スーパー地球プロジェクト! 地球大混合事変!!   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 頑張って話を勧めたいグレン×グレンでっす!

 さぁ、今日も今日とて投稿です!


第一章9 状況大混乱!

【青野レイズ】

 

 

 

 奴は確か、英雄派首魁の曹操か?

 

 赤龍帝に敗北した後、須弥山の長である帝釈天に捕縛されたと聞く。その後、神器を奪われたことで致命となり、ハーデスの冥府に叩き込まれる念の入れようだったはず。

 

 禍の団に繋ぎを作っている疑いのある両者が絡んでいる辺り、ほぼ確実に口封じだろう。出てくることはまずないと思っていたんだがな。

 

「……君は確か、英雄派の曹操君か!」

 

 

 ドグラ・マグラ首領は一旦飛び退って仕切り直しの体勢を取ると、苦笑を浮かべながらその手を曹操に伸ばした。

 

「……実はボク、君のことも買っているんだ。よければ一緒に"すごい未来"を目指さないかね?」

 

 こいつ、曹操までスカウトする気か?

 

「君達の活動により、人為的な禁手到達法の確立や過剰強化アイテムの誕生など、神器の歴史はすごく発展した! 自分達の目的の為に倫理をたやすく踏み越えるその狂気は買っているんだ! そういった狂気持つ者達を僕はとっても欲している!! そう、世が世なら歴史を動かす才能を持ち合わせた意思を持つ者をね!!」

 

「これはこれは。ここまで褒められると少しくすぐったい気分だね」

 

 曹操は槍を肩にポンポンと叩きながら、小さな笑顔で話を促す。

 

「君にも相当の呪術がかけられおり、裏切ることは不可能だろう。だがモチベーションが下がって不覚を取ってしまった後、ドグラ・マグラの技術力をもってどうにかすることはできるかもしれない。……どうかな?」

 

 その言葉に、俺達は警戒心が増す。

 

 そして曹操もまた、微笑を深くすることで俺達の不安を煽っていく。

 

「……なるほど。確かに、俺と貴方は近い性質を持っているのかもしれないね」

 

 そう語る曹操は、空を見上げる。

 

 邪龍達が雷光と聖剣で撃ち落とされているが、元々の数が多いのでまだまだ減ってない。

 

 だが、その空は青かった。

 

「小さい頃、幼いがゆえに登れない山の先を見たかった。体が出来た頃、あっさり登れた空しさと共に山頂で見たのは、更に広がるたくさんの山々だった」

 

 そう独り言ちる曹操は、顔を戻してドグラ・マグラを見る。

 

「人間が、強大な存在である異形にどこまで戦えるか。その俺が掲げる英雄派の理念は、まだ見ぬ山の向こうを知りたいという俺の想いだ。そういう意味では、すごい未来という物を目指すあなたとは近い物を俺は持っているのだろう」

 

「そうだろうそうだろう。君は自分の見たいものの為に手段を択ばないタイプだ。ISSEIやHIDEOは駄目だったけど、君ならどうかな……SOUSOU?」

 

 これはどうなる?

 

 ここで曹操が敵に回れば、形勢がひっくり返りそうになったのが逆にひっくり返されかねない。

 

 いっそのこと先に仕掛けるかということも考えた、その時だった。

 

「だが断る。……悪いね、かなり後ろ髪は引かれるけどね」

 

「な・ん・で・だ・よぉおおおおおおおおおお!?」

 

 天を仰いでドグラ・マグラは絶叫した。

 

 そんなドグラ・マグラ首領に苦笑しながら、曹操はちらりと赤龍帝を見る。

 

「……今はまず見てみたいものがあるのさ。根幹は変わらないが、アプローチを見直そうと思っているときに元に戻るわけないだろう? それに……だ」

 

 曹操はそこまで行ってから、目元を見せつける。

 

 眼帯をつけているその目は、確かメデューサの目を移植していたはずだ。

 

「人間という種族のまま異形に挑むことが英雄派(俺達)のモットーだ。それを半端にした結果赤龍帝に負けた直後に、人間を捨てるのは流石にね?」

 

「……しまった! 旧人類であることを捨てたドグラ・マグラ(僕達)では、スカウトに致命的部分があったよ!!」

 

 一瞬で納得するドグラ・マグラ首領にツッコんだ方がいいんだろう?

