ソードアート・オンライン~LuLuの物語~ 作:ウンニーニョ
11月17日14時55分 ゲームはプレイヤールルによってクリアされました。これより、生存プレイヤーの順次ログアウトが始まります。
浮遊城に、そうアナウンスが響き渡った。
75層のボス部屋。
ヒースクリフがポリゴンとなって散った後、全員の麻痺が解けた。
ルルはというと、まずキリト殴られ、アスナとセレスティアにお叱りを受け、エギルにポンと肩を叩かれた後、クラインに泣きながら祝福をされていた時、ログアウトが始まった。
アスナとキリトが消え、エギル、クラインもログアウトした。
セレスティアと「向こうで会おう」と話しているとき、ルルは光に包まれ75層から姿を消した。
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48層
リズベットは消えた《テネブル》を探していた。
そのとき、アナウンスが聞こえたものだから、慌てて頭を上げ、机にぶつけ。「イタタタ」といいながら立ち上がる。
何度も響き渡るアナウンスを聞きながら「ついにやったんだね」そう言って笑顔の頬に涙が流れたとき、光に包まれ姿を消した。
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ここは浮遊城の上。
夕日が広がるこの場所に2人の人影があった。
2人の人影は見つめあう形で転送され、無言のまま、そのまま見つめ合っていた。
片方の人影、少女が話し出す。
「おめでとう。ルル、クリアしたんだね」
もう片方の人影、少年、ルルが答える。
「ああ、もうダメかと思った。けど、いろんな人に助けられたよ。リズにも助けられた。これがなかったら死んでたよ」
そう言ってルルは笑いながら左手を見せる。
「あーーー‼︎」
そう言ってリズはルルの左手を指差す。
それもそのはず、リズがさっきまで必死に探していた《テネブル》がルルの左手としてついているのだ。そしてうなだれる。
「はぁ、そう言う事ね……」
「そういうことだ!」
そう言って2人は笑いあった。
「…向こうで会おうな。絶対」
「うん」
そう、2人は夕日を見つめ、ログアウトを待った。
しかし、
「ラブラブねぇ」
「そうでしね」
そう言って2人、小さな人影が近づいてくる。
巫女服の<少女>と修道服の少女。
カーディナルである。
「まずはクリアおめでとうかしら、勇者様?」
そう言って巫女服の少女がルルとリズに話しかける。
「ああ……カーディナルか?」
ルルはそう疑問を返す。
なぜなら修道服の少女はそのままだ。しかし巫女服の少女、明らかに縮んでいるからだ。
「そうでしよ。といってもSAOの崩壊が始まって私達もすこし損傷を受けましたが……」
「そうなのよねぇ。この子は言語プログラムに少し、私は見ての通り、縮んで子供の姿。まあそんなことはどうでもいいのよ」
「ルル。SAOはまだ終わっていません」
カーディナルの言葉にルルとリズは固まった。
「ちょっと待ってよ⁉︎ SAOはクリアされてログアウトが始まったんじゃないの?」
リズが質問する。
「SAOは攻略されました。しかし、ログアウトの瞬間何者かによってログアウト中の300人のデータが奪われました」
「つまり、300人は意識が戻らず、まだナーブギアに囚われたままと言う事よ」
「どこに囚われたかはわかってるでし。アルヴヘイム・オンラインと言うVRMMOでし」
「そこで、私たちの勇者様に頼むことにしたの」
「ルル、囚われた300人を助けてほしいでし。私たちはあなたのナーブギアのメモリに退避してサポートするでし」
カーディナルはそう答えた。
ルルは真剣な顔で答える。
「まかせておけ」
「もちろん私もサポートするわよ」
リズはそういいルルの手を握る。
「これはお熱いわねぇ。それと、私達はカーディナルではなくなるのだし、名前がほしいの。この姿だし、あなた達の子供と言うのはどうかしら?」
「なに言ってるでし。そんな急に」
「でもあの子、ユイはプレイヤーの子になったわけだし、私もこれから家族と言うものを経験したいわ」
「…それも悪くないでしね。よろしくお願いします。父様、母様」
「それいいわね。父様、母様」
そう言ってカーディナルは熱い視線を送る。
リズとルル2人は見つめあうと、笑いあい。
「急に子供ができちゃったね。ユイちゃんと同じくらいの年齢かな?」
リズが笑顔でルルに話す。
「そうだな。まずは名前を決めてあげないとな」
ルルは頭を掻きながら返す。
するとカーディナルの2人は目を輝かせて2人を見つめる。
「そうね。私がこっちの子を考えるから、ルルはその子を考えてあげて」
そう言って2人は考える。
そして決まった。
「あなたの名前はルリ」
そう言ってリズは巫女服の少女を抱き上げる。
「じゃあお前の名前はリムだ」
そういってルルは修道服の少女の頭をなでる。
そして4人は笑いあい、光に包まれる。
光が消えたとき。そこには誰もいなかった。
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ピッピッピッ
ここはとある病室。
頭を次世代ゲーム機《ナーブギア》に覆われ眠る少年が入院する病室。
少女、少年の妹は少年の顔を見ながら話しかける。
「ねぇお兄ちゃん、今はどんな冒険をしてるのかな? 昔はよく聞かせてくれたよね。今日はどんな敵を倒したとか、何を捕まえたとか。
……早く起きてまた教えてよ。……ねぇ、お兄ちゃん」
少女の目に涙が浮かび、溢れそうになった時、少年の目が開いた。
2年も口に何も入れていなかった為か口をパクパクさせるが声が出ない。
少女はガタッと椅子を倒しながら立ち上がると少年に話しかける。
「お兄ちゃん、ねえ、わかる?お兄ちゃん! そうだ、先生、看護婦さん! お父さんにも連絡しないと!」
そう言って少女は病室を飛びした。
この日、SAOに囚われた人々は現実世界へ帰還する。
未だ目覚めぬ300人をのこして。
あとがき
エピローグと少しプロローグも入ってるでしょうか?
次回よりALO編になります。
その前にしばし休息をいただきます。
次回をおたのしみに。