スーパー地球プロジェクト! 地球大混合事変!!   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! とりあえず一章はできたぜと一安心なグレン×グレンでっす!

 さて、二章からは連投速度は減らしてもいいと思っておりますが、それはそれとして頑張りたいです!

 さて、本編!


第一章14 前哨戦の決着

【兵藤一誠】

 

 

 

 

 

 

 青野さんも青野さんで本腰入れてるみたいだけど、こっちもこっちで何とかしないとな!

 

「さて、これだけの代物をスタンドアローンで動かすとはね。独立具現型のデッドコピーとは信じられないけど厄介だね」

 

 曹操が聖槍を構えながら、結構本気の警戒心を見せている。

 

「情報を共有するが、独立具現型神器とは、宿主が的確に神器そのものを操ってこそ本領を発揮する。本来スタンドアローンで適当に動かしても意味がないんだけど……怨念の影響で卓越した武技を持ち、それにより連携も取れるようで厄介だ」

 

 そうなのか。そしてそうなんだよなぁ。

 

 独立具現型神器の欠点は初めて知ったけど、これ殆ど意味ねえじゃん。連携取ってこっちを警戒しているから、もう意味ないって分かり切ってるじゃねえか。

 

「そういうことか……よし、何とかあいつらを上に飛ばしてくれ! そうすら俺がケリをつける!」

 

 暁がそう言うけど、勝算がしっかりあるみたいだな。

 

 最も、そう簡単にはいかないんだけど―

 

「分かった。なら、そこまでは俺達のやることだ!」

 

 ―そういうと思ってたぜ、総二!

 

 総二、いやテイルレッドは左腕にブレスレットのようなものを新たに装着している。

 

「愛香の、ブルーの想いの力を悪用なんてさせるかよ。あいつはいつだって、蛮族扱いされても世界の平和を俺よりよっぽど真剣に守って戦ってきたんだからな……!」

 

 そう告げ、テイルレッドもまた俺のように今まで以上の力を見せる。

 

「ツインテイルオン!!」

 

 その瞬間、テイルレッドの姿が明らかに変化した。

 

 まるで太陽を思わせるその姿は、いうなればビックバン。

 

 世界創生のツインテール属性。その究極を越えた先ってのは伊達じゃねえ。

 

 まるで俺の真女王だ。ま、真女王も禁手っていう神器の究極を超えた形態だから、似たようなもんか!

 

「これが俺の最強形態……アルティメットチェインだ! いくぜ、イッセー!」

 

「分かりやすくていいじゃねえか! じゃ、今度こそ決めるぜ、テイルレッド!」

 

 俺達は同時に飛び出し、襲い掛かる怨乳鬼と激突する。

 

 貧乳に対する絶望。そこからくるおっぱいへの憎しみを利用した怨乳鬼。

 

 そんな悲しい存在を、これ以上悪用させたりなんてするかよ!!

 

 いくぜ! 子供達の未来と俺達の世界の平和と世界中のおっぱいは俺が守る!!

 

 俺達は素早く武器や拳を躱しながら、乱戦に突入する。

 

 方位が乱れたことで皆も戦えているけど、怨乳鬼達は中々厄介だ。

 

 なにせつい最近知り合ったやつらばっかりだからな。それに対して、怨乳鬼は本体が同じだからか、連携の練度もかなり高い。

 

 くっ! 数の有利はあるし、アルティメットチェインや真女王の方が性能は上だってのに……押しきれない!!

 

「テイルレッド! つけ入るスキはないのか!?」

 

「無理だ! ブルーは武術の才能が豊富すぎる。鍛錬を見ただけで勝手に教えてもいない武術の奥義を覚えるぐらいは序の口だし、人間の弱さを教える為に子供の時に山に連れられても……何の違和感も覚えず出会った熊を倒すぐらいの猛者だ! 武術で勝てる気はしない!」

 

 すげえなオイ。ただの人間が異能もなしに到達していい成長速度か、それ?

 

 生まれついての戦いの天才ってことか。実際、正面戦闘になると、曹操ですら技術じゃ若干押されている。

 

 ……どんな化け物だ、テイルブルーは!?

 

「イッセー、後ろ!」

 

 薫の声に我に返ると、何故か怨乳鬼が二人も後ろに回っていた。

 

 いや、これは攻撃をわざと喰らって俺の方に飛んできたのか。

 

 どんだけ俺を狙ってるんだよ! 俺、おっぱいは確かに大好きだし大きなおっぱいに惹かれているけど、男ですが!?

