最近この幻覚を書き留めるのが最初の頃よりも楽しくなってきました。良い傾向ですね。
それに寝て起きたらお気に入り件数が凄く増えていてグレートでスよこいつはぁ〜っ!しかもUAも4000を突破していました。皆様のいいね感想評価に、全員『礼』だッ!
「"借金返済って?(とは?)"」
先生とわたしが同時に口を開く。するとセリカは「マズいことを喋ってしまった」と誰がどう見ても分かる程の焦りに満ちた表情を浮かべた。おそらく、というか絶対に彼女にとっては喋ってはいけない事だったのだろう。それをこんなふうに零してしまうとは、おそらく彼女は人狼ゲームが苦手なのだろうな。
「……あ、わわっ!」
「そ、それは……。」
「ま、待って!!アヤネちゃん、それ以上は!」
「……!」
「いいんじゃない、セリカちゃん。隠すようなことじゃあるまいし。」
「か、かといってわざわざ話すようなことでもないでしょ!」
「別に罪を犯したとかじゃないでしょー?それに先生たちは私たちを助けてくれた大人でしょー?」
「ホシノ先輩の言う通りだよ。セリカ、先生たちは信頼していいと思う。」
「そ、そりゃそうだけど、先生たちだって結局部外者だし!」
「確かに先生たちがパパっと解決してくれるような問題じゃないかもしれないけどさ。でも、この問題に耳を傾けてくれる大人は先生たちくらいしかいないじゃーん?」
「悩みを打ち明けてみたら、何か解決法が見つかるかもよー?それとも何か他にいい方法があるのかなー、セリカちゃん?」
ホシノに詰め寄られたセリカは、
「う、うう……。でっ、でも、さっき来たばかりの大人でしょ!今まで大人たちが、この学校がどうなるかなんて気に留めたことなんてあった!?」
「この学校の問題は、ずっと私たちだけでどうにかしてきたじゃん!なのに今更、大人が首を突っ込んでくるなんて……」
私は認めない!!
バタァン!!
──そう言い残し、出て行ってしまった。
「セリカちゃん!?」
「私、様子を見てきます。」
「……。」
「えーと、簡単に説明すると……この学校、借金があるんだー。まあ、ありふれた話だけどさ。」
「でも問題はその金額で……
子供が借金を背負うのがありふれた話?しかも9億円も?いくらわたしの常識が通じないキヴォトスでもそんな事がありふれた話な訳が無いだろう。そしてセリカの大人への不信。おそらくこの借金には大人による裏があるのだろうな。
その後、正確な金額9億6235万……ほぼ10億の借金を『対策委員会』が返済しなければならない事、借金は砂嵐の発生の対処のために生じた物であり、過去の生徒会はその際に悪徳な金融会社によって高利で貸し出され……今に至ってしまったとのこと。
「セリカがあそこまで神経質になってるのは、これまで誰もこの問題にまともに向き合わなかったから。話を聞いてくれたのは、先生、吉良さん、あなたたちが初めて。」
「……まあ、そういうつまらない話だよ。で、先生たちのおかげでヘルメット団っていう厄介な問題が解決したから、これからは借金返済に全力投球できるようになったってわけー。」
「もしこの委員会の顧問になってくれるとしても、借金のことは気にしなくていいからねー。話を聞いてくれただけでもありがたいし。」
「そうだね。先生たちはもう十分力になってくれた。これ以上迷惑はかけられない。」
アビドス高校の生徒としてはこれ以上関わらせたくは無い領域なのかもしれない。それでも、それだとしても。
"対策委員会を見捨てて戻るなんてしないよ。"
「わたしたちが対策委員会の『頭を抱えるようなトラブル』を解決せずに帰るとでも思っているのか?」
「そ、それって……。」
「わたしは頭を抱えるような『トラブル』も、夜も眠れないような『敵』も、大嫌いなのでね……君たちもそうだろう?」
……おそらくキヴォトスに来る前の、杜王町に住んでいた頃のわたしは、絶対に他人の事を考えるなんてなかっただろう。だが、どういう訳か、わたしはいつの間にか『自分の幸福』のみでなく『他人の幸福』を望むような欲張りになってしまったらしい……もしかしたら、この吉良吉影は、隣の
「あ、はいっ!よろしくお願いします、先生、吉良さん……いえ、」
「おっ?名前呼びとはやるねえアヤネちゃーん。」
「あ、失礼でしたか……?」
「いいや、構わない」
「それなら、私たちも遠慮なく名前で呼ぼう。」
……さっき来たばっかりのはずだが、名前呼びできる程、わたしは信頼できた人間ではないはずだがね。
「それにしても、先生たちも変わり者だねー。こんな面倒なことに自分から首を突っ込もうなんて。」
「良かった……『シャーレ』が力になってくれるなんて。これで私たちも、希望を持っていいんですよね?」
「そうだね。希望が見えてくるかもしれない。」
「……。」
「……ちぇっ。」
「セリカちゃん……どこにいるのかしら……。」
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翌日、先生と共に今後の方針を話し合いながら歩いていると、
「うっ……な、何っ……!?」
──アビドスの住宅街で、知ってる顔に出会った。
「"おはよう。"」
「な、何が『おはよう』よ!なれなれしくしないでくれる?私、まだ先生たちのこと認めてないから!」
「そうか……」ショボーン
「そんなにしょげる!?罪悪感を掻き立てようとしても無駄なんだからね!?」
「バレたか……」
「そういう腹黒い所!信頼できない!……まったく、朝からのんびりうろついちゃって。いいご身分だこと。」
……本当に信頼できないのであれば無視してさっさとどっかに行くと思うのだがね。
"セリカちゃんは、これから学校?"
