スーパー地球プロジェクト! 地球大混合事変!!   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 土日の休みで結構書き溜めもたまったグレン×グレンでっす!

 さぁ、ドグラ・マグラ首領による勧誘タイム。

 兵藤一誠と野原英雄は耐えることができるのか!?


第一章7 お天道様に恥じない生き方

【兵藤一誠】

 

 

 

 正直めっちゃ不安になる中、気づけば俺たちは空を飛ぶマシンに乗って飛んでいく。

 

「実は僕、"すごい未来"新人類組織であるドグラ・マグラを構想した時は、まず僕の中の狂気(パワー)をそのまま増やそうとクローンを作ってみたんだけどね。どうも狂気は積み上げた経験に宿るのかクローンたちにはそれが宿らなかったんだ。だから、ED(エディション)209がクローンではできないように設計したプロテクトすら乗り越えたとき、明石エイトという存在にも強い興味を抱いだんだよ」

 

 そう語るドグラ・マグラに、俺は反論ができなかった。

 

 信じられない現実の前に、俺の心は消耗しまくっていたからだ。

 

 やばい。今の状態だと洗脳とかを受けたら一気にやられるかもしれない。

 

「勝手に言ってろ。っていうか、すごい未来ってなんだよ……!」

 

 野原がそういった時、ドグラ・マグラはにこりと微笑んだ。

 

「こんな未来さ!」

 

 そういった途端、俺と野原の視界にいろんな世界が映し出される。

 

「まさに今の世界はその第一段階! いくつもの分断されているがゆえに多様性があふれる世界が、さらに世界を発展させるんだ!! 混ざり合わないからこそ、物理法則すら違う多様性が生まれるのだ!!」

 

「ち……ちっともわくわくなんてしてないんだからね~~~!!」

 

 うぉおおおお! しっかりするんだ野原ぁあああああ!

 

 あ、でもすごい! いろんなアニメの世界がマジで実現可能な形になってる!!

 

 お、俺の中の男の子がすっごい反応しているぅううううう!?

 

 そんな俺たちの隙をついて、信じられないぐらい美味しい食べ物が口の中に入ってくる!?

 

「実は現代日本の一般的な食事はすべからく、江戸時代の殿様よりもいい物なんだよ! 未来に行けば行くほど、食べ物はより豪華で素晴らしくなる! そう、イッセーの主であるリアス・グレモリーでも食べられないような美食がもたらされるのだ!!」

 

 うまい、確かにうまい!

 

 未来に行けばさらにその上を行くのか!? マジかすっげぇ!!

 

 ヤバイ、絶望に傷ついた心にしみわたる!?

 

「そして君たちがご所望だろうハーレムだって、その辺の独裁者などとは比べ物にもならないよ♪」

 

 なん……だと……!?

 

 びっくりと振るえる俺と野原の前に、なんかでっかいカプセル的な物が現れる。

 

 そこには、多種多様という言葉すら生ぬるい美女美少女が浮かんでいる!

 

「ドグラ・マグラの技術力なら、すでにスイッチ一つでお望み通りのハーレムが一セット出来上がり! "すごい未来"なら一国そのものを君たちのハーレムにだって……できる!!」

 

 ぐあぁああああああああ!?

 

 すごすぎるぅううううう! これはちょっとくるぅううううう!?

 

「……そしてだ。ひでおにいっせい! 僕とともに"すごい未来"に行くことにおける、王や皇帝と大きく異なる点。……それは、永遠にそれが続くということだ!!」

 

 ドグラ・マグラは、俺たちにしみこませるようにそれを告げた。

 

「すでにドグラ・マグラは遺伝子から寿命を消し去ることができる。特にイッセー。かつて覇龍(ジャガーノート・ドライブ)の暴走で君は、数千年の時において老衰という死因がない悪魔になりながらも100年生きるのが限界というレベルにまで命を削っているだろう?」

 

 そう俺に語り掛けたドグラ・マグラは、今度は野原のほうを見る。

 

 野原は念仏を唱えながら座禅を組んで耐えているけれど、そんな野原にもその言葉はしみこんでいく。

 

「そしてヒデオ! 君は僕と同類である以上、永遠の命を恐れるような凡人ではないはずだ!!」

 

 そんな中、ドグラ・マグラの意識の奔流が俺たちに襲い掛かる!

