スーパー地球プロジェクト! 地球大混合事変!!   作:グレン×グレン

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 はいどうもー! この調子で頑張っていきたいグレン×グレンでっす!!


第一章2 人が多いと紹介ターンは必要不可欠

【青野レイズ】

 

 

 

 

 さて、俺達はどうしたものか。

 

 あの後迎えに来た自動運転の車に乗せられて連れてこられたのは全寮制の高校。

 

 高校なんだが、入り口が偽装された車庫に通されて妙な移動ルートを通っているあたりまともな高校ではないだろう。あとうちの組織はものすごく目の色を変えて参考にしそうだ。

 

 で、そこの寮のラウンジを借りの休憩場所として通されているが、さっきの連中をお目付け役にされているところから考えるとやはり緊張感が漂うな。

 

「……なぁ、とりあえずなんか飲んでいいか? そこの自販機で」

 

「やめた方がいい」

 

 暁がいたたまれなくなって立ち上がるが、それを穏便に立ち回っていた奴が止める。

 

 その表情は真剣だった。もの凄く真剣だった。

 

「ここの自販機はランダムでしびれ薬が混入されてるから、素人が適当に呑んだら駄目だ」

 

「なんでそんなもん仕込まれてんだよ!? どんな学校だよ!?」

 

 全力のツッコミが当然の意見過ぎる。

 

 俺としてもツッコミどころの塊だと思う。あと神の子を見張る者に知られると絶対ややこしいことになる。絶対ノリでマネるから知られないようにしないとな。

 

 と、そこでツインテールかつ眼鏡の女子が立ち上がった。

 

「そーゆーことなら教えたるわ! あたしが一番に教えたる!!」

 

 ビシりと手を伸ばした子は、なんか食い気味に胸を張る。

 

「ここは国立中野高等学校! この日本で諜報員を育成する一番凄い学校や!」

 

 なんだと!?

 

「諜報員……つまり、ハニートラップとか!?」

 

「そこでいいんですか赤龍帝!?」

 

 思わず全力で突っ込んだが、ツインテールの子はなぜか凹んでいた。

 

「ハニートラップはさすがに一番じゃなくてのぅ……」

 

「そっか、一番のハニートラップはいないのか……!」

 

 変なシンクロしないでくれません?

 

「ハニートラップ! マジか……本場のハニートラップか……!」

 

 あと赤毛の女の子も食いついている。

 

「……とりあえず、軽い自己紹介をしたほうがいいな。改めて、俺は青野レイズだ。ちなみに年齢は22歳」

 

 空気を換えたほうがいいかと思い、俺は自分から自己紹介を試みる。

 

 あまりややこしいことにならないほうがいいだろうしな。

 

「あ、やっぱり年上だったんですね。っと、俺、ちなみに俺は高校二年生。駒王学園高等部二年生でオカルト研究部の部員やってるぜ!」

 

「おぉ~年上でしたかぁ。あたしは宝星院(ほうせいいん)ひまり! この高校で一番の諜報員を目指しとるわぁ」

 

 ツインテールの諜報員女子が元気よく赤龍帝に応えているが、なかなか気の強いタイプのようだ。

 

「そしてあたしがリーダーを務めるアルファのメンバーがこの二人! 上月大河と小鈴ルルスじゃ!」

 

「ルルスだよー! よろしくね♪」

 

「……お茶だ」

 

 ……個性的なチームなようだ。猫っぽい雰囲気の子が小鈴で忍者っぽいのが上月か。

 

 ちなみに上月のほうだが、いつの間にか飲み物を用意していたらしい。コンビニのレシートを見せているあたり、本当にここの自販機はロシアンルーレットらしいな。

 

 まぁそれはともかく。話を進めたほうがいいだろうか。

 

「それじゃぁ、次は私! 私は彼の幼馴染の紫藤イリナ! 皆、聖書の教えを信仰してみない?」

 

「天使イリナ? 布教活動は後にしてください」

 

 やばい俺がしっかり止めないとややこしくなる!?

