リベリオン生まれ、リベリオン育ちの俺の名はジャック・J・ミラー。親しいヤツからはJJって言われてる。
バーガーをコークで流し込み、日々グリスと煤に塗れて労働をし、晩酌のウィスキーで己を癒し、安息日にはミサに行く。まさに生粋のリベリアンだ。
いつも心に星条旗を!
しかしながら愛しき祖国は遙か彼方、ここはドーバー海峡広がる欧州の基地。
今俺は、第501統合戦闘航空団が居を構える地で整備兵をしているのだ。
8歳の頃に親父のトラクターをバラしてぶん殴られて、それから本格的に機械を学んで十数年。
ガキの頃から機械いじりが好きな、グリス塗れのボルト&ナットガイな俺には天職ではあるのだが、故郷が恋しいぜ。
「おーいJJ!」
今日も今日とて作業服に汗とオイルを染み込ませながら整備をしていると、誰かが声をかけ……そのまま抱きついて来た。
作業服の硬い布地越しに感じる2つのドデカい爆弾はアイツしかいない。
そう、腐れ縁のアイツだけ。
「おい、シャーリー!俺に抱きついたら服が汚れちまうぜ!」
「へっへへ~、私も作業服だからいいんだよ!」
確かに、視界に入るシャーリーの腕が着ているのはいつものジャケットじゃなくて俺と同じ作業服だった。
「ん~こうしてJJに乗るとなぁんか落ち着くんだよなー。ルッキーニが私に上るのも分かるよ」
「おいおい。俺は遊具じゃねぇぞ」
上機嫌で更に密着してくるシャーリー。
しっかしコイツはいつまで抱きついてるんだ。
「そろそろ下りたらどうだ?オメーはルッキーニより重いんだぜ」
「あ!レディの扱いがなってないんじゃないか〜?」
「ばーか。グラマーならレディってワケじゃねぇよ!ほら下りた下りた、整備ができねぇんだから」
ぴょいとシャーリーが下りて軽くなった俺はアイツに向き直る。
あからさまに「自分文句があるんです」みたいに頬を膨らませやがって、まったくコイツは。
不満げに睨みあげてくるシャーリーに、俺は特大の爆弾を投下する事にした。
「おいシャーリー……太ったな?」
「な、え、は!?ふ、太ってないし!」
「ダウト、前抱きついて来たときより重かった。そうさなぁ……2.2ポンド増加で119ポンドってところか?」
「なんでそんなの分かるんだよバカ!」
「バカヤロウ。俺ぁ整備士だぜ?持っただけで重さが分かるし、見ただけで長さも分かる」
「変態!」
何言ってんだコイツは、この基地に何カ国の武器兵器があると思ってるんだ。
重さも長さも単位がバラバラなんだよ、だから触れれば大体分かるようにしたんだぜ。
特に扶桑!なんでお前の国は稀に寸だの尺だのワケ分かんねぇ単位が出てくるんだ!合わせろ周りに!
あ、周りはメートル法が多いのか。
全世界がヤードポンドに置き換わってしまえば良いのに……
「そもシャーリーが抱きついて来るのをやめりゃ良い話じゃねぇか」
「えー、それは私の勝手だろー。昔っからやってるんだからさ」
「へぇへぇ、中尉殿はワガママなこって」
「お、ジャック・J・ミラー軍曹!上官に対する口の利き方がなっていないなぁ?私が教えてやっても良いんだぞ~?」
くそう調子に乗ってくれちゃってよ。あぁもう指でつつくな!
