スーパー地球プロジェクト! 地球大混合事変!!   作:グレン×グレン

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 プロローグ第二弾。とりあえず一部の世界観説明です。

 全部まとめるのも考えましたが、普通に考えるとややこしいので分割するといった形でもあります。


プロローグ2 説明会って大抵面倒

【青野レイズ】

 

 

 

 

 

 

 

 状況がまったく分からない典型に巻き込まれたので、俺は自分の中でモノローグを作るようにして情報を整理する。

 

 テイルレッドとやらがさっき言ったことを思い返すと、どうやら俺達はいくつもの平行世界から転移するという訳の分からない事態に巻き込まれたらしい。

 

 おそらく制服を着た男女と、アメコミじみた格好の少女はこれまた別の世界だろう。そして俺とテイルレッドも別の世界に、普通の人々とか言う普通じゃない連中が超能力者とか言っていたからこれも別と考えて……今のところ五つか。

 

 この訳の分からない事態に対して俺がある程度慣れているのには理由がある。

 

 まず俺のいる世界だが、表向きには人間達だけが知的生命体として存在するということになっている。だがその実態は大抵の神話宗教の存在は生存もしくは実在していた世界であり、人間社会全体にその実在を流布しない形で生きている世界だ。

 

 まぁ、神話宗教の伝承が丸々まったく同じというわけでもないがな。聖書においては同一の存在たる悪魔と堕天使は全く別の種族だし、変換されたとかいうエクスカリバーは七つに分割されて現存し、今は悪魔が七つ全部を統合させて武器にしているし。

 

 そんな世界だが、聖書の神が頂点に立つ天界・教会を含めた、堕天使及び悪魔で構成される聖書の教えの三大勢力が和平を結んだばっかりだ。

 

 その勢いに乗じる形で、北欧神話のアースガルズやギリシャ神話のオリュンポスなども和平を結んでいる。他の勢力もこれまでの争いやいがみ合いで腹に一物あるだろうが、自分達が滅びるのもあれといった感じで和平を結ぶ者達もいる。幸か不幸か世界最強の存在であるウロボロスこと無限の龍神オーフィスが頭となった、禍の団(カオス・ブリゲート)というテロ組織が世界各国各世界で暴れて対抗馬になってるのも大きいかな。

 

 そして俺は堕天使の組織である神の子を見張る者(グリゴリ)のエージェントを務めている人間の男だ。今はそこから出向する形で、各勢力の合同試験部隊に属している。

 

 大抵の神話宗教勢力は、地球と繋がった自分達の世界を持っている。堕天使は聖書の教えにおける地獄である冥界の半分を縄張りとしているな。また和平前から人間側の国家政府などと繋ぎを取るのはどの勢力もやっているし、和平によっていろんな勢力の縄張りに顔を出すことも決して不可能じゃなくなった。

 

 そんな多数の世界の連なりを知っていることが、俺が困惑を少なくすることができた理由の一つ。

 

 そしてもう一つだが、俺達の世界では未確認の異世界の存在が発覚したばかりだ。

 

 まぁそれはそれとして、テロ組織である禍の団も大きくその勢力を減少しているから、荒事関係も小康状態だが。

 

 悪魔側を治めていた初代四大魔王がかつての三大勢力の争いで死んだのち、内乱の果てに追放されたその末裔達が率いる旧魔王派。その首魁たる旧魔王末裔達は、それぞれが討ち取られた。

 

 英雄の末裔や異能保有者で構成される、人間という種族が神や龍といった異形にどこまで通用するかを試している英雄派。こいつらも主要幹部の大半が死に、一部は捕縛されている。

 

 筆頭格が半年経たずに二つも続けて壊滅したことで、禍の団は機能不全に陥っている。最近また新しい筆頭格が出てきたらしいが、制御が効かないのが馬鹿を適当に暴れさせる必要に迫られたらしい。……最も、千年以上前に死んだはずの伝説の邪龍が混じっていたなんて言う話もあるから安心なんてできないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、そんな俺はテイルレッドとやらに連れられて、喫茶店に腰を落ち着けた。

 

 落ち着けた……が……

 

