新イベセナが50連で出てきてくれました。めっちゃ愛でます。
「はぁ〜……。ったくよぉ、なんでこんなヘンピな場所に基地なんか建てやがるんだ……。」
「ホントだよなぁ〜。ウワサによるとアビドス最後の生徒会メンバーのホシノってヤツが退学したらしいぜ?俺らカイザーはそいつにクソ程煮湯を飲まされたらしいがな。」
「関係無いよもう居ない奴の事なんて。俺たちが攻め入るまでもなくアビドスは陥落するだろーな。」
カイザーPMCの基地で、兵士たちが他愛も無い雑談をしている。彼らはこれからアビドスへと攻め入る予定なのだが……
「それもそーだな、俺もそう思」
(ドガアアァァァァン!!)
「……おい、さっき聞こえたのは見廻りの兵が発砲した音だと思うか?」
「いや……砂嵐の雷鳴(?)だろ、俺たちがここにいることは誰も知らないはずだ……。」
彼らが油断しているのは、その場所が最前線のアビドス高校周辺の街区から20kmも離れている基地だからだ。アビドスに向かっていた兵の数はかなり多く、突入開始からそれ程時間が経っているはずが無く、またアビドス高校の全校生徒はせいぜい5人、更には最大の脅威と言われていた小鳥遊ホシノも行方不明らしいので、こちらに回せる戦略など無いとタカを括っているのだ。
(ゴツン!)
「痛ぇっ!何だぁ?」
「これは……『石』?一体誰が……」
(ドガアアァァァァン!!)
……その選択が、命知らずだと知らずに。
「なっ……!?敵襲、敵襲ー!!」
「くそっ……迎撃せよ!『ゴリアテ』は守……
(ドガアアァァァァン!!)
おわぁーっ!?」
敵襲を知らせる兵士たち。だがそれも爆発の轟音にかき消される。彼らの目に最後に映ったのは……
「私の名は『吉良吉影』年齢33歳。自宅はD.U.シラトリ区北東部の別荘地帯にあり……結婚はしていない……仕事は『シャーレ』の補佐で毎日遅くとも夜8時までには帰宅する。タバコは吸わない、酒はたしなむ程度。夜11時には床に着き必ず8時間は睡眠を取るようにして……あん?もう聞いてくれる者はいなさそうだな……威力をチト強めすぎたか?」
スカした高級ブランドのジャケットを着た普通じゃない普通の男がただ1人、災禍の中心で己を語る様子だった。
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わたしはやはり目立つのは嫌いだ。注目を浴びるなどわたしの平穏な人生を乱すだけのものなのだ。それでも、生徒を守りたいと一度は思ったのだ、やり遂げなくてはな。
それにおそらくカイザーの
「次の基地は……見えたぞ、アレだ」
既に基地は4つ程木っ端微塵に消し飛ばしているので、アビドスに向かうPMC兵はかなり少なくなっている筈だ。……あん?何か蹴ったぞ……石か。こいつを投げ入れて宣戦布告としよう。
「距離は正確に『計る』としよう……子供の頃を思い出すなあ〜〜行きたくもない『サマーキャンプ』でこうやって距離を計ったっけなあ〜〜フフ」
えーと、あの壁を5メートルとして……覚えてるわたしの指関節の長さで計って9・0センチ腕の長さが65・0センチだから計算すると……ん……『間違いない』な……『130メートル』!!
「キラークイーン!この石を持って……投擲ッ!!」
『ジョー・モンタナ』の投げるタッチダウンパスのように確実にあの基地に突っこみその位置で『点火』してやる!
(ヒュウウゥゥゥン!!)
着弾まであと40メートル……10メートルよし点火!!
(ドガアアァァァァン!!)
「なっ……!?敵襲、敵襲ー!!」
……ちょっとズレたか?まあでも大体計算通りだろう。惨劇が起こっているだろうに報告を欠かさないとは兵士の鏡だが……それは無駄なのだがな。生き残りの殲滅に移ろう。
「くそっ……迎撃せよ!『ゴリアテ』は守……
(ドガアアァァァァン!!)