「軍に入る前はJJの方が上だったけど、入ってからは私の方が階級が上だしなぁ」
「ケッ!本当にな!お互いがガキの頃は俺の方が上で、シャーリーを守ってたのによ」
「あっはは!そうだったなぁ、JJは無茶ばかりする私のそばに居て、危ない時には守ってくれて……あの時だって……JJは私を庇って……」
おうおうおうおう、おっとマズったなこりゃ。
いつもコレだぜ、俺はまったく気にしちゃ居ないってのによ。
「シャーリー、いいか?俺の左手の薬指が吹っ飛んじまったのはシャーリーのせいじゃねぇ、俺がヘマしたからだ。コイツはオメーを慰めるためとかじゃねぇ、マジに俺が原因だから言ってんだぜ?」
「でも……」
「でもじゃねぇ。それになシャーリー、左手には5本も指があるんだ。1本無くなったってどうって事はねぇんだ」
「……」
「ま、ウェディングリングをはめられなくなっちまったが……相手のいない俺にはノーダメージよ!あっはははは!」
シャーリーの肩を叩いて大笑い。
整備班の連中にはなかなかウケが良いジョークなんだぜ?コレ。
そんな俺に、シャーリーはなんだか涙声になって言ってくる。
「笑い事じゃ……ないだろ……」
「別にシャーリーがどう思おうと俺にとっちゃ昔のことで笑い事だぜ。それよりもほら、作業服で来たって事はストライカーユニットをいじりに来たんだろ?ちゃちゃっと終わらせようぜ」
「うん……」
あーもーコイツが暗い顔してるとどーにも落ち着かねんだよな。
このままじゃ動かねぇだろうし。
そう思った俺はシャーリーの肩に手を回してストライカーユニットまで一緒に歩く。一歩、また一歩と進む度にシャーリーの顔色が変わるのが面白い。
何かタコみたいだなコイツ。
「おーし、ユニット整備始めるかー!」
「その……JJ」
「おー?まーだウジウジ言うなら銃弾を一発一発ピカピカになるまで磨かせるぞー?」
「ありがとう……な。気遣ってくれて」
何を言ってるんだコイツは本当に。
シャーリーの言葉に呆れてしまった俺は、汚れた手袋を外してシャーリーの頭を撫でる。
優しく繊細になんて撫でてはやらない。昔のようにワシャワシャと綺麗な髪が暴れるように撫でてやるのさ。
「な!や、やめろよ!」
「うーるせぇよ!まだ16になったばっかりの小娘が大人振るんじゃねぇの!何が気遣ってくれてありがとうだ、オメーはまだまだ気遣われてりゃいいんだよ!」
「私はもう子供じゃ……」
「俺ん中じゃまだガキだよ!そうさ、あの頃から何も変わっちゃいねぇ。俺の大切な妹分さ」
だから……
「俺には甘えて良いし、ワガママ言っていいんだぜ」
コイツが中尉なんて身の丈に間に合ってねぇ階級になって、只でさえトラブル続きでギスギスしてる部隊に入れられて。
挙げ句に精神不安定なカールスラント空軍の大尉殿に。
同じくカールスラント空軍で俺達整備班に何かと厳しい中佐殿。
そしてその他の色濃いメンバーの中でムードメーカーやろうとすれば疲れちまうさ。
「今も昔も変わらねぇ。今までみたいに泣きついて来いや」
「私はそんなに泣きついてなんか」
「ラピッド号を初めてバラした時に戻せなくて泣きついたのは、何処のウサギだったかな~?」
「あれは初めてだったからだよ!今なら目を閉じてたって組み直せるんだからな!」
「言ったな?ならその腕見せてもらおうか」
売り言葉に買い言葉、二人で競い合うかのようにストライカーユニットを整備する。
普段は黙々と一人で作業するか、整備班の連中とユニットをバラすかだから、シャーリーとこうして二人並んで作業をするのは、昔を思い出すようで心地良い。
そうしてストライカーユニットの整備も終わり、コーク片手に談笑と洒落込む。
シャーリーはもう大丈夫そうだ。
「はっはははは!なんだそれ!JJが前に居た部隊は面白いヤツがいっぱいいたんだな」
「なーに、今までの話はほんの序の口よ。ここからが面白い所なんだ。で、そのザスマンってヤツがポーカーに乗り込んで行ってペテン師をペテンにかけたのさ。それがまた傑作で」
前居た部隊のエピソードを語る俺を遮るようにして基地のサイレンが鳴り響く。
これが意味するのは1つしか無い。
「ネウロイッ!」
シャーリーが直ぐさま兵士の顔になり、コーク瓶を投げ捨てて立ち上がる。
シャーリーだけじゃ無い。
戦場で銃を手に戦うだけが戦闘じゃない。
俺達整備兵もまた、兵士なんだ。
だからこそ俺も動く。
「スクランブルだ、動かせるヤツから上がらせろ!ハンガーのマシンガンも忘れるな!トロトロしてるヤツはネウロイの巣に投げ込むぞ!」
俺の怒声に辺りの整備班が慌ただしく動く。だがただ慌ただしいだけじゃねぇ、その動きは正確で手慣れたモンだ。
スクランブルの対応だって何十何百と訓練を重ねているんだ。
整備班の戦場はこのハンガー、全員が命を懸けて戦っている。
「シャーリー、準備は……っておい!なんで下着姿なんだ!」
「仕方ないだろ!作業服を着たままだとユニットを履けないんだから!」
そうだった!コイツが使ってる作業服はつなぎタイプだった!