「とりあえず、俺が説明できる内容は全部説明したけど……大丈夫か?」

 

「大丈夫じゃねえよ!? 大丈夫になるか!?」

 

 学生服の少年が私服の少年であるテイルレッドにすごんだ。

 

 ……そう、テイルレッドの正体は少年だった。幼女一歩手前のツインテールは、その正体が高校生男性たる観束総二(みつか そうじ)という少年だったのだ。

 

 そして彼が語る彼の世界についてだが、まともな人間社会の存在なら気が狂いそうになるだろう。

 

 幾多もの平行世界がツインテールによって生み出されたという、初っ端から頭痛がするような形で始まった世界の連なり。

 

 そこにはツインテールを頂点とした一種の精神エネルギー。それぞれの持つ「好きな物への想い」を根幹とする属性力(エレメーラ)という力が存在する。

 

 そしてそんな属性力から生まれた精神生命体エレメリアン。彼らはアルティメギルという組織を作り、自分達の糧となる属性力を幾多もの平行世界から奪い取っていく。

 

 属性力を失われた者達は心の輝きや生きるという意思を奪われるだけでなく、その属性そのものを失ってしまうらしい。総二が言うにはツインテール属性を失うとツインテールどころかそれっぽいものを自力で作ることができないうえ、過去に撮った写真からすらツインテールが失われるとか。またツインテール以外の属性が奪われた場合でも、生きる屍レベルで生気が失われ、全人類が奪われた場合そのまま人類が滅んだ世界まであるらしい。

 

 そしてそんなアルティメギルからこの星の属性力を守ってきたのが、テイルレッド達ツインテイルズ。

 

 様々な事情や要素が絡んだ結果、アルティメギルの基本戦術を打倒に成功。その後着々と戦力を増しながら別の平行世界を救ったり、精鋭部隊を文字通り全滅させたしの大活躍。とどめに首領自ら側近を率いて一斉攻撃を仕掛けたにも関わらず、十にも届かない面子で数万のエレメリアンに戦闘員であるアルティロイドの軍勢を打倒。いくつもの世界のツインテールを愛する心を束ねた奇跡の形態でツインテールを極めた首領ことテイルギルティを打倒して少し経った時期だそうだ。

 

 ちなみにその最終決戦で正体が全世界に生中継配信されたのだが、なんか人気度合いは変わってないらしい。上級者多いな。

 

 で、そこでツッコミを入れているのは暁古城という少年だ。

 

 なんでも俺達の世界みたいにいろんな種族がいるが、存在が当たり前に周知されている世界の出身らしい。で、魔族特区という各種族の共存を試みる的な都市の一つ、海上に浮かぶメガフロートで構成される絃神島に住んでいたらしい。

 

 だがなんか超太古文明が作ったとかいう、最強の種族である吸血鬼の四強である真祖の一人として力を継承してしまったとのこと。ちなみに隣で宥めている少女は姫柊雪菜とやらで、日本の対魔族機関である獅子王機関とやらのエージェントらしい。

 

 で、どうも監視役として彼女が派遣されたタイミングで、絃神島が第四真祖と縁がある咎神カインとやらの遺産狙いの計画で組み込まれた暗部的な事象に巻き込まれる形で大変なことになり、そこからつるべ打ちのようにトラブルに巻き込まれているらしい。

 

 で、最終的にカインの遺産とやらで範囲が広がった絃神島を「絃神市国」とやらにして名義だけ出す形で帝王になってしまったとか。

 

 ……その辺に関しては心から同情する。

 

「とりあえず落ち着いてください先輩。私もなんていうかついていけてませんが、この知名度だと嘘と切って捨てるべきではないでしょう」

 

「いや姫柊、ツインテールだぞツインテール。心の力つっても他になんかあるだろ!?」

 

 そのツッコミは本当に正論だとは思う。

 

「そ、そうですよ。私達ヒーローやアマラリルクも心の力を使いますけど、その……もっと怒りとか家族を思う気持ちとかですよ?」

 

 そうなだめてきたのは紅葉山輝(もみじやま てる)という中学生だ。アメコミ風の格好だった少女であり、なんと日本を守るヒーローをやっているらしい。

 