 

「そして悠久の時の流れにおいて、正義感など塵以下! それは自分たちの神以外を偽物とし断ずる聖書の教えにおいて、各勢力の神々を下に置く支配ではなく、対等の和平を結んでいる今こそが証明しているだろう!!」

 

 ぐ、むかつく理論武装までしやがって!

 

「かけてもいい! 君たちの直感は……なんのために戦うのかを見失っているだろう!!」

 

 ……その言葉は決定的だった。

 

 ああ、それだけは決定的だ。

 

 決定的だからこそ、心は一瞬で答えを決めたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【観束総二】

 

 

 

 

 

 

 その思いの奔流はすごい。

 

 ドグラ・マグラは、例えるなら未来(ヒューチャー)属性の属性力(エレメーラ)を持っているかのようだ。

 

 その奔流にイッセーと野原が呑み込まれそうになったと俺が不安に思った時だった。

 

「……見失ってなんかいねえよ! むしろ思い出したぜ!!」

 

 イッセーの拳が、その誘惑を打ち砕いた。

 

「な、なにをしているんだ……ISSEI!?」

 

 ドグラ・マグラが驚愕する中、イッセーはこぶしを握り締める。

 

「忘れてなんていねえ! 俺はその辺、しっかりいつも心に秘めてるぜ!!」

 

 涙を流しているあたり、ドグラ・マグラの誘惑に結構引っかかっていたっぽい。

 

 でもイッセーは、その誘惑を振り切った。

 

「ハーレム王に俺はなる。ずっとその想いをもって頑張って生きてきた。人間として死んで悪魔になって助けられてからは、上級悪魔になって眷属を作るって形で現実味も帯びてきたから一生懸命頑張った」

 

「だったらなぜ! それ以上の答えを示したはずだ!?」

 

 ドグラ・マグラは絶望すらしているけど、イッセーはこぶしを握り締める。

 

「だけどそれだけじゃねえ! 俺はそれだけじゃないし、それ以外の夢もある!!」

 

 そんなドグラ・マグラに、真っ向からイッセーは対峙する。

 

「こんな俺を大切な友だといってくれるダチがいる! 俺を見て笑顔になってくれる子供たちがいる!! そして、俺を愛してくれる最高の女たちがいる!!」

 

 迷いない瞳と、強い決意をもって、イッセーはドグラ・マグラに拳を構えて突き出した。

 

「俺の夢は、子供たちの笑顔と仲間たちと一緒の平和を守ること。そして……誰に対しても胸の張れる最強最高のハーレムを率いる、ハーレム王になることだ!!」

 

 一歩を踏みしめ。前を見て、イッセーははっきりと言い切った。

 

「お前の作る未来に、子供たちの笑顔も仲間たちの平和も……愛する女とのエロエロハーレムライフも存在しないんだよぉおおおおお!」

 

 まっすぐに、イッセーは……イッセーは、ドグラ・マグラの誘惑を振り切った。

 

 すごいぞイッセー。やっぱりお前、すごいぞ!!

 

 俺も、似たような誘惑を向けられても断れる自信はある。だけど、テイルレッドになる前の俺が否定できたかと言われるとちょっと自信がない。

 

 ツインテールは比較的マイナーなジャンルだった。ツインテール好きを堂々と言うだけで引かれることもあった。そんな環境の中にいる俺だったら、誘惑に呑まれるかもしれない。

 

 でも今は違う。みんなの心の中にある好きを大切にしたいし、それが奪われて踏みにじられることを許せないという決意もある。その上で、ツインテールと向き合ってその真髄を磨き上げたいと、それすら超える好きをツインテールに向けたいという思いがある。

 

 イッセーは、俺がアルティメギルと戦っていくつもの試練を乗り越えた先の境地にいる。

 

 ……ああ、お前はやっぱりすごいよ、イッセー!!

