スーパー地球プロジェクト! 地球大混合事変!!   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! 今週も頑張って一仕事終えたグレン×グレンでっす!

 最近簡単グルメ系の漫画を読んでいるのですが、真似してみたい今日この頃、皆様どんなご飯ですか?

 まぁそれはそれとして本編!


第一章13 本・領・発・揮

【兵藤一誠】

 

 

 

 うぉおおおおお!? ヤバイ、誰か本当に助けてくれ!!

 

 さっきから、龍剛の戦車(ウェルシュ・ドラゴニック・ルーク)で防御に徹しているけど、装甲にどんどんヒビが入ってるんだよ!? 鍛え直しているのにヒビが入ってるんだよ!?

 

 このままだとまずい! 生身のサイラオーグさんに次ぐレベルの身体能力で、曹操にケンカ売れるようなテクニックを持っている。どっちが相手でも禁手無しなら一体でも結構戦えるよ!!

 

 そんなのが、そんなのが十二体もいる!! 俺一人じゃ捌くのも無理だよ!

 

 もう気分はサンドバッグだよ。つーか、そろそろ俺も気が遠くなってきてるんだけど!?

 

 しかも、その力の源泉が源泉だ。

 

 貧乳の巨乳に対するコンプレックス。それを憎悪に変換して力にするだなんて、そんなのありか!?

 

 貧乳ってのは、貧乳ってのは基本的におっぱいにコンプレックスを持っているんだ。おっきいおっぱいに対する渇望といった物を持っている者は多数いるんだ。

 

 特に俺の近くで小さいおっぱいといえば小猫ちゃん。悪魔としては先輩だけど生徒としては後輩で、高校一年生だけどロリっ娘で大人気なマスコット。

 

 でも、おっぱいが小さいことを本当に気にしているんだ。姉の黒歌がおっぱい大きい所為で、本当に気にしているんだ。

 

 俺が小猫ちゃんから逆プロポーズを受けた時、思わぬ展開だったのでつい「胸と背を大きくしてくれると嬉しい」なんて言っちゃった時、怒りもせずに「頑張っておっきくします」とまで言ったんだぞ? 一周回って絶対に大きくしたいって、そんな想いがあったからだろう。

 

 そんな。そんな思いを利用して力に変えるだって!?

 

「許さねえぞ、ドグラ・マグラ! それは俺にとって、絶対に許しちゃおけない悪行なんだよぉおおおおおおおっ!!!」

 

『それはいいがこのままだと本当に死ぬぞ相棒!』

 

 ドライグ、それはそうなんだけどそれはそれでこれはこれだ!

 

 あ、でもこのままだと本当に死ぬかも。ちょっと意識が、意識が遠くなりかけた!?

 

 誰か助けて下さぁあああああい!

 

「くそ! 連携が巧みで割って入れない!? 流石愛香の影響を受けているだけあるな!?」

 

 テイルレッドが、総二が悩んでいるけど、そこまでか!?

 

 なんて恐ろしい奴だ、愛香とかいう奴。桐生と同じ発音だけあって、別の意味で巧みだ……!

 

 あ、ヤバイ。今一瞬跳んだ。

 

「……ここに巨乳が何人もいるのにわき目もふらんとは、どういうことだ……?」

 

「それだけの巨乳属性を奴が持って居るということじゃ! ……ツインテール属性を真に極めるには男である必要があるなどという論を告げた者もおったが……巨乳属性もまたしかりということか!?」

 

 アユーシャさんとテイルブラックがなんか言ってるけど、とりあえず助けてくれ!?

 

 正直本当に命の危険を覚えているけど、連携を取っている怨乳鬼とかいうウツセミの連携が巧み過ぎて、テイルレッド達が引きはがせないでいる。

 

 あれ? もしかして俺、ここで死ぬ!?

