリトがそういったところでアスナが立ち上がりキリトに食事に私用していたナイフをむける。

そのナイフに淡い光が宿りソードスキルが発動したかのように見えた。

キリトは両手をあげ、「わかったよ、アスナは別だ。」そう言うとセレスティアが「ふーん、アスナだけなんだ」とニヤニヤしながら言う。

キリトは苦笑いしながら「セレスティアもだよ」と答えた。

「そう」とアスナはナイフを下ろす。

 

「なら久しぶりに私とパーティ組なさい」

 

アスナの言葉にキリトは「な⁉︎」と声を上げるがアスナは聞く耳を持たず「今週のラッキーカラーは黒だし」と続ける。

 

「なんだそりゃ、んなこと言ったってアスナ、ギルドはどうすんだよ?」

 

「うちはレベル上げノルマとかないし」

 

「じゃぁ、あの護衛は?」

 

「置いてくるし」

 

「最前線は危ないぞ?」

 

キリトのその言葉を引き金にアスナはナイフをヒュンとキリトの顔の前で寸止めする。ナイフにはまたもソードスキルの光が燈っていた。

 

「わ、わかった」

 

今度こそキリトが降参した。

その掛け合いを我関せずと紅茶を飲んでいたルルだがアスナの「もちろんルルも組むのよ」の一言で引きずり出される。

そこにセェレスティアも「ルルが組むなら私も行こうかなー」と言い、リズも「それじゃぁ旦那をよろしくね」などと言い出す。

こうしてキリト、アスナ、ルル、セレスティアはパーティを組むことになり、リズはそんな4人のために武器を朝までに研いだりしていた。

 

☆★☆★

 

次の日、74層の転移門の前

キリト、ルル、セレスティアはアスナを待っていた。

「こないな……」キリトはそう言ってあくびをする。

ルルがクツクツと笑いながら「そうだな、寝坊でもした野かもな」と言ったところで転移門が光った。

 

「ど、どいてー!」

 

その言葉と共にアスナが飛び出してきた。

アスナはキリトにぶつかると、2人は転げる。

転げた拍子にキリトがアスナの胸を揉み、蹴り飛ばされるというハプニングが起こったが、2人が無事? 立ち上がると転移門が光り、1人の男性が出てくる。

クラディールだ。

アスナはキリトの後ろに隠れる。

 

「アスナ様、勝手なことをされては困ります。ギルド本部まで戻りましょう。

 

「嫌よ。大体あんたなんで朝から家の前に張り込んでるのよ」

 

アスナの言葉に「な、」と3人は絶句する。

それはもうストーカーだろう。と突っ込む暇もなくクラディールは話を続ける

クラディールの話を聞くと、なんと、アスナの護衛のため、1ヶ月前からずっとセルムベルクでアスナの監視をしていたのだと言うのだ。

間違いなくストーカーだとルルが思っていると、アスナが「団長の支持じゃないわよね?」と聞く。

クラディールは誇らしげに「私の任務はアスナ様の護衛です。それにはご自宅の監視も含まれるのです」と言おうとしたところでアスナが

「含まれないわよ、バカ!」と叫んだ。

 

「聞き分けのないことをおっしゃらないでください。さぁ本部に戻りましょう」

 

そう言ってキリトの後ろに隠れていたアスナの手を掴み連れて行こうとする。

 

「悪いな、お前さんとこの副団長は今日は俺達の貸切なんだ

アスナの安全は俺が、俺達が保障するよ。何も今日ボス戦をやろうってわけじゃないんだ。本部にはあんた1人で行ってくれ。」

 

クラディールの手を止めながら言ったキリトの言葉にクラディールが切れた。

 

「ふざけるな。貴様らのような雑魚プレイヤーにアスナ様の護衛が務まるか。私は栄光ある《血盟騎士団》の____」

 

クラディールの言葉にキリトが被せる。

 

「あんたよりはまともに務まるよ」

 

「そこまででかい口を叩くからにはそれを証明する覚悟があるんだろうな?」

 

クラディールは右手を振るとメニュー画面を操作する。キリトの前にデュエルの申し込み画面が表示される。

キリトとアスナは相談し、アスナが団長に報告するということでOKボタンを押す。

こうしてクラディールとキリトは戦うことになった。

 

勝負は一瞬だった。

 

クラディールがソードスキルを発動したところをキリトが武器に一撃ソードスキルをピンポイントに打ち込む。

するとクラディールの両手剣は中程からポッキリと折れてしまった。

武器を折られては降参するしかない。しかしそれでも食い下がろうとし言い訳をするクラディールをアスナが副団長としての権限で護衛役を解任、ギルド本部へと送り返した。

クラディールはキリトとルルを睨みながら渋々本部へと帰っていった。

アスナは3人に嫌な思いをさせてと謝るが、そんなことを気にする3人でもない。

気を取り直して4人は迷宮区へと向かうのだった。

 

 

 

 




あとがき

終わりが近づいてきましたね。ALO書こうか書くまいか、それによってエンディングが変わる。そこが問題ですね。

ではまた次回。
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