 

 空気が微妙になっているが、そこで手を挙げたのはハニートラップに反応した赤毛の女子。

 

「あたしは明石薫! 大学デビューを考えてるぴちぴちの女子高生! 大学になったら合コン行きたいです!」

 

「「……大学生、合コン……!」」

 

「……っ」

 

 赤龍帝と眼鏡の少年が食いついている。あと上月が無言で反応しているな。

 

「そして男子にちやほやされたところでカレシでマウント取りたい! 「一流大学出でエリートでイケメンで高収入の♪」ってマウント取るのが夢です!」

 

「「ふっざけんなぁ!!」」

 

 イカンややこしいことになる。

 

「赤龍帝落ち着いてください! マジのオーラ出てるから落ち着いてください」

 

「野原も落ち着け! 刀気が漏れてる!!」

 

 慌てて俺が赤龍帝を羽交い絞めにすると、あっちはあっちで羽交い絞めにしているし。

 

「止めないでください! 男の純情な心を踏みにじろうとする奴を無視できません!?」

 

「止めるなエイト! 合コンを、合コンに向かう男の心を踏みにじる奴を許せるか!?」

 

 涙を流すな兄弟かこいつら!?

 

「明石だっけか!? それ本当にやめよう!? 合コンは出会いを求める男女の場だから! そういうことすると余計な恨み飼うから!?」

 

「……青野さんだっけ? ……でも出会いにこだわって、いろんな人たちとの交流を欠かすのはだめだと思うんだ。彼女が欲しいからこそ、恋人がいる女性との関わりが経験になるんじゃないかな?」

 

 釘を指したらすごい理論武装し始めた。

 

 あ、後ろから引っ張られた。

 

「ええ加減にせい薫! おっさんがどんどん復活しとるで!? あ、ウチは野上葵(のがみ あおい)いいます。こいつとはまぁ……幼馴染っちゅーか同僚っつーか」

 

 いろいろとややこしい関係なんだろうが、とりあえず苦労してそうだな。

 

「いつもこんな感じ?」

 

「……はい。中身におっさん飼っとって、昔はもっとひどかったわ。水着のねーちゃんにテンション上げたり女の服剥こうとするとめっちゃ動きがよくなったりで」

 

 そっか……そっか……。

 

「それは当たり前だ。女の子の服の内側には夢とロマンが詰まってるからな」

 

「まったくだね。わかってるじゃないですか明石さん」

 

 そして一瞬で同志となったぞ赤龍帝と眼鏡の奴。

 

「僕は野原英雄(のはら ひでお)。ちなみに女の子同士の着替えとかボディタッチとかの経験はありますか? マシュマロの様ですか教えてください!」

 

「んなわけないじゃん! 女の子の感触っていうのはもっとこうねぇ―」

 

「……ぜひとも! ぜひとも教えてください!!」

 

 そして一瞬で仲良くなったなおい。

 

 というか赤龍帝は戻って来てください。

 

「赤龍帝、赤龍帝。あなたむしろ教える側でしょうが」

 

「……ちょっと待ってください。女の子たちのまだ見ぬ女の子の夢とロマンが待ってるんです!」

 

 止めても聞かないしなこん畜生。

 

 あと上月はさらりと聞き耳をものすごく経てているんだけど。こいつも大概スケベなようだ。

 

「……お前は初対面の相手に何教えてんだぁー!!」

 

「面白いことになってるねー。あ、厨房借りて簡単に食べれるのを作ったよー」

 

 あ、ドアを開けてデュリオと明石達と一緒にいた男の人が入ってきた。

 

「そしてこの人が私の彼氏です! 将来の約束もしてるんだよ!」

 

「「畜生エリートが……!」」

 

 うわぁ、殺意の奔流が。

 

 デュリオと一緒に入ってきた人は、ちょっと伸ばした髪をしている眼鏡の男性だ。

 