「な、何よ!何でちゃん付けしてんのよ!私が何をしようと、別に先生たちとは関係ないでしょ?朝っぱらからこんなところをうろちょろしてたら、ダメな大人の見本みたいに思われるわよ?」
「実際先生はダメな大人の見本だよ」
「"え?"」
「……夜11時になっても床に着かず8時間程寝たことなど殆どない……寝そうになったらキンキンのエナジードリンクを飲み20分ほどのソシャゲで体をガッチガチに固めて仕事につくとほとんど朝までお目覚めさ……でも君たち生徒のためと考えて疲労やストレスを残さずに徹夜するんだ……健康診断でも異常ありと言われたよ、いけない子だ」
"健康診断のことはあまり言わないで……"
セリカが先生に対して若干憐れむような目線を向けながら、
「ま、まあこういう時ぐらいせいぜいのんびりしてれば?私は忙しいの。じゃあね!」
「学校に行くなら一緒に行こうじゃあないか……街のど真ん中で迷子になる程にはここは広いんだ……迷子になるといけないからね」
「え?学校に行くなら一緒に行こうって?あのね、なんで私があんたたちと仲良く学校に行かなきゃならないわけ?それに悪いけど今日は自由登校日だから、学校に行かなくてもいいんだけど?」
"それならセリカちゃんはどこに行くのかな?"
「そんなの教えるわけないでしょ?じゃあね、バイバイ。」
──セリカは砂埃を立てながら走り去っていった
「……どうする?」
"追いかける。"
……だろうな。客観的に見ると大人の男二人が女子高生を追いかけ回すというストーカー事案だがこの際文句は言っていられないようだ。
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「ひゃあっ!?な、なんでついてくるの!?……ついて行けば、どこに行くのかわかるから?何言ってんの!?あっち行ってよ!ストーカーじゃないのっ!!」
"そうとは言わずに……。"
「わかった!わかったってば!行き先を教えればいいんでしょ?……バイトよ。」
「社会に対して奉仕する姿勢を見せるのはよい事だ、心の平穏に繋がるからね……」
「あ、あんたたちみたいにのんびりしてられないのよ、こっちは。少しでも稼がなきゃ!もういいでしょ?ついてこないで!」
「どうす"追いかける。"」
──だろうな。
「うう……しつこい。……え?バイト先が気になる?」
「ああもうっ!意味わかんない!あっち行ってよ!ダメ大人!!あっち行けってば!ぶっ殺すわよ!?」
──セリカは砂埃を立てながら走り去っていった
「……どうする?追いかけるにも厳しい距離を離されてしまったが……?」
台詞だけ切り取れば完全に犯罪者のそれである。
"こうなったら……。"
すると、先生はモモトークで、セリカ除く対策委員会メンバーに集合の号令をかけた。
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「いらっしゃいませ!柴関ラーメンです!何名様ですか?空いてるお席にご案内いたしますね!」
「少々お待ちください!三番テーブル、替え玉追加です!」
私、黒見セリカは柴関ラーメンでバイトをしている。何故かって?そんなの決まってるじゃない!学校の借金を返す為よ!……それと、大将が美味しいラーメンを食べさせてくれるから……。それの恩返しっていうのも……。
とっ、ともかくさっきは
ガララッ
「いらっしゃいませ!柴関ラーメンで……。」
「わわっ!?」
──そこには、対策委員会のみんなと
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「あの〜⭐︎6人なんですけど〜!」
「あ、あはは……セリカちゃん、お疲れ……。」
「み、みんな……どうしてここを……!?」
「うへ〜やっぱここだと思った。」
"どうも。"
「吉良吉影はすでにのれんに触れている……」
「せっ先生たちまで……やっぱストーカー!?」
「うへ、先生たちは悪くないよー。セリカちゃんのバイト先といえば、やっぱここしかないじゃん?だから来てみたの。」
「そういう訳でわたしは悪くない」
「ホシノ先輩かっ……!!ううっ……!」
そんなこんなで会話をしていると、奥から店の主人……いやあの見た目を見るに『主犬』だろうか?ともかく、店主と思わしき犬のキヴォトスの住人が出てきた。
「アビドスの生徒さんか。セリカちゃん、おしゃべりはそれくらいにして、注文受けてくれな。」
「あ、うう……はい、大将。それでは、広い席にご案内します……こちらへどうぞ……。」
赤面するセリカの案内の下、席へ移動して……
「はい、先生はこちらへ!」
「……ん、私の隣も空いてる。」
先生はシロコの隣の席に座ったので、わたしはノノミの隣の席に触らせてもらう事にした。
「ふむ……」