盛大に舌打ちをかました俺は無いよりはマシと思い、自分が来ていた作業服の上着を脱いでシャーリーに着させる。
かなり汚れていて、とても女に着させる様な服ではないが今は緊急事態だ。いちいちそんな事に構って居られねぇ。
「軍人とは言え、小娘が人前で下着姿を晒すんじゃねぇ。不格好にはなるが着ていけ」
「良いのか?」
「おう。でも、絶対オメーが返しに来いよ。シャーリー以外からは受け取らねぇからな」
「……うん」
「絶対だからな」
「あぁ!」
力強くうなずくシャーリーの背をパンッと叩いて送り出す。
別にアイツのことなんてこれっぽっちも心配しちゃいねぇよ。
幸運のウサギがネウロイの化物共に墜とされるワケがねぇからな。
「班長ォ!ミラー整備班長!ヴィルケ隊長から内線です!」
「回せ」
「了解!」
なんだこのクソ忙しい時にと、やや乱暴に受話器をひったくって整備班員が回してきた内線に出た。
ヴィルケ隊長もスクランブルで焦ってるんだろう。俺達整備班に向ける、いつもの冷徹な声には、明らかな焦りが混じっていた。
「ミラー整備班長、私です。スクラ」
「全ユニット準備完了、兵装も問題なし!後はウィッチ待ちだ。シャーリーがちょうどハンガーに居たから上がらせる」
「あなた達また一緒に居たのね!整備員とウィッチは接触禁止と何度も厳命」
「スクランブルのため失礼します!」
「ちょっと!?待ちなさ」
何度も思うがこのクソ忙しい時にくだらねぇことで電話してくんじゃねぇ!
人のプライベートに口出ししやがって、整備班がスト起こさねぇのを感謝しやがれってんだ!