 見るからにインテリ系でデスクワーク型……に見えるが、体をかなり鍛えているな。普通の人間レベルなら結構な戦闘能力がありそうだ。

 

 そしてめちゃくちゃ動揺している。これは振り回されるタイプか。

 

「ま、待て待て待て待て! あくまでもだ!」

 

 顔を赤くして動揺したその人は、こっちに対してかなり真剣な表情を取りながら―

 

「薫が高校を卒業して将来の進路をきちんと決めて、両親の許可がもらえて、まだ気が皮ってなければ交際も視野に入れるといっただけで……!」

 

「めんどくさいなこの人!?」

 

 思わず絶叫したよ。

 

「そうなのか。……大変ですね」

 

「なんつーか、苦労してるんだなアンタ」

 

 観束と暁は多分わかってない。こいつら絶対恋愛ごとに鈍感なタイプだ。

 

「えっと、それってつまり付き合ってもいいってことです……よね?」

 

「言わんとって。これでも、これでもものすごい前進だから。薫頑張ったから」

 

 紅葉山にすら見抜かれているそのメガネの人を、野上がフォローしている。

 

「初めて会ったのがウチらが十歳ぐらいやから、ものすっごい大変だったんや。ここまでずっと頑張ってここまでようやく届いから……!」

 

 野上はきっと苦労していたんだろう。多分ものすっごい苦労していたんだろう。

 

「キスしてくれたじゃん! ウェディングドレスみたいなもの用意してくれたじゃん!」

 

「おでこにだ!! 後あれは試作段階で色がついてないだけの切り札の装備であってだな!?」

 

 とりあえず犬も食わないことになってそうだからスルーしたほうがいいんだろうか。

 

「父ちゃんに「僕はずっと前から彼女の物なんだ」って言ってくれたのに! 今更誤魔化すなんてなし! 絶対なし!」

 

「あれは兵部が人格介入していたからだ!」

 

「父ちゃんと合意の上だったし意識あったし!! なんなら父ちゃんも歓迎してたし!!」

 

「ぐぁそれは確かに……いや待て年齢差がなぁ!!」

 

「いやもうアンタそれもう完璧に逃れようがないじゃねえか!」

 

 あまりに論外な状態になったので赤龍帝が突っ込んだよ。

 

「なんでそんなに、こんな可愛い子との恋愛を認めないんですか!? 初めて告白された相手が殺すついでの暇潰しで遊んできたとかあったんですか!?」

 

「なんだよその展開!? なんでそんなに具体的なの!?」

 

 なんかどんどん修正が効かなくなってきたんだけど。

 

「大体、初めて会ったのが十歳なのが何か問題あるのかよ! 明石さんめっちゃ可愛いお姉さんじゃん! 問題ないだろ今なら!!」

 

「おお、言ってやっていってやって!」

 

 あ、赤龍帝に便乗して明石が攻めてきたな。

 

 なんかもう、周囲もちょっと観戦ムードだけど。

 

「……はっ! イッセー君、やっぱり九重ちゃんも落としちゃう―」

 

「―さっきまでのセリフは全面的に忘れてください!!」

 

 天使イリナが何か言った瞬間に手のひら返したな。

 

「ちょっと!? なんで急に敵になるの!?」

 

 明石がものすっごく裏切られた表情になっているけど、赤龍帝は赤龍帝でもの凄く真剣な顔になっている。

 

 というか慌てている。何があった。

 

「いや、今のは俺が全面的に悪かった。俺は子供達に人気があるけど、ちっさい子供に興味があるわけじゃないんで。すいませんがさっきのは忘れてください」

 

「……あれ? でもイッセー君、小猫ちゃんの逆プロポーズは受けてるわよね?」

 

「小猫ちゃんは高校生だぞイリナ!! それに背もおっぱいも大きくする決意してるしね!?」

 

 なんかこっちがグダグダになってきたな。

 

「未来はあるんだ、希望はあるんだ!! ほら、黒歌とか思い出せ!」

 