おわぁーっ!?」
「私の名は『吉良吉影』年齢33歳。自宅はD.U.シラトリ区北東部の別荘地帯にあり……結婚はしていない……仕事は『シャーレ』の補佐で毎日遅くとも夜8時までには帰宅する。タバコは吸わない、酒はたしなむ程度。夜11時には床に着き必ず8時間は睡眠を取るようにして……あん?もう聞いてくれる者はいなさそうだな……威力をチト強めすぎたか?」
何だ……骨のない奴らだ。もっともわたしとキラークイーンは闘っても誰にも負けないから、当然の帰結だろーな。
にしても『ゴリアテ』とは……このデカブツの事か?そういえば先生はこういう巨大メカとかが好きだったよーな…… そう考えると勿体無いような気がするが、とりあえず消し飛ばして置いたほうが良いだろう。
(ドガアアァァァァン!!)
さて……これでアビドス方面への増援は暫くは防げるだろう。となるとアビドスの皆は保健室で寝ていたハズのわたしが居ない事で不安になっているかもしれん。戻るか……。
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吉良吉影が決意を固め、PMC兵を蹂躙するほんのちょっぴり前……
「な、何で……何をしてる!?どうして、どうして『アビドス』を、街を攻撃するんだ!!」
目の前に映し出されたスクリーンの様子を見て声を荒げるホシノ。柱に両腕を縛られるような形で拘束されており、また己の神秘の力も現在は使えないようで、身を捩っても暴れようとしても意味が無い。
「どうしてと言われましても……何もおかしいことなどありませんよ、ホシノさん。」
そのホシノの前で話すのは、黒のスーツに真っ黒な顔、目と口ような部分は白く光っている異形の大人『黒服』。
「あの借金の大半はきちんと返済させていただきますとも。それが、私たちの間に交わされた『約束』。それはそうとして……あなたが退学してしまい、残念ながらアビドス高等学校にはこれ以上、公的な生徒会メンバーが残っていないようですね。それでは学校は成り立たないでしょう。」
「……!!」
「
(最初は……?どう言う事だ……?)
「クックック……説明を求めるような表情ですね。……いいでしょう、『我々の計画』にはあなたが必要なのですから。」
ここにきて、ホシノは黒服の目的を理解した。目の前の大人は私をアビドスから引き剥がして、そして私を利用するつもりだったのだと。同時に怒りが湧いてきた。このような大人のせいで、私の青春は奪われたのだと。
大人のせいで、先輩は……と。
「とはいえ先程『最初は』とは言いましたが……勿論あなたの事に関しては今も興味がありますよ?あなたのようなキヴォトス最高の『神秘』を手に入れたのです。『あの者』への対抗策足りうる存在なのですから。」
「……『あの者』とは誰だ。」
「あなたが聞いたら驚くでしょうね……。クックック、まさか
黒服の言っている事が理解出来ない。だってあの人達は、本当にアビドスの事を思って行動している。アビドスを本気で助けようとしている。そんなはずはない。そうホシノは考えている。
「その者の名は……」
「『吉良吉影』」
「ふざけるのも大概にしろっ!」
声を荒げるホシノの口を、黒服は人差し指で抑え「静かにして貰えると助かります」と気丈な態度の裏に見下すような感情を込め言い放つ。
「あなたなら気づいていたと思いますよ?あの者が起こす『爆発』は、普通の火薬が入った普通の爆弾が起こすものでは無いこと。彼はコンクリート片や銃弾といった物質を
先程までアビドスの惨状が映し出されていたスクリーンの映像が切り替わり、黒服の説明通りの現象が起こっている映像になる。
「……彼が起こす爆発からは共通して2つのエネルギーが観測されました。膨大な出力の『神秘』のエネルギー、そして……。キヴォトスの観測者たる我々『ゲマトリア』でさえ私たちでさえ把握しておらず、それに加えて先程の神秘のエネルギーに勝るとも劣らない『未知のエネルギー』。しかも吉良吉影、あの者は神秘の力をこれっぽっちも持ち合わせない無力な大人。体力も先生よりも無い。そのような者が運用するエネルギーは果たしてどこからやって来るのか?ここからは科学も何も無い、机上の空論とすら言えないような仮説ですが、あの者には……」
「『背後霊』がいるのかもしれません。」
