ソードアート・オンライン~LuLuの物語~   作:ウンニーニョ

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まえがき

はい、前回の続きです。

SAOファンの人ならもうお分かりですよね。

そうあの話です。 

                      ではどうぞ。


解き放たれる秘密

浮遊城74層

 

迷宮区

 

キリト、アスナ、セレスティア、ルル。

この4人は攻略組(ルルはボス戦には出ないが)の中でも最上位の4人だ。

その4人がパーティを組んだのだから最前線74層の迷宮区のモンスターであろうと敵ではなかった。

4人は快調に迷宮区を進むと一本の大通りに出た。

 

「ねぇ、みんな。アレ」

 

そう言ってアスナが指を指す。

そこには大きな門がそびえ立っていた。

迷宮区にあるアレだけ大きな門といえば決まっている。

迷宮区最深部。ボスが待ち構える部屋の門だ。

 

「これってやっぱり」

 

「ボス部屋だろうな」

 

アスナの問いにルルが答える。

 

「覗いちゃうだけ覗いちゃわない?」

 

セレスティアが興味津々に言う。

 

「そうだな。ボスは絶対に守護する部屋からは出てこないし、覗くだけなら大丈夫だろ」

 

「そうだね」

 

キリトとアスナが覗くことに了承するとルルが前に出る。

 

「じゃぁ俺に開けさせてくれ。ボス部屋を覗くのなんて久しぶりなんだ」

 

そう言ってルルはボス部屋の門を右手で押す。

 

「ちょっとまて、一応転移結晶の用意を…」

 

キリトが止めようとするが既にルルは門を押した後だ。

ギィィィ、と音を立てながらゆっくりと門は開いてい

ルルは苦笑しながら「わるい、もう押しちまった」と謝罪する。

門が開くとボ、ボ、ボ、と音を立てて手前の壁から松明に青い炎が燈っていく。

そしてすべての松明に炎が燈り部屋が明るくなった時、部屋の真ん中に顔が羊、尻尾が蛇の悪魔が片手に巨大な剣を持ち立っていた。

 

その悪魔、《ザ・グリーム・アイズ》は4人を視認するとその大きな口を開き咆哮をあげた。

 

「「「うわぁぁぁぁぁああ」」」

 

アスナ、キリト、セレスティアの3人が一目散に逃げ出す。

ルルはと言うとしっかりとボスを見据え、苦笑する

 

「待っとけよクソ虫! やっとスキルがコンプリートしたんだ。今度のボス戦、必ずお前を殺してやるよ」

 

それだけ言うと、ルルは踵を返しキリト達の後を追った。

 

☆★☆★

 

74層の安全地帯、ここまで一目散に走ってきたキリト、アスナ、セレスティアは息を切らしながら話していた。

 

「あれは苦労しそうだね」

 

「そうだな、パっと見武器は大型剣だけだけど、特殊攻撃ありだろうな」

 

「だね、あの口からブレス吐くとか、尻尾の蛇がなんかするんだろうね」

 

3人が今見たボス、《ザ・グリーム・アイズ》について話していた。

そこでキリトがあることに気づく。

 

「あれ? ルルがいないぞ」

 

「ほんとだね、どこ行ったんだろう、ルル君」

 

アスナが相槌を打った時、安全地帯に向かってコツコツと足音が聞こえてきた。

 

「おまえら、どこまで逃げてんだよ。ボス部屋からここまでだいぶあるぞ。」

 

ルルがクツクツと笑いながら歩いてきた。

 

「しょーがないでしょ、怖かったんだから」

 

そう言って顔を膨らませるセレスティアをルルがポンポンと叩いていると、ルルを1人置いてきた事に気まずさを感じたのかアスナが話題を変えるため「お昼にしない?」と提案し、昼食をとることになった。

とは言え、話題はやはり《ザ・グリーム・アイズ》戦のこと。

 

「でもあいつは攻撃力有りそうだし、固いヤツを相当連れて行かないとキツイんじゃないか?」

 

「そうね。前衛に硬い人を集めて、どんどんスイッチしていくしかないね」

 

「盾装備のヤツが10人は欲しいな」

 

ルルの質問にアスナとキリトが答える。しかしアスナはキリトの質問に疑問を持ったようだ。

 

「盾装備ねぇ」

 

「なんだよ?」

 

「キリト君、何か隠してるでしょ?」

 

「い、いきなり何を…」

 