「……ハッ! それは無駄な努力や……高校生になるとなぁ、胸はほぼ育たんねん……!」

 

 そして赤龍帝の言葉に反応して野上の方が闇を見せている。

 

「そんなことはないさ! アーシアもこの数か月で少しずつ確実におっぱい大きくなってるグェ!?」

 

「なんやそれは! 小中高全部育っとらんウチに対する宣戦布告か!?」

 

 あ、やばい収集つかなくなってきた。

 

 とりあえず止めないとそろそろ乱闘が勃発するぞこれ

 

「……あれ、また誰か来たぞ?」

 

「え、誰か来たんですか? よく分かりますね」

 

 急に観束が外のほうを向いて、隣にいた紅葉山が反応した。

 

 確かに、このグダグダでよく分かるな。というか、そこまで気配を読めるほどの達人でもあったのか。

 

 俺が感心していると、観束は胸すら張った。

 

「ツインテールの気配が近づいているからな。ただ俺の知り合いのそれじゃないっぽいぞ」

 

 ………。

 

 すげえ。見事に全員の注目を集めやがった。

 

「……やるね。私も頑張るとたまに乳の気配とか分かるし!」

 

「それでいいのかお前は!」

 

 明石が明後日の方向に反応しているが、その間に赤龍帝が崩れ落ちた。

 

「……乳の気配を感じれる……? くそ、俺はまだその領域に……畜生……っ!!」

 

 なんか赤龍帝が敗北感に打ちひしがれてる!?

 

「……とりあえず食べない? 冷めちゃうよ?」

 

 天使デュリオはマイペースで何よりですねぇ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【兵藤一誠】

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……ふぅ。とりあえずちょっと食べて飲んだら落ち着いた。

 

「薫と葵が騒がしくて済まない。僕は皆本光一(みなもと こういち)。彼女達の上司というか、まぁ長年の相棒というか……今は本部勤めに移る為の引継ぎの最中といったところなんだ」

 

 明石さんの恋人らしい眼鏡のお兄さんがそう言ってから咳ばらいをすると、こっちの様子をうかがった。

 

「それと口に合うだろうか? 色々揃ってたけどあまり時間はかけられなかったので、簡単なおにぎりしか用意できなかったけど」

 

「いや、滅茶苦茶手が込んでるだろコレ」

 

 と、フード付きの上着を着た高校生の兄ちゃんが反応していた。

 

「混ぜご飯も何種類もあるし、具材全部ひと手間加えてるだろ。これだけのものをこれだけの量、たった二人でこんな時間に作れるか普通……?」

 

「まぁねぇ。俺ってば美味しいもの巡りが趣味だけど、作るのも得意なんだよ。皆本さんはすっごい料理上手だからおかげでつい色々と作っちゃってね」

 

 デュリオがそれだけ言うってのも凄いな。

 

 あと、この兄ちゃんも料理できる方だな。俺は見ただけじゃそこまで分かんないし。

 

「……やっぱり、モテる為には料理出来た方がいいんだろうか」

 

 見てる限り、兄ちゃんの隣にいる女の子は結構好感度高そうだし。皆本さんも明石さんの恋人だし。

 

「モテる為には料理ができた方がいいのか……!」

 

「赤龍帝。収集つかなくなると思うのでやめときましょう?」

 

 なんか青野さんが酷いこと言ったし!?

 

「とりあえず、私達も自己紹介をした方がいいでしょう。私は姫柊雪菜、隣のこの人は暁古城先輩です」

 

「……ども。ちょっと色々あるけど、とりあえず助けてくれた助かりました」

 

「あ、いやいや気にしなくていいよ。俺達も助けてもらったわけだし」

 

 意外と礼儀があるな。体育会系のノリっていうか。

 

 それにまぁ、俺達も結果的に助けられたしな。お互いさまでいいと思うし。

 

「っていうか、青野さん達と一緒に子供達助けてくれたんだろ? あの現象ではぐれてた子だから、怪我がなくてよかったよ、ありがとな!」

 