 

「ち、小さくてもおっぱいはおっぱいだぞ!? その想いだけは間違いなく本音ですが!?」

 

 本音で説得を試みたけど、なんか殺意のオーラが増したような!?

 

「駄目だイッセー! それは返って神経を逆なでする……しまった!?」

 

 そしてテイルレッドすら振り切って、俺は自分が相手してたのも含めて四体に囲まれている!?

 

 これは四方八方から十発ぐらい叩き込まれる流れか。覚悟しないとな。

 

 俺は捌ききれないと判断して、攻撃を耐える構えに入った……その時だ。

 

「……連絡を聞いた時はびっくりだったけど、大変な目に遭ってるわね~」

 

「僕達やアマラリルクとも異なる形で心の力を使う奴ら……いや、コンプレックスならアマラリルク側か?」

 

 後ろから迫りくる怨乳鬼を、捌いてくれる男女の人が現れた。

 

 更に正面からくる怨乳鬼にも、割って入る二人がいるけどこっちは見知った二人だ!

 

「イッセーのおっぱい好きに目を付けたようだが、まだ子供を作ってもないのに殺されても困る!!」

 

「それでいいのかゼノヴィアさん! ま、俺もリベンジマッチがまだだし、ダチを殺させるわけにはいかねえな!!」

 

 聖なる刃と黒い邪炎が、正面からくる怨乳鬼をこれまた弾き飛ばす。

 

 はは……待ってたぜ!

 

「助かったぜ! ゼノヴィア、匙!!」

 

 俺と同じリアス・グレモリー眷属のゼノヴィアに、ソーナ会長の眷属である匙元士郎!

 

 どうやらあっちはだいぶ片付いてるな。二人とも、主力側なのに来てるんだからな!

 

 それに後ろを対応してくれたのは、どうやらシャイの仲間らしい。表情が明るくなってるしな!

 

「スピリッツさん、スターダストさんも!」

 

「おまたせ~。だいぶ片付いたから助けに来たわよ。にしても、凄いことになってるわね~」

 

「まったくだ。この子がここまで戦えるようになってるとはね。敵の力がどうかしてるように思えるのは問題だが」

 

 この調子なら何とかなりそうで何よりだ。

 

 ……よし、この勢いで何とかするか。

 

 青野さんの方も頑張ってください! 何とか出来たらそっちに行きますんで!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【青野レイズ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 赤龍帝も暴れているようだし、ここで一気に仕掛けるのが吉か。

 

 俺は素早く左右から怨乳鬼に仕掛けつつ、冷静に動きを観察する。

 

 相当の武芸者を思わせる技術は無視できず、戦法も巧みだ。下手に仕掛けると絡め捕られるような仕込みが三つか四つはある。

 

 実際、槍を具現化させてからは俺の剣戟をあっさり捌きつつ、体術で神器の猛攻を捌いている。純粋な武芸に限れば、年単位で殺し合いの経験も積んでいる俺が明確に劣っている。更に競技選手とは違い実戦の意識で立ち回っている為、中々に隙を作れない。

 

 と、なるとだ。

 

 タイミングを見計らっての一発勝負が確実だな。幸い、最大火力なら俺の方が上だ。

 

 呼吸を見計らいながら、俺は聖剣をメインウェポンにしつつ多連装散弾銃をサブウェポンで対応。更に神器の波状攻撃で相手の動きをなるべく防ぎつつ、魔剣を創造する。

 

 俺の切り札たるJの字を思わせるこの魔剣は、いうなれば使い捨ての聖魔剣だ。

 

 主武装である聖剣を装着させることで、一瞬で崩壊する過剰出力と引き換えに聖剣の力を混ぜ込んだ聖魔剣化により、攻撃力を大幅に高める切り札中の切り札。

 

 本来混ざり合わない聖と魔を混ざり合わせた聖魔剣。その性能は文字通り数段飛ばし。いちいち魔剣を作って装填する必要があるので使い勝手は悪いが、俺の手札では最大火力を誇る。

 

 暴化状態の量産型グレンデルにも致命傷を与えられた以上、基本性能で劣る怨乳鬼相手なら勝ち目は十分あるだろう。

 

 問題は、巧みな戦い方ゆえにそれが許されないというその一点。

 

 と、いうわけでプランAとして、俺は人工神器をフルで扱うことにする。

 

