スーパー地球プロジェクト! 地球大混合事変!! 作:グレン×グレン
では本編!
【青野レイズ】
とりあえず、会議は情報交換及びある程度の連携をとる方向でまとまった形になる。
まだ日本も足並みを揃えるどころか混乱状態から抜け出ていないからな。これが限界といえば限界だろう。
なんかアジュカ様曰く、五大宗家と繋ぎが取れる余地があるみたいなので、そこに期待というべきか。
……仕方ないとはいえ、完璧にクリストフにいいようにされている節があるからな。対策は必須といえるだろうが、後手に回らざるを得ない。
その間に色々されるんだろうが、もうこれは半分以上諦めないとな。
さて、俺もできることから少しずつしないとな。
「で。赤龍……兵藤、とりあえず俺達は現場で動きながら対策って形になるな」
「ですよね。でも、そうなるとリアスと木場が気になりますね……」
赤……もとい兵藤に話を振ると、兵藤もやはり悩んでいるようだ。
まぁ、流石に気になるだろうさ。
「兵藤? リアスっていうと、お前の主とかいう?」
暁が気になっているようだし、情報交換も兼ねて話を繋ぐか。
「リアス・グレモリー。冥界の悪魔側は貴族社会だが、その中でも有名どころである元七十二柱が一つであり、現魔王ルシファーの襲名者を輩出したグレモリー本家の次期当主となられるお方だ。成人前の上級悪魔としては上澄みレベルであり、また大王バアル家出身の母から受け継いだ特性たる「消滅」を高い水準で保有。母親であるヴェネラナ殿の異名である
「亜麻髪の
「紅髪の
「……物騒だなオイ」
暁が軽く引いているが、まぁ確かにな。
「ちなみに義理の姉はあのユーグリットの姉でな。あっちはあっちで魔王クラスの戦闘能力を誇り「銀髪の
「物騒な異名ばっかりだな!」
暁がストレートに突っ込むが仕方がない。
「戦闘能力に由来する異名だからな。物騒なぐらいでちょうどいいところはあるだろう。せ……兵藤みたいに「乳龍帝」なんて渾名付けられて、特撮番組作られるのもそれはそれだぞ?」
俺は正直ちょっと嫌だ。
特撮ヒーローのモデルになるのは百歩譲っていいとして、乳龍帝なんて感じの異名付けられたら凹む。
と、観束がなんか納得していた。
「まぁ確かにな。テイルレッドの人気が僅か一日でいきなり世界規模になった時は流石に戦慄したよ」
観束がうんうんと頷いている。
「あっという間にBotとかファンサイトとか色々作られたからな。人気がありすぎて同人誌でR-18だと印刷所が仕事を拒否してくるのは、喜ぶべきか引くべきかな……」
「同人誌にされてることを嘆けよ」
「R-18に対して厳しいところが羨ましい……」
暁が呆れるやらイッセーが羨望の視線を向けるやら。
というか、色々凄いんだな。
「そんな調子だといろんな商品とか作られてそうだな。おっぱいドラゴンもスポンジとかファーストフードの子供向けセットの玩具とか作られてるけど」
「そうですね。テイルレッドのキャンディとかができた時は、クラスメイトのみんなが舐めたことでツインテールが消えていくのが……ちょっと、寂しかったです」
「「「そこでいいのか?」」」
話を振った俺だけでなく、兵藤と暁もツッコミを入れるほどだ。
こいつも大概性癖が絡むと突き抜けるな。
赤龍帝……っと、兵藤も大概だからな。
「なんつーか、お前ら大丈夫か?」
「まぁまだましな部類だろう。変態ってのは本当に奥が深いぞ?」
暁が引き気味だが、まぁフォローは入れておく。
というより、本当にかなりましな部類だからなコレ。
「性癖一点特化で真っ直ぐ突き抜けているから、その観点で言うと二人はまだましだ。……やばいのは醸造とか捻くれて言えるとか形容できるタイプだと思うぞ?」
「どんなタイプだよ。想像できないんだが?」
暁はその手の変態とは縁がないタイプか。
ま、そっちの方が都合がいいんだろうがな。
そう思いながら、会議に参加してないメンバーが待機している部屋に入った時だ。
「……あ、その危ないです逃げてください!」
なんか紅葉山がものすごいことを言っているんだが。
え、なんだ? 特にさっきも脅威も感じないんだが。
そう思っていると、兵藤の眷属仲間であるゼノヴィアが駆け寄ってきた。
「イッセー! ちょうどよかった、実はこの事件の直前に買ってきた物があるんだ!!」
その言葉を聞いて、兵藤はなんか嫌な予感を感じているようだ。
