ソードアート・オンライン~LuLuの物語~ 作:ウンニーニョ
16層の転移門がアクティべートされてから2日目
ルルは迷宮区へと続く森の中にいた
「シッ!」
ルルは《ダークナイト・オブ・サイレンス+5》を鞘に収めると、
一層で自身の身をもって受け、協力だと思い知ったソードスキル
刀ソードスキル《瞬閃》を放つ。
抜刀によって加速された剣閃は目の前の切株型のモンスターを切り裂き、ポリゴンに変える。
その後、切株型の後に居たもう一体のモンスターも風の刃が切り裂きポリゴンになって霧散した。
そこに聞き覚えのある声が聞こえてくる。
「ほえー、それが刀スキルってやつか? スゲーなー。それって曲刀の上位スキルなんだろ? 俺も早くつかいてーぜ」
「クラインか? やっと追いついてきたんだな、後ろが言ってたお仲間か?」
ルルは刀を納めながら振り向き、クラインを確認すると懐かしむように話しかける
「ギルド《風林火山》だ。やっとって事は無いだろぅよ、これでも急いだんだぜ?」
「ははは、悪い悪い、せっかくだし一緒に行くか?」
ルルがそういうと風林火山のメンバーと握手をかわし、森を抜ける為歩み始める。
一緒に進むといってもギルドとソロ、戦い方は全然違う、特にルルは戦い方が特殊な方でもある。
人数が増えてポップする数が増える
これも一種の連携なのだろうか?
ルルが一人、刀を抜きつつ前方の敵に突っ込んで行く
風林火山は円形に広がり、向かってくる敵を2人以上でポリゴンに変えていく。
ルルは風林火山にモンスターをなるだけもらさないように、敵に接近し刀で体勢を崩すと、立て直すまでにモンスターをポリゴンに変え次のモンスターに突っ込んで行く。
ルルは最後のモンスターを一瞥し目の前のモンスターをポリゴンに変えると刀を肩に担ぎ構えると刀に黄色い光が燈る
刀単発ソードスキル《辻風》ルルが一歩踏み出すと体が加速し、モンスターを袈裟切りに切り裂きながら通り過ぎる
ルルが刀を回転させながら鞘に刀納し、カチンと音がしたのと同時、モンスターがポリゴンになって霧散した。
ルルは風林火山の方を見ると最後のモンスターがポリゴンになって霧散するところだった。
「ルルさんの戦い方ってアレですよね、なんというかその…」
「無謀ってか? ハハハ、よく言われるよ。でもこれが一番しっくり来るんだ。それにレベルも違うだろうしな」
風林火山のメンバーがルルに話しかけルルは苦笑しながらそれに答える
「ルルは今いくつなんだ? その、レベルよぅ」
クラインの疑問にルルは聞いて驚けと答える。
「24だな、もうそろそろ上がるんじゃないかな」
「げ、俺たちよりも4も上じゃねぇか⁉︎強えーわけだ」
ルルの答えにクラインは驚きの声を上げ、周りのメンバーもうんうんと首を上下にふる
「まぁソロだからマージンは多めにとっとかないとな」
そんな話をしながらルルと風林火山は森を進んでいくのだった
☆★☆★
時刻はお昼をまわり、木々から木漏れ日がもれる
ルルと風林火山のメンバーは森の深部、と考えていい場所にいた。
「おい、あれ出口じゃないのか?」
風林火山のメンバーの一人がそういい指を刺す。
「じゃぁ俺たちが迷宮区一番乗りって事か?」
町で迷宮区までのマップは配られていないし、到達したプレイヤーが居るという情報も聞かない。
クラインが嬉々として話すがルルは注意を促す様に話し出す。
「まて、あそこの岩、違和感がある。それに今まで迷宮区の前には門番とも言えるモンスターが居た。たぶんあれがそうだろ」
「ま、まじかよ⁉︎」
ゴクリッとクライン達風林火山のメンバーは息を飲む。
それも当然だろう、ルルがおらず意気揚々と迷宮区へと向かったのならモンスターの不意打ちをくらい、誰かが死んでいたかもしれないのだ。
「俺が近づいてモンスターが動き出したらタンクのメンバーが抑えて他のメンバーが足を削る、モンスターがダウンしたら全員で総攻撃こんな感じでどうだ? クライン?」
クラインは感心していたルルの作戦を立てるスピードに、それにルルが居てよかったとも感じていた攻略に追いついたと言っても、自分たちはまだボス攻略に参加したことが無い。
迷宮区の門番とはいえ始めての最前線のボスなのだ、自分たちだけでは不安である、さっきルルのLvを聞いたのも大きい。
「あぁ、それで行こう!」
クラインの言葉を聞くとルルは岩ではなく、迷宮区の入り口に向かって走る
「お、おい‼︎」
叫ぶクラインをよそにルルは入り口に近づいていく。
その時、岩が持ち上がり前部分が開く。
ハサミを広げた蟹が姿を現した。
蟹はハサミをルルに向かって叩きつけた。