「だって可笑しいもの。普通片手剣の最大のメリットって盾を持てる事じゃない? でも、キリト君が盾持ってるの見たことない。私の場合はレイピアのスピードが落ちるからだし、スタイル優先で持たないって人もいるけど……

リズに作らせた剣も使ってないみたいだし、怪しいなぁ」

 

そう言ってアスナが目を細めると、キリトは口ごもってしまう。

それを見てクツクツと笑っていたルルだが、アスナの料理の美味しさに夢中になっていたセレスティアが発した一言でキリトと同じ立場に立たされる。

 

「そーいえばルルもリズにメンテしてもらってる黒と赤の刀使ってるとこ見たことないんだよね」

 

ルルの顔が固まった。キリトはチャンスと見たのかそこをつく。

 

「へ、へぇぇ。そうなのか? ま、まぁルルもしてるしそう珍しいことでもないんじゃないのか」

 

それを見てアスナが溜息をつき諦めたようだ。

 

「まぁいいわ。スキルの詮索はマナー違反だものね。

セェレスティア、おかわりあるけど食べる?」

 

「食べる、食べるー」

 

セレスティアがおかわりに飛びつき話題が切り替わったところでキリトとルルは、はぁ、と溜息をつき、ルルはキリトをジト目で睨み、キリトはスマンと手を合わせる。

そこで、キリトとルルの索敵にプレイヤーの反応が引っかかる。

4人は構えるが、歩いてきたプレイヤー達を見て構えを解いた。

プレイヤー達はクラインを筆頭に《風林火山》の面々だった。

4人にクラインが気づく。

 

「おぉキリトにルルじゃねぇか。しばらくだなぁ。」

 

「久しぶりだな。」

 

「よう、クライン。まだ死んでなかったか?」

 

キリトが返事をしルルも皮肉を言う。

 

「死んでなかったって、ルルは相変わらず口が割りいなぁ。しかし何だよお前らが他のヤツと組んでるなんて珍しいなぁ。しかも女連れたぁ……」

 

クラインが後ろの2人、アスナとセレスティアを確認した瞬間固まる。

 

それに反応して《風林火山》の面々も固まる。

 

「ア、アスナさんにセレスティアちゃんじゃないですかぁ!お、お久しぶりです。クライン、24歳独身。これからもどうぞよろしくお願いします」

 

そう言ってクラインが握手を求めるように右手を差し出す。

《風林火山》の面々も「ファンです」「お会いできて光栄です」などはなしている」

 

苦笑いするアスナ、助けを求めるような目で見るセレスティアをルルはクツクツと笑いながら、キリトは少しおろおろしながら見たいた。

そこに、大人数のそろった足音が近づいてくる。

 

「あれは、軍の奴らか?」

 

キリトが呟く。

 

《軍》《アインクラッド解放軍》は25層のボス戦で大人数の死者を出した事により攻略よりも組織強化に重点を置き、1層を支配している巨大ギルドだ。

軍は安全地帯に足を踏み入れると先頭の人物が「休め」と叫び、休息に入る。

先頭の人物がルル達に近づいてくる。

 

「私は《アインクラッド解放軍》の《コーバッツ》中佐だ」

 

「キリト、ソロだ」

 

コーバッツの自己紹介に代表して一番前にいたキリトが名のる。

 

「君らは、もうこの先も攻略しているのか?」

 

「あぁ、ボス部屋の前までマッピングしてある」

 

「ふむ。では、そのマッピングデータを提供してもらいたい」

 

コーバッツはキリトとの会話にでたマップデータをよこせと言い出した。

 

「な、タダで提供しろだと? てめぇ、マッピングする苦労がわかってて言ってんのか?」

 

クラインがコーバッツに噛み付く。

 

「我々は、一般プレイヤーに資源や情報を平等に分配し、秩序を維持すると共に、一刻も早く、この世界からプレイヤーを開放するために戦っているのだ。ゆえに、諸君が我々に協力するのは当然の義務である。」

 

コーバッツが高らかに宣言する。

しかしこちらも黙ってはいなかった。

 

「あなたねぇ」

 

「解放するためにって、今までボス攻略に出てこなかったくせに」

 

アスナに被せてセレスティアが言い放つ。

 

「ボス攻略に参加しておられたディアベル殿が倒れられた今、変わって我々が攻略する」

 

それを聞いてルルはギリッと奥歯を噛み、顔をそむける。

それを見たキリトは早くこの話を終わらせたほうがいいと思ったのだろう。

 

「よせ、どうせ町に戻ったら公開しようと思っていたデータだ。かまわないさ」

 