 いやぁ、無事でよかったよかった。

 

「……そっちの人達もありがとな。おかげで助かったよ。……えっと……なんていったっけ?」

 

「あ、紅葉山輝です! いえ、私も色々と分かってないこともあって、助かりました」

 

「観束総二です。いや、俺も兵藤さんのおかげで家が無事で住んでよかったです」

 

 紅葉山さんに観束か。覚えとかないとな。

 

 ま、それはともかくだ。

 

「っていうか、異世界がいくつも繋がって混ざってるんだっけか? なんかもぅ、滅茶苦茶だなオイ」

 

 異世界っていうと乳神様を思い出すけど、その世界ってわけでもなさそうだしなぁ。

 

 正直まだちょっとよく分かってないし。ただ、異世界とかそういうのがちんぷんかんぷんな人とかだともっと混乱するだろうしなぁ。

 

「……本当に訳分からない展開だよね。悪魔と天使が和平を結んでテロリストと戦ってたり、世界中のヒーローが協力して戦争を文字通り消し去ったりって凄いっていうか……」

 

「……俺達もそれぐらいを目標にするべきかもな。ただ、そんなことを言ってる場合じゃないってのが酷いことになったよ」

 

 野村に頷きながらため息をついた少年が、ちょっとネクタイをいじりながら俺達を見回した。

 

「ちなみに俺は明石エイト。そちらの明石さんと苗字が被ってるので、エイトでいいです」

 

「あ、なら私も薫でいいよ。あんまりかしこまられても照れるしさ」

 

 お、いいなそのノリ。

 

「……それがいいわね。私は城戸あやめです。エイト君や野原君のチームメイトです」

 

 ……おお。

 

 動きを見ただけで分かるけど、かなり鍛えてるな。多分生身だと俺負けると思う。

 

 そう思いながらちらりと、俺は壁際の方にいる三人を見る。

 

 エイト達とは別のチームっぽい三人だけど、なんていうか……かなりできるな。

 

 こっちに対してまだ警戒を見せている奴もいるし。まぁ正論だけど。

 

「……それと薫ちゃんが失礼しました。私は薫ちゃん達と同じチームの雲井悠理です。薫ちゃんはいい子なんですけど、その……不純なところがあるので何かあったら言ってください。眠らせます!」

 

 なんか物騒な子が来たな。

 

「雲井だったか、安心していい。この程度なら俺達側の業界ではちょっとはしゃいでる程度止まりだ」

 

 と、青野さんが雲井さんにフォローを入れた。

 

 やっぱり年長者は頼りになるな―

 

「むしろ便乗して赤龍帝がご迷惑をかけるようなら言ってください。こちらでフォローしますので」

 

 ―って酷い!?

 

「会ったばかりの人にそこまで言われる筋合いないですよ!? 俺が何をしましたか!?」

 

「別にそういうわけではないです。というか、うちの業界がアレなんですよ分かってるでしょう!」

 

 そこまで言うか。

 

 あれ、なんか滅茶苦茶真面目な顔で言ってるんだけど。

 

 と、青野さんはゴホンと咳払いをした。

 

「赤龍帝。貴方の公式試合で禁止されている技をわざわざ使っていいと言ったサイラオーグ・バアル様達が、対策で何をしたと思っているんですか? 老若男女が生中継で見ている試合でストリップですよ!」

 

 ……。

 

「確かに!? 眼福過ぎて気にしてなかったけど、やっぱり冥界ってなんかずれてる!?」

 

「そもそも人間ではない種族だから、天使も悪魔も妖怪も神も「異形」で一括りなんです。価値観のずれは多少ありますけど、むしろなんで適合しまくってるんですか赤龍帝。異形の存在知って半年そこらですよね?」

 

 青野さんからは呆れ気味に言われるけど確かに。

 

「ストリップ……! 凄いねイッセーくん! ストリップを乗り越えたんだね!」

 

「そこなのか!? なんでストリップで対策なのかとか、CERO的なアレを気にした方がいいんじゃないか!?」

 

 薫さんが驚いているけど、そういう問題じゃないんだ。

 

 あと皆本さんがなんか言ってるけどそれはいい。

 

 ……くっ! 思い出すだけで……思い出すだけで涙が出る!