 更に驚くことに、世界各国のヒーロー達が協力して動いた結果、彼女のいる世界は戦争がここ何年も本当に起こってないそうだ。

 

 ただ、先ほど彼女が言ったアマラリルクという存在が色々と騒ぎを起こしており、つい数日前にはネバーランドという巨大な島を作り、世界各地から今の現状に不満を持っている者達を転移させるという事件が発生したばかり。それそのものは何とかできたけど、アマラリルクとの戦いはひと段落が突いただけで、今後が不安になる状態とのことだ。

 

 そして彼女達ヒーローは、転心輪とかいう腕輪によって心の力を引き出して活動するらしい。アマラリルクとやらもそれを応用したらしい指輪を経由しているそうだが、その観点から言うとそりゃ困惑するだろう。

 

 ただ総二の方も、ちょっと困惑しながらも納得していた。

 

「気持ちは分かる。俺も流石に最初に聞いた時はそっちの方だろうとは思ったんだけど、……なんでも属性力の場合、人間が当たり前に持つような真っ当な家族愛とかは精神()じゃなくて精神そのもので、例えるなら土壌とかそういう物なんだとか」

 

 なるほど。

 

「なるほど。ツインテールが最強というだけあるな」

 

 結構納得ができるというかなんというか。

 

「精神という土壌から萌え育んだ萌えとかそういう方向性になる精神性傾向が属性力というわけか。例えるなら転心輪が地熱発電装置というなら、ツインテイルズとかはバイオ燃料みたいな認識で考えればいいのかもな」

 

「……凄い速度で納得してますね。その、初見の人達にとって困惑以外の何物でもないと思いますが」

 

 姫柊雪菜がそういうけど、まぁそれはそうだろう。

 

 俺はそれに対して、素早く何もない手を向け、そこから一本のナイフを生やすようにして作り出す。

 

 それにちょっと目を見開いている四人に対して俺は苦笑する。

 

「これはイメージした魔剣を創り出す魔剣創造(ソード・バース)。俺達の世界の聖書の神が人に宿るように作り上げた異能である、神器(セイクリッド・ギア)というカテゴライズの能力だ」

 

 俺はそれで注文していたホットケーキのチョコレートソースを切り分けながら説明を続ける。

 

「神器は所有者の想いに応える性質があるようでな。所有者が世界の均衡を崩すほどの意思を持つと、禁手(バランス・ブレイカー)という進化形態に移行することができる。またその生成過程で伝説のドラゴンやモンスターを組み込んだ封印系という物になると、寿命を高速で削りつつ理性もぶっ飛ぶ代わりに、封印した存在の力をよりダイレクトに振るえる覇という最終手段もある」

 

「……なるほど。それなら転心輪を使うヒーローに対しては理解が早いようですね。ですが属性力は逆に混乱するのでは?」

 

 姫柊嬢の理解が早くて助かるが、問題は此処からだ。

 

「いや、禍の団の二大派閥のトップをぶちのめした奴、女の胸を思う気持ちで色々とやらかしてててな? なんならその所為で異世界の存在が実証された」

 

 あ、絶句している。

 

 まぁとりあえずある程度説明をするべきだろう。

 

「生まれて初めて女の乳をつついた感動で禁手に至り、自分をモデルにした特撮ヒーロー「おっぱいドラゴン」のテーマソングが鳴り響く中でまた乳をつついて覇の暴走を止めたのはまだいい」

 

「まだいいのか!?」

 

 暁のツッコミは正論だと思うが仕方がない。

 

「いや、ここまでは理論上できるとこの時点でまぁ説明できるし。本番は此処からだ」

 

「そのあと神との戦いでおっぱいに対する想いに加護を与えるべく、異世界からおっぱいを司る神がおっぱいの精霊を遣わしたことで異世界の存在が実証された。そしてその加護の影響もあってか、おっぱいをつついて前人未到たる禁手の更なる上の形態に到達し、その少し後におっぱいから放たれる光を浴びて統合形態に到達ときたものだ。……それに、属性力という存在の説明からすれば納得できる事象がある」