ルルは待ってましたと右に飛び近くの岩に着地する
ボスを一瞥するとニヤリと笑い刀を抜きながら近くにあったハサミに一撃を与える。
しかしガキッという音と共に反動で刀がはじかれルルは硬直状態に陥ってしまう。
「な⁉︎」
ルルは蟹の硬さに驚き、硬直状態になったことにしまったという顔をした
「タンクはすぐにルルへの攻撃を防げ! 攻撃する時は岩でない部分を狙え!」
クラインから支持が飛ぶ、すぐにタンクの2人が飛び出しルルに振り下ろされるハサミを武器を使いガードする
「すまない」
「足から攻撃するんじゃないんですか?」
ルルが謝るとタンクの一人が笑いながら話しかけてくる。
間違いない、ルルはそう言って攻撃に加わるために走り出す。
クライン達アタッカーはルルが硬直したのとは反対側、左の足、4つあるうちの4番目の足を攻撃していた。
足は中にしまわれていた為岩に覆われては居ない部分である。
「遅れた、すまない」
そう言って攻撃に参加するルルにクラインが曲刀を横薙ぎに振るいながら話しかけてくる
「いいってことよ。しかし足から攻撃じゃなかったのか?」
「さっき言われたよ」
ルルは苦笑しながら答える
「それより、試したい事があるんだ。ダウンになったら打撃系武器の2人はハサミ、斬撃系武器のみんなはハサミの付け根の岩に覆われていない部分を攻撃してみてくれないか? 部位破壊が出来るかもしれない」
全員がうなずきダウンするまで攻撃を加える。
しかしモンスターも受けているばかりではない蟹型だけに横移動と回転しか出来ないらしく、回転して攻撃、アタッカーに向けてハサミを振り下ろした。
そこで風林火山タンクのメンバーは動き出す。
ハサミとアタッカーの間に入り2人がかりでハサミを受け止めた。
あとはパターンであるアタッカーは足に移動し再び攻撃していく。
それを何回か繰り返した後モンスターがダウンする、それをみはからって全員でハサミに向けて攻撃していく
「付け根なら弾かれずに攻撃できるぞ」
風林火山の一人が叫ぶ
打撃系武器の2人も攻撃が通っている
モンスターのダウンが終わり、モンスターが動き出すその時
ルルは鞘に刀を納め逆手に構えるそして、ソードスキルを発動する
刀2連撃ソードスキル《朱連華》
抜刀からの逆手逆袈裟切り、勢いを殺さずにそのまま円を書きもう一撃逆袈裟切りを食らわせ、まるで朱雀が炎から舞い上がるように飛び上がる。
このソードスキルによりルルがにらんだとおりハサミが根元から切断され、部位破壊に成功した。
「よっしゃ、このまま行こうぜ!」
クラインが叫ぶと風林火山の面々が「おぉおお‼︎」と叫びを上げ士気が上がる。
反対のハサミも切り落とし、されるがままとなったモンスターのHPは見る見る減っていき、4段あったバーが最後の1段になった。
その時、蟹の甲羅、岩の部分がヒビ割れ、マグマのように赤く染まる。
それに加え、なくしていたハサミがまた生え、ハサミからは炎があがる。
そして蟹型のモンスターはプレイヤーめがけて岩を3つ口から発射した。
ルルはバックステップでよけ、風林火山のアタッカーはサイドステップ、タンクは防御する。
落ちた岩は小型の蟹型モンスター、取り巻きへと変化する
「アタッカーは散らばって取り巻きの排除、タンクとルルはでかいのを頼めるか?」
クラインはすばやく支持をだす。
全員がうなずき、ルルはさすがここまでギルドを率いてきただけはあるなと感心する。
全員が散り、おのおのの敵へと向かっていく。
ルルと二人は変化した蟹型モンスターに向かいながらルルが作戦を語る
「あの炎のハサミにどんな効果があるかわからないけど、おそらくは直撃、もしくはガードしても火傷のバッドステータスになるだろう火傷治し持ってるか?」
ルルの質問に二人はそれぞれ2つ、僕は4つと答える
「それなら基本さっきと同じだ、ガードしたら火傷してるかどうかだけ報告してくれ」
二人がうなずくとルルは刀を担ぎソードスキルを発動する。
ソードスキル《辻風》
ルルは加速するとモンスターの1番目の足に袈裟切りをあたえるとノックバックに陥る、しかし《辻風》は初級のソードスキル、ノックバックは少ない。
すぐにノックバックがとけ、流れで攻撃を開始する。
そのうちルルに向けてモンスターが向きを変え、炎を纏ったハサミを振り下ろすがタンクの2人によって防がれる
「火傷はないみたいだ」
タンクからの言葉にルルはうなずき攻撃に移ろうとするがモンスターはすでに逆側のハサミをルルに向けて振り下ろしている
「チッ」