 俺の人工神器は特注品。というより、魔剣創造用の特注品だ。

 

 ……酒はなるべく一人で飲むと決める理由の一つでもある、思い付きの発言。

 

 それは「別に神器そのものを全部丸ごと一から作らなくてもいいのではないか」という思い付き、「元から神器を十全に使える人間に、その神器を組み込む形の人工神器を作ってみればどうか」という提案。

 

 その第一号こそが俺の魔創の手甲(カースド・バースデイ)。魔剣創造の機能を拡張し、増加ユニットの形で魔の装備を創り出す創造系神器。

 

 今回発射するのはネット弾。包み込むことで呪いの拘束を放つ仕様で仕掛けるのがプランA。

 

 だが、怨乳鬼は甘くない。

 

 見事な動きでこっちに狙いを絞らせず、僅かにでも狙いが甘ければ槍で断ち切る。

 

 それを続けながら準神滅具をも利用して仕掛けるが。怨乳鬼は戦術でこっちをはめる。

 

 準神滅具の突撃を躱しながら、回転させた槍で俺の方に向かって飛ばす。

 

 ただでさえ高速で仕掛けた準神滅具が当たれば俺も深手を負うと考えたのだろう。更に、怨乳鬼はオーラを込めた槍を投擲してダメ押しする念の入れよう。

 

 ……仕方ない。プランBだ。

 

「その手は、通じないぜ?」

 

 その瞬間、怨乳鬼は俺を一瞬見失った。

 

 俺自身が聖剣の力を使って姿を消したのもあるが、反応した時の俺の姿が違うことにも気づいただろう。

 

 光を纏う鎧を装着した俺は、今まで以上の俊敏な機動力で怨乳鬼に迫りこんでいた。

 

 それは、エクスカリバーの量産試作型といえるツムカリシリーズ、それも俺の持つ仕様の特性。

 

 瞬間的に透明の力で相手の視界から消え、相手が見失っているうちに天閃の力で気づかれても対応しきれない速度で懐に潜り込む。更に迎撃を間に合わせた怨乳鬼に、破壊の力で威力を底上げすることで体勢を崩させた。

 

 瞬間、俺の鎧は消え、そこにあるのは鳥の意匠を持つ砲弾のような推進装置。

 

 一瞬の加速で打ち上げられた怨乳鬼は、そのまま離れた推進装置から遠ざかっていく。

 

 そして推進装置は若干遅れて鳥に姿に戻り、飛び上がった俺を背に乗せて飛び上がる。

 

 空中という土俵では対応が追い付かず、そしてその隙を逃すつもりも一切ない。

 

 俺は素早く擬態で聖剣を変え、魔剣に装填。

 

「……まずは、一体!!」

 

 その瞬間、強引に直撃させて俺は怨乳鬼を一体撃破する。

 

 ……さて、残りを全部任せるのはあれだな。そろそろ戻るか。

 

 

 

 

 

 

 

 

【観束総二】

 

 

 

 

 

 

 凄い。あの人本当に凄い!?

 

「貧乳でキレた愛香の力を超えた……!? 俺だって、正直一人でどうにかできる気がしないってのに……!」

 

 思わず戦慄するけど、凄いなあの人!?

 

「言ってる場合かぁーっ! まだこっち、十一体残ってるんだけど!?」

 

 皆本さんがそう言ってくるけど、思わず見惚れたのは勘弁してくれ。

 

 ああ、分かっている。相手は強敵だ。

 

 貧乳で狂戦士と化した愛香の軍勢。それが十一体もいるなんて……脅威だ。

 

 だけど負けるわけにはいかない。ああ、だってなぁ―

 

「ツインテールの愛がない、愛香の凶暴さだけを抜き取った化け物なんかに……負けてたまるか!!」

 

「それでいいのか!? 負けられない理由はそこでいいのか!?」

 

 なんかよく分からないことを言っているけど、皆本さんに返事をしている余裕はない。

 

「そういう手合いは大抵怖いね。99.9%で負ける状況下に、0.1%の勝利を確実に引き当てるような真似をしてくるからね」

 

 曹操がそう言うと、槍を使って怨乳鬼と打ち合いを繰り広げる。

 

 愛香の影響を受けた怨乳鬼の槍さばきは凄い。並の使い手なら一瞬で十人ぐらい屠られるだろう。

 

 だけど、曹操はそれを紙一重で躱しながら逆にかすり傷を確実につけていく。

 

「いい加減見慣れてきたしね。そこで揺らぎを入れられないのなら、あとは時間の勝負だろう?」

 

 なるほどな。

 

 なら、俺だって負けてられないさ!