 

 そう思った時だ。

 

「落ち着いてください赤龍帝! ここは前向きに考えましょう!!」

 

 なんか、青野さんが巨大な立体映像として浮かんで大声を張り上げていた。

 

 いや、どうやって前向きになれと!?

 

「三大勢力が和平を結んだ以上、巨乳ばっかりを慈しんでは駄目ということです! ここは貧乳を愛でる心を得ることで位階を上げましょう! グノーシス主義とかセフィロトの樹とかみたいな感じで!!」

 

 なんでそういう流れに!?

 

 正直他の面子もちょっと呆気にとられ気味だ。

 

 ただ青野さんは一切気にせず声を張り上げている。

 

「何故なら聖書の教えは元々色欲を大罪としているから、必然として性欲を断ち切る為に女性の性的要素の象徴たる乳房をあえて断ち切る宗派があるからです! その観点に乗っとるならば、切り取る乳房が成長しても欠片も存在しないことは、いわば処女懐胎をした聖母マリアに次ぐ生まれついての奇跡!」

 

 なんかいろんな意味ですっごいことを言っている!?

 

 え、ちょ、そもそもそんなものがあるの!?

 

「そう、いわば巨乳を司るおっぱいドラゴンが三大勢力和平の象徴であるように、貧乳の極致に至る者は対を成せるはず! ケツ龍皇などと呼ばれているヴァーリなんぞよりよっぽど対を成せる存在がいるのですから、勢いよく共に並び立ってしまいましょう! 赤と青なら白にも負けない相互カラーですし!」

 

 いや待って? そういう方向性って絶対間違っている気がするよ!?

 

 でも青野さん、もうツッコミ不在をいいことに言いたい放題言ってるような……あ、まさか!?

 

「そう、貧乳こそもう筆頭の世界平和の象徴! 神仏魔王が手を取り合う異形の和平象徴に並ぶ、世界人類が一時的にとはいえど手を取り合ったとかいうツインテイルズの象徴として三千世界に歌いあげつつ人類融和の記念レリーフにしてボイジャー3的な感じで外宇宙にメッセージとしてよっしゃ一体来たぁあああああ!!」

 

 俺の予感を的中させる為に思えるぐらい、一体の怨乳鬼が襲い掛かってきたタイミングで歓喜の声を上げながら、青野さんは真っ向から怨乳鬼を相手に聖剣と魔剣で渡り合っていく。

 

「待って青野さん! スコプツィはぶっちゃけ主の教えの分派としては色物よ!?」

 

「そこじゃねえだろ!! 今そこじゃねえだろ!?」

 

「あっちも大概だけどそっちも大概だな!?」

 

 イリナが見当違いな方向でなんか言ってるけど、暁と皆本さん大変だな!?

 

「そりゃキレるだろぉおおおおおお!? 何考えてるんだアンタは―」

 

「いいから連携が崩れた隙を逃がすな! こいつは俺が何とかするからその間に全員で赤龍帝を助けつつ残りを片付けてくれ!!」

 

 テイルレッドのツッコミを遮って、青野さんが一体の怨乳鬼を引き付けながら全力で後退していく。

 

 やっぱりそういうことか。

 

 あえて徹底的に貧乳コンプレックスを逆なですることで、青野さんは怨乳鬼の狙いを分散させたのか……!

 

「いかん! あの貧乳の巨乳に対する憎悪を宿し、その恩恵で技術まで得たあの存在は暴化とやらになったグレンデルとかいうのより遥かに強敵だ! 純粋な性能はともかく、冷徹なまでの戦闘倫理と研ぎ澄まされた戦闘技術はそれを補って余りあるぞ!?」

 

『ブルーちゃんが貧乳刺激されて狂戦士化したレベルに、ある程度判断力あるようなもんや! エターナルチェインには劣る性能ちゅっても、戦術判断込みやとアカンって!』

 

 ブラックとシルバーがめっちゃ不安視しているけど、そのレベルですか!?

 

 なんて悲劇的な……悲劇的な……っ!