 

 そして曹操はヘラクレスの方を見る。

 

「そういうことだ。悪いが、今回アイツらの誘いは断ることになるが……いいか?」

 

 部下に対しての気遣いなんだろうな。

 

 英雄派の理念とドグラ・マグラの在り方は一致しないが、今の話を聞く限り根幹部分は近しいものがある。そういう意味では、選択肢として存在はするレベルのずれでしかないだろう。

 

 それを幹部の目の前で拒否したのだから、まぁ気遣いの一つはあってもいいだろう。

 

 だが、ヘラクレスは鼻で笑うと拳を敵に構えた。

 

「気にすんじゃねえよ。俺達はお前の選んだ道についてくだけだ。……そうだろ?」

 

「……そうだな。気をもみすぎたな、悪かった」

 

 短い会話の上で、曹操は聖槍の槍を構えながら赤龍帝と並び立つ。

 

「そういうわけだ。今回は味方と思ってくれてかまわないさ……ちっぽけな人間だけどね」

 

「お前のどこがちっぽけだよ。頼りにするぜ、曹操!!」

 

「こりゃ面白いことになってるねー。ま、これなら何とかなるかもね」

 

 デュリオもそれに応じ、そして周囲の敵を睨みつける。

 

 それに対し、ドグラ・マグラもまた肩をすくめた。

 

「スカウトは全敗かぁ~。ま、それならボクも本腰を入れるとするよ!」

 

 そういうなり、ドグラ・マグラはスイッチを取り出す通した。

 

 その瞬間、奴の周囲にいた邪龍やアルティロイドのいくらかのオーラがあまりに増大化していく。

 

「「「「「モッキャァアアアアアアッ!!」」」」」

 

「「「「「「「「グギャァアアアアアッ!!」」」」」」」」

 

 明らかにオーラだけなら、レベルが数十段飛ばしに跳ね上がっているぞ。あれは時間がかかりそうだ。

 

「これが平行世界の技術力をかけ合わせた結果の"すごい未来"さ! 使い捨てにするのが難点だけど、このアルティメットロイドと暴化(ドレッドノート・ドープ)を相手にすれば、君達でもすぐには倒せまい! その間に、コウチョウを避けてベータ洗脳し放題さ!」

 

 やってくれるな。

 

 半径1m程度の無効化フィールドでできることなどたかが知れている。一対一や少数での戦闘ならともかく、これだけの規模になれば―

 

「……その程度のことを、俺達が警戒しないとでも?」

 

 ―その懸念を、曹操は鼻で笑った。

 

 そして同時、周囲の環境が大きく動く。

 

 俺達とドグラ・マグラをはさんだ反対側の壁。暴化とやらを受けた邪龍の一体が、いきなり襲い掛かってきた、聖なるオーラを纏ったドラゴンによって盛大にぶっ飛ばされて大怪我を負う。

 

 同時に、周囲一帯を一瞬霧が包み込み、気づけば中野学園の塀の上にいくつものオブジェクトが現れて輝いていく。

 

 その輝きはアンチベータフィールド発生装置と共鳴し、この辺り一帯を薄いフィールドで包み込んだ。

 

「これは……!? まさか、アンチベータフィールドを薄めて拡散させているのか!?」

 

「……その通り。増強も試みているが、今の段階ではワクチンのように新しい洗脳を阻害させるのが限界だがね」

 

 驚愕するドグラ・マグラの声に応える様に霧が立ち込めると少年が姿を現す。

 

 学生服のような英雄派の共通した格好に、ローブを纏ったメガネの少年。

 

 名をゲオルグ。ゲオルグ・ファウストの子孫であり、上位神滅具である絶霧(ディメンション・ロスト)を宿す魔法使いだ。

 