 

 もう言った方がいいだろう。多分だが、長丁場になるならもう言った方がいいだろう。心の安定を図る余地があるというか、一段設置することで混乱度合いを下げられるというか。

 

 俺は額に手を当てながら、総二に視線を向ける。

 

「ぶっちゃけ、目の前で両親や友人をぶちのめされた時よりツインテールを台無しにした奴と相対した方が属性力高まるんじゃないか?」

 

「……そうです」

 

 視線逸らしながらも、総二は断言した。

 

「俺もアルティメギルと戦ってくれと言われた時は、あいつらに引いてたのもあってちょっと抵抗あったんですけど、ツインテールが失われていくところを見てすぐ決めました。ぶっちゃけて言いますと、テイルレッドになってからしばらくはツインテールのついでに世界を守ってました」

 

「そっか。……いや、この事実は俺達の世界にとっても赤龍帝にとっても朗報だ……」

 

 俺は思わず天を仰いだ。

 

「そ、そうなんです、か……?」

 

 紅葉山が首を傾げるけどそうなんだ。

 

「……禍の団の初のテロ。各勢力和平の第一歩たる三大勢力の会談にうちのクソ馬鹿ラーメンバトル野郎が神々と戦いたいからなんて言う理由で禍の団のスカウトに応じてテロの手引きをするとかいうまねをやらかしてな? さっきのおっぱいドラゴンとそいつ、神器が封印される前からライバル関係だったんで、あの野郎ケンカ売ってそうなんだよ」

 

 話を聞いただけでも殺意が沸く。あの野郎問題児だとは思ってたがあそこまでとはな……っ!

 

「二天龍こと赤龍帝と白龍皇なんだが、白龍皇のバトルラーメン馬鹿は旧魔王ルシファーのひ孫でもあるハーフだったことから白龍皇を宿し、更に当人が向上心強い状態で神器研究の最先端たる神の子を見張る者(うち)で育った反則級の存在で、現在過去はおろか未来永劫最強の白龍皇になれると言われるほど。反対に赤龍帝はある事情でたまたま転生悪魔っていう後天的に悪魔になった存在になった程度で、先祖代々異能や異形に何の関りもない上、才能が味噌っかすなのがこれまた神の子を見張る者(うち)の計測で判明している歴代最弱だったんだ」

 

 うん色々と酷い。

 

 例えるならなんだろうか? ……英才教育を受けたスーパーコーディネイターが太陽炉搭載機に乗っているのに、もう片方が文字通りただの凡人的な?

 

 で、問題は此処からだ。

 

「あのクソボケ野郎、要約すると「お前つまらなさすぎるからモチベーションだけでも復讐者にしてあげてやるよ。俺みたいな超特別な奴に殺される方がご両親の人生も箔がつくしいいだろ?」的なことを言ったらしくてな? また禁手にも至ってない赤龍帝は、非常時ということで当時の堕天使トップだったアザゼル様から貰ったユニットで疑似的に禁手になって激突した結果、機転を利かせて善戦しちゃったもんであのバカ白クソ野郎が空間そのものを半減させるなんて言う本気モードを見せたんだが」

 

 何か言いたい人もいるだろうが、ここではっきり言った方がいいだろう。

 

 何せここから一気に急転直下だからな。

 

「アザゼル様がその技の説明を「おっぱいが半分になる」なんて説明した途端、一方的に白馬鹿をぼこぼこにした挙句覇を使おうかと思わせたらしい」

 

 急転直下のあまり、全員が困惑したな。

 

「………なるほど。確かにそれなら仕方ないな」

 

「あるだろ!? え、お前納得するのか!?」

 

 観束に対して暁が鋭いツッコミを入れるが、観束は何一つとして困惑してなかった。

 

「属性力ならそうなるさ。属性力の戦いで一番大事なのは、自分の属性をどこまで高められるかといっていいからな。……クマを当たり前のように倒せるレベルの戦闘力でも、属性力をもってなければ戦闘員に傷つけないよう取り押さえられるような世界だからな」

 

 酷い世界だ、属性力というのは。

 