 

 そんなイッセーに精神世界で殴り掛かられながら、避けたドグラ・マグラは野原のほうに振り返った。

 

「君はどうだね、英雄(ひでお)!!」

 

 それは、悪あがきとは違った。

 

 どっちかというと悲しみがある。きっと、ドグラ・マグラは本当にイッセーと一緒に"すごい未来"を作りたかったんだ。

 

 だからこそ、同じように思っている野原にまで拒絶されたくないと思っている。手を取る未来があると、その可能性を信じている。

 

 そんな声を聴いた野原は、奔流に流されているままだった。

 

 ……だけど、小さな声を出した。

 

「……のか?」

 

 その声に、俺は勿論イッセーとドグラ・マグラも耳を澄ます。

 

「……その未来を作るのは、お天道様に……恥じないのか?」

 

 その言葉に、俺は答えることができない。

 

 物理的にできないし、そもそも俺は答えを持ってない。何より答える資格もない。

 

 今それを言っていいのは、立った二人だけ。そしてすぐに答えを出した。

 

「そんなことを気にする必要はない……ないんだ!!」

 

「恥じない生き方を……俺たちが、するんだよっ!!」

 

 まったく逆の答えを、ドグラ・マグラとイッセーは放つ。

 

 そして同時に伸ばした手の片方を……イッセーの手を、野原はつかんだ。

 

「僕が諜報員になったのは、お天道様が見てることをずっと考えて生きてきた……両親の工場を守るためだ……!!」

 

 その手に引っ張られ、それを支えに野原が飛び上がる。

 

「そして「当然です。まさに正義の仕事です」と答えてくれたからだ!」

 

 飛び上がる野原は、精神世界の影響か、巨大化して筋肉質になっていく。

 

「お前の未来は確かにすごい……だけど!」

 

 っそいて、野原の拳に力がこもる。

 

「ああ、言ってやれ野原!」

 

 そしてイッセーの籠手が光、野原がさらに力強くなって拳を振り下ろす!!

 

「ただ、すごいだけだぁあああああああっ!!!」

 

「やめろ、ヒデオォオオオオオオ……イッセェエエエエエエエエエッ!!」

 

 強引に壊されるすごい未来と一緒に吹っ飛ばされながら、ドグラ・マグラは涙まで流してそれを振り払う。

 

 その瞬間、世界そのものが二人を押しつぶすように抑え込んだ。

 

「ここは僕の精神世界だし、属性力の技術も使った専用空間だ! この世界の中でなら、僕はパワー勝負で君たちを圧倒できる!! ……でも、そんなことをしたくないから説得しているんだ!!」

 

 ドグラ・マグラはマジ泣きしながら、イッセーと野原に手を伸ばす。

 

「君たちを殺させないでくれ! こんな愚かな選択をしちゃだめだ!! 全てを失って、ワクワクを手に入れるチャンスを捨てるなんて……やめるんだぁああああああ!!」

 

「舐めんじゃねえよ。……いや、いい機会だからドライグとアルビオンの決め台詞をまねるぜ!!」

 

 そう言い返したイッセーは、にやりと笑う。

 

「たかが世界の9割風情で、俺たちの夢と想いを売れるかよ!!」

 

「ああ、そうだ!!」

 

 そんなイッセーに応えるように、野原も剣を構えて世界に抵抗する。

 

「仲間を、両親を、お天道様を! 僕は裏切る気は……ない!!」

 

 野原もイッセーも、ドグラ・マグラの本気の願いをあえて振り切った。

 

 それを見てドグラ・マグラは本気で泣いている。

 

 そして、一気に押しつぶしにかかった。

 

「この精神世界で、ドグラさんクローンの上乗せをした僕に心で勝てるか! ……せめて、せめて苦しまずに殺してあげるよ!!」

 

 鼻水まで垂らす号泣とともに、ドグラ・マグラは一気に仕掛けている。

 

「誰の助けも借りられない、そんなところで……君たちを殺すことを……許してくれ!!」

 

 そんな、本気の涙とともにドグラ・マグラは拳を降りかかって殴り掛かる。

 