一体なんだ? 仮にも元聖職者である以上、そこまでとんでもない物は買ってないだろう。
あ、でも強い信仰心って暴走しやすい印象あるしな。強引な布教でも―
「お前が前に欲しがっていた、調教物エロゲのフォーリンシスター3だ! 聖職者を性的に見るのはいかがなものだが、以前チェックしていたと桐生から聞いているぞ」
「おいまてこら元聖職者」
―俺は物理的に張り倒す覚悟と始末書の文面を脳内で用意して、割って入った。
「中学生! 紅葉山中学生! 中学生女子の前で見せるもんじゃない!! そもそもお前もまだそういう年齢じゃないんだから、公然と見せるな!!」
「何を言うか。エロゲとは人間の人生を導く教科書だぞ?」
なんか妄言を吐いている女子がいるんだが。
たしかテイルブラックの変身者だったな。一体何を言っているんだこの女。
「……ふっ。やはり桐生のアドバイスは的確だった。今回も素早く買うことができたからな!」
しかもゼノヴィア嬢、常習犯か。
「いやはや、その桐生とかいうのは頼りになる女だな。妾も知らぬ奥深さを教えてくれおった。……あの知識があれば、アルティメギルで多くの部下をより多くまとめられたことだろう」
「そうだろうそうだろう。私の友は頼れるのさ。
なんかこっちがついていけてない間に、どんどん話が進んでいる。
ちなみに赤龍帝はものすごく疲れた顔になっている。これ、やっぱ以前にも経験がある的な奴だ。
「と、いうわけで総二! 妾も久しぶりにエロゲをしようではないか! 礼儀作法を学んだからなおさらな!」
「全裸でたしなむのが礼儀とは知らなかった! さて、アーシアとイリナはどこだ? このチャンスは逃せん!」
……よし。
「とりあえず一つ聞きたいんだが、そっちの眼鏡ゴスロリ女子は?」
「ああ、テイルブラックだよ。名前はイースナで、こっちじゃ大人気アイドルやってるんだ」
そうか。ありがとう観束。
で、だ。
俺は聖剣を抜き放つと、宣言する。
「お前ら速攻で正座しろ正座」
年長者として説教タイムだ阿呆共。
【観束総二】
「あ、やっぱり女子と一緒にエロゲするのっておかしいんですね?」
「ああ、おかしいんだ。エロゲってのは基本的に、男が一人でこっそりする物なんだ」
イッセーが、俺の参考が無くて全然分からなかったことを教えてくれる。
「っていうか、普通に考えて女子に解説しながらエロゲするなんてほぼ拷問なんだよ。前にアーシア達が俺が買おうと思ってたエロゲを買ってきた時なんて、俺は解説しながらみんなの前でプレイすることになったし……!」
大変だったんだなぁ。
「しかもちゃんとエロ本とかエロビデオも、隠してるのに見てくるし。そういうのはさぁ、恥ずかしいから女子が見えるところに当たり前に置かないんだよ」
「そっか……。俺の場合、別にしないのにイースナが置いてくるんだ。見えるところに並べとかないと、どんどん追加してくるし」
あれはやっぱりおかしかったんだなぁ。
「……いいか全員よく聞け。お前達のやっている行為は明確に嫌がらせだ。しかも全裸エロゲプレイを男女がするって、どんな逆セクハラ変態プレイだ、マジでやめろ馬鹿。第一……」
と、くどくどと青野さんがイースナ達に説教している。
俺達もフォローした方がいいかと思ったけど、青野さんが「誰か一人ぐらいしっかり厳しく叱らないと付け上がるからダメ」って釘を刺してきたし。とりあえず任せることにしている。
俺はエロゲーなんて、イースナが持ってくる時ぐらいしか知らなかったからなぁ。その辺りはどうしても常識というか知識が足りてない。
特にツインテールを極めすぎて、性欲がツインテールに置き換えられていたところがあるからな。そういう意味だと、俺はその辺に疎すぎる。
「ちなみに、イースナが持ってきた初心者向けってのがこれなんだけど……」
イースナが何時の間にか持ってきていた、俺が初めてプレイすることになったエロゲをイッセーに見せてみる。
あ、ジャケットと裏面を確認したらちょっと引いてる。
「……これのどこが初心者向けだよ。変態上級者向けじゃねえか」
そうだったのか。俺も正直、ちょっとおかしいなぁとは思ってたんだ。
やっぱり、ヒロインが宇宙から大気圏突入してきたり曲がり角でぶつかったら全裸になったりはおかしいんだな。そうだったんだな。
イッセーと青野さんが頼りになりすぎる。本当に……頼りになりすぎる……!