「コウチョウ殿。所在が確認できた中野の諜報員及びB.A.B.E.L.の特務エスパーと協力に応じてくれたヒーロー数名、そしてリアス・グレモリー眷属及びソーナ・シトリー眷属に有志の異能と異形を包囲させるよう転移させた。交換する形で周囲一帯の一般市民を安全区域に移したので、多少の被害は問題ない」

 

 仕事が早すぎる。そして非常に助かる。

 

 家や物を失うことも十分問題で、補填するにしても限度はあるだろう。

 

 だが、世の中は命あっての物種だ。また俺達は世界の秩序と安定に配慮するべき立場ゆえに、民間人の被害は無理のない範囲で抑えるのが義務ともいえる。

 

 そしてそんなゲオルグを追いかけるように、聖剣を構えた少女がアルティロイドをすれ違いざまに切断しながら駆けつけた。

 

「あらら。レオナルド以外の生きてる幹部が勢揃いね。……テロリストの幹部を雁首揃えさせて戦わせるなんて、刑罰も含めて異形ってよく分からないわね」

 

「お前の裁判担当したのはローマ教皇だろうが」

 

 軽口を叩き合いながら、ヘラクレスもその隣に並ぶ。

 

 ヘラクレスがぼやきながら並び立ち、気づけばそこには英雄派の生きている幹部がほぼ揃っている。

 

 ……凄い光景になってないだろうか。

 

「さて、それではそろそろ反撃開始だ。というより、平行世界をまたにかける悪の組織の戦闘員……それも強化体と戦えるのは興味深い」

 

「だな! 久しぶりに大暴れできそうだ!」

 

「包丁以外の刃物持つのは久しぶりね~」

 

「では、人間を捨てた新人類殿に、古くから続く人間の強さという物を教えるとしよう」

 

 曹操、ヘラクレス、ジャンヌ・ダルク、ゲオルグ。

 

 禍の団を一時期掌握していた英雄派の、幹部達がこうも揃ってくるとは。

 

 若干不安がないではないが、裏切り防止の呪術もあるから背中くらいは預けていいだろう。

 

 ……さて、それなら反撃開始か!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【兵藤一誠】

 

 

 

 

 

『『『『『『『『『『モッキャァアアアアアアア!?』』』』』』』』』』

 

『『『『『『『『『『グギャァアアアアアアアアア!?』』』』』』』』』』』

 

 凄い勢いで現れたアルティロイドと邪龍達が、凄い勢いで減って行く。

 

 なんか凄いことになってるな!

 

 まさか曹操達が助けてくれるなんて思わなかった。っていうか、ソーナ会長達まで来てるのか!

 

 そう思っていると、俺達に通信が繋がった。

 

『聞こえますか皆さん。特にイッセー君とイリナさん』

 

「「会長!!」」

 

 俺もイリナも、漸く会えた学友の声にちょっと声が弾んだよ。

 

 ソーナ・シトリー。駒王学園高等部の生徒会長である、悪魔の名門も十七十二柱の一つであるシトリー家の次期当主様だ。

 

 戦術家として評判もよく、俺の主で恋人のリアスの幼馴染。とっても頼りになる人です。

 

『既に周囲を私達の連合部隊が包囲しています。まだ足並みを揃え切れてないので時間はかかりますが、ある程度まとまっての分散配置なので対応は可能です。それに、そろそろそちらもだいぶ楽になりますよ?』

 

 楽になる? どういうことだ?

 

 俺が不思議に思っていたら、急に中野学園の方からビームやらガスやら爆弾やらがぶっ放された。それらはある程度を狙わず、邪龍達だけを正確に狙ってきている。

 

「馬鹿な!? ドグラ・マグラがクリストフの恩恵を受けたハッキング攻撃で防衛システムは掌握していたはず!? っていうかあと一歩で全部掌握できてたのに!?」

 

 驚愕するドグラ・マグラだけど、そんなことしてたのかよ!