 なんて思いの力だ。アルティメギルの四頂軍はおろか、最強部隊だった零の終星(フォー・ヴァリス・ジョーカー)すら超える。アルティメギル首領……テイルギルティにも通用するだろう想いの力。

 

 あんな思いの拳を受けたら、あの二人もまずい。

 

 そしてその拳は思いっきり叩きつけられ―

 

 

 

 

 

 

 

 

「助けはあります!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―前に、腕輪をつけた華奢な腕がそれを止めた。

 

「なにぃいいいいいいいいいいいいッ!?」

 

 めちゃくちゃ愕然としているドグラ・マグラの拳を、紅葉山が変身したシャイが受け止めていた。

 

「しまった転心輪! 確か他者と心をつなぐこともできたんだっけ……だが!」

 

「「舐めんなぁああああ!!」」

 

 追撃に入ろうとしたドグラ・マグラに、イッセーと野原の攻撃が襲い掛かってそれを妨害する。

 

「紅葉山さんだっけ? ありがとう、助かったよ……あ、もしかして勧誘見てた!?」

 

「ヤバイ、めっちゃやばいよなそれ!?」

 

 思いっきり動揺し始める野原とイッセーだけど、シャイは首を横に振る。

 

「その、色々なところを……その、確かにそうですけど……」

 

 思いっきり言葉を選んでも選びきれない状態だったけど、シャイは小さく笑顔まで見せて頷いた。

 

「今のお二人の言葉を聞いて、なにもしないなんて恥ずかしくてできません。私、本当に恥ずかしがり屋(シャイ)なので!」

 

 ……へへっ。

 

 見てるこっちが笑顔になるぐらい、すごい奴じゃないか!

 

「舐めるなぁああああ! たった一人追加した程度で!」

 

 ドグラ・マグラが気を取り直して反撃を入れようとしたけど、もうそれでどうにかなる状況でもなくなった。

 

 なんたって、転心輪は心を繋げられるんだからな!!

 

完全開放(ブレイクレリース)!!」

 

 俺はそれを知った以上、なら繋ぎに行くこともできる!!

 

 テイルレッドに変身して、俺は炎の結界オーラピラーでドグラ・マグラを封じ込める。

 

「ぬぅうテイルレッドか!? しまった、属性力なら転心輪をとっかかりにできるということかぁ!」

 

「お前の心の好きはすごい……だが! それが他の人達の好きを奪い取って蹂躙するなら、容赦はしないし覚悟も決めた!!」

 

 かつて属性力を奪われた人達の、虚ろな絶望を見た。

 

 属性力を奪われ、ツインテールに対する情熱すら失いかけた絶望も覚えている。

 

 だから、俺もうツインテールの為だけに世界を救ってるわけじゃない。アルティメギルと戦って世界を守る理由は、ツインテールのついでじゃない。

 

 大切な心を失う悲しみ。そんなものを、俺以外に俺の世界に作らせない為に戦っている。

 

 そして、ドグラ・マグラは……そんなことをする奴らに近い物を持っている。

 

 俺が、人間を相手にしてでも戦う覚悟を決めるには十分な理由だ。

 

「グランドブレイザァアアアアア!!」

 

 俺の渾身の一撃。基本武装のブレイザーブレイドを属性力で伸ばして結界をすり抜けて叩き斬る必殺技のグランドブレイザーをドグラ・マグラに叩きつける!!

 

「舐めるなぁあああああ!」

 

 ごり押しで叩きつける炎の斬撃に、ドグラ・マグラは耐える。

 

 くっ! 咄嗟の通常状態で仕掛けたのはまずかった。

 

 アルティメットチェイン……いや、プログレスバレッターだけでも使っていれば……!

 

 凄まじい思いの力で、ドグラ・マグラ首領は俺を押し切ろうとする。

 

「その技術も倒した後でいただくとしよう! そう、属性力まで盛り込んだ"すごい未来"の為に―」

 

「駄目です!」

 

 そんなドグラマグラに押される俺の体を、後ろから支える手があった。

 

「そんなに大好きなことをの為に頑張れるのに、貴方はなんでみんなのそれを、奪ってしまおうと思うんですか!」

 

「そういうやつもいるんだよ、シャイ! だからこそ、俺達ぐらいは止めないとな!!」

 

 シャイだけじゃなく、イッセーもまた俺を支えてくれる。

 

 赤龍帝の力って奴が俺の体に流れ込み、俺達三人の想いを転心輪が繋げ、テイルブレスが形に変える。

 

 ドグラ・マグラ首領と俺達の力比べは一進一退。流石に強いぜ!