 思わず俺も戦慄しているが、まぁとりあえずだ。

 

「結果としてアザゼル様は乳(にゅうパワ-)なんてものを提唱し始めていたからな。単純に神器というものが転心輪とテイルブレス? ……のハイブリット系列だと考えた方が納得がいくし、いやぁよかったよかった……」

 

「……なるほど。それは納得してしまいますね」

 

 ほっとしている俺に対し、姫柊は引き気味だが納得してくれたようだ。

 

 そして同時に、ここからが本題だということも分かっている。

 

 何故かお客さんが持ってきた紅茶のお代わりを戸惑いながら受け取りながら、姫柊は困惑していた。

 

「ですが問題は多数あります。絃神島にいたはずの私や暁先輩が日本の本土にいるような転移の所為か、どうも通信網が寸断されているようです」

 

「まぁ、電子的な通信は人工衛星ありきの範囲だからな。衛星軌道上レベルで転移されているのならそりゃ混乱もあるだろうさ。……ビーコン系列がない所為か、異能前提の通信も中々繋がらないしな」

 

 姫柊も俺もぼやくが、紅葉山や観束もその辺りは困惑ものだろう。

 

 さて、情報交換をしているがそれ止まりだしな。

 

 そう思っていると、暁がため息をついた。

 

「……あれこれ悩んでも仕方ねえだろ。とりあえず、誰かが話を通せる奴に繋ぎが取れたら力を借りる。それぐらいしかできないだろ?」

 

 ま、それぐらいしかできることはないか。

 

「おそらく他にも巻き込まれている世界がありそうだしな。例の普通の人々とか言う不通にケンカ売っている連中も別枠だろうし、最低一つは確定か。……国家元首に繋ぎが取れれば楽なんだが」

 

「あ、そこは大丈夫」

 

 俺が仮説を立てると、観束が手を挙げた。

 

 そして注目される中、観束が隣を指さした。

 

 ……意識的にスルーしてたが、なんで中東の偉い人っぽい恰好の人がいるんだろうか。

 

「この人、中東の皇子様らしいんだ。つーかウチの常連さん、アルティメギルとの最終決戦に備えて全世界の首脳陣と交渉ができるような人達が何人もいるんだ。……大統領までよく来てるな」

 

「……す、凄いんですね……!」

 

「落ち着け紅葉山。多分そういう次元じゃない」

 

 どっから突っ込んだらいいのか分からない。

 

「というか母さん居ないけど、どこ行ったんですか?」

 

「大統領に頼まれて、ツインテイルズ代理で日本政府に一緒に向かっているよ。大丈夫、私がいた未来では二人とも現役だよ」

 

「今はその設定いいです」

 

 ……どこから突っ込んだらいいのか分からない。

 

 と、観束が遠い目になった。

 

「俺の母さん、俺の名前に究極(アルティメット)とかつけたいと思うぐらいの中二病が現役なんだ。で、属性力の影響で中二病属性が刺激されてこんな常連さん達に……っ」

 

「……フットワーク軽いってレベルじゃないなオイ」

 

「ラ・フォリアでもそこまで軽くねえぞ」

 

 俺と暁は戦慄しているが、暁は比較対象にできる国家中核の知り合いがいるのか。

 

 いやまぁ、そこは置いておくとしてだ。

 

「と、とりあえずそういうことなら少しは連携が取れるだろう。そもそも世界的英雄で知名度抜群な以上、もの凄く悪いがその知名度と名声を貸してくれると助かるというか―」

 

 俺がそう言いかけたときだ、何かが舞い降りる音が響いた。

 

 嫌な予感がする。とても嫌な予感がする。

 

「あ~もしもし? そちらがツインテイルズの拠点であることは既に掴んでおります。ちょっとこの事態を起こした元凶の者なのですが、上の意向もあって挨拶に参りました」

 

 とても嫌な声が響いてきた。

 

 ……仕方ない。

 

「とりあえず応対してくるから戦闘準備を整えていてくれ」

 

 俺はすぐに立ち上がると魔剣を創り出してから臨戦態勢に入りつつ、ドアを蹴り開けた。

 




プロローグはあと一話となっております!
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