 

「ブラジャー外す前に、パンツを脱ごうとしやがったんだ! その怒りと悲しみでつい!!」

 

「……酷い! ストリップをなめてるにもほどがあるよ!?」

 

「あんたら双子か何かか!?」

 

 野上さんがなんか言ってるけど、大事なことなんだけど!?

 

「……ち、ちなみにどんな感じでしたか?」

 

「いや、流石に映像越しだから下着レベルになると修正入ったから。その辺は異形パワーのリアルタイム的なアレで」

 

 野村が青野さんの説明を聞いて凹んでるし。

 

 頑張れ野原。俺達も悲しいんだ……!

 

「……話が脱線しすぎてないか? そもそもそんなことを話している場合か?」

 

 と、壁際の奴が反応してた。

 

 癖ッ毛の兄ちゃんだななんつーか目つきが悪いっていうか、微妙に荒んでるというか。

 

「落ち着けよリーダー。ま、俺も何をぶっ壊せばいいのか分かんねえから困っちゃいるがな」

 

 と、ニット帽をかぶったロン毛の方が宥めながらこっちににやりと笑った。

 

「俺達も名乗った方がいいな。俺はアルファ1チームの七々扇で、ぶっ壊すのが得意だ。こっちはリーダーの千堂律、向こうのがアユーシ・アイアーだ」

 

「……よろしく頼む」

 

 ……中々特徴的な面子っぽいな。

 

 雰囲気が鋭いというか、多分総合力だと野村達や上月達のチームより上な気がする。

 

「それと、さっき言っていた近づいている奴はいつになったら入ってくるんだ? いい加減入ってもいいだろう」

 

 千堂ってのがそう言うけど確かにな。

 

「なぁ観束、本当にツインテールが近づいてるのか?」

 

「ああ。さっきからあっちにいるのは間違いない。自慢じゃないが、俺のツインテール属性は人間離れしてるからツインテールの人なら気配で判別できるからな」

 

 すげえ。青野さんに即答したよ。

 

 ツインテールに気配ってるのか……。そういえば薫さんもおっぱいの気配を察知できるみたいだし、俺が未熟なだけか。

 

 後で座禅を組んで瞑想するところから始めよう。日々トレーニングだな

 

「まさかと思うが、隙を窺っている刺客とかじゃないだろうな」

 

「まっさか。ここスパイの養成所でしょ? 警備とか厳重でしょ~?」

 

 青野さんが警戒心を見せているけどイリナがそこはあっさり否定流している。

 

 まぁ警戒厳重だしな。いくらなんでもあっさり入りすぎてるし―

 

「……あり得るな」

 

「まずいありえる!?」

 

 千堂と野原が怖いこと言ったし!?

 

「畜生! なんで俺の拠点にしているところはポンポン警戒厳重なのに侵入されるんだ!」

 

 なんかついてないなおい!

 

「……はっ! よく考えてみるとでかい乳の気配も近づいてる!? まさか増援待ち!?」

 

 そうなの薫さん!?

 

 と思ってたらなんか急にドアが開いた。

 

「ちょ、ごめんごめん! ちょっとサプライズ的な感じで出待ちしてただけだからストップ!」

 

「だから……やめようって言ったのに」

 

 と、入ってきたのは胸が小さいけど背の高いツインテールのお姉さんに、背が小さいけど出るところが出ている髪がちょっとボサボサのお姉さん。

 

 み、見たことない顔だけどいったい誰-

 

「……申し訳ありません皆様!! 俺の同僚です!?」

 

 ―そうなの青野さん!?




 さて、後数話で再びバトルにしたいところだが……どうしたものか。
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