「……いや、そもそも俺らの歳だとまだ持てないだろ」
暁さんがそういえばそうなことを言ってきたな。
「大体な? なんで女子高生がそんなので盛り上がってるんだ? 普通そういうのを嫌ったりするもんじゃねえのか?」
「それが不思議なことに、ゼノヴィア達は俺のエロ本やエロゲーをこっそり見たりしているんだ。使ってない部屋にダミーを乗せて隠していたのに、当たり前のように読んでるって会話に出てきてさぁ?」
暁さんの質問にイッセーがそう答えると、その途端に青野さんがなんか地面を踏みしめた。
「とりあえず、ゼノヴィア嬢達は後で別口に説教タイムだ。最低限のデリカシーって奴を覚えてもらう」
「何がだ!?」
「何がですか!?」
「何がなの!?」
「親しき仲にも礼儀ありって言葉とその意味を教えよう。というかそれでいいのか敬虔な信徒共!」
青野さんがなんか苦労しているなぁ。
「俺、青野さんに何かお礼をした方がいい気がするんだけど」
本当にした方がいい気がするんだけど。
というか、多分俺の場合は後でもっと迷惑をかける人が出てくる気がする。トゥアールとか慧理那とか……母さんとか理事長とか!
絶対にお礼とかお詫びとかしないと駄目だ。青野さんが過労死するぞコレ!
見ると、イッセーも同感なのかうんうんと頷いていた。
「俺もだ。後で頼んで、俺の貯金から十万円ぐらい下ろした方がいいかもしんない」
「ちょっと奮発する感覚で十万円下ろせるのかよお前」
暁が静かに驚いているけど、俺もびっくりだよ。
「そんなに金あるのか?」
「いや、普段は「高校生だと金銭感覚が狂う」ってことで管理してもらってるんだよ。ただおっぱいドラゴンのモデルだったりヒーローショーに出たりしてるし、リアスの眷属として契約活動も実戦もしてるから、結構溜まってるかな?」
へぇ~。凄いな。
「総二こそ金貰ってないのかよ? 正体知られてるってんなら、テイルレッドのグッズとかでモデル料とか払ってもらえるんじゃないか?」
「流石にそこまで知られてなんじゃないか?」
イッセーに暁さんが反論するけど、そうでもないんだよな。
「いや、アルティメギルとの最終決戦の時、アルティメギル首領が態々学校を探し出して変身を解いてきたから、ツインテイルズの正体は殆ど知られてるな。なんなら普通に歩くだけで挨拶されるし」
「「……大変だな」」
なんかすっごい同情された。
え、そんなに同情されることか?
「いや、幼女の正体が高校男児って……ばれた瞬間にやばいことになりそうだろ?」
「俺はとにかく正体隠してるからな。絶対面倒になるし」
イッセーも暁さんもそういうけど、まぁそうなんだけど。
「それが、逆に人気がちょっと高くなってるところがあって。ハリウッドの映画も結局作成中止にはならなかったし。なんなら主演女優の人がノリノリになったし」
「変人しかいないのかお前の世界」
暁さんが結構鋭いことを言うな。
「いや、確かに俺はイッセーのおっぱい好き並みにツインテール大好きだけど……いや、テイルレッド人気は俺も時々引くレベルだしな」
「俺のおっぱい好きに匹敵するツインテール好きは、つまり変態ってことなんだぞ?」
イッセーが真顔で言ってきたけど、え、そうなの?
俺は思わず周囲を見ると、暁さんをはじめとして全員がそっと視線を逸らした。
え、本当に?
「何を言うかと思えば。今更じゃな、総二」
あ、イースナが何故かため息をついている。
「そも、誰もが変態を極めんとするアルティメギル、その頂点たる首領が全人類単位で変態性に瞠目させた世界がお前の故郷にして妾の第二の故郷だ。その変態性は三千世界を見渡しても頂点を狙えるほどなのは言うまでも無かろう?」
「「おい……勘弁してくれ……っ」」
なんか青野さんと暁さんがため息をついているんだけど……いや、まぁそうなのか?