 

 いや、というより青野さん死ぬんじゃねえか!?

 

「だ、誰か助けに行かないとまずいんじゃ―」

 

「あ……大丈夫。数十分は余裕……だし、下手したら勝つし」

 

 慌てたシャイに、海香さんがあんまり心配してない様子でそうなだめた。

 

 え、大丈夫なの?

 

 量産型グレンデルの暴化状態にも一人で対応していたとはいえ、それとは別の強みでそれ以上の脅威になってるんだけど?

 

 俺も正直不安だけど、サフィアさんもあんまり心配してなさそうだ。

 

「ま、あれよりやばい奴が相手ってのは心配だけど? でもアイツ、まだ準神滅具使ってないからそれ込みなら十分勝ち目もあるでしょ」

 

 ……え?

 

 思わず、俺は青野さんを二度見する。

 

「え、魔剣創造の禁手っぽいあの武装とかが準神滅具じゃないんですか!?」

 

 俺が思わずびっくりすると、サフィアさんも海音さんも平然と頷いていた。

 

「あー違う違う。あれ、魔剣創造を中核にした、特殊アプローチの人工神器」

 

「英雄派は感謝……してね? おかげで、そっちのテロの死者減ってるし」

 

 マジか!? テロの死者減らすほどの力なのか、あれ!?

 

「……ふむ。そういえば、生きて捕まったあいつらの死亡率がかなり低いとは聞いていたけどそれか」

 

「至らなければ確実に死ぬ処置だったからな。仕組み上気づくのも遅れるだろうから、全員死んで当然だったのだがそういうことか」

 

 とんでもないことを曹操とゲオルグが言ってるけど、と、とりあえずまずはこっちの方だ。

 

「とりあえず、そういうことならこっちから片付ける……!」

 

 俺は強引に連携が乱れた怨乳鬼から這い出ると、気合を入れる。

 

 こうなればこっちも最終手段だ、行くぜドライグ!

 

『おう、相棒! そろそろこちらも良いところを見せんとな!!』

 

 早めに片付けて助けちまえばそれでいい。そういうことで行こうか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【青野レイズ】

 

 

 

 

 さて、これはいいものが見れるということか。

 

 俺は準神滅具を具現化しながらそれを見る。

 

「我、目覚めるは―――王の真理を天に掲げし、赤龍帝なり!!」

 

 その瞬間、赤龍帝から漏れるは真紅のオーラ。

 

「無限の希望と不滅の夢を抱いて王道を行く!」

 

 覇龍のそれに似た、まったく異なる詠唱と共に、そのオーラはあり得ないほどに高まっていく。

 

「我、紅き龍の帝王となりて―」

 

 それを知らない誰もが思わず目を見張る中、その鎧は紅へと変化する。

 

「―汝を真紅に光り輝く天道へと導こうっ!!」

 

 具現化されるは前人未到。悪魔の駒と同調することで到達した、覇道ならぬ天道を往く赤龍帝の新たなる姿。

 

 その名を、真紅の赫龍帝(カーディナル・クリムゾン・プロモーション)。深紅の魔王が義弟、兵藤一誠の到達した新たなる神器の可能性。

 

 中継ではなく肉眼で見るの初めてだ。良い物を見たというか、やはり近距離で見るとオーラがびりびりときて一味違うな。

 

 それを見たうえで、俺は一呼吸を入れて気分を切り替える。

 

「待たせたな。そして……一対一で勝てると思うなよ、()()()()の独立具現型」

 

 俺はそう告げ、怨乳鬼を足止めしていた力を一旦呼び戻す。

 

 それは、光を纏った鎧の鳥。

 

 俺を選んだ、宿主を渡り歩く準神滅具。俺の持つ力の中でも最大級の代物。

 

 そして―

 

「正真正銘の独立具現型。それも、準神滅具のそれを見せてやろう」

 

 さぁ、ここからが本番だ。

 




 はーい。主人公の本領発揮は此処からです!
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