 

 でもそれが何でと思っていると、立体映像が映し出された。

 

『っちぃ~! シンギュラリティに到達したAIなめんなっちぃー! 死守したっちよ!』

 

 AIなの!? まるで人間みたいに感情を感じるけど!?

 

 そう思っていると、その隣にウィンドウが映し出される。

 

『結構ギリギリだったけどね。ま、おかげでこっちも準備が間に合ったけど』

 

「浅葱か!?」

 

「藍羽先輩!?」

 

 あ、暁や姫柊さんの仲間か何かか!?

 

『中々複雑かつ強力なハッキングプログラムで物量まで乗せてきたから手こずったけど、アルゴリズムは解析してカウンタープログラムを作ってやったわ。戦車乗りより苦労させられたわよ』

 

「ぬぐぐぐぐ……! 即興でドグラ・マグラとスパイ達が血で血を洗う争いで奪い合いたくなるようなプログラムを作るんじゃない! いや、作っていいけどもっと"すごい未来"の為に使ってくれない!?」

 

 ドグラ・マグラ首領がめっちゃ悔しがってるけど、これってもしかしてチャンスか!?

 

「……ふふ。いいじゃないですか、僕達が何もしなくても絞り……出ているんだしね……」

 

 と、倒れていたアスヤだったか名のらんだったかが起き上がった。

 

「ED209号!? まさか、洗脳が解けちゃったの!?」

 

 ドグラ・マグラ首領が驚いているけど、これはチャンスか!?

 

「いえいえ、残念ながら言語機能だけですね。……まぁ、それでも十分ですが」

 

 なんか、妙な展開になっているような?

 

 そう思った時、名乗らんがこっちに切りかかりながら叫んだ。

 

「聞いてくれ! 僕は洗脳前に、ベータ洗脳の解除コードを盗み見た!!」

 

 ……なんだと!?

 

「つ、つまり、ベータ洗脳を解除できるのか!?」

 

 アユーシャさんが凄く反応するけど、ドグラ・マグラ首領は鼻で笑っている。

 

「そんな情報を覚えさせたままなわけないでしょ! ちゃんとその辺の記憶は消してますよー。念入りにいろんな情報も消してるよ!」

 

 あ、やっぱり駄目か!?

 

「ええ。()()はね」

 

 じょ、情報!?

 

「……つまり消されないような記憶に紐づけたのか!」

 

 皆本さんが何かに気づいたみたいだ。

 

「誰かは知らないが……その通りだ! 中野高校の同期のチーム名、厳密にいえばそのチームに感じる()()を……ドグラ・マグラが気にしないそこに一文字ずつ紐づけた記憶式ステガノグラフィーというべきものを作って置いた!!」

 

 す、すてがのぐらふぃー?

 

 俺はさっぱり分かってないけど、中野の人達は誰もが反応している。

 

「そうか! なら私たちがその感情からチーム名を当てれば―」

 

「―一番重要な解除コードがゲットできるって寸法じゃね!」

 

 城戸さんと宝星院さんがかなり反応しているあたり、とりあえず勝算が見えてきたってわけか!

 

「させると思うかぁああああ! そもそも209号が動けるなら他二人ももう動けるんだから……仲間と友をぶっ殺す命令は残ってるよー!」

 

 ああくそ! エイトと千堂を何とかしないといけないんだった。

 

「……は……はい……」

 

 あ、エイトが返事をしながら起き上がったし、千堂なんてしっかり立ち上がったし!

 

 というか、なんか千堂のほうからオーラのようなものでできた、たくさんの武器が出てきているんだけど!?

 

「素晴らしい刀気だ! ……あれ? 確か君の刀気って刺突じゃなかったっけ?」

 

 なんかドキドキしながら首を傾げているドグラ・マグラ首領だけど、もう何が何だか!?