 

 だけど、大切なことを忘れてないか?

 

「そのまま! そのまま抑えといてくれ皆!」

 

「はっ! しまった!?」

 

 ドグラ・マグラ首領が思い出すが、既に野原が動いていた。

 

 力強い拳にオーラを込めて、野原はすごい未来の世界に拳を叩きつける。

 

 この精神世界での戦いはドグラ・マグラの方が有利だろうが、それはこの世界だけの話。

 

 この世界から抜ければそうはいかないぜ!!

 

「舐めるなぁあああああ! それなりに対策や備えを模してる以上、今僕がこの三人を抑えてくればやりようはいくらでも―」

 

「―いいえ、この場の勝負は私達の勝ちです」

 

 その時、ドグラ・マグラ首領の声を振り払うように声が響く。

 

「精神を繋げた空間での戦いなら、精神攻撃能力者の土俵! 薫ちゃん、私が抑えているうちに!」

 

「もちろん! 行くよ野原!!」

 

 そこから現れた雲居さんと薫さんが、野原さんに力を貸す。

 

「すべてを壊すにはまだ一手足りません! 二人は一点に集中して、他の人達と繋げてください!」

 

「「うぉおおおおおおお!」」

 

 二人の拳が精神世界に叩き込まれ、一か所が確かに歪む。

 

「助かった……あとは任せろ!!」

 

 そこから這い出た暁が、腕から赤いオーラのようなものを見せていく。

 

「"焔光の夜伯(カレイド・ブラッド)"の血脈を継し者、暁古城が汝の枷を解き放つ……!」

 

 暁から現れたのは、銀に輝く宝石のようなものを纏った、何十メートルもあるような魚とも龍ともいえないようなでかい生物。

 

 あれが、暁達の世界で吸血鬼が最強の魔族なんて呼ばれる理由。吸血鬼だけが使える眷獣って奴か!?

 

疾く在れ(きやがれ)、第十の眷獣……麿羯の瞳晶(ダビ・クリュスタルス)!!」

 

 その瞬間、周囲の世界が滅茶苦茶に歪み始める。

 

「ぐ。ぐぉおおおおおお!? 精神干渉で、強引にこの空間を壊す気かぁああああああ!?」

 

 その影響でドグラ・マグラ首領の動きが緩んだ……今だ!

 

「行っけぇえええええええええっ!!」

 

 俺は渾身の力を受け、ドグラ・マグラ首領ごと世界を叩き斬る!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 気づいた時、俺達は中野高校の校庭に立っていた。

 

 元の世界に戻った……違うな。精神世界を強引に振り切ったんだ。

 

「……残念だよ……本当に……本当…に……っ!」

 

 俺達と対峙するドグラ・マグラ首領は、マジ泣きしながら俺達を睨みつける。

 

「こんなすごい子達を殺して……すごい未来の糧にできるチャンスを逃すんだからね……!!」

 

 まだやる気満々ってことか。

 

 だけど、そう簡単にはいかない。

 

「流石に舐められたものだな」

 

 そして、その決意は俺だけじゃない。

 

 一歩前に踏み出した青野さんが、剣をドグラ・マグラに突きつけた。

 

「勝手にもう殺した皮算用か? なら気が早いことを教えてやるよ……道理と秩序を乱す外道……っ!」

 

 あっちも相当やる気だな。

 

 なら、ここからが第二ラウンドだ!

 




 相応の準備をしていたとはいえ、たった一人でテイルレッドやらおっぱいドラゴンやらと精神力の土俵で食い下がる男、ドグラ・マグラ。

 まごうことなく強敵であり、本来序盤に出てきていい立ち位置ではありません。

 ですが、戦いはこんなもんじゃない壮絶なものになるのですよ!!
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