「おいおい、そりゃ人が良すぎるぜキリト」

 

キリトが提供しようとするがクラインが止めるようとする。

 

「マップデータで商売する気はないよ。」

 

しかしそう言ってキリトはマップデータを渡す。

 

「ふむ。協力感謝する」

 

そう言ってコーバッツは軍の方へ戻っていく。

 

「ボスにちょっかい出す気ならやめといた方がいいぜ」

 

「それは私が判断する」

 

「さっきボスを見てきたけど、生半可な人数でどうにかなる相手じゃない。仲間も消耗してるみたいじゃないか。」

 

「私の部下達はこの程度で根を上げる軟弱者ではない。貴様ら、さっさと立て。」

 

キリトは忠告するが、コーバッツは聞く耳を持たずそう叫ぶと部下を連れてボス部屋の方へと歩いていった。

 

「大丈夫か? あの連中」

 

「いくらなんでも、ぶっつけ本番でボスには挑まないと思うけど……」

 

クラインとアスナが心配そうに話す。

その時ルルはディアベルの最後の言葉を思い出していた。

 

『ルル君、後は頼んだよ』

 

そう言って笑って消えていったディアベルの姿を。

 

「まぁ、一応様子は見に行くか」

 

そう言ったルルに全員が頷くとルル達はコーバッツ達《軍》を追った。

追いかけていく前にクラインがアスナとセレスティアを呼び止める。

キリトもルルも危なっかしいヤツだからよろしく頼む。と話し、2人がそろって「任されました」と笑顔で答えたのは別の話。

 

☆★☆★

 

ルルたちは迷宮区を進みボス部屋へと続く最後の道に来ていた。

 

「あとはボス部屋だけなんだろ? ひょっとしてもう転移結晶で帰ったんじゃね?」

 

クラインが最後のモンスターを倒しながら話す。

その時、ボス部屋の方から悲鳴が聞こえた。

ルル、キリト、セレスティア、アスナは走り出す。

クライン達《風林火山》も走り出そうとするが、タイミング悪くモンスターがポップした。

 

ルルたち4人はボス部屋へ向けて走る。

その間にも悲鳴が聞こえてくる。

「おい、大丈夫か」キリトがそう叫びながらルルたちはボス部屋の門をくぐる。

ルル達がボス部屋に着くと《軍》は門の反対側で《ザ・グリーム・アイズ》に蹂躙されていた。

 

「何してる。早く転移結晶を使え」

 

キリトが叫ぶ。しかし軍から返ってきた言葉はそれを否定した。

 

「ダメだ。結晶が使えない!」

 

このボス部屋は結晶無効化空間だったのだ。

 

「今までボスの部屋にそんなトラップなかったのに……」

 

そうアスナが言う。

 

ルルはあの時のことを思い出す。黒猫団が全滅した時のことを。

 

「我々《解放軍》に撤退の2文字はあり得ない。戦え! 戦うんだ‼︎」

 

そうコーバッツが叫ぶ。

 

「バカ野郎…」そうキリトが呟いた時、クラインが追いついてきた。

 

「どうなってるんだ?」

 

クラインが尋ねる。

 

「ここでは転移結晶が使えない。俺達が切り込めば退路を開けるかもしれないが……」

 

「何とかできないのかよぅ……」

 

『ルル君、後は頼んだよ』ルルはディアベルの最後の言葉を思い出す。

キリトとクラインが尻込みしている横からルルが走り出した。

それと同時、コーバッツが《軍》のメンバーに「突撃‼︎」と叫び《軍》が《ザ・グリーム・アイズ》に向けて突撃する。

 

キリトが叫び止めるが《軍》は《ザ・グリーム・アイズ》のブレスをもろに受けてしまう。

その後、《ザ・グリーム・アイズ》はソードスキルを《軍》に向け発動。大剣を振り上げる。

向かっている先はコーバッツだ。

 

しかし、コーバッツにあたることはなかった。

 

ルルが刀で受け止める。

しかしルルの刀《朧月》は中程から折れてしまう。

《ザ・グリーム・アイズ》はノックバックで少し固まっている。

コーバッツは腰を抜かしている。

 

「クソ虫、さっさと退け」

 

「あり得ない。私が腰を抜かすなど、《軍》が負けるなど……」

 

「チッ、動けるヤツは動けないヤツを端へ運べ」

 

ルルの指示で《軍》は端へと移動して行きキリト達がルルに合流する。

 

「無茶しすぎだ」

 