 

「いくぜ、テイルレガリア!!」

 

 俺は二刀流の猛攻で、怨乳鬼の槍を捌いていく。

 

 俺だって、なんだかんだで愛香の動きは見慣れている。

 

 例え乳の怨念で増強されていたとしても、生身で絶対に勝てるビジョンが無くても、テイルレッドアルティメットチェインの俺に、ツインテールの愛がない愛香の動きと憎悪だけで勝てると思うな!!

 

「流石にいい加減……良い所見せないとな!」

 

 イッセーも格闘で怨乳鬼と真っ向から渡り合っている。いや、少しずつだけど押してきている。

 

「籠ってない攻撃にそう簡単にやられるかよ! 怨念は垂れ流すんじゃねえ、拳に込めるんだよ!」

 

 ほぼ全員の狙いが集まっているにも関わらず、イッセーは真っ向からその猛攻に抵抗している。

 

 凄いぜイッセー。流石俺の親友!

 

 だけど怨乳鬼はしぶといし、連携でしのいでいる。

 

 ……その上で、イッセーを執拗に狙っているのは流石に怖い。どれだけ、愛香の巨乳を憎む心を受け継いでいるんだ。しかも冷徹なまでに戦術的に動いているから、こっちも切り崩しにくいし。

 

「……卓越している戦士だね。僕は胸の大きさにそこまで拘る気持ちは分からないけど、女性とはそういう物なのかい?」

 

 サングラスをつけたヒーローの人が首を傾げるけど、ブラックがそこにため息をついた。

 

「ブルーを参考にしてはいかんぞ。奴の貧乳コンプレックスはかなり特別じゃ」

 

「かといってどうしたものかしら。……おっぱいに対する敵意の塊なら、イッセー君から離れないのは当然だし……何かないかしら?」

 

 紫藤さんが悩んでいるけど、イッセーのおっぱい愛はそこまでか。

 

 いや、俺のツインテール愛に追随するレベルなんてそうはない。非常に不本意だけど、変態力なんて意味不明な力を図られた時……一人だけ200万なんてぶっ飛んだ数字が出てきたからな……。

 

 だけど、イッセーレベルで好きを突き詰めてるならあるいは……じゃない! 今はあの怨乳鬼を何とかしないと!

 

 このままいけば時間を掛ければ倒せるけど、たった一人で一体を相手にしている青野さんのこともある。

 

 そろそろ減らしていかないと!

 

「……そうだ!」

 

 その時、エイトが何かに気づいたのか声を上げた。

 

 同時に、怨乳鬼の一体がエイトに槍を構えている。

 

「エイト!」

 

「大丈夫だ! 試したいことも……ある!」

 

 思わず叫ぶけど、エイトは声を上げて俺を止める。

 

 大丈夫なのか!? 正直真っ向から一対一だと不安だぞ!?

 

「援護がいるって! その、戦闘技術も性能もまずいだろ!?」

 

「大丈夫だ! それに……!」

 

 突撃する怨乳鬼相手に、エイトは動揺してなかった。

 

 間違いなく、身体能力では怨乳鬼の方が上だ。そして技術においても、直接戦闘ならやっぱり上。

 

 その、力の差を前にしてエイトは恐れを乗り越えた。

 

「正義の心と正義の力の差を埋めるもの……それを!」

 

 そして振るわれる怨乳鬼の槍を、エイトは最小限の動きで躱して剣を突き刺した。

 

「人は、勇気と呼ぶっ!!」

 

 その瞬間、弾き飛ばされた怨乳鬼は……動かない!?