受話器を叩き付けるようにして内線を切った俺はシャーリーの所に行く。
見た所、離陸準備は完了のようだ。
「JJ、中佐はなんて言ってきたんだ?」
「あ?あぁ、さっさとオメーを上がらせろってさ」
「OKOK!じゃあ行くとしますか!」
いつもの明るい笑顔でウインクしてくるシャーリー。
まったく。どれだけデカくなっても、どれだけ階級が上がっても、この笑顔は変わらねぇ。
「イェーガー機が出るぞ、全員道を空けろ!……シャーリー!」
「?」
「頑張れよ」
「……うん!」
魔導エンジンが唸りを上げ、シャーリーが天高く昇る。
たとえどんなネウロイが来ようとアイツの敵じゃねぇ、そうだ、誰だってアイツを阻む事はできねぇさ。
そう、アイツは……
だからきっと、俺が居なくても大丈夫だ。
「軍曹……ジャック・J・ミラー軍曹!」
おぉっと。
ほんの数日前の出来事を思い出すのに、どうやら随分と時間が掛かって居たらしい。
今目の前に居るのは、冷めたコーヒーを飲んでいる501統合戦闘航空団が隊長、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐殿。
そして1枚の紙切れ。
ジャック・J・ミラー軍曹を原隊に戻すと書かれた命令書。
「はっ!自分はこの手のジョークは嫌いであります、ヴィルケ中佐殿」
「そうね、それは私もよ……ジャック・J・ミラー軍曹。あなたの度重なる命令違反を無視するわけには行きません」
「ヴィルケ中佐殿は部下の自主性を重んじると聞いていたのですが」
「そうよ。でも限度はあるし、風紀の乱れを見過ごす事は出来ないわ」
ははは……ダメだなこりゃ。
「シャーリー。シャーロット・E・イェーガー中尉には……」
「安心して、中尉には口頭注意で済ませるわ。イェーガー中尉を帰すには、ここ戦力は整っていないから」
「……了解しました。ジャック・J・ミラー軍曹は、リベリオン軍第1歩兵師団第16歩兵連隊に復帰します。お世話になりました」
ヴィルケ中佐に背を向けて、隊長室に扉開けた。
外はもう真っ暗だ、なんだかそれが俺の気持ちのようで腹が立つ。
……あ、そうだ。どうせ501から抜けるのだから、最後にヴィルケ中佐に一発食らわせるくらいは良いんじゃねぇのか。
そう思った俺は中佐殿に振り返りニヒルに笑ってやる。
「……まだ何かあるのかしら、ミラー軍曹」
「いえね、中佐殿。1つ教えて欲しんですよ」
中佐殿は一体……俺とシャーリーを通して何を見ていたんです?
次の瞬間、怒りの形相の中佐殿がコーヒーの入っていたマグカップを投げつけて来た。
風を切って飛んできたマグカップが顔ギリギリに着弾。甲高い音を立てて砕け散る。
「さっさと出て行って!」
おぉっと!危ない危ない。
眠っていた狼を起こすとは思わなかった俺は、さっさと隊長室を後にした。
……別に中佐殿が嫌いなワケじゃねぇ。シャーリーを拾ってくれたお陰で、アイツは実力を発揮できるようになったしな。
今まで冷遇されていた鬱憤を晴らしたかった、本当にそれだけだ。
「へへっ、ここの生活もまー悪か無かったな」
大して荷物も無い俺は手早く帰り支度を済ませ、最後にストライカーユニットが鎮座しているハンガーに来た。
ズラリと世界各国のユニットが並んで居る中で1機だけ鈍く輝くユニットに触れる。
そいつはシャーリーの駆るP-51D。ここのユニットは全て抜かりなく整備してきたが、それでもコイツには愛着がある。
「ははは!さんざシャーリーと2人でいじり倒したなぁ……俺は501を去る、アイツを頼むぜ。P-51D」
コツンとP-51Dに拳を当てる。
その金属の外殻は夜風に晒されひんやりと冷たい。
もう思い残す事はねぇ。
そう考えてハンガーから出ようと出口に向かう。
「……JJ」
「おう、シャーリーじゃねえか」
そこに居たのは窮屈そうに体を縮めているシャーリーが居た。
グズグズと鼻を鳴らしてるのを見るに泣いてるのか?
「どうしたどうした、えぇ?」
「なんで……なんで帰っちゃうんだよぉ……一緒に居てくれよぉ!」
そう言って飛びつくシャーリーをいつもの様に抱き留めた。
腕の中で泣くコイツは本当に変わってない。懐かしさを感じさせる。
あの時も、俺のちぎれた指を見て泣きじゃくるシャーリーを慰めたっけかな。
「知ってたのか?原隊復帰のこと」
「JJが隊長室に入って行くのが見えたから……」
「盗み聞きしたのか」
「うぅ……うぅ!」
「おいコラ頭を押しつけるな」
シャーリーを引き剥がそうとするもまったく離れない。
ウィッチってのは総じて能力が高い、こうして本気で捕まれたら逃れようが無いのだ。
ふと俺の視界に見慣れた物が入って来た。
シャーリーが何か抱えている。
あれ俺が渡した作業服だ!