「ほんと、1人で飛び出していくなんて」

 

「ホントだよねー。私を置いて行くなんてさ」

 

「おぃ、大丈夫かよぅ」

 

キリト、アスナ、セレスティア、クラインがルルに言う。

 

「刀がやられた。でも俺が行かなきゃ死人が出てただろ?」

 

ルルが苦笑しながら答える。

 

(アレを使うしかないな。)

 

「キリト、アレを使う。お前もいけるな? 迷ってる暇はないぞ」

 

ルルの言葉にキリトが頷く。

 

「セレスティア、アスナ、クライン、10秒時間を稼いでくれ、できるか?」

 

ルルが叫ぶ。

 

「わ、わかった」

 

クラインが答え、アスナが頷く。

 

「まぁ私は妾だけど旦那のお願いはきいてあげないとねー」

 

セレスティアもそう言うと3人は《ザ・グリーム・アイズ》へ向かっていく。

 

「早く済ませるぞ」

 

ルルの言葉にキリトが頷く。

2人は右手を振りメニュー画面を呼び出し装備を変更し始める。

 

「俺がはじめに行く。キリトは俺が終わったら交代してくれ」

 

「わかった。初めから全開で行くぞ!」

 

「よし、いいぞ。」

 

ルルが叫ぶ。

 

3人が振り返るとそこには今までの右手の《エリュシデータ》以外に反対側、左手に青白い剣《ダークリパルサー》を持ったキリト。

そして黒いローブを脱ぎ去り、失ったはずの左手に漆黒の手甲《黒竜王の魔爪》を装備し、柄から刃先に行くにつれ黒から赤に変わっている刀《霊刀・禍時》を構えたルルが立っていた。

 

3人が離れたのを確認したルルは《ザ・グリーム・アイズ》に向けてソードスキルを発動する。

《手甲魔爪》20連撃ソードスキル《無限空破斬》

スイッチにより体制を崩していた《ザ・グリーム・アイズ》に向けて斬撃によって生まれた衝撃波が打ち込まれていく。

 

「キリト、今だ!」

 

技が終わるタイミングでキリトが駆け出し、《ザ・グリーム・アイズ》の懐に潜り込むと、ソードスキルを発動する。

 

 

「スターバースト……ストリーム‼︎」

 

キリトが叫ぶ。

2本の剣が光を燈し、キリトが飛び上がる。

《ザ・グリーム・アイズ》の胸に向けて《二刀流》16連撃ソードスキル《スターバースト・ストリーム》が炸裂する。

2人の攻撃により《ザ・グリーム・アイズ》のHPは見る見る減っていき、レッドゾーンに突入する。

しかしキリトはそこで16連撃を打ち終えてしまう。

《ザ・グリーム・アイズ》の口元がニヤリと笑った気がした。

 

キリトの体が地面に落ちていく。

 

しかし、その後ろからソードスキルを発動したルルが現れる。

《手甲魔爪》単発ソードスキル《剛魔掌》

ルルの左手、闘気を纏った爪が《ザ・グリーム・アイズ》の胸を抉り、心臓を貫いた。

《ザ・グリーム・アイズ》のHPが0になる。

《ザ・グリーム・アイズ》は一瞬停止したかと思うとパリィと音を立ててポリゴンに変わる。

ルルが着地した時、目の前に Congratulation Last Attack Bonus の文字が浮かんだ。

その様子をアスナ、セレスティア、クラインだけでなく《風林火山》《軍》も信じられない物を見たかのように見ていた。

 

主の居なくなった部屋に静寂が訪れる。

 

ルルにキリトが近づき刀を鞘に戻すと「最後は助かった」そう言って右手を挙げる。

ルルも「何とかなったな。」そう言って苦笑しながら右手を上げると、2人はハイタッチをする。

そこに、思考がもどったアスナ、セレスティア、クラインの3人が近づいてくる。

「もう、無茶して」「無茶しすぎだよ」そう言って、アスナはキリトを、セレスティアはルルを抱きしめた。

 

「おいおい、HPはまだまだ平気だぞ」

 

そう言いながらルルはセレスティアの頭をポンポンと叩く。

キリトはしばらくフリーズしていたが、アスナがみんなの視線に気づき、離れたことで思考が回復した。

《風林火山》や《軍》も集まってきている。

《風林火山》の1人が「《軍》から2人死者が出たみたいだ。俺達が駆けつけたときにはもう、間に合わなかったみたいだ。」そう報告してくれた。

ルルはコーバッツを睨む

 