ホシノには理解出来なかった。目の前の大人の言っている事の殆どが。それでも黒服は淡々と己の考えを話す。ただ、黒服の目のような部分は不安を感じるように揺れていた。
「そんな突拍子もない話をいきなり『はいそーですか』と信じろとは言いません。私も最初にこう考えた時には己の頭も遂にあの老人のように狂ったかと思いましたよ。ですが、あの者の背後には、先程申し上げた2つのエネルギーが『人型』に集積していたのです。それ自体は普段は微弱なものではありますが、彼が……いえ、背後霊が爆破を起こす瞬間には、強大な出力のエネルギーが観測されるのです。側に現れて立つという所からこの背後霊の事を、私は『スタンド』と名付けました。正直に申し上げましょう。私はそのエネルギーが恐ろしい。それを操る吉良吉影が恐ろしい。そのエネルギーは出力次第では世界の法則すら書き換える力を有しております。物質を爆弾に変化させるのもその一環でしょう。ですがそれよりもずっと恐ろしい事が可能なのですが……。」
「お前……訳の分からない事を言い出したかと思えば挙句の果てに吉影さんを勝手に危険だと……!!」
「『時間遡行』も、出来るようですがね?」
ホシノの思考が一瞬停止した。そんな事出来るはずがない、出来たらそれこそ『奇跡』だ。過去に戻れるのであれば先輩を……
「……その食いつくような目線、それほど梔子ユメの事が無念のようですね……。クックック、もう少し『協力者』たるあなたに話したい事はありますが……私には別の用事がありますので、今は終いとしましょう。」
「待てっ……!『時間遡行』とは……がっ!?」
電気ショックか何かをされたらしい。ホシノは望まぬ眠りに就くことになった。
「……吉良吉影。あの者は危険です。あの者が持つスタンドのエネルギー。あのエネルギーは『
瞳孔に映る吉良吉影は、黒服に殺人鬼の姿を想起させた。
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「ぐあああぁぁっ!?」
あの後カイザーPMC兵たちが攻めて来たけど……対策委員会のみんなに、便利屋68のみんなの活躍のお陰で目の前の敵の大半は倒せた。残すは理事の周りにほんのちょっぴりしかいないPMC兵を倒すだけ。
「クソッ……無駄な抵抗を……こうなったら『ゴリアテ』で貴様ら全員駆除してやる……!!扱いづらいとの噂だが最新型が負ける訳無い!!(ザザッ)おいッ!ゴリアテを起動しろ!!」
ゴリアテ、しかもその最新型……あれほど巨大な兵器が投入されれば、下手したら戦局が覆る可能性がある。
「……おい?どうした!!命令だぞ、返事ぐらいしろ!!」
……何か様子がおかしい?……ん?こちらにも通信が……?
〔どうやらゴリアテを起動しようとしているらしいが……残念ながらわたしが木っ端微塵に消し飛ばしてしまったよ。〕
"この声は……吉影さん!?"
いつの間にか学校から居なくなっていたのでかなり焦ったけど……どうやら無事だったらしい。更にゴリアテも起動前に破壊してくれたようだ。
〔今そちらに向かっているが……銃声がだいぶ収まってきたという事は、もう敵は来なさそうだな……もっともわたしがそちらに向かいそうな雑兵を『始末』したためだろーな〕
「無意味な抵抗をよくも……!!一度退却だ!兵力の再整備に入れ!!覚えておけ……この代償は高くつくぞ……!」
「いや〜、あれこそ正に本物の三流悪党のセリフって感じだね。『覚えておけー』なんて実際に初めて聞いたよ。」
"……とりあえず、帰ろうか。"
〔ではアビドス高校で合流するとしよう……奴らを始末する算段……じゃなくてホシノを救出する計画を立てなければな……〕
"了解。"
カイザー理事……ホシノは、返してもらうよ。
次回は皆様お待ちかねのカイザー理事シバキタイムです。Dirty deeds done dirt cheap(いともたやすく行われるえげつない行為)では済まさん。
気づいたら二次創作日間22位……少しでもこのジョジョ×ブルアカ界隈の柱の男となれていたら幸いです。
皆様のいいね感想評価に全員『礼』だッ!
時系列順(エデン条約先)か部順(パヴァーヌ先)か
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第2部 パッヴァーヌ24時
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第3部 エデン条約編