ルルはそれに気づきバックステップで避けよるが、肩口からかする様に切り裂かれてしまう。
ルルはゴロゴロと転がり起き上がった後HPを確認する、HPは1割も減っていないがやはり火傷のバッドステータスを受けていた。
HPバーは1ドットづつ確実に減少していっている。
「大丈夫か? ルル」
クラインが取り巻きを倒し合流してくる
「あぁ、だけど火傷になっちまった」
「一旦離れて回復してこい。大丈夫、俺らで持たせられる、それどころか倒しちまうかもな」
クラインの軽口にルルは「悪いな」と返事をすると刀を納め一旦戦線を離脱する。
残りのアタッカーも合流しクラインの「二撃目にも気をつけろ!」の指示と共に攻撃に移っていく。
ルルが戦線を離脱し、火傷治しをあおろうとする。
その時ボスのHPがレッドゾーンに突入し、蟹型のモンスターが両方のハサミを高く上げ、その後からもう2本はさみが生える
その4本の腕をクライン達に叩きつけた。
クライン達は突然のことに対応できていない。
ルルは火傷治しを投げ捨て、間に合えとソードスキルを発動する
ソードスキル《瞬閃》
抜刀と共に抜かれた刀は空を切るがそこから生まれた風の刃が蟹型モンスターに突き刺さる
それにより蟹型モンスターのHPは0のなり、クライン達の顔の前でハサミが止まる
「……へ?」
クラインが間抜けな声を上げるのと同時、モンスターはパリィという音と共にポリゴンになって霧散する。
ルルの前に Congratulation Last Attack Bonus の文字が浮かび上がる
何とか間に合ったか、そう思いながら火傷治しを拾おうと顔を向けると耐久値が切れたのか砕け散ってしまう
「ゲッ」
「サンキュールル、助かったぜ。それに全員LVが上がったんだ」
そう言って近づいてくるクラインに
「悪い、火傷治しくれるか? 今持ってたやつが砕け散った」
苦笑いで告げるルルに「いいぜ」とクラインが火傷治し放ってくれる
ルルが受け取りあおっていると、Lvが上がってステータス割り振りをしていたクラインが叫ぶ。
「うぉっしゃーー」
その声にルルは驚き、火傷直しを吹き出しそうになるのをこらえてクラインを見る。周りの風林火山のメンバーもクラインを見ていた。
「見てくれよ‼︎ スキルスロットに刀スキルが出てる!」
クラインは画面を可視化し、ルルや風林火山のメンバーに見せて回る
ルルは微笑ましくおもいながら風林火山に提案する。
「これから迷宮区は流石に無理だろ、報告がてら一旦町に戻らないか?」
迷宮区やそれまでの道のりなど情報はプレイヤー全員で共有している情報屋に情報を渡し、拡散してもらうのだ。
このゲームではじめの刀スキル会得者のルルもその情報を顔に鼠のペイントの情報屋に売った時にはいい金になった物だ。
閑話休題
ルルの言葉に風林火山のメンバーは「そうだな」「疲れたー」などと言いながらうなづく。
「じゃぁお祝いに飯屋でパーティーだ迷宮区発見と俺の刀スキルの会得の祝いだ」
そう言いながらクラインは抜刀のジェスチャーをする。
風林火山のメンバーが「宴だー」「ギルマスの刀スキル会得祝いって」など言いながら帰っていく。
「ルルも一緒にどうだ?」
クラインが誘ってくれる。
「じゃぁ、マップ情報を渡したら合流するよ」
ルルはそういうとクラインと共に風林火山のメンバーのあとを追った。
どれだけの時間戦っていたのだろう木々からもれる光は夕日に変わっている。
町につく頃には宴にはちょうどいい時間になっているだろうな。などと考えながら、町につくまでもう一踏ん張りとルルは気を引き締めるのだった。
008どうでしたか?ここでクライン達は追いついたわけです
クライン刀習得の話でしたね、《瞬閃》の風の刃ですが、SAOにそんなの出していいの?と思うかたもいるかもしれませんが、独自解釈、オリジナル要素ということで多めに見てください。
あとは《辻風》ですがホロウフラグメントをプレイしていないため、どんな攻撃かわかりません
なので名前をかりまして、別物になっていますイメージはアニメ1話でクラインが使っていた業のイメージです武器はちがいますが、原作からの刀スキルは《浮舟》《辻風》だけです、こちらは刀を抜いた状態で使うソードスキルですね、あとは抜刀系にオリジナルソードスキルですね《瞬閃》《朱連華》がそうですね、まだまだ出てくる予定です。《朱連華》の表現はうまくできていますかね?
そこんとこコメントいただけると幸いです
ここまで言うと勘の言い方はわかってしまうかもしれませんが気づかないフリをしてオフレコでお願いします。
それでは009どんなはなしになるのやら、では。