「クソ虫、お前が2人を殺したんだ」

 

ルルの言葉にアスナが「ちょっと」と止めようとするがセレスティアがアスナの手を引っ張り、首を横に振った。

 

「《軍》は25層以降、最前線に出てきたのはディアベルだけだった。

 一般プレイヤーに資源や情報を平等に分配し、秩序を維持すると共に、一刻も早く、この世界からプレイヤーを開放する。その心意気は立派だがレベルだけ上げれば勝てるほどボス戦は甘くない。お前の思い上がりが部下の退路を絶ち、2人を殺したんだ。そのことをよく考えて、これからどうするかを考えろ。一般プレイヤーのためにならボス攻略以外にもしてやれることがあるはずだ。よく考えるんだな」

 

ルルの言葉を聞くとコーバッツはがっくりと肩を落とす。

 

「そりゃそーとなんだよおめぇらさっきのは?」

 

シンとなったことに空気を換えようとしたのかクラインが話題を振る。

 

「言わなきゃダメか?」

 

キリトがそう言うが

 

「ダメに決まってんじゃん。それに、ルルの無いはずの左手も気になるし。」

 

セレスティアがそう言ってルルをジト目で睨む。

ルルは苦笑しながら説明する。

 

「エクストラスキルだよ、《手甲魔爪》。なくした左手の変わりに義手の手甲を装備できる。専用のソードスキルもあるぞ。キリトのもエクストラスキルだ」

 

「…《二刀流》」

 

そこに居た全員が騒ぐ。

クラインが代表して質問する。

 

「出現条件は?」

 

「わかってりゃもう公開してる」

 

「俺もだ。いつの間にかあったんだ」

 

ルルはキリトに合わせてルルは嘘をつく。

言える訳がないのだ。《カーディナル》に呼び出されて浮遊城の空で鎧と戦って勝つなどと。

 

「情報屋のリストにも載ってねぇ。ってことはお前ら専用、ユニークスキルじゃねぇか。ったく、水臭せぇなお前ら。そんなスゲェ裏技黙ってるなんてよぅ」

 

「こんなスキル持ってるなんて知れたら色々あるだろうと思ってさ」

 

「まぁ、ネットゲーマーは嫉妬深いからなぁ。俺は人間ができてるから問題ないけど妬みや嫉妬はあるだろう」

 

「まぁ今度の攻略会議の時に言うつもりだったんだけどな。スキルレベルもコンプしたし、左手が戻ればボス戦に参加できる」

 

キリトの言葉にクラインが答え、ルルが補足する。

 

「そうだよ。お前、左手が戻れば参加できるじゃねぇか。こりゃ百人力だぜぇ」

 

クラインが喜び、回りがざわめく。

 

「ねールル、その左手ってリズが作ったの?」

 

セレスティアがルルに質問する。

 

「ああ、そうだけどそれがどうかしたのか?」

 

ルルの答えにセレスティアは

 

「それじゃーリズはそのスキルのこと知ってたってことじゃん!これが正妻と妾の違いかーー‼︎」

 

そう言ってセレスティアは叫ぶ。

それを聞いて全員が笑っていた。

 

話が終わると《軍》は引き上げていった。

 

その後、クライン達《風林火山》は75層のアクティベートに向かい、キリト、アスナ、セレスティア、ルルの4人だけが残った。

 

 

 

「私、しばらくギルド休む」

 

アスナの発言に3人が驚く。

 

「休んでどうするんだよ」

 

「しばらくみんなでパーティ組むって言ったのもう忘れた?」

 

「……わかった」

 

キリトが納得するとアスナは「うん」と答える。

 

「それじゃー私もしばらく休もうかなー。4人で組むんでしょ?」

 

セレスティアの言葉にルルは「ふん、勝手にしろ」と答え、4人はこのままパーティを組むことになる。

翌日、《軍》のメンバーの情報に尾ひれえひれがつき広がることとなる。

 

[《軍》の大部隊を全滅させた青い悪魔それを無傷で撃破した2人のユニークスキル持ち。左手を取り戻した《追放者》の50連撃と二刀流使い《黒の剣士》の50連撃。その2人は無双の強さを誇る。]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




あとがき

と言うことでユニークスキルばれの話でした。
どうだったでしょうか?

コーバッツ生存。
ディアベルの時もこんな風に書きましたがコーバッツはその後どうなるんでしょうね?

一応言っておくけどリズは正ヒロインなんだよ?たぶん笑
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