 

 明らかに困惑している態勢だ。というより、力が明確に落ちている。

 

 え、これは一体―

 

「あれこそエイト君の切り札、音無しの(つらぬき)!」

 

 コウチョウって人が、怨乳鬼を一体足止めしながらそう言ってきた。

 

「本来、敵であっても不殺を基本とする彼の父が守るべき者達の為にあえて犠牲を覚悟した時に編み出した、一切の情を瞬時に放つ守る為の殺人技。……だがエイト君の場合は心の芯まで殺意を持たない陽だまり力100%ゆえに、敵を一切傷つけずに貫き生まれついて怒り続ける存在かの怒りすらぬぐいとる、精神の力そのものを無力化させるちょっとドンビキするような一撃となったのだ!! なんなら敵の精神エネルギーをそのまま変換してぶっ放すカウンターもできるしね!?」

 

「コウチョウ! 人が命賭けで戦ってる時変な突然変異みたいな言い方するなー!!」

 

 エイトが絶叫するけど、それってまずいぐらい怖いぞ。

 

 相手の精神エネルギーを上乗せし、その精神エネルギーを一時的にとはいえ消し飛ばすって、属性力を使う俺達みたいに、精神の力を使う奴らにとって天敵じゃないか。

 

 属性力で構成されるアルティメギルにとっては一撃必殺かもしれない。下手をすると、直撃させればアルティメギル首領すら倒せるんじゃないか……?

 

 ……すげえ……っ! なんて奴だ……っ!?

 

「ただし時間を掛ければ回復する! このチャンスを逃さず畳み掛けるのだ!!」

 

 そうなんですかコウチョウ!?

 

「……いえ、それなら!」

 

 その時、シャイが一歩前に飛び出した。

 

 その手には炎が灯っているけど、あれでどうやって―

 

「―そういうのは、得意です!!」

 

 その瞬間、炎を喰らった怨乳鬼は動きが揺らいだ。

 

 憎悪が薄らいでいる……これは!?

 

「今です……!」

 

 あ、確かに!?

 

 今一瞬、確実に怨乳鬼達は全員が力を失っている。

 

 このチャンスは……逃せない!

 

「なら任せて! 超念動(サイキック)……ヒモ無し逆バンジー!!」

 

 薫さんがその一瞬で、怨乳鬼全部を空に打ち上げた!?

 

「これで行けるか!」

 

 俺からしてもこれはチャンスだ。

 

「任せろ!」

 

「へへ! 俺も一発かましてやるぜ!」

 

 その瞬間、暁とイッセーが動いた。

 

 暁の腕から力が現れ、でかいライオンがバチバチ電気を流しながら現れる。

 

疾く在れ(きやがれ)……五番目の眷獣、獅子の黄金(レグルス・アウルム)!!」

 

 そのでかいライオンは凄い雷を放って、自分も雷として体当たりをして怨乳鬼を薙ぎ払う。

 

 凄い火力だ……! あんな火力、アルティメギルの四頂軍どころか、零の終星でも出せるかどうか……あ!?

 

「まずい、一体蹴り飛ばしてたのか!?」

 

 多分近くにいた一体が蹴り飛ばして躱させたんだろう。怨乳鬼が一体残っている。

 

 その怨乳鬼は槍を構えて、イッセーに向かって一直線に飛び掛かって―

 

「悪いがチャージ完了だ!」

 

 ―そのイッセーは、背中から二門の大砲を作って構えていた。

 

「止めだ、クリムゾン・・・・・・ブラスター!!」

 

 そのまま放たれたビーム砲は、更に上を行く破壊力だった。

 

 巻き込まれた怨乳鬼は文字通り跡形もなく吹っ飛んで、空にでっかい紅の柱ができた。

 

「赤龍帝! こっちは終わりました!」

 

 と、なんか鎧を纏った青野さんが着地していた。

 

 あっちはあっちで自分でどうにかしたってのか。凄いなオイ……っ!

 

「青野さん、大丈夫っすか!」

 

「まぁ何とか、プラン二つ目で勝てました。……つっても、これから先が思いやられますけどね」

 

 イッセーに応えた青野さんは、ため息をついて上を見上げる。

 

 まだ紅が残っている空を見ながら、青野さんの表情は厳しい。

 

「……完全に先手を取られた上に、強者すら支配下に置く洗脳技術。おそらく、俺達側からも相当数の強者がその手に落ちているでしょう。……早いうちに組織に合流して、人員の安否を確認しないと」

 

 その言葉に、俺も胸が痛くなりそうだ。

 

 ブラックとシルバーは無事だけど、他のツインテイルズは行方知れず。ブルーに至っては敵の手に落ちている。

 

 もし、他のみんなも巻き込まれていたら……っ

 

 クリストフ……あいつらは、危険だ。

 

 俺達にとって、決して無視できない強敵が新たに現れやがった……っ!

 




 とにもかくにも、何とか一章を完結させることはできました。

 二章はどっちかというと、本格活動前に向けての事前準備会になる感じで進めたいと思います。
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