 

「……まずい。全員リーダーから離れろ!?」

 

 と、アユーシャさんが吠えた時だった。

 

 そのオーラの武器があらゆる方向に向かって飛んでいく。

 

「うぉおおお!? アブねぇ!?」

 

「……あれ? でもこれ無差別に飛んでますよ!?」

 

 暁やシャイも回避しているけど、そういえば無差別に飛んで行ってる。

 

 っていうか、アルティロイドや邪龍はおろか、ドグラ・マグラまで襲っているんだけど!?

 

 っていうか、気づいたらエイトがドグラ・マグラ首領を羽交い絞めにしている!?

 

「なんでぇえええ!? あれ、君達に至っては完全に解けてる!? ベータ洗脳解けてる!?」

 

「いや……解けてない……!」

 

「本当に強力だ……母が、笑って父さんを殺したのも頷ける……!」

 

 今割と衝撃の話が出てきた気がするけど、じゃあなんで!?

 

「「だったらなんで!?」」

 

 俺とドグラ・マグラ首領が同時に叫ぶけど、千堂の方を答えたのはアユーシャさんだ。

 

「……千堂はドグラ・マグラのプロトタイプと人間のハーフだ! その影響か、あいつはもう一つの刀気を持っている……が」

 

 が?

 

「制御がまったくできない無差別攻撃になっているのでな。コウチョウ達にも伝えていない、混沌の刀気だ!」

 

「その手があったかぁあああああ!」

 

 ドグラ・マグラがびっくりするけど、なんて逆転の発想なんだ!?

 

 敵を攻撃できず味方を攻撃するなら、そりゃ無差別にすれば少なくとも敵にも攻撃はできるけど容赦ないな! 特に俺達に!?

 

 いやでも、どっちにとっても迷惑ならましか……?

 

「思い出したぞ! あの時……母さんが父さんを殺した時にお前はいた! 貴様が、貴様が母さんにベータ洗脳を使ったんだな……!?」

 

 なんか凄いことになっているけど、ドグラ・マグラはベータ洗脳を使って千堂の両親を殺し合わせたのか!?

 

 だったらマジで許せねえ! っていうかそんな奴に同類扱いされたのが本当にショックだよ!!

 

「いやまぁそうなんだけど!? そしてまぁ納得だけど!! 明石エイトの方はなんでだぁああああ! ベータ洗脳が解けてないのに僕を攻撃できるわけがないよね!?」

 

「……いいえ」

 

 エイトがドグラ・マグラ首領の言い分を否定する。

 

「貴方の命令は、友と仲間を殺すことだ……だ、から……」

 

 だから?

 

 思わずみんなが答えを待った。

 

「……貴方のことも、友達と思うことにしたんだ……!」

 

 …………

 

 アリかそれ!?

 

「……ま、まさかの友達認定!?」

 

 めっちゃドグラ・マグラが真顔になってる。

 

「ふはははは! 流石刀気に殺気をひとかけらも入れられないひだまり力100%の男! なんという友情の暴力!!」

 

 コウチョウのおっさんがめっちゃ笑ってるよ。

 

 いやまぁ、凄い逆転の発想というかなんというか。

 

「友情って、んな簡単にできんのか!?」

 

「いやおかしいだろ! 助かるけど!!」

 

 暁や皆本さんもびっくりしている。

 

「……なんだその、強制的友愛……」

 

 青野さんも軽く引いてた。

 

「でも、今ならチャンスです!」

 

「シャイさんの言う通りです! この混乱なら、記憶式ステガノグラフィーに注力できます!」

 

 シャイと姫柊さんの声にハッとなったけど、確かにチャンス!

 

「行ける! 名乗らんだったか! さっさと一文字目を言ってくれ!」

 

「分かっている。一文字目に紐づく感情は―」

 

 暁に促されて、名乗らんは最初のすてがのなんたらを口に出す。

 

「……いら立ち・退屈・嫌悪! 特にリーダーのふがいなさが軽蔑を呼ぶあのチームの名は何だ!」

 

『『『『『『『『『『今の流れで罵倒が来るってある!?』』』』』』』』』』

 

 全員の心をツッコミで一つにするなぁあああああ!?

 

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