「その作業服を返しに来たのか?」
「うん……絶対私が返せって、言ってたから……」
「忘れてたぜ。じゃ、返してくれ」
「……」
「シャーリー?」
「や!嫌だ!返さない!」
いやガキか!確かに変わってねぇなとは思ったけどガキがすぎんだろ!
あーもー歯軋りするな!地団駄踏むな!
「渡さなかったら帰れないだろ!ここにいてくれるだろ!」
「そんな無茶が通るか!あー分かった分かった。もうやる、その服やるから」
座り込んで啜り泣くコイツを何とかしないとなぁ。
頭をかいて困っているとシャーリーがポツリポツリと話し出す。
「リベリオンに帰って……何するんだよ。私と居るより楽しい事なんて無いだろ……」
「俺は機械をいじれれば何でもいいさ。第1歩兵師団には面白いヤツも多い。ま、手紙くらいは書いてやるよ」
「……機械いじりなら私とでもできるだろ?お願いだよ……そもそも何でJJが出て行くんだよ……」
「中佐殿が言ってたが命令違反、それから風紀の乱れだと」
「風紀の……乱れ?」
命令違反。思い当たる節しかねぇからなぁ、コレばっかりは。
風紀の乱れはしらねぇが。
「シャーリーと良く一緒に居たのが気に入らねぇんだろ、中佐殿は。あ!別にシャーリーが原因じゃねぇぜ。多分……シャーリー?」
「……んだよ、それ。なんだよ!それッ!」
What?
「風紀の乱れ?なぁ、私達今までそんな事してたか?してないよな?私は今まで見たいにJJと2人でいつも通り……なのに、なのにぃぃい!」
シャーリーの様子がおかしい。
普段のハツラツさが嘘のような怒りの顔だ。
フッ!フッ!と鼻を鳴らす。
頭から出現したウサミミを後ろに倒す。
床のコンクリが割れる程に地団駄を踏む。
そしてラグビーのタックラーの様に低空の構えを取りやがった。
あぁ、そうだ。あれはまだ第1歩兵師団に居た時だ、何か雑談してる時にテキサス出身の……ダニエルズが言ってたなぁ。
ウサギは怒るとフッ!って鼻を鳴らして耳を倒すんだ。それから足をドンと踏み鳴らして……
飛び掛る。
「ジャックぅあ!」
「のわぁぁあ!?」
クソッ!コイツ野うさぎにでもなりやがったのか!
鈍い音が響く、頭を打ち付けて一瞬意識が遠のく。
「Ouch!!テメーなにしやッんぐぅ!」
「アッハハハ!どうだ、私の胸は?」
「〜〜〜!?!?」
ドデケェ爆弾が2つ!それで鼻と口を塞がれた!
「〜〜ッ!!」
「男は皆大っきいのが良いんだろ?ほらほら、遠慮せずに堪能しろよ。なぁッ!」
あったかくて柔らけぇので……息が……
ぐ……苦しい……
あぁ……でも好きかも。
「〜!シャ、シャーリー!離れモガ!?」
「私から離れるな……離れるな、離れるな離れるな離れるな離れるな離れるな」
アイツの碧い目、あんなに濁ってたっけなぁ。
霞む視界を占めるのはデッケェ胸と、無表情で目だけを爛々と輝かせるシャーリー。
月明かりだけが照らすハンガーの中には俺とシャーリーしか居ない。
それ即ち……
「ここには誰も来やしないさ。だから、さ……分かるだろ?私達が一緒に居て風紀を乱すなら、もうどっかに行っちまおうぜ。2人で、2人だけで……」
(やば……意識……飛ぶ……)
「だからほら、今はおやすみ」
ミーナ隊長が好きな人は本当に申し訳ない