「狭すぎ!シロコ先輩、そんなにくっついたら先生が窮屈でしょ!もっとこっちに寄って!」
「いや、私は平気、ね?先生」
「何でそこで遠慮するの!?」
「んん、ちょっと狭いですけど、大丈夫ですよね?あら、窮屈ですか?それなら、私の膝の上にでもどうぞ?」
「何してんのよ!人の店で!」
「あはは、冗談ですよ、セリカちゃん⭐︎」
「他にも空いてる席たくさんあるじゃん!みんなちゃんと座って!」
「わ、分かった……。」
「あ、あはは……はあい。」
そんなこんなで、注文を決める事にした。ノノミはチャーシュー麺、シロコは塩、アヤネは味噌、ホシノは特製味噌ラーメンに炙りチャーシュートッピングという本当のおじさんみたいなチョイスだ。わたしと先生はホシノに勧められた、店名を冠する『柴関ラーメン』にした。その過程で先生がお金を払う事になり、逃げようとした先生は無事ホシノによって捕獲され、無事全員分の会計を済ませた。……あとでわたしの分の代金は先生に渡しておかねば……だな。
そのまま全員その場で解散という事になったのだが……何か胸騒ぎがする。
考えてみれば最近ヘルメット団の活動が一切確認されていない。対策委員会によって再起不能までにボコボコにされたから、と考えれば都合はよいが、わたしからすれば機会を伺っているようにしか思えない。そして対策委員会のメンバーで最も一人で行動しやすいのがセリカ……杞憂で終わってしまうとスタンドを使ってまでストーキングする変態になってしまうが……念には念を入れて、
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「はあ……やっと終わった。目まぐるしい一日だったわ。みんなで来るなんて……騒がしいったらありゃしない。」
「人が働いてるってのに、先生先生って、チヤホヤしちゃって。ホント迷惑、何なのアレ。……ホシノ先輩、昨日のことがあったからってわざと先生を連れてきたに違いないわ!……ふざけないで。私がそう簡単に折れると思ったら大間違いなんだから。」
「……。あいつか?」
「……はい、そうです。アビドス対策委員会のメンバーです。」
「準備はいいか?次のブロックで捕獲するぞ。」
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「……そういえば、この辺も結構人がいなくなったなあ。前はここかまでじゃなかったのに。治安も悪くなったみたいだし……。」
「このままじゃダメだ。私たちが頑張らないと……そして学校を立て直さないと……。とりあえずバイト代が入ったら、利息の返済に充てて……。」
ザッザッサッ
「……!?何よ、あんたたち。」
「黒見セリカ……だな?」
「……カタカタヘルメット団?あんたたち、まだこの辺をうろついてんの?ちょうど良かった。虫の居所が悪かったの。などとのこの辺りに足を踏み入れられないようにしてやるわっ……!!」
(ダダダダダダダダダッ!!)
「くっ、ううっ!!」
(背後にも敵!?……こいつら、最初から私を……)
「捕らえろ。」
(プシュウー!!)
ドドドドドーン!!!
「ケホッ、ケホッ……。」
(対空砲……?違う……この爆発音は、Flak41改……?火力支援?どこから……?ち、違う、これは……まさか……こっこいつら、ハンパじゃい……ヤバい……意識が……)
「……続けますか?」
「いや、生かさなければ意味がない。この程度でいいだろう。車に乗せろ、ランデブーポイントへ向かう。」
(ブーン……)
──〔……ヲ見ロ〕
〔コッチヲ見ロト言ッテイル〕
カタカタカタカタ……
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キヴォトス名所その①
『柴崎ラーメン』
行き方:D.U.シラトリ区から『アビドス行き』のバスに乗り、『アビドス市街地』下車、徒歩5分
どこか懐かしい雰囲気を感じさせる趣と歴史のあるラーメン店は、アビドスを訪れる者のお食事処として、長年愛されている。柴大将特性柴関ラーメンは絶品と評判。
短くするとは何だったのだろうか……まぁ前回より短いので……。
次回、セリカ救出から
追記:杜王町名所のパロみたいなの突っ込んでみました。好評でなくても続けます。
小説の長さはどれぐらいが適切?
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1000〜5000
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5001〜
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読めればよかろうなのだァァァァッ!!