「……とりあえず、兵藤さんが暁先輩を超えるいやらしい人なのは分かりました」
「いや、これそういうレベルじゃなくない?」
と、暁さんの仲間である姫柊と藍羽浅葱さんがなんか呆れている。
……俺やイースナでこれだと、慧理那やトゥアールに会った時どうなるんだろう……。
「そ、それはいいんですけど、その……会議の方はどうなったんですか?」
と、顔をまだ赤くしていたけど紅葉山も落ち着いたらしい。
それぞれが駄弁っていたりしたら、何時の間にかイースナとゼノヴィアさん達がエロゲで話が盛り上がって、全裸エロゲなんて言う話に派生して混乱しかけたタイミングで俺達が来たらしい。
あとで謝っとこう。本当に謝っとこう。
「まぁ、現段階では情報交換会以上のことはできてないな。もっとも異形側の各世界との繋がりがこの世界になっていることもあり、対抗馬の中核に異形側が成るんだろうが……そこまで考えての嫌がらせだろう」
青野さんが軽くため息をついた。説教お疲れ様です。
う~ん。俺からすると、結構な規模の組織が動けるってことになると思うんだけど。それだと足りないのか?
俺は首を傾げるけど、青野さんはそれに気づいたのか肩をすくめる。
「異形や異能は基本的に、人間社会に公然と姿を現すケースはまずないからな。どうしてもこれだけ堂々と動かれると対応が後手に回るだろう。……人間社会そのものに異形や異能を知らしめるのはタブー視されているから、そこまで動ける可能性も高くはない」
「そうなの? 別に神話とか宗教とかで知られてるんだし、堂々と動いても大丈夫そうだけど」
と、薫さんが首を傾げるけどそうもいかないみたいだ。
「言いたくないが、異形っていうのはつまり「人間じゃない種族」ってことだからな。価値観のズレは大きいし、そちら案件の沙汰に至っては人間社会だと逆に大騒ぎになりかねないところもある。……ヘラクレスの沙汰についてはある程度知ってるだろう? あれ、日本で下されたら流石に炎上するぞ」
「……あ~……確かに。思いっきりテロってたからなぁ……」
イッセーが遠い目になっているけど、そこまでやってたのか。
「俺達も
エイトが聞くけど、本当何をしたんだ?
そう思っていると、青野さんがげんなりとした表情でため息をついた。
「俺やイッセーが持っている神器については雑に説明したな? あれは世界的に聖書の神様が作ったシステムで機械的に人間に宿るようにしているのが大半なんだが、その為異形側が所在を掴めていない神器保有者はたくさんいる……のを、探し出して大量に拉致監禁」
いきなり凄いことになったな。
「で、そいつらを異能を使って洗脳して、正規構成員の下っ端や数合わせ兼データ採取用の魔獣と一緒に、各勢力の大小様々な拠点を襲撃させる。そしてこれの目的は拠点攻撃ではなく、派遣した神器保有者を死地に送りこむことそのもの。こっちも命が掛かっている状況で殺さず徹底なんて到底できず、死人がこの時点で多数出ている」
またえげつないことを……!
「これはイッセー達は知らされてないだろうから補足すると、送り込まれた神器保有者の神器は神器内部の非常にデリケートな部分に負荷をかける仕込みがされており、放っておけばどっちにしても死ぬ。……俺がテスターをしているこいつで得られたデータからたまたま発覚して応用技術と処置でだいぶ間に合ったが……間に合わなかった者も相応にいるな」
嫌な顔をしながらの説明に、俺達も思わず息を呑む。
「で、それによって強引に禁手に到達した連中を最優先で回収。残った面子を自分達の戦力としつつ、その技術をあえて隠さず流布しまくった結果、神器を持っている現状に不満を持っている連中の暴走すら招いて更に体制側の社会情勢に混乱をもたらすというマネをやったわけだ」
そこまで言うと、青野さんはげんなりしながらなんか紋章みたいなのを出した。
そこから、登山とかで使いそうなフレームがついている大きなカバンを一つ出すと、ごそごそとあさって瓶と袋を出す。
……瓶の方、ウイスキーって書かれてるんだけど。
「げんなりするような話を聞いたら嫌な気分になった。……糖衣チョコいる奴いるか?」
な、流れるようにお酒を飲もうとしてるぞこの人!?
「お酒、飲むんですか?」
「これでも22なんでな。大抵の嫌なことはアルコールに溶かして流し込めば大体収まるんだよ」
紅葉山にそう言うと、青野さんはコップも出してウイスキーを注いでいた。
「ま、頭が痛くなる話はこの辺でいいだろ。そろそろ俺達も休ませてくれ」
色々、大変なことが多いんだなぁ。
とりあえず変態共にはある程度ブレーキを掛けとかないと後が大変なので。レイズが割とマジレス系なのはそのあたりの説教担当にする前提だったことも関係しております。
後英雄派のテロによる被害者がシャレにならないところがありましたので、そこにもブレーキがかかっております。神器に上乗せして拡張させる技術が、神器に蛇をくっつける悪影響対策及び発見に大きく貢献するデータをもたらした形です。